Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年02月09日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-316
 スピノザが人間の精神活動における感情として、前定理一九では自分の愛するものが破壊されることを表象する人は悲しみを感ずるであろう。これに反して自分の愛するものが維持されることを表象する人は喜びを感ずるであろう。として「愛」なるものを取り上げていますが、スピノザの「愛」なる概念とは一様なものなのか、将又、如何様なものを指し示すのかはスピノザ哲学を理解する上で非常に重要です。スピノザの著書には大概に序論から始まるのですが「エチカ」には其れらしきものはありません。特に実践倫理が「愛」を中心にされる筈なのに前提が曖昧です。
 実は、1660年頃の若きスピノザの著書「知性改善論」に「エチカ」の序論とも云うべき「愛」の概念が語られています。「喜び・悲しみ・欲望」の前提たる「冨・名誉・快楽」の追求を情念と指摘した上で、人間なる者の愛は全て滅びうるものへの愛であると述べ、人間の愛は「喜び・悲しみ・欲望」とともに一過性のものだと暗示します。スピノザは「知性改善論」では「愛」の定義を「愛とは、優れていて善いと我々の知性が判断するところの対象との合一である」と記します。この観点から「エチカ」では「愛」そのものの対象が課題になり、我々を愛の永遠・不滅の愛・永劫の愛へと導くことを目します。



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最終更新日  2022年02月09日 06時10分04秒
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