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April 25, 2009
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テーマ: お勧めの本(8042)
カテゴリ:




フィリップ・K・ディック:著
浅倉久志:訳
ハヤカワSF文庫:刊


今更書くのも如何なものかと思う程に、有名な作品です。
先日偶然『ブレードランナー』(この作品の映画化作品)を観たついでに、懐かしく読み返しました。

私が高1かそこらの頃、サンリオSF文庫という、非常に素晴らしい文庫シリーズが発行されました。
本格的にSFを読む機会を作ってくれた文庫でもあります。

ディックもかなり発行されたと思いますが、この作品は無かったかな。


この頃のSFはとうに現在に追いついてて、そこが面白かったり。
これが書かれた1968年には、1992年がまだ遠い未来だったんですよね・・・


=あらすじ=

1992年、最終戦争後、汚染された地球。
政府の政策で、多くは月や火星に移住した中、残っているのは限られた人間。
移住の際には、人間と見極めがつかないほど精巧なアンドロイドを貸与されるが、このアンドロイドが個々の感情を持ち、逃亡するようになる。
デッカーは、その逃亡したアンドロイドを独自の選別方法で見つけ出し狩り、賞金を稼ぐ。
地球に残った人間のアイデンティティーは、数少ない“生物”を飼う事だが、それは非常に高価なもの。
デッカーは電気仕掛けの羊を飼っているのだ。



この作品での大きなファクターは、この“生物を飼う”という事と“共感する”という事。

アンドロイドに欠けるのは他人に共感する能力であり、人間と判別する為に”共感能力”の有無を試験するわけです。

キリスト教を土台にしたと思われるマーサー教、感情をコントロールする機械ムードオルガンなど、ディックが想像創造した世界観が面白く、そして哀しいのです。




今回読み返して「あ!」と思った一節は、以前読んだ時には全く素通りしていた部分だと思います。
それは”抑鬱状態”に関して、ちょっとだけ触れてる一節なんですけれども。

ここからディックが欝病に苦しんでたことを、このたび初めて知ったわけです・・・。

あぁ、やはり読書というモノは、極私的なものである事よのぉ・・・・と痛感しました。

同じ本を読んでも、人によって残る文章は全く異なり、内容すら記憶の中で変わって行くのです。







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Last updated  April 25, 2009 11:19:37 PM コメント(2) | コメントを書く
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