Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2018年10月31日
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カテゴリ: 夢有無有
「霊魂論」エチカ詳解9
 才知と好奇心に満ちたレウエンフークの御手製の顕微鏡が見せる世界が、人間身体の組成の探求へと向かうのは理の当然だと云えましょう。イギリス人のロバート・フック(1635~1703)がコルクの死んだ細胞の小片を観察して、そこに無数の小室を観察し認めたのに始まり、現代のIT時代に盛んに用いられるセル(cell)と呼ぶのものが実証されるのが「実態細胞」学の始まりです。但し、コルクの小片ゆえに細胞の死に殻が観測されたのであって、勿論のことながら、活性した細胞質は見ていません。レウエンフークの御手の顕微鏡が液体の中を泳ぎまわっている「精虫」を発見したときには流石(さすが)に驚いたことでしょう。此処から彼は人間の個体発生においては受精卵中に成体の諸器官が縮小された形で備わっていて発生と共に展開していくという前成説を唱えます。然し乍ら、其の後の世界は卵胞の発見や単為生殖の発見が繰り返され、卵原説が説かれます。18世紀から19世紀前半にかけての発生学研究が進歩や胚葉の発見などにより後成説が正しいことが解ってきますが、レウエンフークが液体の中を泳ぎまわっている顕微鏡世界の「おたまじゃくし」の発見時には驚異以外の何ものをも思い付かなっかた筈です。その驚きは「人間身体」の古い概念を突き崩したに違いありません。「人間身体」はスピノザには特別な概念があります。旧約では「神は自らに似せて人間を作り給うた」とあり肉体のみならず霊魂も吹き込んでいるとする言には明確には反論しません。然し乍ら、「神は自らに似せて人間を作り給うた」とは神に「神格性」を付与、乃至は人格性に近いものを与えます。だからこそ「人間身体は、本性を異にするきわめて多くの個体、その各々が亦きわめて複雑な組織の組成から組織されている。」というスピノザの言葉 に、レウエンフークこは深く頷いたのではないでしょうか。



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最終更新日  2018年10月31日 06時14分59秒
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