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いや~!すごいね!やっぱり読書って素晴らしいね!今日、学習状況の確認をした小学生の生徒さん。今までどこにも塾に行っておらず、通信教育もあまり利用していないということで、家でやっていたこととは本好きなのでひたすら読書ということだった。ならば、と、中学入試をする生徒さん用の実力チェック問題を解いてみてもらったところ・・・8割合ってる!(間違えているのは読解問題のところではなく、部首名のところ)えっつ、ここまで解けるんだったら・・・と、現在小学5年生なので、小学5年生の一番最後にやってもらう文章問題を解いてもらったら・・・これまた9割の正答率!間違えている問題も、内容は合っているけれど、答え方で落としているので、これは読解の解き方を知ればすぐに解けるようになる。その生徒さん、教室にある本を見つけて「これ読みたい!」と言われた本は、私が中学生用にと用意していた本だった。解けるんだったら、どんどん先に進むべき! と思っているので、では、小学6年生用の問題で勉強しましょう!ということになった。こちらでやっている学習だと、生徒さんは、3~4ヶ月あると1学年終了するペースで勉強が進むので、この分では小5で中学生の内容に突入するなぁ。となると、小6で高校?!そんなに上手くいくのか?!受験がある以上、問題の解き方を知る上でも問題演習は必要だけど、読書だけでもかなり能力が上がるのね。この生徒さんが、普段どのぐらい本を読んでいて、どんなジャンルの本を読んでいたのか、今度教えてもらおう。問題演習と読書このバランスを今度よく考えてみたい。
2011/06/18
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今日は高橋会長の講演会の日。大本さんが来れなくなってしまったため、早めに行って受講生の方の応対をする。そのお手伝い中、私が生徒さんに勉強を教えているということもあって、受講生の方から質問を受ける。「子どもが本をあまり読まないのですが、どうしたらいいでしょうか?」私の今までの経験上、あることをお家でやっていないと、いくら家に本があっても読まないことが多い。それは・・・ズバリ、読み聞かせです。私が思うに、本を読んでもらっているうちに、本は楽しい、ということに気づく→そのうち、自分で好きなように読んでみたい、と思うようになる。→自分自身で本を読み出すという、ホップ・ステップ・ジャンプ、のような行動をたどっているのではないかと。なので、結論は、お家で本の読み聞かせをしてあげてくださいとなるわけだけど、今、仕事をしながらママになった私は、仕事が終わったあと、家であっくんに本を読む気力がないときもあり、仕事を持つママが、どうやって本の読み聞かせをするかは、なかなかの課題ではないかと思う。ただ、ずっと読み聞かせをしていないといけないわけではなく、上のステップぐらいに入れば、自分で本を読み出し始めるので、「読み聞かせ」は、それまでの誘導的要素が強い。あと、毎日必ずやらないといけないものでもなさそうで、曜日を決めてその日は「おはなしの日」とかにしてしまうのも手。(ただ、こういう曜日を決めたときに限って、突発的な仕事が入ったりして、うまくいかなかったりするんだよね)ちなみに、私が仕事で読み聞かせの気力がないときは、ある手法を使っていますが、これが果たして効果ありなのかは、もう少し経過をみてからご報告します。お子さんによっては、「読み聞かせをしたら読み始めたけど、続かない」ということも起こるのですが、その場合は、継続をうながす良い方法があります。それは、読んだ本のタイトルをノートに書いてもらって、それをみてシールを貼ってあげたり、サインを入れてあげたりする。です。これを取り入れると、ゲーム感覚になるようで、継続性が強くなります。お子さんの読書について、お悩みの方、ご参考まで。追伸:丁度、今週末に「親子で学ぼう!楽しい本の読み方講座」を開きます。ただ漠然と読むのではなく、ポイントに注意して読むと、本の内容がとてもよく理解できるようになりますので、興味のある方は是非どうぞ!詳しくは、コチラ。
2011/03/04
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学校教材は、生徒さんの興味をひくように様々な工夫が見られる。その中で、ポケモンは、漢字ドリルや計算ドリルに採用されているのだが、生徒さんに君のところは何?と聞くと、みんなバラバラな教材なので、面白い。でも、まさか、ポチとタマまで、漢字ドリルに使われていたなんて!ポチとタマはサンリオなので、ということはどこかにキティちゃんの漢字ドリルのあるのか?!しかし、キティちゃんでは、男子の興味をひくのは難しいだろうなぁ。こうやって私が考えるように、企画会議で、「では、ポチたまで。」と決まっているのだろうか。ガンダム漢字ドリルとかあったら、私は買ってしまうかもしれない(笑そうなると、小学生には「ポケモン」が一番有効かも?!
2011/01/14
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「国語力を上げるには、読書が一番!」とは言われるけど、普段、生徒さんに教えている身としては、ただ単に読書をしてるだけではダメと思う。私:本読んでます?生徒さん:「いっぱい読みますよ!」私:そうなんだ。(いっぱい読んで、なぜこれが解けない?!)結構あります、こういう会話。ちなみに、読んだ本のマインドマップを書いてないから、とかではないです。あ!この間、お子さんがいる方に「読書」についてお話ししたけれど、もう少し突っ込んで言っておかないといけなかったのを忘れてた!
2009/11/16
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先日大いに盛り上がった授業の内容の確認テストを今日、行なった。すると、ほとんど答えあってるじゃんいつもより、格段に正答率が跳ね上がっている。もっとも、2日前にやったという、時間的にそれほどたっていない側面もあるかもしれないが、駄目なときは本当に駄目だからね。よし、このやり方をもう少しバンバン活用していこう!
2008/12/04
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今日はなぜか非常に疲れた一日だった。何も取り立ててやっていないのに、すぐに眠たくなる。。。さて、今日の授業は公立中高一貫校対策の勉強について。今までの結果から、自分の意見をまとめて文章化することの強化が、浮き彫りとなったので(と言っても、結構書けるレベルなんだけど)その対策をお家の方も交えて話し合う。この生徒さんは、とても上手にマインドマップ(R)を書くので、それを活かすやり方を伝授する。お家の方もマインドマップが書けるので(というかプロです)、お家の方にも伝授。メモをマインドマップでとっていらっしゃるので、私も参考になる。お話しをしていて、マインドマップを更に活用した国語の勉強の仕方を思いついた!今度、授業でやってみようと思う。楽しみ
2008/10/28
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小学校で使っている漢字ドリルをチェックするために、生徒さんに漢字ドリルを持ってきてもらった。かばんから取り出したときに、随分カラフルな漢字ドリルだなぁと思ったが、よくよく見てみると、ポケモンのキャラクターがたくさん載っている漢字ドリルだった。私が、本屋さんで買ったの?と聞くと、「えっつ、これが学校で使っているのです。」と言う。学校で使っている?! このポケモンドリル??出版社を確認すると、教科書を作っている有名な会社であった。ポケモンがのっている漢字ドリルは、そのページの漢字を達成すると、ポケモンシールが貼れるようになっていたり(確か最初のページに付録のシールがついている)、途中でポケモンの各キャラクターが、生徒に語りかけるような構成になっていた。小学生といえば、中学入試用の漢字ドリルばかりを目にしてきた私にとって、この漢字ドリルの存在は衝撃的だった。ここまでしないと、子どもはやらないものなのだろうか。疑問がわく。それにしても、ポケモンビジネスはすごいね。かくいう私も、ANAのポケモンジェットにのったときは、大喜びしたんだけど(笑
2008/10/03
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生徒が、英訳などで文を書くとき、漢字で書けるものは必ず漢字で書くようにしている。今日もまた、「生徒」をひらがなで書こうとしているので、せいとの『と』は・・・と、黒板に書こうとしたら、「大丈夫です。書けます!エヴァンゲリオンで覚えました!」エヴァンゲリオンで覚えた?「使徒の『徒』って、生徒の『徒』じゃないですか。エヴァンゲリオンによく出てくるから、それで覚えられました。」あぁ、なるほど。アニメで漢字も覚えるとは思わなかったけど、そういう効果もあるものなのね。
2008/09/26
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今日は、古文の授業用資料の作成に励む。天気もあまりよろしくないので、作成には丁度良い。これがピカッと晴れた日だったら、外に出かけたくなるからね(笑古文は大体、学年で何をやるのかが決まっていて、1年だと『伊勢物語』2年だと『枕草子』3年だと『源氏物語』が多い(教科書がそうなっているから)。で、『枕草子』を春に教える場合、『春はあけぼの』がベタなのであるが、今年はこれをやらないところが多い。昨年せっかく資料を作っておいたのにまぁでも一昨年ちょこっと作っておいた資料があり、それが使えるのでその手直しをする。作成しながら、「古文文法」を夏に講習しないといかんな、と思う。助動詞の歌を覚えてもらわないと!(『もしもしかめよ』バーションか、『桃太郎』バージョンの2つが割と有名)古文はあまり作成に時間がかからないから良かった。明日の数学の作成が大変だ。ベクトル・・・図も大変・・・
2008/04/20
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「この問題、すごくタメになりました!『あぁ、そうか、確かにこうやって書いちゃダメだな~』って気づきましたよ!」例の国語の問題集を宿題で解いてきた生徒さんが、うれしそうにその「タメになった」というページをひろげてみせる。どれどれ、一体、どの問題でそう思ったのかとみたら、『重複表現』の箇所だった。例えば、「・・・各クラスごと・・・」という箇所をみて、「・・・各クラス・・・」か「・・・クラスごと・・・」に直すという内容のものだった。この手の問題がずらっと5題連続で並んでいて、それぞれの問題について、生徒さんは自分の感想を私に語る。「こっちは、すぐに気づいたんですけど、こっちは、一瞬わからなくて」国語の問題でこんなにうれしそうに「よくわかった!」とか「タメになった!」を語るものは今まで出会ったことがない。夏から勉強を開始して良かった。この問題集だけは、嫌がらないで全部解いてくるもんね。今日の午前中の生徒さんも、この問題集は、〇ページから〇ページまで宿題ね!と言ったら、「もっと解けそうだったら、その続きの問題も解いてきていいですか?」と言ってきたし。(もちろん、「どうぞ!どうぞ!是非、解いてみて!」と言ったのは言うまでもない)去年からずっと採用するかどうかを検討していた教材だったけど、もっと早くからやれば良かったなぁ。追伸:国語の教材についてのお問い合わせがかなりきますが、この教材は元々値段が高いので(私が去年採用しなかったのはまさにそこにあるのですが)、値段が高くても、と思われる方はお問い合わせください。もっとも、下手な問題集を解くよりは、この問題集を解いた方が力がつくと思います。
2007/08/06
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「なんですか!この家系図のみたいなの!」国語で『文の構造』の箇所を勉強していた生徒さんが、いきなり叫ぶ。家系図?「そうです、この『□(四角)の中にあてはまる言葉』ってなんですか?」じゃぁ、一緒にやってみようか。まず、文節にわけるでしょ。そうそう、で、『勝つか』と『負けるか』は、『勝つか』が『負けるか』を修飾していなくて、『負ける』と並列でしょ(注:生徒さんが小学生の場合、『並列』と言って説明しない方がいいです)・・・とりあえず、一問目は解けたので、次の類題を解く。が! 残念ながら正答とはならず。この箇所は最初に「今まで何となく読んでいた文も、実は論理的な関係でできあがっているということがわかれば合格です」と書いてあるとおり、一文の構造をつかむことを目標としているのだが、この生徒さんはものすごく解くのに時間がかかっている。この生徒さん、実はケアレスミス大王である。「ヤバイ!」と本人の意識がかなり高まっているときは、ミスは少ないが(まぁ、こういった状態のときは誰でもそうだとは思うが)、そうじゃないときは、ボロボロ間違える。今までは、集中力がたりない!と言っていたが、実は集中力の問題以前に、『一文の構造をつかむのが苦手』というところにあるのではないかと、今日の問題を解いている様子をみて気づいた。そうか、だから一文が長めのときによく「??」となっているのね。実はケアレスミスなんかじゃなくて、一文がしっかり把握できていないことによるミスだったのかも。他の生徒さんの2倍以上の時間がかかって、なんとかこの箇所をクリアできた。「あ~、疲れた~」と、コメントを残し、生徒さんは帰って行ったが、「一文全部が大事じゃないんですね!」と新たな発見をしたのは、良かった。一文の構造の把握力と、ケアレスミスの関係は、今後も追っていきたいと思う。
2007/07/31
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国語の底力をつけないと、どうにもならないということで、今年の夏は国語強化に乗り出している。ある問題集を使って生徒さんに勉強してもらっているのだが、この問題集が想像以上によく出来ていて、「次の文章を○○字以内でまとめよ。」という問題が、なんとスラスラ解けるようになってきている。この問題集を解いてもらう前は、この手の問題に全く手を出そうとしなかった生徒さんが、どうしちゃったの?というぐらい解くようになったので、非常に驚いた。おまけに、「もっと宿題を出してください。」と、国語の宿題の更なる追加を言ってくる!この夏にこの問題集を最低2冊解いてもらいます!と最初に言ったとき、「え~!」と言っていた様子がうそのよう。国語の問題集が解けるようになってくればくるほど、数学の間違いが減ってきているのにも驚いた。やっぱり、国語をちゃんとやらないと駄目なんだよとしみじみ感じる今日このごろ。
2007/07/28
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「この問題、まったくわからないんですけど」この夏の特訓教材の国語をやっていた生徒さんが、あるページを広げて私に言って来た。「見たことも聞いたこともないです。」見たことも聞いたこともない?どれどれ、とその宿題に出したページを見ると「次の文の【 】の中に入る言葉を次から選んで書き入れなさい」と書いてあり、選択肢には「もっぱら さっぱり どだい にわかに ・・・」と副詞がずらっと並んでいた。これ、何か知らない?「知りません! 今、使わないですよね。」『どだい』とか使わないかもしれないけど、『にわかに』とかもわからない?「全く」他のページはなんとか頑張って手を出しているのをみると、もうこのページはどうにもこうにもならなかったんだろうなぁ、と思う。ちょっとこれは、と思ったので、副詞だけのっている本を取り出してきて、生徒に見せると「知らない言葉ばっかり!!」と叫ぶ。まさか副詞がごっそり抜けているとは思わなかった。どうりで小説が弱いわけだ。本人がその気になったときに叩き込むのが一番なので、今日は予定を変更して、副詞の勉強をすることにした。生徒用指導ファイルに、『副詞に注意』と書き込んでおく。今後も引き続き注意だな。
2007/07/25
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テスト結果が返ってきているので、答案をチェックする。英語で教えた内容の箇所が出来ていない。あれ~、やったじゃん。ここ。テスト前は出来てたのに、どうしちゃったの?生徒さんは申し訳なさそうに、「えっつ、あの~、その~・・・」どうした?!「・・・あの~、『根拠』ってどういう意味ですか?」『根拠』?問題文を見ると、『・・・と判断した根拠となった箇所を2つ記せ』と書いてある。これはテスト前に、主人公がこう考えたのはなぜですか?と質問したときに答えられた問題であった。そのときはちゃんと答えられたのに、『根拠』がわからなくて解答できなかったのか・・・根拠の意味を教えると、「あっつ、わかった! わかってたのに~、もうやだ。」と言っている。思わぬところで点数を落とされるのがこちらも一番つらい。やっぱり国語をきちんとやらないと駄目だと思うんだよね。夏は国語強化だぁ
2007/07/11
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生徒の課題図書になっている「一瞬の風になれ」を読む。3部作からなるこの本は、本屋大賞に選ばれた本なのであるが、生徒さんの課題図書になるまで知らなかった本屋さんは最近ほとんど行かないから(基本はネット購入なので)、全く気づかなかったよ。課題図書に設定しているから、第1部だけなのかと思ったら3冊全部とは!あの高校じゃないと課題図書にはしないんじゃないかと思いつつ、たいして期待せずに(すみません)読み始めたら、かなり面白くてあっという間に3冊一気読みをしてしまった。さすが本屋大賞!なんだか陸上部に入りたくなるね(笑さて、一度読んでおけばどうにかなるので、次なる「課題図書」に取り掛かることにしよう。えっと次は、「講談社現代新書」か・・・「一瞬の風になれ」とはまたえらく雰囲気が異なる本。この次は、、、いや、チェックすると気が遠くなるのでやめておこう。さっさと次々読まないと、課題図書が山積みになってしまうよ。暑い夏になりそうだ。
2007/07/10
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「『なんとなくわかった』って言われるんですけど、やっぱり解ってないですよね?」講師の人との打ち合わせ。科目は現代文。ん~、雰囲気はなんとなく掴めたんだろうけど、じゃぁ、テストで点が取れるか、と考えると取れないだろうねぇ。「やっぱりそうですよね。でも、どうやって説明したらいいかと。」文章は評論文であった。内容を理解してもらうために、文章の中の例を使って内容の比較したようだ。他の生徒さんだと今の説明でもわかるとは思うけど、この生徒さんの場合、国語が苦手だからもう少し簡単な例で説明した方がいいかもしれない。見本を示す。で、この説明をした後に、この本文の例を使うとどうかな?ホップ、ステップ、ジャンプみたいに段階を追うからとっつきやすいかも。「そうですね。先ほどの説明でよく解りました。そうやって説明してみます!」これならいけそう!と思ったようで、表情が明るくなる。だから、もう少し細かく区切って説明した方がいいとおもうんだけど、ただこれには問題があって・・・「何か問題があるんですか?」教える時間には制限があるんですよ。細かく説明をしていく、ということはそれだけ時間が取られるので、範囲全部をやっていくわけにはいかないんだよね。「じゃぁ、どうしたらいいでしょうか?」一番重要な段落に絞ってそこがしっかり把握できるようにした方がいいと思うよ。この内容だと最初を突破すれば後は同じことのくり返しだから、この箇所が理解できれば後は詳しく説明しなくても分かってくるんじゃない?「そうですね。」そこから指導時間を割り出して、なんとかなりそうな感じをつかむ。とりあえず、これでやってみて、うまくいかないとか問題が発生したら、また連絡ください。「はい、わかりました。」打ち合わせ後は、みんなでご飯を食べに行く。ご飯を食べに行っても指導内容についての話しはつきない。私もまだまだ技術を上げていかなくちゃ!
2007/06/16
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古典文法を特訓。中学生といえども、私立は授業中にバンバン教えているので、動詞・形容詞・形容動詞を特訓しなくてはならない。助動詞に入る前になんとかしなくては。とりあえず、動詞と形容詞の区別はつくようになったので、形容詞の活用表を埋められるようにする。「く、から、く、かり、し、き、かる、けれ、かれ」ハイ、もう一度!「く、から、く、かり、し、き、・・・かり? あれ?」何故か、「き」の次の「かる」が覚えられない。じゃぁ、一緒にやるよ。「く、から、く、かり、し、き・・・」つまるので、『カルビー』のかる!と教える。「く、から、く、かり、し、き、『カルビー』のかる、けれ、かれ!」「覚えられました!」まぁ、覚えちゃえば『カルビー』をつけなくても、言えるようになるから、今の段階ではこれで大丈夫でしょう。素直すぎる生徒さんは、『カルビー』と教えてしまうとそれをそのまま書いてしまうので、皆に合う方法ではないんだけどね。また来週、確認だね。
2007/06/07
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このところ、現代文ばかり教えているが、現代文こそ、学校授業を『レベル別』にすべきではと思う。英語はレベル別にしているところが多いのだが、現代文でそれをしているところはほとんどみかけない。現代文はそれを理解することの背景知識が必要だと思うが、その背景知識が生徒ごとに差がありすぎる気がする。あとは、論理的に考える力。学校側も苦労しているようで、ノートをみると先週まで教えていたやり方が今週だと変更になったりしていて「皆が『わからない』って言っているから、先生が『教え方を変えます』って言いました。」とのことらしい。個人差があるから大変だよなぁ。英語みたいに点数できっちゃって、レベル別にしちゃえばいいのにね。でも、ご両親の方に『国語もレベル別です』といってご納得頂けるかどうか・・・そうなると、やっぱりこっちでフォローするしかないのかもしれない。
2007/05/11
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「中学のときだと、こうやって解けばほぼ〇(マル)だったのに、高校だと全部×(バツ)になってしまうんです。」と、現代文の解き方について先日質問をされたので、何をどうしているのか、その生徒さんの授業ノートと問題文の答えをみて考える。文章は『随想』であった。随想(ずいそう)・・・おりおりに思ったこと。折にふれての感想。また、それを記した文章。(三省堂「大辞林 第二版」より)評論もそうだが、ぼんやり読んでいる生徒さんは、どこが意見(主張)で、どこが説明なのか分かっていない。「あ~、おなか空いたなぁ。。。」と思いながら読んでいては、それは解らないだろう。なので、『音読』という手を講じるわけであるが、最近は『音読』していてもダメ。なぜ、「おなか空いた」という妄想に陥るのか。気合のような精神論もあるのだろうが、どうやら『語彙』が足りなくてどうにもなっていない、ということがわかった。それでもどうにかしないといけないから、中学のときに習った解き方で力技でどうにかしようとしている。「どのようなズレですか?」という質問に対して、「大幅なズレ」と答える。また、指示語は全て直前の箇所を書いている。う~む・・・ なかなか手ごわい。前回、この『語彙』についてはなんとなくピンときたので、チェックしたら表面的には出来るんだよね。『血縁』ってどういう意味?「『血のつながりのある関係』です。」じゃぁ、〇〇ちゃんの『血縁』って誰?「えっつ! え~と・・・」やりさえすれば良い、とか解きさえすればいいや、とかやっているから表面的な理解になっているんじゃないのかなぁ。でもなぁ、構成もわかってないもんなぁ。今日はこの『随想』を解説しなくてはならない。色々考えて、『構成』から着手することにした。ノートには「この文章は、起承転結で成り立っていて・・・」としっかり書いてあるが、どうして『起承転結』で成り立っていると判断できるのかは、わかっていないのではないか。まずはここからだな。結構大変。
2007/05/07
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「先生、この本知ってます?」生徒さんがキラキラした目(?!)で私にわたしてくれたのは、いわゆる『萌え系』の美少女が表紙に載っている本だった。えっつ、何これ?マンガ本?マンガ本にしてはちょっとサイズが変だ。と思い、中を見てみると、、、中学生がこんな小説読んでいいんですか?!と驚いたあっち系(って何、苦笑)の小説であった。こんなの読んでるの?驚く私に、「友達が貸してくれました」と答える生徒さん。『友達が』って・・・ お友達はもうこの小説を読んだのね(涙しおりが挟まっているところをひらいてちょっと読んでみる。難しい漢字のオンパレード。この本って教科書よりずっと難しい漢字が使われているんだけど、読めてる?ホワイトボードに『接吻』とか『抱擁』とか書くと、『接吻』は読めたが、『抱擁』は読めていなかった。「読めない漢字は飛ばしてます」というので、せっかく読んでるんだから、、、とこれから読むであろうページの難しい漢字の読み方と意味を伝える。教科書だと今ひとつ乗り気でなくても、この本の漢字には積極的に取り組む生徒さん。難しいけど、今度のテストには残念ながら出ないんだよなぁ、とは思ったが、全体的な国語力アップになるからいいかと、前向きにとらえる。ちょっとずつでも語彙を増やしていきましょう。
2007/04/18
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新学期になったので真新しい教科書での勉強が始まった。「この教科書は易しいんですか?」国語の教科書を持ってきたMちゃんは、そう質問する。ビクッとなる私(なぜだ?!)。なんで知ってるの?「学校の先生がそう言ってました。でも、『易しい教科書ですが、内容が良いので使っています』とも言ってました。」実は、この教科書よりももう一つ難しい教科書があって、私立は今その教科書を使っているところが多いんだよね。。。前は、国語と言えばこの教科書だったんだけど。でも、学校の先生が言っているように、良い教科書なんだよ。「そうなんですか。」なぜ、教科書の難易度を学校の先生が言ったのか。ひょっとして保護者の方から質問が出たのだろうか?疑問は深まるばかり。文部科学省の方針に忠実に従うと、『易しめ』になっちゃうのかなぁ。。。
2007/04/16
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中学までの国語は、成績があがる王道のようなやり方があるのだが、それを適用してやっていたところ、思ったほどの効果が前回のテストで現れていない生徒さんがいた。う~む、、、おかしい。。。テスト答案を分析した結果、どうやらその王道をやる前提条件が違っていることが判明。学年が変わったので、教科書も一新されたこともあり、もう少し掘り下げてやってみると・・・あぁ、やっぱりそこがわかっていなかったのね(涙初期設定値が違っていたため、予定していた指導時間では難しいことも同時に解る。学校にもよるが、国語は「現代文」だけが試験範囲ではない。どうするか、ここじゃないところに力をいれるように配分を変えるか。。。しかし、「現代文」のところもこのままでは不安だ。。。色々と考えた結果、やはり指導時間を増やすしかない結論に達する。一度根性入れてやると、その後はそれほどやらなくても済むようになったりするし、とりあえず、今回はこれで行こう。お家の方の了承はとってあるのだが、生徒さんが自分で納得しないと難しいので、ここからが一番大変だ。今度は、説得工作のプラン作成か。
2007/04/12
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「現代文が解けました!」と、喜びの報告をしてきた生徒さん。中学までの国語は、『点数を取る』ということに絞れば必勝パターン(?!)があるのだが、高校になるとそれがあまり使えない。期末の結果を分析し、冬休みから新たなる対策を取ったところ、非常にうまくいったようで、「解けた!解けた!」と喜んでいる。現代文は、宿題の丸付けと解説だけの指導時間だったので、ここまでて1月からトータル1時間ちょっと程度。よしよし、上手くいった。こうやれば問題が解ける、となると後は早い。「4月からもこうやってやります!」といってくるので、問題だけわたせば後は大丈夫だな。今回は、英語と同じように国語もやってみた。もっと早く気づけばよかった。簡単なことだったのに。。。今後に生かそう!
2007/03/05
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古文を学校で習っても、よく解らないからと試験前までほっとくツワモノがいる。でも、私から見ると、古文って内容が面白い科目だと思うんだけど。今回「ちょー、ヤバイ!」と言ってきた、『能登殿の最期』(平家物語)。強い能登殿(平家)が、中納言に「雑魚を倒してもしょうがない、ボスを倒さないと」と言われて、判官(源義経)を探すが、会ったことがないから立派な鎧を着ている人をみつけては、「ボスはおまえかー!」と言って倒していくのだが、それを見ていた義経が「ヤバ!」と思っていたときに、偶然能登殿がのった船に義経がいて見つかってしまい、義経は6m先の船に飛び乗って逃げて・・・(注:このような感じで訳すとテストでは×がつくので、あくまで話しの内容がわかればいい、ということで説明しています)ホラ、おもしろいでしょ!「どこがですか?」と、生徒さん。だってさぁ、義経は隣の船に飛び移ったんじゃないんだよ。隣に逃げると追ってくるでしょ。だから、6m先の船に飛びのって、追いつけないようにしたわけ。頭いいよねぇ。で、能登殿はどうしたと思う?「どうしたんですか?」はい、じゃぁ、続きを読んで。古文は文法と最初に考えるから難しいんじゃないのかなぁ。まずは、なんの話しなのかつかんでからやると面白いと思うんだけど。話しの内容を考えると、古文はなかなか人間くさい話しが多いから、楽しいと思うんだけどな。
2007/02/24
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私立校は、2月に入ると入試の関係で休みが増える。『休み』を満喫されても困る(といっても現実はTDRに行く生徒が多いのだが)ので、『休み用課題』をそれぞれ学校が課すのであるが、その中の課題に『読書感想文』が入っていたりすると・・・「読書感想文が書けません!」あぁ、今年も言ってきたか!この時期と夏の風物詩みたいな感じ。本読んだ?「読みました。」じゃ、書けるじゃん。「えー、書けません。」なんで。「何書いていいのか解らないから。」だってさぁ、いくつかある課題図書の中でこの本を選んだ動機とかまずあるでしょ(リストをわたし、『この中から選べ』ということが多い)。なんでこの本を選んだわけ?「ママが『この本おもしろいよ!』ってすすめてくれたから。」で、おもしろかったわけ?「全然」ほら、書けるじゃん。『おもしろいとすすめられて読んだけど、私には面白くありませんでした。』って感じで。「『おもしろくない』って書いてもいいんですか。」だってさぁ、『おもしろくなかった』んでしょ。『感想を書きなさい。』だから、『おもしろくなかった』が感想じゃん。「えー、そんなんでいいんですか。」『感想』なんだから、その『感想』をかけば良いのです。じゃぁさぁ、なんで『面白くない』わけ?「だって、今のこととはあまり違ってるから。なんか昔の話しなんですよ。」じゃぁ、そう書けばいいじゃん。『話しの内容が私にとっては、昔の内容だと感じて、何を言いたいのかよくわかりませんでした。』って。ただ、どこで『昔の内容』だと思ったのか、のように、どうしてそう感じたのか、思ったのかを具体的にかかないとダメだね。そうやっていけば、いっぱい書けるでしょ。『読書感想文』と身構えるから難しいのであって、素直に感想を述べれば良いだけなんだけどなぁ。『読書感想文』を書く際にとても参考になる本があるのだが、棚を探しても発見できず。あれ?おかしい。(どうやら誰かに貸してそのままのようである)仕方がない、本屋で買ってくるか。(まだ売ってんのかな?)
2007/02/06
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今日もまた現代文。またしても話しの内容がわかっていないようなので、絵をかいて説明する。さて、何を書いているでしょうか?!答えは「床の間」です。身分制度を説明するのに、「日本の床の間」が用いられていたのですが、これが何かわからないから、その箇所の内容が生徒さんの頭の中で空白になっている。絵をかいて説明。なんとなく雰囲気がつかめたようだ。今、床の間がある家なんてほとんどないからなぁ。私が会社勤めしていた頃も、和室自体あまり作らなかった。たまに床の間があると、「柱が割れてます!」というクレームが(あれは、『背割れ』なんだけどね)。文章を理解する前に、生活環境の変化もあり、知識不足に陥ってしまうのね、と感じる今日この頃。
2007/01/26
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これってどんなのかわかる?現代文を教えているときに、他の問題は出来ているのに、ある一箇所だけ出来ていない生徒さんがいた。他の指示語は出来ていて、ある一箇所だけ出来ていない場合、その辺りの話の内容が解っていないことが多いので、多分、ここだろう、と思われる『風呂屋のペンキ画』について聞いてみる。「えっ、よく解りません。」風呂屋は?「温泉ですか?」温泉と風呂屋はちょっと違うんだな。家の近くにない?大きな煙突があって、「〇〇湯」って書いてある建物。「あっつ、ありますよ!」そう、それが『風呂屋』なんだけどね、入ったことある?「ないです」(そうだろうなぁ。この年で風呂屋に行くことなんかほとんどないよなぁ。)う~ん、、、じゃぁ、この文章が何を言っているのか解らないのも仕方がない。言葉で説明してもわかりづらいので、絵で書いて説明することに。こうやって、この大きな湯船の壁に、富士山が書いてあるんだけど、これが『ペンキ』で書いてあるので、『風呂屋のペンキ画』って、壁に書かれている富士山のことなんだよ。「あ~、何を言っているのか解りました!」絵で書いて説明しているときに、いつももうちょっと絵が上手に書けるように勉強しておけば良かったと思う。ちなみに、このときに書いた絵は、です。どうでしょう?『風呂屋のペンキ画』に見えますか?今度、江戸東京建物館に行って、写真を撮ってきます・・・
2007/01/25
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中学までの国語の成績を上げる、ということはそれほど難しくはないのだが、高校になってくるとそう簡単ではない。中学までに取っている手法では、限界に達する。毎年、毎年、指導法の改良を試みているのだが、内容を細かく押えるということがかなり効果的だとわかってきた。ところが、普段内容を細かく押えた授業を行った上で、総仕上げとしてのテストを行ったところ・・・なんか思いっきり間違えているんですけど高校の現代文は『内容をよく理解していない』ということが筆頭に上げられるから、内容をしっかり理解しておけばもっと簡単に解けるのだと思っていた。でも、国語が苦手な生徒さんは、設問自体の意味を取るのも苦手なのね。一体、どうやってその答えにいきついたのか、考察をする。あ~、なるほど。設問の意味の把握が弱いことと、行間が読めていない、ということか。設問の意味を解説し、中学受験時に教えるテクニックで本文に傍線を引っ張らせる。はい、では、今傍線を引いた箇所のみをみて、そこから設問の答えになるところを言ってください。言いながら、傍線引きテクを最初に教えてから、内容を細かくとらえる、という順番にした方がいいのか、と悩む。しかしなぁ、両方同時にはやらない方がいい気もするしなぁ。まだまだ改良の余地はありそうだ。奥が深いなぁ。
2006/10/25
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英語の長文読解の問題を解いてもらっていたときのこと。「先生!『境遇』って何ですか?」この問題文には、『このときの主人公の境遇を以下の選択肢から選びなさい』と書いていた。まさか『境遇』がわからないとは・・・英文は読めていても、日本文の質問でひっかかる。別の生徒さんは、『○○と△△の働いている場所はどこですか?』という質問に、「弁護士」と答えていたり。。。『教えた』『教えていない』という範囲外でひっかかっている場合、どうしたものか。こうなると、国語の方の勉強も厳しいなぁ。国語をもう少し重点的にやらないと、英語も頭打ちになるな、これでは。う~む。
2006/10/20
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風邪を引いて具合が悪かったここ数日。なんとか快復し、たまった仕事を片付ける。今年の夏休みはかなり「国語」を教えたのであるが、休み明けテストの様子からしまった、教えすぎた!と感じていた。私が思ったほどそんなに問題が大変ではなく、この程度ぐらいなら、もう少し軽めにすれば良かったなぁという内容であった。でも全体的に問題が良く解けるようになっている!ということが今日判明!夏にみっちりやった成果がじわじわと効いているようである。国語は、『問題の解き方』というテクニックも重要であるが(これを知っているのと知らないのとでは天と地の差)、それ以外の『問題文を理解するためのバックボーン』をどのくらい持っているのかも大切であり、今回はこの後者が思った以上に埋まった、という感じがする。ということは、普段の国語の指導に今回のような教え方を取り入れれば良いのか!なるほど。国語は国語で別にコース設定して教えていくといいのかもしれない。そして、これを生徒さんが低学年のうちからやるとより効果的なのかも。いや、低学年のうちは、これだけだとちょっと足りないよなぁ。中学以上だと効果が出やすいけれど、小学校のときはもうちょっと練りこまないとダメか。あぁ、問題の作成が追いつかない(涙
2006/09/18
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生徒さんの夏休みの宿題に『課題図書』がある。生徒さんの課題図書は、そっくりそのまま私の課題図書となる。過去のものと重なっていれば読まなくても良いのであるが、今年は残念ながら一つもかぶらなかった。うぅ、全部で何冊なんだろう。1、2、3・・・ 10冊!10冊かぁ。このうち、現時点で読み終えたものは、2冊。途中までのものは5冊。まだ今だに手をつけていないものは、3冊。やばいなぁ。今週中にとりあえず、手をつけていないものに手をつけないと。あと早く読み終えないと。質問が飛んでくるし。英文の本は問題がもれなく付随していたりするので、その問題まで解かなくてはならない。暑い夏だ。
2006/08/01
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「学校の先生が、『この問題、私が教えた内容をきく問題じゃない!』って言ってました!」生徒さんが、私が出した宿題を楽に解けた!と喜びの連絡をしてきた。ん? 学校の先生?「(私が出した)宿題を学校でやってたら、国語の先生がそれを見てて、驚いてました!」あ~、マズイ。国語は完全に学校の出題傾向を『当て』にいってるんだけど、手の内がバレてしまっては、対策を取られる可能性が・・・国語力を伸ばすには、『解き方』をきちんと教えていった方が良いのであるが、定期テストの点数をとにかく上げないとならない場合、『当て』にいきます。「勉強すれば点数が取れるんだな」という実感を持ってもらうのが大切なので、ノートをみて(学校のノートをきちんと取ってこないとダメなのであるが)、こう教えているなら、ここを出すなと対策を立て、生徒さんに演習をしてもらう。これが『今度のテストで点数と取らないと!』という時の黄金パターンなのであるが、今回は手のウチがバレてしまった可能性が・・・ん~、どうするかな。対策立てられた時ように、対策を立てるか。ちょっとひねった問題を用意することにした。本当は、きちんと勉強していればここまでやらなくても良いのであるが、今回は時間の関係もあって、致し方ない。夏に『解き方』をちゃんとやるぞ!あと、学校で(特に先生の前で)宿題を見せないでね(笑
2006/06/16
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高校生への現代文の教え方にはある『コツ』があり、講師にはこれこれこうやって教えるようにと伝えるのであるが、このところ、そういった教え方を授業でしている学校が増えている。『学校』と言っても、高校レベルになると、担当の先生別であったりするので、学校全体で統一されているわけではなさそうであるが、若い先生にそういった教え方をされている人が増えているようである。予備校世代なのか?!本当なら、学校の授業では、内容について理解を深めるやり方(この文章について、みんなで意見や感想を言い合う)をされたいのだろうが、授業時間の兼ね合いもあるのかもしれないが、大学に合格させてなんぼという状態もあるからだろうか。学校の先生もご苦労されているのかもしれない。
2006/04/20
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中学校の教科書は、来年改訂されて、現行の課程とは内容が変わる。今年まで使用していた教科書(国語)で何が一番驚いたかというと詩の勉強に『歌詞』を使って教えているという点。『春』を題材にした詩に、なんと松任谷由美の『春よ、来い』を使っていた。生徒の興味をひきつけるためであろう選択されていた教材ではあるが、『歌詞』を使って『詩』を教える、というのはどうなのか。私立では全くといっていいほど、こんなことはしない。検定教科書を使っていたとしても、教えていなかった。来年、改訂される教科書に、またこれが載っていたら、ますます私立と公立の差が開いてしまうのではないか、と思っていたら、来年の教科書は載っていなかった。目次をみた感じでは、今年まで使っていた教科書より内容がよくなった印象を受ける。そうなると・・・現行使っている教科書は、平成14年度~平成17年度で使用していたので、今の中学3年生は、どっぷりこの教科書を使用していた学年となる。あ~、来年の高1は大変そうだ。高校受験が終ったら、勉強足さないと、高校入ってからがツライかも。
2005/12/05
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高校の現代文は、中学のそれと比べてレベルがバンと上がる(ただし学校にもよりますが)。その中でも「舞姫」はかなりの難関。もはや「現代文」というより「古文」に近く、しかも文章も長い。長い文章の場合、途中を抜粋して載せてあったり「(中略)」としてあったりするのだが、舞姫の場合、全文がテスト範囲である。漢字も難しいし、すぐに意味もわからないものが文章中にバンバン出てきて、登場人物が一体誰で、どのような関係なのか、しかもどういった話の内容なのかの把握に時間がかかる。これを把握した上で、テスト対策(「このときの○○の気持ちを答えなさい」等)となるのだが、学校授業をきちんと受けていなかった生徒さんにとって、内容把握でタイムリミットとなる。なので、今回のテスト範囲が「舞姫」と聞いた瞬間、マズイ!今までのように現代文を直前にやれば、なんてやっていると赤点になっちゃうから、早めに手を出さないと危険危険!とクドクド言うのであるが、タカをくくっている生徒さん。なので、今日もまたクドクド言う日々。
2005/11/21
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「国語が難しかった」という生徒がいる。問題文を見るとそんなに難しい問題が出題されているわけではないのに、「出来ませんでした」と言ってくる。そんなたいした問題じゃないじゃん。「問題量が多くて、時間が足りませんでした。」確かに問題文は長く、設問は多い。でも、成績上位の生徒は、ほぼ満点に近い得点を取ってくるからね。よくよく分析してみると、こういった「国語が出来ない」と言ってくる生徒の多くは、恐ろしいことに教科書の本文をまともに読んでいない担当の先生によっては、その文章を習い始めたときに、本文を読んだ感想を書かせたりするのであるが、指導時間の関係もあってこれを省略する場合がある。授業中にちゃんとノートを取っていれば、まだどうにかなるものでもあるが、こういった『本文を読まない』生徒は、国語の授業は睡眠学習になっているか、お友達との友情を育む時間になったりしている。いくら中学受験を突破して、『国語の問題文の解き方』を知っていても、文章を読んでいなければテスト時間に間に合うわけがない。普段の指導も、本文は読んでいるものを前提としてすすめていたが、前提条件が間違っていた。「当たり前」のことが、実は「当たり前」になっていないことが多い最近の生徒さん。ここまで手取り足取りしないといけないのか・・・
2005/11/01
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オススメ問題集のサイトは、今のところ小1と小2はなんとかアップが終っているのであるが、あのオススメには「漢字のドリル」は入っていない。小4以上だと良いな、と思うものがあるのだが、低学年用には「発展」に載せている問題集の漢字の箇所以外に良いと思うものがなかったためである。巷にはそれこそたくさんの漢字ドリルがあるが、私から見ると今ひとつ。例えば、「走る」という漢字を新しく習ったとして、問題集には、「走」がドンとのっていて、その後にマス目に 走 走 走 走 走と書かせるようになっている。これを見るたび、これじゃぁ「音」はいいけど、「訓」はダメだろう。といつも感じていた。 走 るこうやって書かないと、覚えて使えるレベルまで持っていけない。(オススメの「発展」の問題集に入っている漢字はこの辺りの工夫もよく出来ている)どうしたものか、と探していたら、なかなかよさそうなものを発見!パンフレットで見ると、左側のページは微妙なのだが、右側の箇所が上記の問題点を克服しているようなので、取り寄せてみることにした。良さそうだったらアップしますので、お楽しみに!?
2005/10/04
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夏休みに「課題図書」がある学校があるのだが、今回、「山田詠美」を選択しようとしていたが断念されたそうである。え~!山田詠美の本面白いじゃん。なんでそれにしなかったんだろう?生徒さんが言うには「山田詠美は『ひよこの眼』以外はエロイ話が必ず入っているから、山田詠美を選ぶと父兄から文句が出るので、(課題図書にするのを)やめたって。」ん~、そんなこと言ってたらさぁ、Teen's向けの雑誌なんてどうなっちゃうわけ?「ですよね。」でも、学校が指定する、というところが問題なのか。雑誌だったら、読む側に選択権があるけれど、「課題図書」だったら強制力が働くしなぁ。かくして、この学校は昭和の香りが漂う本が課題図書として指定された。エッセイとしては最高傑作と評される本ではあるが、平成生まれの生徒さんには書いてある雰囲気を掴み取るまでがハードな本である。これは読まないで済まそうとする生徒さんが多そうだな。別の意味の課題をしょっている課題図書であった。
2005/07/08
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注文していた教材が届く。オフ会のこともあるので、いつもより多めかつ、種類が豊富。前回教材チェックに行ったときに、国語はこれだなと思った教材を改めてしげしげと見ると、ん~、ちょっと低学年(小学校)には難しかったかも!低学年からの勉強に活用しようと考えていたのだが、問題の設定は良くできていても、文章自体が難しかった。あ~、どうするかなぁ。まぁ、一度内容をみてもらって、その後でまた検討しよう。低学年のときは、「out(書く)」よりも「in(本を読む)」方をよくやった方がいいとは思うんだけど、でも、全く「out」がないのも問題だしなぁ。この他の候補の問題集もあわせて、普段の勉強時間にどう組むかもあるから、オフ会でみなさんとお話しながらまた、色々と考えよう。
2005/03/09
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今日は、来年度用の教材チェックに出かける。今度の4月から小学校の教科書がまたまた改定となるので、小学校教材は、内容がちょっと変わっていた。改定、といっても、教科書の内容が「今まで教えても教えなくてもどちらでも」としていたことを「教えましょう」としただけなので、問題集の内容も、教科書準拠のものは「増えた」が、私がオススメする「教科書準拠外」のものは「変更なし」である。業者の方と色々お話をし、「結局、高校に先送りしているだけですね。」という意見で一致する。その後、春期講習用テキスト(家庭教師だからほとんど使わないけれど)などを見て回っているうちに、国語の問題集で おぉー、これは! というものを見つけた。片隅(?!)の方にひっそりと置いてあるその教材は、見れば見るほど、よくできている。国語は、小5からはこの問題集、といったものがあるのだが、それまではどうするのか、といったことがついてまわっていた。市販のもので小4から対象としているいいものもあるのだが、それをお伝えすると、「では、小4まではどうすれば」といった質問を必ずされる(当り前だけど)。そうなると、結局本をよく読むようにしてください。などと、月並みな発言となっていて、お家の方からすると不満が残る回答となっていた。本プラスアルファで、オススメする方法もあるのだが、それを伝えるとまず言われるのが、「家ではちょっと難しいです。」まぁ、そうかもしれない。でも、効果があるのは分かる。ん~、どうしたものか、、、と悩んでいたときだっただけに、この問題集をみたときは、 いいのがあるじゃん! と感動した。私がくいいるように見ているため、業者の人が内容を説明してくれる。ただ、業者の人は「ここからここまでは高校受験用です。」とおっしゃるのであるが、私からみれば、このステップで勉強していたら、中学入試に十分効果が上げられると思う内容である(中学入試どころか国語力自体がつくと思う)。いえ、中学受験に十分使えると思うんですが。と言うと、「そうですか。でもちょっと難しいんじゃないかなぁ。まぁ、そうはいっても『国語』ですので、学年は意識しなくても使えるかもしれないですね。」と言われる。アレ?私の設定しているレベルが高すぎる?にしても、いけると思うんだけどなぁ。まぁ、いいや。使って様子をみて判断しよう。こんなによく出来ているのに、値段も安め。いいじゃん。春休みからやり始めるのに採用しよう!あ~、良い教材が見つかって良かった。がんばって探しているとあるもんだね(でも、使っている人は少ないらしい、もったいないなぁ)。
2005/02/17
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期末試験対策の問題作成のために、夏目漱石の「こころ」を久しぶりに読む。高校生の教科書に出てくる「こころ」。三部作からなるこの小説は、当然のことながら量的に全文を掲載することは難しいため、ところどころ要約を入れながら、小説の文章を載せている。久しぶりの「純文学」は、日頃いかに「やさしい」文章を読んでいるか、改めて思い知る「硬い文章」である。そもそも使用している漢字が難しい。「煩悶(はんもん)」、「懊悩(おうのう)」のように、読むのも難しければ、意味がすぐにはわからないものが数多く出てくる。「曠野(こうや)」にいたっては、「荒野」の表記ではない。文章量に圧倒され、読めない漢字が続き、また、なんとか読めても(教科書にふりがながふってあるから)、意味がわからない語が数多く出てくるこの小説は、国語があまり得意ではない生徒さんには、「読まないでテストを受ける」という代物になってしまう。今の高校生は、小・中校時代は、「旧課程」であった。それでもこの「こころ」を、話の内容についてではなく文章自体が読みこなせないことにより「嫌いだ」という生徒さんがとても多い。旧課程ですらこんな状態なのに、新課程をやっている生徒さんが果たして高校生になったとき読みこなせるのだろうか・・・問題を作りながら、ふと、そのことが気にかかる。ん~、現状を考えると厳しいなぁ。やはり習う漢字の量が少ないのと、「意味がわかる語句」が少ないからな(「意味調べ」をあまりやらない学校が多い)。そうなると、今作成している問題ですら、数年後は「これでは足りない」となってしまうのか・・・そう考えると暗い気持ちになるが、予測が立てば現状対処すればよいだけでもあるので、今のうちから国語力強化を図ればいいんだよね。なお、「こころ」は国語が得意な生徒さんは、「とてもおもしろい!」と言う。いつの時代も「名著」である。
2005/02/16
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講師の人と指導方法について打ち合わせ。国語の指導をお願いされたので、どうやって「国語」を教えるのかを説明する。すると、講師の人が「でも、教科書をよく読めばテストで点は取れますよね。」と言った。その通りなんだけど、それがうまくできないから家庭教師をお願いされたわけなので、その点をよく理解しておくように。と伝える。しかも、指導時間は決められているからうまく授業構成を立てないと消化不良を起こすよ。「そうですよねぇ。う~ん・・・」数学と違って、国語は教えた分だけ効果が出やすいものではないから、なかなか難しいんだけど、教えたことによって国語に対する抵抗感がなくなり、勉強の仕方も分かってくると前向きに取り組みはじめて、それこそ「教科書をよく読む」ようになってくるから、がんばってサポートしてあげてね。「はい、分かりました。がんばります。」国語をどうしていいかよく分からなくて、何もしない生徒さんもいるので、これをきっかけに前向きに取り組めるようになるといいな、と思う。頼んだぞ!K君!
2004/11/19
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今日は久々に以前担当していた生徒さんに、英語を教える。この生徒さんは、とても頑張り屋さんであり、テストも手を抜かないで勉強するのであるが、英語はいつも「国語」で引っかかって思った以上に点数が取れない。なので、英語の勉強のとき国語からアプローチする勉強方法を教えてやってもらっているのであるが、今日勉強方法を改めてチェックすると、アドバイスしたやり方で勉強していて、安心した。うん、うん、これなら良い調子かも。と思い、ライティングの問題に取り掛かる。ところが、、、生徒さんが丁度学校で習っている箇所は、「感謝」と「お祝い」の書き方を教えていたのであるが、問題を作成し、解いてもらうと、すべて「Thanks to ~」で書こうとする。おい、コラ!「ありがとう」と「おめでとう」は違うでしょ。生徒さん「???」ん~、やはり引っかかるのはココであったか、と、「誰が誰に」言っていることなのかを理解してもらうところから説明する。じっくり取り組んだところ、なんとか区別がつくようになった。この生徒さんは、小学生の頃から知っているのであるが、本をとてもよく読むタイプの生徒さんであった。本をよく読むことは「国語力」をつける基本なのだが、生徒さんの性格によっては「本を読む」だけでは駄目なのだなぁ、と感じる。ちなみにこの生徒さんは、チャキチャキ系である。小学生のときに「本をよく読むから」と、油断してしまった。ごめんなさい、大学入学まで責任を持ちます。
2004/10/21
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今日TVで、小学生の子が、仕事で忙しいお父さんと「交換日記」をやってコミュニケーションを取っているのを見かけた。あっつ!「交換日記」は良いかもしれない!その番組は、コミュニケーションをとる方法として紹介していたが、私には「交換日記」は、「コミュニケーションも取れて、国語の勉強にもなる」と感じた。国語は全ての科目の基本となる科目であるが、「さぁ、国語の勉強をしましょう!」ではなかなか伸びない科目でもある。点数を取るためには、「問題に対する解き方」を知っていることが大変有利にはなるが、全ての科目の土台としてやるのには、日々の読書だったり、対話だったりがとても大切である。しかしながら、これらの行動には「書く」という動作が抜けているため、「国語」の勉強方法でご相談をされる方には、「日記を書かせたらどうか」と提案していた。ところが、「日記を書かせようにも嫌がるので・・・」と言われてなかなか効果的な提案が見出せないでいた。う~む、と悩んでいたところに、この「交換日記」である。そうか!日記だけなら「自分が自分のために」となるから、継続性という点で動機が「やらされている」になっている子には厳しいけれど、「交換日記」なら「双方向」であるから、続けられるかもしれない!そして、確実に「お父さん」とのコミュニケーションが取れる。「書く」という行為は、非常に勉強となる行動であるので、よし、次回から「交換日記」を提案してみよう!
2004/09/29
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私書箱へのリクエストの多かった「国語力をどうすれば良いのか」について、小学校低学年時でのことに絞って、私の考えを書いてみたいと思います。その前に、「国語力」とは何なのか?私は、「学校のテストで点数を取るための『国語力』」と、「書いてある内容を理解するための『国語力』」は別、だと思っています。点数を取るためには、「解答を書くルール」に従わないとならず、それを知っているか知らないかは、練習しないとなりません。しかしながら、例えば「社会のテストの問題文が読み取れない」などの国語力は、「国語」という学校の科目で勉強したから出来るようになるものでもないとも思います。必要だけど、十分じゃないんですよね。「書いてある内容を理解するための『国語力』」は、学年が上がるにつれて、背景となる知識の量が決め手になってきます。このあたりのことは、過去の日記「国語の成績が上がらないもう一つの理由」を参照していただくことにして、では、知識量を増やすにはどうすれば良いのか。一つには、王道ですが、「本をよく読む」ことです。ただし、これをお家の方が「本を読みなさい!」と強制していては、全く効果はありません。学校での課題図書の本を無理やりよんでも、何も興味がわかないのと同じことです。では、どうするか。「本を読む環境を作る」ことが、小学校低学年時には特に大切だと思います。図書館に連れて行く、家に本がたくさんある、読み聞かせをする、などなど、環境作りには色々方法があると思います。お家の方が本好きだと、お子さんも「本を読むのが当たり前」という感覚を持ちます。中学以降になると、部活で忙しくなることとあわせて、反抗期に入ってきますので、お家の人の言うことなど、ほとんど聞かなくなる可能性が出てきます(特に男の子)。是非、「本を読みたくなる環境作り」をやってみてください。次に、「興味を持つ姿勢を大事にする」ことも大切だと思います。過去の日記(「甘エビが分からないのはおかしい」)に、「これだけやったらあなたはいいのよ。」と枠を決めた行動ばかりを取っていたであろう生徒さんの話が出てくるのですが、「やっても出来ない」という生徒さんの多くは、自分で「なんでこうなるんだろう」と物事に対して興味をあまり持ちません。全てが、「ふ~ん。」で完結しています(生徒さんが「ふ~ん」と言ったときは、ほとんど頭にその内容が入っていません)。小さい頃は、世の中全てのことがおもしろくて、「なんで?なんで?」と興味を沸くものであったハズなのに、いつからそうなってしまうのか。私は小さい時に、「ねぇねぇ、これ何?」と聞いていた姿勢を尊重していたら、もっと違ったと思います。「ねぇ、何で空は青いの?」「どうして、雲は白いの?」きっと普段の何気ない会話で、こういった質問をしていると思います。そういうときに、「今忙しいから今度ね。」「えっつ、いいのよ、そんなこと知らなくても(さすがにこういうお母様はいないと思いますが)」とばかり言われていると、「いいっか」となって、そのうち、全てのことに興味がなくなっていっているのではないか。そんな気がしてなりません。「問題集はどれをやったらいいんでしょうか?」だけでは、「背景となる知識の量」は増えていきません。「解き方」は身につきますが、それは小学校低学年時にやらなくてもいいことです。「興味を持って、調べる」ことをやっていれば、そういった姿勢は大人になってもとても有効ですし、知識量が増えていけばいくほど、加速度的に物事の理解が深まります。ただし、低学年時には、「自分で調べる」のは難しすぎるという話もあるようなので、「一緒に調べる」という共同作業でやってみたらどうでしょう?なかなかお母様だけでは、家のこととかで時間が取れないなら、お父様を巻き込んじゃうのも手です。(笑)「昨日まで分からなかったことが、今日は分かるようになる」というのは、とても楽しいことです。「問題集、問題集」と聞かれることがとても多いのですが、ここは落ち着いて、今一体、どちらの力を伸ばす必要があるのかを考え、低学年時には、とくに「知識量を増やす」方向でやってみてくださいね!追伸:5月、6月中に、「国語力」について多数の問い合わせを下さった方々、遅くなりましたが、やっと返答することができました。お待たせしてすみません。
2004/08/26
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AO入試を受ける生徒さんの自己申告書が、FAXで送られてきた。どれどれ、と、早速読んでみる。ウチでは、作文や自己申告書、レポートなどの代筆は行わない方針である。他社さんでは、これらを生徒さんの変わりにやっているところもあるようなので、平気で(?!)これらのことを「家庭教師がやるもの」と考えていらっしゃるお家の方も見受けられるのだが、ウチでは絶対にやりません。苦労して書く、というのも立派な勉強です(結果ではなく過程が大切)。規定文字数にきちんと入れて書いてくるのは、第一段階としてはO.K.である。一回目の内容にしてはよく書けているのだが、一番肝心なことが書かれていない。それは、「だから何なのか」という点である。多くの生徒さんは、この点がすっぽりと抜け落ちている。う~ん、でもまぁ、仕方がない面もあるんだよね。小・中・高を通じてあまり「自分の意見」を書く練習をしていない。学校では、「自分の意見を書きなさい」といわれていても、例えば本を読んだ感想を「とてもおもしろかったです。」と書いたとしても、これも「自分の意見」である。「何がどう面白かったのか」これがすっぽり抜け落ちている。今回の自己申告書も、学校での自分の体験を書かないといけないのだが、「中学は○○という部活をして、大会で優勝し、高校では△△という部活を通じて、ベスト8に入りました。」だけだと、「だから何なの?」ということになる。体験は分かるんだけど、そこから一体何が得られたのかが書いていない。早速、生徒さんに電話をして、「体験から自分は何を得られたのか」を書くことを具体的にアドバイスする。「具体的に」アドバイスしたためか、最初は「何が抜けているのか分からない」と言っていた生徒さんも、よく実感できたようだ。これであと2、3回直しを入れれば、とても内容が良いものが出来上がるなぁ、と思う。ちなみに、ウチでこの手の文章を書くと、学校で表彰されるものをスラスラ書いてくる生徒さんがいるのだが、この生徒さんは帰国子女である。小学校のときに、カナダに2年ほどいて、そこで、「文章の書き方」を徹底して教わったとのこと。どこかで一度、徹底して「書き方」を習うといいんだろうけど、今の制度上だと学校でやるのは難しいんだろうね。会社に入ると、とても必要な能力なんだけどなぁ、う~ん。。。
2004/08/23
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今日は高校生の生徒さんの、期末の結果をチェックする。現代文の答案を見ていたら、書いている内容はあっているのに表記ミスで点数を落としているところがあった。「本文の内容を抜き出しなさい」と書いてあるその問題の答えは、カタカナで会話文が書いてあるところを抜き出せば正解だったのだが、なんと生徒さん、「ツ」を「シ」と書いていた!答案にも先生の赤ペンで「『ツ』と『シ』は違います!」としっかり書いてあるのだが、生徒さんは、「え~! 違いますか?」と言う。違うよ、形もよーく見ると違うし、書き順も違うでしょ。あっつ、君は書き順が間違ってんじゃないの?ためしに書かせてみると、書き順はあっていた。「同じ形で書き順だけ違うのだとずっと思っていました。」高校生になって、びっくり発言するこの生徒さんは、小学校の頃から知っていただけに、私自身、衝撃を隠し切れない。あれ~、今までなんで気づかなかったんだろう。過去の記憶をひっしにたぐっていると、さらに追い討ちがかかる。「そうなると、『ン』と『ソ』も怪しいです。」は? 何だって?びっくりしている私に、生徒さんは、「『ン』はこうで、『ソ』はこうですか?」と書く。ん~、今書いているのはあっているけど、前はどうだったの?「書き順だけ違って、形は同じにしていました。まさか高校生になって違いが分かるとは思いませんでしたよ。」と生徒さんは、ハハハ、と笑う。笑い事じゃないんだけど。ちなみに他のカタカナは大丈夫なの?「大丈夫ですよ。自分の中で書き順だけ違って形が同じものはそれだけですから。」そうは言っても一応、念のためにチェックはした。確かに他の字は大丈夫だった。君は小学生の頃から知っていたけど、まさかそんなことしているとはちっとも気づかなかったよ。他の生徒さんもまさかこんなことをしてないだろうなぁ。ちょうど夏休みだから、一応チェックするようにしよう。カタカナあなどれぬ。
2004/07/20
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「甘えびがこの歳になってまで分からないのは、俺から言わせればおかしい。」彼は私の話を聞いて、開口一番そう言った。先日の日記にまつわる一連の話を、彼にしていたときだった。この日記の内容は、甘えびが分からず、国語の文章の内容が理解できない生徒さんの話だったのだが、これは掲示板でも、メールでやり取りさせて頂いている方にもかなり反響があった。皆さん一様に、「大変衝撃を受けました」とおっしゃっていて、親子間のコミュニケーションの大切さを痛感されていた。でも、彼はとにかく「おかしい」とばかり言う。「だってさぁ、中3になってまで、その年になるまで知っていてもおかしくないことを、本人が知らない、というのは、何かがおかしいだろう。」うん、おかしいのは分かるんだけどさぁ。「その子は、結局どうやって知ったの?」こういうもんだ、と説明した。「だから、そこがおかしいだろう。知らないのをなんで自分で調べない。」そんなことが分かれば苦労はしない。「じゃぁ、お前はどうやって甘えびを知ったの?」う~ん、食卓に出てきたときに、「これ何?」って聞いたか、釣りに行ったときに、どこかでそれを教えてもらったか。「だから、お前は『釣り』に関係して覚えた記憶があるから、その子に『釣りは?』って聞いたんだろ? でも、中3になるまで生きて来て、一度も目にしていないことはないと思うよ。」どうやら、生徒さんは「えび」を寿司ネタの「えび」と認識しているみたいなんだよね。「寿司ネタのえびを「えび」と認識しているのもおかしいしだろう。」うん、そう。だから、私はその原因として会話が少ないことを挙げたんだけど。「うん、それもあるだろうね。だけどそれだけじゃないと思うよ。」えっつ? そう?「俺が思うには、『これだけやったらいい』って育ってきちゃったんだろう。」え~! 何それ! 「これだけやったらいい」でどうして「甘えび」が分からない生徒になっちゃう訳? そもそもこの生徒さんは、小学校のときは、大変勉強が出来た生徒さんだったらしいよ。だから、「これだけやればいい」という感じで育っているなら、小学校のときに勉強ができたなんてなんないんじゃないの?「だから、小学校のときも、『これだけやったらあなたはいいのよ』ってやっていて、中学に入っても、そんな感じで育ってんだろう。だって、そうじゃなきゃおかしいよ。もし、自分が知らないなら、なんで自分から調べない。意味調べも学校から言われた範囲以上はやらないんだろう。その子にしてみれば、『意味調べはこれだけやったらいい』で完結してるじゃん。そうやって言われすぎていて、物事をそうとらえるようになっちゃったんじゃないの。枠が決まっているからそれ以上は考えもしないし、やらないんだよ。」そう言われてハッと気づいた。そうか、私はコミュニケーションをよくやることによって、知識の量を増やせると思っていたが、コミュニケーションを増やしても、物事の捉え方に「枠」がある限り、そうならない可能性だってあるんだ。過去の生徒さんで、言われたことはやるのに、成績の伸びが悪い生徒さん達が思い浮かぶ。そういえば、そういった生徒さんたちは、彼が言うように、言われたことはやるけど、それ以上のことは全くしなかったな。全くしないから宿題の量を増やしたりしていたけど、テストのためだけの成績UPには効果はあったが、それでは根本解決にはならなかったんだ。「まぁ、実際のところは俺がその子の親じゃないから、そうだったのかなんて分かんないけどね。」彼のコメントで現実に引き戻される。そうだよね、実際のところは、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。ただ、そういった可能性もある、ということがわかった上で指導を行うのと、分からないのに行うのとでは違いはあると思う。そうか、コミュニケーションも重要だけど、「枠」をきめた物事の捉え方をさせないようにすることも大切なんだ。コミュニケーションだけだと感じていた私の思慮の足りない考えを恥かしく思う。いいこと言うじゃん。「当り前だろ。俺を誰だと思ってる。」ごめん、「枠」決めた捉え方をしていたのは、私だった。 生徒さんに言う前に自分から直すね。
2004/03/13
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今回、某中学の国語の試験範囲に入っていた井伏鱒二の「山椒魚」。この作品、国語の苦手な生徒さんには、天敵とも言える代物である。国語の成績が上がらない理由には、「解答の書き方を知らない」、「文章の読み取り方が分からない」など様々な要因がある。しかし、あまり言われないことであるが、重要なこととして、「その子が持っている知識の絶対量が少ない」という原因が大きく絡む場合がある。この「山椒魚」はまさに「知識の絶対量」が試されるような文章で、生徒さんによっては、この文章が一体何の話をしているのか全く読み取れない生徒さんがいる。この文章の最初の方は次のような内容である。「ある夜、一匹の小えびが岩屋の中へ紛れ込んだ。この小動物は、今や産卵期のまっただなかにあるらしく、透明な腹部いっぱいにあたかも すずめの稗草の種子に似た卵をかかえて、岩壁にすがりついた。そうして、細長いその終わりを見届けることができないように消えている触手を揺り動かしていたが、いかなる了見であるか、彼は岩壁から飛びのき、二、三回ほど巧みな宙返りを試みて、今度は山椒魚の横っ腹にすがりついた。」学校で意味調べをさせる(「する」じゃないところがまた問題)とき、上記範囲の中から学校が指定するものは、「岩屋」「稗草」「触手」「了見」である。ところが、国語が苦手で「知識の絶対量」が少ない生徒さんは、これだけ調べても全く文章のイメージ化がはかれない。3年途中にご紹介で入会した生徒のJ君。このJ君に、ここを教えていたら、彼は「小えび」が分からなかった。「小えび」が分からないことには、その後の「産卵期」も、「透明な腹部いっぱいに」も、「消えている触手」も一体なんのことやら、になってしまう。J君に聞く。君は『小えび』を見たことはない? 食べたこともない?「えびは天ぷらでしか・・・」ん~、天ぷらのえびは「小えび」じゃないからねぇ。 その後よく話をきいたが、J君はむいた形(寿司ネタとかの)のえびしか見たことが(認識したことが)ないようだった。まずい、寿司ネタ状態のえびが「えび」と認識している。『かっぱえびせん』の袋にのっているえびだよ。「はぁ。」今一歩、ピンときていないようなので、A4の紙にでっかく「小えび」の絵を書く。でも絵じゃなぁ、「生きているえびは透明だ」というのまでは分からないもんなぁ。あっつ、君は図鑑をもっていないの?魚とか説明している「生物図鑑」。小さいときにお祝いとかでもらったりしないのかなぁ。「あったような気がします。」しばし部屋の中を捜すが発見できず。「捨てたかもしれません。」あ~そうなんだ。あのような図鑑は中学卒業までは手元に置いておいた方がいいんだよね。仕方がないので、私が書いた「小えび」の絵で説明する。でも、教えていてもなんかしっくりこない。多少知らなくても、教えていると、途中で他のすでに頭の中にある知識と関連づけて分かってくる。例えば「生きているえびは、透明です」が、「生きているイカも透明だから、それと一緒なんですね。」みたいに。しかし、彼にはあまりそれが感じられない。ふと、君は釣りに行ったことある?と聞いた。「はい、あります。」あっつ、ホント! 何釣りだったの? 海釣り? 川釣り?「あの、なんか四角に区切ってありました。」ん? 四角? あっつ、君、それ釣堀じゃん。しかも彼はそこで「釣り」をしないで、見ていただけだったそうなので、「魚」というものを実感としてとらえられていないようだった。「魚類」全般に関して「実感」がないので、井伏鱒二の文章を読んでも、躍動感あふれる「えび」の様子がわからず、おまけにスケール感もないので、この後出てくる「山椒魚が閉じ込めた」も、「なんで閉じ込められるのか」がさっぱりわからないことになる。学校では、こういったことは「分かっている」という前提で進められている。J君は一生懸命ノートを取ってきているのだが、授業で言っていることのほとんどが理解出来ていないんだろうな、と思うと、J君が不憫でならない。お家の方からすると、こういうのは、「学校でノートを取ってきているのに、テストができないなんて。。。やっぱりこの子は頭が悪いんだわ。」とお考えになる原因なんだろうな。頭が悪いんじゃなくて、「知識の絶対量」が少ないんだよね。小さいときにお家の方とどこかに遊びに行った、という経験があまりないJ君。さらに、読書もあまりしないというJ君。もっと言えば、お家の方とほとんど会話をしないJ君。私が見た感じとして、J君は同年代の生徒さんの半分以下の「知識」しかない。もう少し早く入会されていれば、まだまだ手の打ちようもあったのだが、中3の今となっては、とにかくテストの点数を上げるための、「その場限りの指導」に走らざるを得ない。私立なので高校受験がなかったから良かった。ただ、こんな感じで高校生になっても苦しいだけだよなぁ。高校の文章はもっと難しいもんね。お家の方には、現状の状態を正直にお伝えした。「あの子はえびが分からないんですか!」と絶句されるお母様。そうだよね、国語の成績が上がらないのが、「知識不足」が影響しているんだもんね。こういった「知識量が少ない」生徒さんが最近増えている気がする。お家の方がよく見ていれば多分、気づくことだと思うのだが。「国語ができない」と嘆く前に、「知識量がどうなのか」も考えると、適切な対応というのは、もっと違ってくると思う。お子さんに「お前は勉強ができない」と言う前に、お子さんの様子をもっとよく見てあげてください。
2004/03/05
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