Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2017年12月08日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」時間と霊魂44
 西洋のみならず極東の日本でも時間存在と其の時間意識を取り上げた哲学者は西田幾多郎(にしだきたろう)のみならず多くを数えます。なかでも東京帝国大学理学部物理学科物理学を専攻したのち哲学に転身し、アメリカ留学後には論理実証主義、なかでも分析哲学の紹介者として日本の哲学界に科学的哲学の立場をとるグループを形成し、第二次世界大戦前から続く実存主義、マルクス主義などとは異なる哲学い新たな局面を開いた大森荘蔵(おおもりしょうぞう/1921-1997)には、彼の独自思考の時間観念が溢れています。1990年代に入っ、矢継ぎ早に「時間と自我」「時間と存在」「時は流れず」という、いずれも時間論と他我の問題を主題とした著作を次々と顕しています。ここで大森は、「現在」が経験されるのは「知覚経験」を通したうえであるのに対比して、「過去」が経験されるのは「想起経験」を通してであると捉えたうえで、カントの我々人間の周辺に広がる世界は、従来思われてきたように物のあるがままに現れているものではなくて、感性の先天的形式「空間・時間」を通して外から与えられた物が、理念の能力である理性とは異なって、感性に受容された感覚内容に基づいて対象を構成する概念の能力、判断の能力である悟性の先天的形式「範疇(はんちゅう)」によって総合的に構成された論理的な思考を行う能力・知力である。「悟性」を既に「空間・時間」という主観の形式を経由したものであるから、我々人間の感覚を刺激する外なるものをそのあるがままには認識することができないとし、それをカントは「物自体」と表現、彼の哲学の要石(かなめいし)・基底とするのですが、此の思考体系に論及して大森荘蔵は自らの時間観を対比させて語ります。過去の実在としての「過去自体」についての「素朴実在論」をば否定し、言語的制作物としての過去を描いて喩えてます。且つまた、他我の意味は私が経験する命題のネットワークから制作されるとも論じています。現象主義的立場を徹底することにより、現象の理解を、それを制作する行為の場面に定位させようとする境地に至ったともいえましょう。時間は心の迷いであり外世界には独立した「時間経緯」は存在しない。時間は何らかに依存性を持つか、アリストテレスの運動並びに変化量を表わす人間思考の精神の感受性からくる妄想だと言いたいのでしょう。瞬間を一切の過去的なも、未来的なものをもたぬ現在的なもの其のものと捉えていることになり、外世界は時間の連続性を断ち切られ、変化量の変動世界に踏み込みます。
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最終更新日  2017年12月08日 07時18分55秒
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