Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年02月27日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-333
 スピノザはこの部第三部の定理三三・定理三四で「同類のもの」なる語句を使用していますが、如何なるものを指しているでしょうか。本来的には和訳「同類」は同じたぐいとして仲間とみなされることで、多く、あまり好ましくないような場合に用いるのですが、スピノザはこの意味で否定的には使用していないと想われます。後世の米国の社会学者ギディングス(The University of Chicago Press: Journals Franklin Henry Giddins/1855-1931)は、これを社会的結合の本質をなすものとした「他者を自己と同類であると認める意識」。 生成社会. 自生的に発生した独立性の高い社会集団・ 組成社会としますが、スピノザはこの意味でも使用しているのかも判断は付きかねます。
 定理三三 我々は我々と同類のものを愛する場合、できるだけそのものが我々を愛し返すように努める。
 証明 我々は自分の愛するものをできるだけ他のものよりも多く表象しようと努める(この部第三部の定理一二 精神は身体の活動能力を増大しあるいは促進するものをできるだけ表象しようと努める。)により。ゆえにもしそのものが我々と同類のものならば、我々はそのものを他のものよりも多く喜びに刺激することに努めるであろう(この部第三部の定理二九 我々は人々が喜びをもって眺めると我々の表象するすべてのことをなそうと努めるであろう。また反対に我々は人々が嫌悪すると我々の表象することをなすのを嫌悪するであろう。)により。つまり我々は、我々の愛するものが我々の観念を伴った喜びに刺激されるように、言いかえれば(この部第三部の定理一三 精神は身体の活動能力を減少しあるいは阻害するものを表象する場合、そうした物の存在を排除する事物をできるだけ想起しようと努める。)この備考により、そのものが我々を愛し返すようにできるだけ努めるであろう。Q・E・D=此れが証明すべきことであった。
 定理三四 我々の愛するものが我々に対してより大なる感情に刺激されていると我々が表象するに従って、我々はそれだけ大なる名誉(名誉とは感性的には誇りと捉える)を感ずるであろう。
 証明 我々は(前定理三三 我々は我々と同類のものを愛する場合、できるだけそのものが我々を愛し返すように努める。により)できるだけ、愛するものが我々を愛し返すように努める。言いかえれば我々は(この部第三部の定理一三の備考 これらのことによって我々は愛および憎しみの何たるかを明瞭に理解する。すなわち愛とは外部の原因の観念を伴った喜びにほかならないし、また憎しみとは外部の原因の観念を伴った悲しみにほかならない。なおまた、愛する者は必然的に、その愛する対象を現実に所有しかつ維持しようと努め、これに反して憎む者はその憎む対象を遠ざけかつ滅ぼそうと努めることを我我は知る。しかしこれらすべてについては、以下においていっそう詳しく述べるであろう。により)愛するものが我々の観念を伴った喜びに刺激されるように努める。そこで、愛するものが我々のためにより大なる喜びに刺激されていると我々が表象するに従って、この努力はそれだけ多く促進される。言いかえれば、我々はそれだけ大なる喜びに刺激される。ところが我々は我々と同類の他のものを喜びに刺激したことによって喜びを感ずるたびごとに、我々自身を喜びをもって観想する(この部第三部の定理三〇 もしある人が他の人々を喜びに刺激すると表象するある事をしたならば、その人は喜びに刺激されかつそれとともに自分自身をその喜びの原因として意識するであろう、すなわち自分自身喜びをもって観想するであろう。これに反してもし他の人々を悲しみに刺激すると表象するある事をなしたならば、その人は反対に自分自身を悲しみをもって観想するであろう。により)。ゆえに愛するものが我々に対してより大なる感情に刺激されていると我々が表象するに従って、我々はそれだけ大なる喜びをもって我々自身を観想するであろう。 すなわち我々はそれだけ大なる名誉(名誉とは感性的には誇りと捉えるのが妥当なのかは再考)を感ずるであろう。Q・E・D・此れが証明すべきことであった。



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最終更新日  2022年02月27日 06時09分40秒
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