Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年05月02日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-397
 定理一〇 我々は、速やかに出現するだろうと表象する未来の物に対しては、その出現の時が現在からより遠く隔たっていると表象する場合よりもより強く刺激される。また我々は、まだ遠く過ぎ去らないと表象する物の想起によっては、それがすでに遠く過ぎ去ったと表象する場合よりもより強く刺激される。
 証明 なぜなら、物が速やかに出現するであろう、あるいはまだ遠く過ぎ去っていない、と表象する限り、我々はまさにそのことによってその物の未来における出現の時間が現在からより遠く隔たっている、あるいはその物がすでに遠く過ぎ去ったと表象する場合よりも、その物の現在を排除することのより少ないあるものを表象する。それ自体で明らかなように。したがって(この部第四部の前定理九 感情は、その原因が現在我々の前(*面前)にあると表象される場合には、それが我々の前にないと表象される場合よりも強力である。により)我々はその限りにおいてその物に対してより強く刺激されるであろう。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 備考 この部第四部の定義六 要約:未来・現在・および過去の物に対する感情ということを私がどう解するかは第三部定理一八の備考一および二において説明した注意しなければならぬこと。(我々は、時間的距離を、空間的距離の場合と同様、ある一定の限界までしか判然と表象しえないことである。すなわち、我々から二百フィート以上も離れているすべての対象、あるいはその距離が我々の判然と表象する距離以上に我々の居る場所から隔たっているすべての対象を、我々は我々から等しい距離で隔たりかつ同一の平面にあるかのように表象するのを常とするが、これと同様に、その出現の時間が我々の通常判然と表象する間隔よりもいっそう長い間隔で現在から隔たっていると表象されるすべての対象を、我々は現在から等しい時間的距離で隔たっているように表象し、これをいわば一時点に帰するのである。)に対してなした注意からの帰結として、我々は、表象によって決定しえないほど長い時間的間隔で現在から隔たっている対象に対しては、たとえそれらの対象が相互同士長い時間的間隔で隔たっていることを知る場合でも、同程度の弱い感情に刺激されるということになる。
 記:人間の精神感情における距離感覚及び時間感覚は万有引力の祖ニュートンの運動方程式、即ち絶対空間と絶対時間とは相違して、人間精神の空間観想と持続観念に負うところが大きいと云わざるをえない。此れが人間としての精神を在らしめる法則の優位性なのか、劣位性なのか問うところ大である。



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最終更新日  2022年05月02日 06時07分08秒
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