シーズ・キャリアリサーチ~コラム~

シーズ・キャリアリサーチ~コラム~

April 17, 2004
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「親の無条件の愛」という言葉があります。


あれは、まだ息子が3ヶ月くらいのころ。
息子がお昼寝をしている時間帯を見計らい、マンツーマンコーチングを行っていました。
そのとき、クライアントさんが抱えている問題が大きくて、かなり長電話になってしまいました。

そのうち、寝室で、お昼寝から目覚めた息子が泣いているのが聞こえました。しかし、とても途中で電話を切るわけにはいかない状況。
ただの泣き声が、怒って泣き叫ぶほど大きくなってきましたが、そのままコーチングを続けました。

ようやく電話を切ったときには、すでに泣き始めて40分が経っていました。
寝室にいくと、息子は泣きつかれて、ぼ~っと天井を見つめ、やや放心状態。

きっと、息子は怒ってまた泣き始めるだろうと思い、駆け付け、抱きあげようとした瞬間・・

『にこっ』・・・・「あ、ママだ」という喜びそのままに、私にほほえんでくれました。ものすごく、うれしそうに。怒りの表情はは全くみせず、無心の笑顔。

私は、その笑顔を目の当たりにして、心が大きく動揺しました。
そして、抱き上げようとした手をそのまま口に当て、「うっ」と声をあげてしまいました。

目覚めたときに、母親の姿が見えない心細さは、物心ついたときの記憶にあります。泣いても泣いてもやってこない母親。
言葉もしゃべれない赤ちゃんにとって、できるかぎりの努力である「泣き」を無視することは、親の子どもへの裏切りになります。

だから、きっと、私の姿をみたら、さみしさをうけいれてくれなかった怒りで、この子は又、わ~んと泣き出すものだと思っていたからです。

でも、口に手を当てたまま、逆に、ほろほろと涙がこぼれたのは私の方でした。

「・・・・許してくれるの?ママを?あんなに泣いているあなたを放っておいたママを?」
そう思うと、無条件に許され愛されることの深さに、おなかの底が熱くなり涙が出たのです。
そして、ぽろぽろ泣きながら、寝返りも打てない小さい体にしがみついて「ありがとね、ありがとね」と言っていました。



親の無条件の子への愛情より、子の無条件の親への愛情ほど、深いものはないのではないか。子は、どんなにひどい親のもとに生まれたとしても、その親だけをただ一心に愛することしかしらず、生まれてくる。
子どもは、とても無力な小さな体で、親を力強く深く愛してくれる。
そう感じることができました。

そして、そのいじらしさと愛情深さに、私は本当に強く、長くいまだに感動し続けているのです。

また、人は、親になって初めて無償の愛情を身につけるのではなく、本来、人間の力として持って生まれてくることを確信します。



息子を産んでから、息子に愛され、守られ、学ばせてもらってばかり。
「子どもを愛して、守って、教育するぞ」と思っていた独身時代の自分が、本当に幼かったと感じる今日この頃です。





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Last updated  May 28, 2004 02:48:48 AM
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