「思考と直覚」時間と霊魂71 アインシュタインの予測からほぼ100年となる米・ワシントン州ハンフォードとルイジアナ州リビングストンに設置されているレーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」によって、ついに重力波が世界で初めて検出に成功したと発表します。検出された重力波は、約13億年前に太陽の29倍の質量と36倍の質量を持つブラックホール同士が合体して1つのブラックホールが作られた際、太陽3個分の質量がエネルギーに変換され放出されたものだとし、重力波源の方向は特定でき得ていません、リビングストンではハンフォードに比べて7ミリ秒早く現象が記録されていることから、南半球がわの空域と想像されます。記録された信号は2か所のデータの時間のズレを現出させました。一般相対性理論によると、互いの周りを回るブラックホールの2個で一組になっているペアは重力波を放出して相互にエネルギーを失いながら、数十億年をもかけて徐々に接近していきます。其の永い経緯を経て最後の瞬間、ブラックホール同士は光速のほぼ半分もの速度で衝突し、質量の一部がエネルギーに変換され重力波となって放出される。それが、今回LIGOが検出したものなのです。従来の装置をアップグレードして行われた、最初の観測で見つかったものであり画期(かっき)的発見です。ブラックホール同士の衝突は、1974年にジョゼフ・テイラーとラッセル・ハルス(Joseph Taylor Jr and Russell Hulse))が中性子星の連星系を発見し、8年後の1982年にTaylorとJoel M. Weisbergがその連星系の軌道がゆっくりと収縮していることを明らかにしています。軌道が縮んだのはエネルギーが重力波として放出されているためであり、これは重力波の存在を間接的に証明するものだとしたのに意義があります。ジョゼフ・テイラーとラッセル・ハルスとは連星発見により1993年のノーベル物理学賞を受賞していることからも重力波検出には重要要素となりました。そして今回の検出は、重力波の存在を「物理学的に直接的に示した」ものだということになり、宇宙理論の理解に新しい時代の始まり、人類は新たな世界探求へ乗り出す時が来、神存在や絶対存在、人間生命及び更には霊魂の発生を極める可能性までをも隠し持っています。