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2026.06.23
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カテゴリ: 世界遺産
ↈ世界遺産 ●ミディ運河


ↈ世界遺産




●ミディ運河  
国:フランス  登録:1996年







ガロンヌ川から分岐し、地中海に面したトー湖にいたる
全長240kmの運河で、支流部分も含めた総延長では360kmに及びます。

19世紀に鉄道に取って代わられるまで、大西洋と地中海との間を
船舶で結ぶ、大量輸送ルートでした。
17世紀、南仏の経済発展の基礎となる物流を助けるため、
徴税師ピエール・ポール・リケが発案した、地中海と大西洋を結ぶ
大運河計画にはじまります。

当時大西洋から地中海にものを運ぶには、スペイン・ポルトガルの
イベリア半島をぐるっと大回りする以外に航路がなかったため、
スペインにジブラルタル海峡の通行税を支払わなければならなかった
背景からの建設でした。






①ミディ運河をつくる理由



そもそもなぜ運河を作ろうとしたのかというと,

鉄道がまだ登場していない当時では,重い荷物を輸送するのに
水運を利用するのが一番だったからです。

ミディ運河開通前は,ジブラルタル海峡を通る大回りの航路で
大西洋に行くしかありませんでした。

そこで,もともとあったガロンヌ川と地中海を繋げた運河を
つくることで,簡単に大西洋まで行けるルートを作ろうと
なったのです。

ただ,この発想自体は大昔からあり,それにも関わらず
実現まではいきませんでした。

それは,地形的な問題にあります。







(https://www.canaldumidi.com/Geographie/Ecluses.php の
データを引用・編集,2022/1/19閲覧)

こちらがミディ運河の断面図です。ガロンヌ川にたどり着くには,
頂上を一つ越えてからでないといけませんね。

この頂上のことを分水嶺(ぶんすいれい)といいます。

この地形だと,ガロンヌ川の水は分水嶺を超えられません。
水が安定して流れないため,夏場だとすぐに干上がってしまいます。

そのため,分水嶺にどうやって水を供給するかが考えられてきました。

そこで,ミディ運河実現のため,土木系学問を集結した
プロジェクトが行われました。


②どうやってミディ運河を実現させたか



分水嶺にどうやって水を供給したかというと,

その近くのさらに標高が高い,黒い山(モンターニュ・ノワール)に
ダムを建設し,そのダムから分水嶺に水を引っ張るようにしました。







そうすることで,ミディ運河の頂上に常に水路に水が引かれている状態を
維持することが可能となりました。



このプロジェクトには,以下のような学問の融合によって成功しました。




・測量学

軍事測量を用いた微妙な高低差の計測により,分水嶺の地点,黒い山との
関係性などを明確にしました。

・水理,水文学

安全な水路の設計,季節ごとの気象パターンから生じる水系リスクの把握に
使われました。

水門の設計にも注力しました。船が浮くために必要な水量,水門の壁が
水圧で崩壊しないための設計は,この頃体系化された水理学から
得られたものです。


・建設工学
世界初となる運河トンネルを,重機や爆薬を使わず手作業で開通させました。

船が通れるギリギリの大きさであり,正確な設計・施工が必要だったことが
伺えます。







・生態,景観学




運河周辺地域の生態系を救い,4万本以上の樹が植えられました。

景観にも配慮されて造られたため,今もなお貴重な観光名所となっています。



(以上 九州大学附属図書館HP より)








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最終更新日  2026.06.23 05:00:05
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