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私立小学校を検討されている方のご相談を受ける。各学校ごとのカラーがあるので、某小学校はすごく勉強させますが、別の某小学校はかなり自由な校風です。ただ、自由な校風の学校だと中学に入った後が大変になってしまうことがあるので、家でしっかり勉強した方がいいかと思います。とお話したところ、「皆がそんなに勉強しない中、家でやらせるのは結構大変です。」と言われた。私は『学校は学校』、『家は家』という感じでわけたらどうかと思ったのだが、「子供って、楽な環境にいる中、家で勉強させようとすると、『どうして僕だけがこんなに勉強しないといけないの?!』って言ってくるんですよ。」ということらしい。今すでに『お受験塾』の勉強でも言ってくるとのこと。そうなのか。。。確かに、中学以降でなかなか勉強がはかどらない生徒さんには、「君だけが大変じゃないんだから。みんな頑張ってるんだよ。」とハッパをかけている。う~ん・・・小学生で『60点以下不合格』を打ち出している学校に通っている生徒さんの勉強は、かなり壮絶なので、あの様子を見ている者としては自由な校風の学校にあこがれないでもないが、物事はそう簡単ではないのね。改めて学校選びの難しさを感じたお話であった。
2007/05/31
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中学生の勉強を見ているときに、途中まではあっているのに、答えが違っている生徒さんがいた。おかしいなぁ。ノートをずっと見ていくと、最後の方でなぜか小数を分数に直して計算をしている。ただ移項して、小数の係数を割れば良いだけの問題なのに、小数→分数に直す→移項→分数計算ん?これはひょっとして・・・小数の足し算、引き算が入っている方程式を試しに解いてもらうと、またしても、小数→分数→同類項をまとめる→通分→移項と、非常に手間のかかる計算をする。なんで、小数を全部、分数に直して計算するの?「前の塾(小学校のときに通っていた塾)で、『全部そうしなさい』って習ったから・・・」あ~、なんてことを・・・答えを出すまでの過程が長くなればなるほど、数学があまり得意ではない生徒さんは間違える。小学生のときに、小数があまり得意ではなく、小数を教えていると時間がかかるから分数に直させて教えていたのかもしれないが、中学でそれをやり続けると、解き方はわかっているのに最後の答えが違う、ということになってしまう。全く、余計なことを!お家の方に経緯をご説明し、この生徒さんには、期末までに自宅学習で小数の特訓を別にすることにした。小学生のときにちゃんとやってればなぁ。。。
2007/01/30
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よく出来るのであるが、微妙に計算ミスをする生徒さん。夏休みということもあって、色々と手を打っていたのであるが、どうやら九九を完全に覚え切れていないまま中学生になったところに原因があることが判明。特に、「七の段」、「八の段」、「九の段」が怪しい。もっと言えば、九九の半分しか覚えていないのではないか、と思える。なんでちゃんと覚えていないのか、例えばどうやって「7×4」を計算するのかと聞いたところ「学校(小学校)の先生が、『わからなくなったら逆にしてごらん』って教えてくれたので、こういった計算はいつも『4×7』でやってます」えっつ!逆?!答えを出す、という視点に立てば『逆にする』という手段はある。ただ、学年が上がるにつれて、計算の桁や計算量は増え、答えを導き出すまでの過程も多くなっていく。このときに、基本の計算の際に考える過程が1工程多くなると、計算ミスを誘発する原因となってしまう。A→Cで終わるところが、A→B→Cとなっている場合、こういった計算が例えば答えを出すときに10回あったとすると、A→Cで終わらせる子に比べて、10回ミスする可能性と、10回分の手間が増えることによるロスが発生してしまう。なんでしっかり覚えさせるときに覚えさせないんだ!『答えを出せればいい』じゃないだろう!その学校の先生に怒りすら覚えるが、とりあえず早期発見できたことをよしとして、九九の特訓に燃える夏である。
2006/08/15
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言ってぱっと理解する、という生徒さんは存在する。お家の方が割りと『学校まかせ』にされている場合、小学校のときはあまり問題が表面化しないが、中学に入って大変なことになっている。中学1年のときは、それでも『ぱっと理解』でなんとか点数が取れるのであるが、中学2年になるとさすがにちゃんと勉強しないと難しくなる。こういう状態で中2で入会されると、成績がそれほどひどくない状態であるし、ちょっとやったら点数が取れるから、本人は出来る限り、楽しようとすることが多い。ちょっと言って、ぱっと理解できるタイプだったら、小学生のときにどんどんやらせておけば、勉強習慣がついて良かったのに・・・と私からすると思う。「高校は入れる学校でいい」とのたまう生徒を前にして、将来どうするんだ?と問答を繰り返す今日。
2006/03/07
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教えていて注意しなければならないのは、本当に解って問題がとけたのか、それとも、『偶然』解けたのかという点である。出来が今ひとつ、という問題集の場合、『偶然解ける』という内容が多いので、注意しなくてはならないのであるが、それでも問題の内容によっては判断がつきにくいものもある。学習している内容が、だんだんと複雑になると、あの範囲が弱いのにこの問題が解けるのは怪しいという判断が働くので、なんとなく解いたら解けちゃいましたが防止できるのであるが、小学生の学習項目は基本項目が多いので、難しいところではある。理解できているのか確かめる方法はあるのだが、毎回それをやっていると時間がかかってしょうがないし、確かめられる側も嫌だろう。どうしてもここはという場所のみに絞るか、それともとりあえず先に進めておいて発覚したときに対処するか。なんかもう少し頑張ればロジック組めそうな感じがしないでもない。時間との兼ね合いでどうするか、悩ましい問題である。(そこまで神経質になる必要があるかどうかもまた難しいなぁ)
2006/02/28
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模試の出来具合をチェックしていると、あ~、この子はよく解っているんだけど、テスト形式に慣れていないから点を落としてるなぁ。と思うことがある。問題集は、基本的には教わった内容を理解しているかどうかを確認する問題であるが、テストは、もちろん上記の内容も含まれると同時に今まで習っている範囲も聞くし、いじわるな出題をしてもあなたは解けます?的な出題をされる(小学校の授業でやるテストは除く)。よく理解できている子は、『今まで習っている範囲』をポンと出されても解けるのであるが、『いじわるな出題』にことごとくひっかかっていく。『注意力』という言葉に置き換えてしまうと、それだけの話しではあるけれど、テスト形式に慣れるとクリアーできてくることも多い。「解っていたのに惜しかったね!」と、中学でならないように、時々『模試』を受けるといいですよ。
2006/02/27
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中学以上の学年を教えていると、あぁ、小学校の内容が抜けている・・・と、感じることが多々ある。数学は特にそう。私からみて『出来る生徒さん』である、D君。今日もさくさく問題を解いていくが、小学校の内容でごそっと抜けている箇所でことごとくひっかかる。新しくおそわった内容ではきちんと理解できているのに、思わぬところで足元をすくわれてしまう。小学5年生の内容からひっかかっているなぁ。小学5年生の内容全てが問題、というわけではなく、○○○○○○●○○○(○が出来ている箇所)のような感じで、ある一箇所だけものすごく弱いのであるが、丁度弱点となっている箇所がその後延々と必要とする内容なだけに、厳しい。ちょっと教えるとすぐに理解できるので、『とりあえず』は解けるようにはなるが、どちらかというと『応急処置』的な感じなので、どこかで根本治療しなくては、同じことを延々繰り返すだけである。とりあえず、定期テスト対策優先なので、これでいくけど、春に弱点総ざらいだからね!と予告し、指導ファイルに春に●をやると記載する。勉強で苦手な箇所がある場合、小学5年の学習内容が抜けていることが多い。小学5年生がターニングポイントなんだろうなぁ。
2006/02/25
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先日の日記「頭を使わなくても解ける問題」に、ハリエットさんから「それが学校の宿題だったらどうしたら」というコメントを頂いたので、それについて。学校の宿題が『頭を使わなくても解ける問題』だった場合、宿題として出されている以上、やらないとなりません。もっとも、『努力目標』のような形で出されているようなら、やらない、という選択もありだと思います。私も夏や春などの長期休みの際に生徒さんが学校からもらってくる問題集をみて、今ひとつと思った場合は、提出の義務があるのかどうかを聞き、『ない』場合は、その問題集ではなく別のものをやるようにしています。ただ、『やる』にしてもなるべく時間をかけないで済むようなやり方を考えて、取り組む時間を減らし、もっと力がつくような問題に時間が使えるようにします(もっともこういったやり方は、学習内容や項目、また生徒さんごとに手法が違うので、こうすればこう、とはすぐにはお答えできません。学校での宿題が今ひとつだった場合にこそ、家での勉強内容や方法をよく考えないと、時間がただ浪費されるだけです。傍からみると、かけている時間が多いため「これだけやったんだから」というある種の『満足感』がうまれがちですが、やればいいという問題ではないです。学校の宿題をしない、という方はあまりいらっしゃらないと思いますので、家での勉強の仕方を検討する案として、「飛ばす問題」というのもあり、という感じでやってみてください(やらなくても良い宿題ならやらない、というのももちろん『あり』です)。
2006/02/21
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サイトに紹介している国語の問題集の『発展』。構成が非常によく出来ているのであるが、これを使用されている方の感想は、「あまり積極的にやりたがらない」という感じが多い。算数の方は、かなり評判が良いのであるが、国語はなんか今ひとつ。う~ん、、、今の生徒さんには合わないのかもしれない。。。文章がちょっと古臭すぎるのか。絵は載っているけれど、興味をひきつける点が弱いのか。。。内容はよく出来ているだけに、とても惜しい。感想をお聞きした方にお子さんがちょっとやりたがらないようなら、それはやめて他のにされたらどうでしょうか?と言うと、『発展』に入れていることが悪いのか、『やめる』という選択肢はとりづらいようである。でも、同じ時間かけるなら、「なんだかな~」という印象を持つより、「どんどん進む!」という方が効果が上がると思うんだけど。もし、今ひとつ進み方が・・・と思われているようなら、『発展』ではなく、『基本問題A』に変えてみてください。興味をひきつける、という点で、とてもよく出来ていますので。もっとも、あの紙面構成を「嫌」というお子さんもいますので、ちょっと見せて、やれそうだったら、という条件付きではありますが。
2006/02/20
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問題には、頭を使わなくても解ける問題というものがある。漢字だと、同じ漢字をただ一マスに延々書かせたりするものがそれにあたる。こういった問題を見るたびに、時間のムダと思うので、私はその箇所は飛ばしてやってもらう。高校の内容ぐらいになると、さすがにこういった「やってもムダ」な問題は見かけなくなるが、小学生の問題には結構入っている。よく出来ている問題集でも合間に「ムダ問」が入っていることもあるので、あ~、なんかこの問題は今ひとつかも。。。と思われたら、飛ばして解くのも一つの手です。同じ時間を使うなら、解いた分だけしっかり身につく問題に取り組んだ方が効果が上がりますので。
2006/02/17
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よく、「国語が得意みたいなんですが」とか「算数が好きみたいで」と小学生をお持ちの方から言われることがあるが、私は、得意ならそれを伸ばした方がいいと思うので、どんどん勉強していくといいのではと思う。特に『算数』は、好きな子はほっといても勉強をしてしまう科目であるし、『算数』自体は問題集の選択を誤らなければ自宅学習がしやすい科目でもある。「この科目だったら自信がある!」という科目があると、入試のときも強みとなる。ただし、弊害として学校の勉強がおそろしくつまらなくなる(多分、もうすでにつまらないかもしれない)ということと、算数ばかりやっていると、そのうち成績がある一定以上上がらなくなるということが起こるので、『算数』だけ、というのではなく、『算数』を中心に他の科目もやる方がいいです。ただし、他の科目を足す、というのではなく、『算数』の勉強時間を少し引いて足す、といった感じ(あくまでも現時点で算数ばかりやっている場合)なので、あれもこれも、とお子さんに負荷をかけすぎないようにご注意を。
2006/02/10
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合格日程は過ぎているのだが連絡がなかったお家から「受かりました!」と連絡を頂いた。(連絡がいっているものだと思っていたらしい)あぁ~、良かった。第一志望に見事合格!今から一年前、いきなり「中学受験をしたいのですが・・・」とご連絡を頂いたお家だった。しかも2月はまだどうしようか悩んでいて、3月に正式に受験を決めたお家であった。それまで全く中学受験用の勉強を一切していない。模試も受けていないから今どのレベルかもわからない。お家の方とお子さんと話し合って、塾と家庭教師併用にして、春の講座はもう間に合わないからその間は家庭教師でフォローして、4月から塾の授業のペースにあわせる、というスタイルとなった。塾も、生徒さんが「気に入った塾に通う」と言ったので(これが中学受験で皆さんがよくいかれる塾ではなかった、大手だけど)、お家の方とこちらでかなり心配したのだが、どうやらその塾の担当の先生はかなり良さそうなので、お家の方に塾名よりは、教える方の腕が一番影響しますとお伝えして、その塾で頑張ることになった。教材も、メジャーな教材ではなかったのだが、生徒さんには使いやすいようであった。(今、思い出したのだが、この教材は先日お問い合わせがあった教材だった。この生徒さんのその後の経過をみると、ちゃんと力がついていったので、Nさん、大丈夫です、その教材)小6から特殊算をはじめるのでかなり厳しかった。しかも生徒さん「4科は嫌!」と言う。そうは言っても、4科受験の方が受験校の選択肢は増えるので、受験に使わなくてもいいから、とりあえず塾の授業だけ受けようよ!と説得し(ここまで持っていくのもなかなか時間がかかった)、受験勉強となった。こういった直前受験の場合、どうやって勉強を組んでいくかが一番重要である。前から順番に問題集を解かせればよい、というものではない。中学受験において教え方が上手い講師と打ち合わせをし、塾でも宿題が出るだろうから、負荷をかけないでかつ、力がついて、穴が空いている箇所を効率よく埋める方法を検討し、勉強のフォローをしていた。もともと頭の回転の早い生徒さんだったため、受験勉強をはじめると多分、面白かった、というものもあったのだろう、どんどん力がついていって、『4科』勉強するようになった。そして、4月の時点での志望校よりどんどん志望校のレベルが上がり、最終的に上位校に受かった(多分皆さん知っている学校)。1年前、相当厳しいと思った生徒さんではあったが、小6からはじめても、頑張れば、受かるものだと改めて感じる。「今からだと遅いかも・・・」と思われている方、塾選び(正確に言うと『教える担当の先生』)と戦略この二つがきちんとあえば、どうにかなります。(「塾が選べない」という方は、『戦略』をよく練るとよいです)小6から特殊算をはじめて間に合うとは到底思えなかったのですが、間に合う子もいますので、是非、頑張ってみてください。
2006/02/09
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2月2日の日記のYukiyo☆さん のコメントを読んで、ちょっとレスです。もし、新小4から新たに中学受験を考えるなら算数を小6まで早く終らせることがコツかと思います。もっとも、オススメ問題集に載せている「発展」を使用している場合は、「小4」と書いてあってもあの内容は「現行の小4」ではなく、上の学年の内容が入っているので、「発展」を使われていたらそれをそのまま使われると良いです。(あの問題集は学習項目の配列が抜群によく出来ているのでそういった面でもオススメです)ただし、今まで「発展」を使用していない場合は、今からあの問題集に手をつけるとかなり厳しいので、手を出さない方がいいです。基本に絞ってしまえば、小6までの内容を小4のうちに終了させるのは難しいことではありません。1日1時間勉強して、約3ヶ月で小4~小6まで終了させることが出来る問題集もあることはあるのですが、問題集代は少々高めです。とはいっても、○会の通信添削の3か月分とちょっとぐらいで、小6まで終了できるので、高いか安いかは考え方次第、といったところでもありますが。もっとも、上記はあくまでも『自宅で勉強を進める』場合なので、塾に行かれる場合はその塾の教材をきちんと復習することが一番です。
2006/02/04
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1月26日の日記に『学習机』のことを書いたのですが、「もうすぐ小1の母さん」から、『椅子』のことについて聞かれましたので、今日は『椅子』について。>椅子は回転椅子じゃない方がよいのでしょうか?ですが、回転椅子じゃない方がいいです。どっしりとした、座っても体がぐらつかない椅子。これが一番いいと思います。ちょっと動くと椅子も一緒になって動いてしまうものは、じっとしていられないお子さんは特に、ともすれば遊び道具のようになってしまいかねません。考えているかと思っていたら、回転椅子でぐるぐる向きを変えて遊んでいたり・・・体が安定しないと、私は頭も安定しないと思うので、教室の椅子も私が普段使う椅子も、すべて『動かない椅子』を使っています。学校も『動かない椅子』です。この春、椅子を購入されるご予定があるなら、『動かない椅子』をお選びください。また、今使っている椅子が回転椅子であり、どうも落ち着きが・・・と感じられる方は、回転椅子じゃないものを試しに使ってみてください。椅子一つで改善される場合もあります。ご参考まで。
2006/02/03
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教えている側からすると、出来る学年というのが存在する。この『出来る学年』は、学年全体で『出来る』ので、平均点が高くなる傾向がある。私の長年の勘と今の生徒さんの雰囲気から感じる小学生の『出来る学年』は、現小学5年生。熱心に勉強している層が厚いな、と思う。あとは、多分現小学3年生。これらの学年は、多分学校の授業の雰囲気も良いかと思うので、そういった面ではとてもよいのであるが、反面、入試は平均点が上がるので、『去年の合格基準』よりも上をみておかないと危なくなる。私の取り越し苦労の可能性もありますが、一応、お知らせしておきます。
2006/02/02
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小学校の先生用のプリントに、勉強をする上での基礎を見につけさせるプリントというものがある。これを学校で配ってくれると非常に助かるのであるが、今まで「ウチの学校で使っています」と言われる保護者の方には会ったことがない。このプリントを配ってくれるとかなり生徒さんの今後において有効なんだけど、効果がすぐに点数化されるものではないから使われないのか。それとも、保護者の方の協力なしには使えないから使わないのか。それとも、当たり前すぎてこれを配ると「何でわざわざ学校からここまで言われないといけないのか」と反論がでそうだから使わないのか。内容はいたってシンプルで『あいさつをする、ぬいだ靴をそろえる etc』といった内容を視覚的にやっているかどうかをはかるものである。常識といわれてしまえばそれまでであるが、成績の良い子はこの辺りがしっかりしている。また、こういった内容というのは、将来においてその子の目に見えない力となる。就職試験もこの辺りを見ているし。ちなみに今、私はこれに近いことを高校生にやっております。脱いだ靴を揃えるということが自然に出来るようになるにつれて、授業態度は良くなり、前向きに取り組んで、成績も上がってきています。でも、それは『塾』だから出来るのであって、色んな価値観(?!)の方が集まる学校では、ここまで踏み込めないのかもしれない。でも、これがあるのとないのとだと違うと思うんだけど。。。
2006/02/01
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中学生で、大変なことになっている生徒さんの場合、小学生のときにほとんど何もしていなかった(私立小学校出身者は除く)か「良い」と言われているものに手を出しているが、どれも途中で止めていることが多い。特に最近は後者のタイプの生徒さんが増えている。例の「小学生のときにやっておくと良いもの3つ」のどれもをやっているにもかかわらず、「小2~小3までやっていました。」「小5のときにちょっとやってみました。」のように短期間でのみ取り組んでいるか、「小3~小4でAを、小5でBを」のように、「良い」と言われているものを短期でつなぎ合わせていたりする。いくら評判の良いものに取り組んでいても、継続性がないと効果は現れません。お子さんによって、『合う、合わない』があるので、取り組ませてみないと継続できるかどうか解らない、という状況は理解できるのですが、○○の目的のために、××をやるという『目的』を持っていないと、××が合わなかった場合、○○のために××は合わないから、その代わりに△△をやるという代替手段は出てきません。小学生のときにはあまり困ったことにはなりませんが、中学に入ってから、かなり影響してきます。お気をつけください。
2006/01/27
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CMを見ていると、チラホラ『学習机』が出てくるシーズンとなった。お正月のときに小学1年生のお子さんがいる親戚の人に、「『勉強しなさい!』って言っても、なかなかしなくて・・・」と相談されたが、そりゃ、しないよー!という原因の根本が、『学習机』であった。学習机は、学年が上がれば必要だとは思うが、小さいときには私はいらないと思う。なぜか。勉強習慣、というものは、最初から備わっているものではなく、習慣づけが必要なものだと思っている。なので、「勉強しなさい」と言って、すぐに行動に移せるものではなく、「じゃぁ、今日はこれを勉強しようか!」と促して、目の前で勉強させて、そして「あ~、良く出来たね!」と褒めることによって出来上がってくるものだと思う。特に、低学年のうちは、お母さんの周りにいたがるものなので、孤立感を与えるものに関しては積極的に動こうとしない。部屋に追いやられ、一人ぼっちにされて、かつ勉強しても褒めてもらえず、勉強よりも刺激が強く楽しいと感じるものが手に届く場所にある、という環境下で、一体誰が勉強すると言うのか。なので、目の前で勉強する習慣がつくまでは、子ども部屋に追いやって一人で勉強させる、というのは無理だと思う。来年小学1年生に上がるから、という理由ですぐに学習机にとびつかなくても、机は消えてなくならないので、居間でもどこでも、まずは目に届く範囲で勉強するようにして、習慣がついてから学習机にしても決して遅くはありません。『「机」があるから勉強する』のではなく、『勉強するから「机」が必要』となるのです。道具より、まず行動づけを。
2006/01/26
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とりあえず、あと3ヶ月で中学に進学する小学6年生の方のための注意すべき図形を書いておきます。角柱、円柱、角錐、円錐 の4つの立体図が書けることです。そして、さらに角柱と円柱の展開図がわかることです。本当は、体積計算まで出来ればなお可ですので、取り組める時間があるようでしたら、勉強してみてください。ちなみに、上記の内容は教科書に全て載っていません。今、手元にある資料で一番上記事柄が載っていない教科書は、大日本図書です。大日本図書は、角柱の体積の計算方法は載っていますが、それ以外は載っていません。角柱の体積計算は、東京書籍、学校図書、大阪書籍、教育出版には記載があるのに、なぜか、啓林館は、角柱ではなく角錐の体積計算になっていますので、啓林館をお使いの方は、角柱は別に勉強するようにしてください(逆に言えば、啓林館以外の方は『角錐』を別に勉強しないといけないのですが)。なお、ここだけを読んで、大日本図書の教科書にショックを受けられるといけないので、念のため書いておきますが、中学でひっかかる子が多い『不等式』の記載があるのは大日本図書のみですので、それぞれの教科書は良く出来ている箇所と今ひとつ足りない箇所があるということです。(多分、学校での指導時間の関係で、力を入れて教えるところとそうでないところがあるのだろうと思います)
2006/01/19
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勉強している内容で、よく解っていない学習項目(取りこぼし)があった場合、問題として発覚するのは 中学生のときである。以前は、小学生のときにさぼっちゃったなと思ったが、先日の教科書の発展内容の違いを見ると、あながち生徒さん側の勉強不足と言えない側面があるのではないか、という気がしている。中学生を教えていると、色々なところで小学校のときの学習内容が抜けていると感じることが多々あるが、指導時間の関係で一番苦労するのが図形問題である。計算問題ぐらいなら、取りこぼしがあっても指導時間内で戻すのは割りとやりやすいのであるが、図形問題はそうはいかない。小学生のときに図形は習っていないのかと思うぐらいの生徒さんもいるので、びっくりする。小学生のときに、図形の取りこぼしがあってもあまり表面化しないが、中学でははっきり点数に表れてくるので、小学生のときは図形問題に注意されることをオススメします。
2006/01/18
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1月も半ばをすぎました。中学受験が今まさにピークなのですが、中学受験をされない小学6年生のお子さんをお持ちの方は、中学の予習をするといいです。と、いっても、小6の内容がまだ終っていないようなら、2月中旬ぐらいまでに小6の内容を終らせて、2月中旬以降、中学の予習をすると良いです。予習する科目は数学と英語の2科目をオススメします。英語は文法が軽く学べるものの方が良いです。(もちろん、アルファベットが書けるようになることが先決ですが)会話文をやるのも良いのですが、『入試』がある以上、文法をやらなければなりません。最近の学校の英語の授業は、音楽を流して皆で歌を歌って終わりという授業の場合も多々あるので、文法を注意して勉強するようにしてみてください。
2006/01/16
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小・中学生向けに毎月行われている『模試』ですが、実は、3月はあまり『模試』がありません。模試は、受験してから結果が出るまで1ヶ月ほどかかるので、2月の模試を逃すと、4月 模試受験→5月結果となり、お子さんの現状把握に時間がかかってしまいます。中学受験をされる方は、それでも3月に模試があるのですが、公立進学を希望される方や、全国的にみてお子さんの実力がどんな感じなのかを把握されたい方は、2月の模試の受験をオススメします。公立中学生の場合も同じ状況です。中学2年生の場合、2月の模試は志望校判定が出せますので、春休みの対策を考える上でも、2月に受けた方が得策だと思います。もし、自宅で受ける模試を希望される方は、下記の「A、B、C」を選択された上で、こちらまでご連絡ください。詳しい内容をお伝えします。なお、前回受けた方は、「前回受けた○○です」とご連絡ください。受験手続を致します。■小学生対象A:中学受験用(対象:小4~小6)小学4年生は、算・国の2科目のみ。小5以上は、2科目か4科目を選べます。B:日常の学力判定(対象:小3~小6)小学3年・4年生は、算・国の2科目のみ。小5以上は、2科目か4科目を選べます。■中学生対象C:学力テスト(対象:中1~中3)3科目(英・数・国)か、5科目(英・数・国・理・社)のどちらかを選択。申込締切は、1月20日までです。
2006/01/12
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先日の「お子さんにとってダメな問題集」について、ドーナッツ棒さんから、「あの問題集じゃだめなんでしょうか~~?」とのコメントがありました。あの問題集とは、低学年ならS、高学年ならYかな、と思いますが、こういった問題集を使って、上手くいかなかった話というのは、ネットにはほとんど出てきませんが、私は多数、見聞きします。ネット上での話は基本的に上手くいった場合の話がほとんどであり、上手くいかなかった話というのは、出てきません。なので、こういったことは参考程度にされて、実際に「合うか合わないか」は、目の前のお子さんの様子から考えられた方が確かだと思います。個別相談をされる方には、私が『オススメ』とした問題集をお子さんが取り組んでみて合っていないようなことがあれば、いくら『オススメ』でも上手くいかなかった原因を考えて、他の問題集にかえてもらっています。勉強は長期戦です。上手くいかないのに、無理やりやらせて勉強嫌いにさせてしまう方が長期的にみて不利になってしまいます。学生時代はとかく「勉強」だけが評価の対象になってしまいがちですが、社会に出れば、「勉強ができる」ということは全ての評価にはなりません。お子さんの人生はこれからもずっと続くのです。それぞれのお子さんの良さというものを、つぶさないためにも、合わなかったらやめるということが大切です。
2006/01/11
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先日の日記「学校の勉強は出来て当たり前」で、『日々の勉強は学校の勉強よりも一ランク上のものを解く』ことをオススメしましたが、「じゃぁ、問題集を追加しなくちゃ!」と思われた方がいらっしゃるとマズイので、今日はこれについて。小学生のときは、中学生と違って寝る時間が早いので、実際に家で勉強できる時間は、思ったほど取れません。なので、いかに勉強できる時間で効率良く取り組むかがポイントです。■お子さんにとってダメな問題集1:採点するとほとんど丸ばかり2:半分以上の問題を「解らない」といってくる問題集3:泣きながら解く問題集上記3点のいづれかに当てはまる場合は、使用している問題集を検討しなおしてみてください。よく「せっかく買ったんだからもったいない」と、無理やりやらせる方がいらっしゃいますが、やっている割に思ったほど力がついていなかったり(「1」の場合)、問題を解くのに時間がかかりすぎる(「2」や「3」の場合)ことが多く、長い目でみるとどこかに必ずしわ寄せがきます。小学生が勉強できる時間は思ったほどないということをよく考えて、お子さんにあった力がつく問題集を選定してあげることが大切です。そして、この問題集だと合っていないと思う場合は、いさぎよく別の問題集に切り替えることが大切です。ネットでの評判で判断するのではなく、お子さんが解いている様子で判断してあげてください。
2006/01/07
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今の公立小学校のカリキュラムは「落ちこぼれを作らない」がベースとなっています。なので、学校の勉強は出来て当たり前と思っておいてください。「学校のテストは、ほとんど100点ばかりだから中学校は大丈夫」ではありません。100点取れて当たり前なのです。■オススメの勉強学校の勉強が「出来て当たり前」である以上、学校の勉強のフォローは家であまりしない方がいいかと思います。・教科書にピッタリの問題集を解くのは、学校で行われるテストの前にちょこっとやれば良いぐらいであって、日々の勉強は学校の勉強よりも一ランク上のものを解くようにした方がいいと思います。ただし、通信添削等でかなりレベルの高いものを選択してしまうと、逆効果になる場合があり、・基本はあまり解けないにも関わらず、変な応用問題だけ解ける(パターン認識しているため)状態に陥ります(最近このパターンの生徒さんが増えている)。現状、選択している問題集や通信添削がお子さんに合っているかどうかは、小学校高学年ぐらいになると、「解らない」と言葉で言ってくる場合が多いのですが、低学年のときは、泣きながら問題を解くという行動に現れますので、もし、その兆候が見られたら、選択している問題集を検討することをオススメします。(字で見て判断できる方法があるのですが、「標準の大きさ」がわからないと厳しいようなので、気になる方は『オフ会』か『勉強会』のときにご相談ください)■現状、学校のテストで点があまり取れていない場合もし、現状、学校のテストで点があまり取れていない場合は、すぐに今までの学習の復習をしてください。復習をしないで、新しいところを取り組んでも、後々影響が出てきます。あせらず、足元を固めることが一番の近道です。
2006/01/05
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年も明けたことですし、これからしばらくは「小学生の勉強方法」を中心に書いていこうと思います。例の「オススメ問題集購入サイト」へ登録される方のコメントを読むと、・巷に問題集がありすぎて、一体どれを使えばいいのかがよく解らない・問題をやらせてみたものの、継続がうまくできない・子供がいやいや取り組んで、自宅学習が上手くいかない等の問題点があるようなので、ちょっと集中して「小学生の勉強方法」について書くことで、お子さんの日々の勉強方法について参考になれば、と思います。「小学校はもう卒業したのですが」という方、合間に書いて行きますので、のんびりお付き合い(?!)ください。
2006/01/04
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高校生の生徒さんが問題を解いている様子をみて、あっつ!この生徒さんは小学生のときに○○をやってたな!と思ったので、ちょっと聞くけど、小学生のときに○○をやってたでしょ!と確認したら「えっつ、なんで解るんですか?! ○○やってましたよ!」と言った。やっぱりな、そういう傾向が出てるもん。○○を△△までやってなかった?「え~、よく覚えてないんですけど、確かそこまでやっていたような・・・でも、5年のときにやめちゃいましたよ。」□□までは終っているでしょ。「あっつ、そうです!そこまでは完全に終らせました。」横で会話を聞いていた生徒さんが、「私もやってました!」あっつ、そうだね、確かにやっていた様子が伺えるよ。やっぱり小学生のときにやっていたことって中学以降で生きてくるのね。ただ、「○○やっていました」と言っていても、効果が感じられない生徒さんもいるので、「○○やっていた+□□までこなした」が必要なんだろうな、と思う(これはオフ会のときに話しをした「3つのうちの1つ」です)。効果が感じられるので、甥っ子にはやらせるとしよう(笑
2005/09/28
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小学生のお子さんをお持ちの方とお話していると皆さん「時間がない(足りない)んです。」とおっしゃる。中学や高校に比べて、「勉強科目」という点では数が少ないにも関わらず、なぜ時間が足りなくなるのか・・・よくよく話しを聞いてみると・お稽古事の時間がある・遊ぶ時間の確保という原因があるが、一番は・寝る時間が早いということだろう。成長の面から考えても、小学生のうちは「早く寝る」が大切だ。すると、学校から帰ってきてお稽古事や遊ぶ時間やTVを見る時間を過ごしていると、家で勉強する時間が本当に「足りない」。学校でしっかり勉強していれば、家でそんなにやらなくても良いのであるが、今は学校の勉強を家でフォローしないといけなかったり、今後のことを考えてレベルを上げて取り組まないとならなかったりする。ん~、そうなるといかに自宅学習の際にムダを省くか、だな。私は常に『なるべく勉強時間をかけないで結果を出すには』を研究しているのであるが、こういった手法は小学生のときこそ必要なのか。問題集を変える、とかでも効果がかなり変わったりもするのだが、もうちょっと全体的に考えないといけないなぁ。でも、そのときに一番強敵となるのは、『学校の宿題』だったりするのが、なんとも。
2005/08/01
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ちょっと頼まれて小学生の算数を教える。小学校低学年に家庭教師は必要ないだろう、などと思いながら、算数がどのくらいわかっているのかチェックをすると、「求残」はできるが、「求差」でひっかかっている。はじめの数量の大きさから「取る」ことによって求める「求残」は、「取る」ことによって「残り」を求めることがはっきりするので、感覚的にも解りやすい。ところが2つの集合を見比べて、それらの対応から残りを求める、という「求差」は、「取らない」のに「ひき算」で求めるため、子供によってはん?んんん?と感じるところのようである。文を読んで「わからない」といってくる問題のほとんどが、この「求差」。大きな絵を手伝いながら書かせて、1つ1つ線でつないで「差」を求める。そのあとは「言葉」の指導。「どちらがどれだけ多いですか。」とやるのだが、「どちらがどれだけ」という言葉の意味がなかなか取れない。一つひとつ絵を使って理解してもらうようにする。小学校低学年も侮れぬな。高学年でひっかかっているのも、この「求差」の理解が足りない子が多いなぁ、と改めて感じる。いや、中学生でもひっかかっているのがいるな。小学校の学習内容は全ての基本となるね。
2005/06/05
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最近の中学生の生徒さんの傾向として、小学校のときの学習内容が抜けている子が多い気がする。以前はそんな印象はあまり持たなかった。新課程の影響なのか。小学校のときにやっていないことはないのだろうけど、今ひとつ浸透していないというかなんというか。えっつ!と思うようなところでひっかかる。例えば計算一つとってみても、掛け算はまぁ出来ていても、割り算になるとぼろぼろ間違えるとか。その割りに、妙な難しい問題が解けていたりもする。基礎・基本がきちんと習得できていないのではないだろうか。こういったタイプの生徒さんには、別に小学校の問題集を使うようにしている。ただし、気持ちの面を配慮して、ぱっと見は「小学校の問題集」のように見えない工夫をしているのであるが、勘がいい子は気づいたりするので、注意が必要。中学生用の基本問題集を作った方がいいのか、やっぱり。問題ばかり作っている気がするなぁ、最近。
2005/05/19
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オフ会でご紹介した問題集。やり初めてそろそろ1ヶ月が過ぎようとしているかと思うのだが、皆さんは使いこなせているのだろうか。オフ会では時間の関係もあって、問題集の説明しかできなかったが、使ってこその問題集である。その中でも一番気がかりなのが、例の「作文教材」。あの教材はそれこそ塾に行っているような感じで、1週間のうちの何曜日と決めて1レッスンずつ解いていくのが良いのであるが、私が「オススメ」としたから一気に全て解こうとされて(毎日1レッスンのように)、挫折されていないだろうか。作文や国語はすぐに結果が出てくるものではないので、いかに「継続してやっていたか」が大切である。特に、「解く技術」や「書く技術」の前の段階に問題がある場合は、物事は簡単には進まない。「in」がなければ「out」はない。あともう一つ気がかりなのが、紹介した算数の教材。あの教材は現行課程にあっていないので、一学年下からやった方がいいですよ。とお伝えした方たちは、こなせているのだろうか。一学年下から解く場合は、小2までは基本的に全部解いていった方がよく、小3以上は「おうよう」と「スーパー」は飛ばしてやっていくといいと思う。ちえぞうさんのように両立てでやっていくのもいいのであるが、一学年下の分野をやらないと現在の学年が解けないという学習内容のところもあるので、目次をみて確認していくことをオススメする。いくら「良い問題集」としていても、使いこなせなければ意味はない。生徒さん一人ひとりで状況が違うので、ただ単に「使いこなせない」といわれても原因を分析しなくては返答のしようもないのであるが、上記のことが参考になれば幸いである(それでも「どうしても」と思われる方は、「仕事」として引き受けるので、会社のHPからお問い合わせください)。追伸:例のサイトは、とりあえず「小3まで」のところでプレオープンの予定です(やってもやってもなかなか完成までこぎつけず、涙)。
2005/05/17
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土曜日にTVをつけると、お昼すぎなどよくゴルフをやっている。最近の女子ゴルフは19歳コンビの活躍がすごい!スポーツの世界では、ゴルフに限らず若年層で優秀な人が次々に出てくる。絶対に勉強の方にもいるハズだよなぁ。こういう人をみるといつもこのことを思う。学校で教わるスピードよりも本人の理解力の方が高い生徒さん。日本では「飛び級」がないから表面化しないが、小学校で教えていることはすぐに理解して授業をもてあましてしまっている子が結構いるのではないだろうか。私は生徒さんが理解していけるのなら、先にどんどん学習内容を進めて構わないと思う。ただし、条件が一つ。算数がその対象になりやすいと思うが、必ず「国語」をきちんとやること。先取り学習をやっていたのに思ったほど効果が現れていないのは、国語をないがしろにしている場合が多い。もっとも講師の過去の経験を聞いていると、先取りのしすぎも効果が出にくいようではある(こちらはまだ研究中)。でも、先取りしていると学校の授業が退屈だろうなぁ。「飛び級」とかあればいいのにね(あったらあったで別の問題が発生しそうではあるが)。
2005/05/14
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お買い物に行った際、疲れたのでお店の中にある椅子に座って休んでいると、隣に本を持った小学校低学年ぐらいの子どもがきた。その子は座るやいなや、手にした本を熱心に読み始めたので、一体何の本を読んでいるんだろう、とチラ見をすると、「○○レンジャー(何レンジャーというのかは実は知らない)」の本であった。オールカラーのその本は、漢字がばんばん使われていて、1ページにぎっしり書いてある。漢字に振り仮名がふってあるという点は評価できるが、もしこれが「国語の問題集」だったら絶対に「オススメしない」問題集の部類であった(もっとも、問題集と本とでは目的が違うので完全な比較対象にはならないが)。問題集としての役割だったら、とうてい読みこなせない量や文章であるが、その子は楽しそうに一生懸命に読んでいる。文字の大きさや情報量などは重要な要素ではあるが、結局は「興味があれば」読みこなせてしまうんだよね。興味をひきつけるものであれば、難しい漢字が使われていても読みこなして、知らない間に「その学年では教わっていない漢字が読める」になっていく。やっぱりポイントは「いかに興味をひきつけるか」であるか。。。「○○レンジャー」に「原点」を教わった一日であった。
2005/03/13
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今日講師の面接に来た東大理3の学生さん。非常にさわやかな印象の学生さんで、お家の方の教育も良いのだろう、とても礼儀正しい。中学・高校ともに運動部に所属し「勉強だけ」ではない学生生活を過ごし、その上での現役合格である。TOEICも800点オーバー。自分が勉強が出来るのと、他人にそれを上手く伝えるのとは別能力と思っているのであるが、この学生さんはチェックすると教え方も抜群に上手い!これには正直かなり驚いた。生徒さんに好かれやすいタイプだし、とても良いね!(家庭教師を希望される方はお早めにご連絡を(笑 )私の興味は、どういった道のりでここまでたどり着いているのかに行く。私立の中高一貫校出身(都内ではない)なので、中学受験経験者である。いつから中学受験の塾に?「小学校5年生からです。」小学5年? そこから始めて○○校に合格してるんだ。じゃぁ、それまでは何で勉強を?成績が良い生徒さんには、小学校時代にある傾向があるのだが(オフ会参加者の方、あの3つのうちの1つをやはりやっていました)、彼はそれ以外に聞いたことがないことをしていた。「小学校のときはパズル系の本(問題集?)をよく解いてました。」パズル! それは今まで聞いたことないゾ。通信添削でも問題集でもなく、「知能」自体を鍛えることをしていたわけか。。。もっとも、今の学生さんのときの小学校カリキュラムと、現在の小学校のカリキュラムには大きな隔たりがあるから、今の小学生の生徒さんには、学校以外に問題集なり通信添削なりが必要だと思う。もちろん、パズルをやっていただけでは大学に受かるわけもないので、中学・高校のときの様子も色々聞くが、彼の場合は、学校がよく教えていた。私の友達にも、彼と同じ学校の出身の人がいるのであるが、その友達はとても数学が得意だった。当時は「数学が得意なのね」ぐらいにしか感じていなかったが、学校でそうやって教えていれば、確かに力がつくよなぁ、と感じる教え方だった。○会の通信添削も、高2の半年間だけやっていて、ほぼ学校授業のみで理3現役合格(「生まれつき頭が良い」などの前提条件は考えないこととする)。なので、「なぜこちらの学校は、塾に通う人が多いのですか?」という質問が出てくる。通塾率の高い低いは、完全に学校によって違うから、○○校とか△○校とかは、行く人は少ないけど、□□校とかは、学校で教えていることで受かる内容なのに、私もなんでいくのかが疑問なんだよね。と、「いかに自分で勉強するか」の話でその後は盛り上がる。それにしても、小学校時代に「パズル」か。ちょっとこれは今後の研究対象に加えなければ。
2005/02/08
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「古文をちょっと見てもらえませんか?」久しぶりにあるお母様からお電話を頂く。このお母様はご自身も英語の塾の先生をなさっていて、縁あってウチにお子さんの理数をお願いされていた。今回お願いされたのは、以前教えていたお子さんではなくその下のお子さんであった。超有名人気校に通うそのお子さんは期末試験が近いらしく、その試験に向けて、1・2回ほど苦手な科目を教えて欲しいという依頼だった。具体的な内容をお聞きした後、ふと、この学校にお子さんを入れるまでどうやって勉強をされていたんだろうと思い、お母様に小学生の頃の勉強内容を伺った。あの小学生の頃、塾はどちらに通わせていらしたんですか?「ウチは、○○○○です(実際の塾名と伏字の文字は一致しません)」あっつ、そうだったんですか。「あの当時は、○○○○が良くて、最初は真ん中のクラスだったんですが、最後の方は上のクラスにあがりましたから。」「あと、国語は家庭教師をつけましたね(中学受験専門にやっていらっしゃるプロの人である)」お母様の話は非常に具体的で、しかも小学校低学年のうちから長期戦略でどの段階で何をやるかを考えて、勉強をしていらっしゃった。もちろん情報量もすごい。あ~、なるほど。と思うことをとてもよくご存知である。やっぱりこういった情報は、インターネットには出てないよなと改めて実感。でも、中学受験はお家の方がどこまでやっていたかがかなり影響するよなぁ、とも思う。このお母様も、お家で相当やっていらっしゃっていた(もちろん計画もきちんとされていたのだが)。塾の言いなりにはなってらっしゃらない。結局はそこだ。そうか、ウチには私立の生徒さんが多いから、こういったことをお母様にお聞きしてもいいんだな、と感じた。でも、まずは生徒さんの成績をきちんと上げてからだね。
2005/01/31
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都立中学の応募倍率が発表された。14.26倍である。この応募状況を見ると、女子の応募人員が1,202人でかなりの高倍率。書類審査で一体何人が通るのか。公立の中高一貫教育校では学校教育法施行規定で、入学者を決定する際に、学力検査を行わないものとすることとなっているため、私立のようにペーパーテストがメインとはならないが、それでもこの高倍率では適正試験がかなり重要になってくるのではないだろうか。この適正試験の問題がHPで公開されている(H18年度開校予定の学校分)が、かなり難度の高い問題である。ある意味、非常によく出来ている問題だ。各校によって適正試験の問題が異なっており、どこの学校を受けるかによって、対策も変わってくる(あくまでも「例」としてのっているので、実際はちょっと変わってくる可能性もあるが)。「合格」するとなると、これはちょっとよく対策を練らないとダメだろうな(当たり前だけど)。しかし、この試験を突破して入ってくる生徒さん達ばかりなら、確かに「都立復活」はある得ると期待できそうだ。今後の動向を見守っていきたい。
2005/01/24
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小学校の低学年の時に、「低学年こそ遊ばなきゃ」と宿題すらしない子がいる、という話がコメントにあった。学校の授業中に宿題を終わらせてしまう子も、中にはいるのかもしれないが、「机に向かう習慣をつける」という意味では、宿題は有効である(もちろん、宿題ではなく家で別に勉強していれば良いのであるが)。「体をつくる」上でも、「遊ぶ」ことには反対しないが、「宿題すらしない」というのは、ちょっとどうかな、と思う。もし、「宿題すらしなかった」というお子さんが、中学以降に「勉強しないといけない!」と思って、塾や家庭教師を利用すると、「宿題をやっていた」お子さんに比べて、塾費は倍以上かかる。もちろん、週2で2コマのような基準で利用すれば、「費用は倍」にはならないが、当然、そこで要求されるのは「家での家庭勉強」である。宿題をその分しっかり渡す塾ならまだ良いが、連絡ノートなどに「しっかりやりましょう」だとか「しっかり覚えましょう」程度のコメントしか書かれない場合、習慣がついていないお子さんの場合は、「やらない」という状態になる。お家の方が「やりなさい!」と言ったところで、難しい年頃である。目に見える宿題でなければ、「やり方が分からない」だとか「何も出されていない」だとか反論されて、やっぱり「やらない」となる。テスト結果は正直なので、塾に文句を言ったところで、「家でもっと勉強して頂かないと・・・」と、家庭勉強のことを言われる。「それでしたら、もっと宿題を出してください」と言ったところで、今度は出した宿題をやってこない、という状態になるので、堂々巡りである。そして、最期は、「授業数をもっととって頂かないと・・・」か、「別の塾の方が・・・」になる。勉強もそうであるが、やったことに対して効果が出てくるのはすぐではない。小学校のときに「習慣」がついていないと、気づいたときには大変苦労することになる。ただ、勉強というものは、後でいくらでも取り返すことができるものなので、もし小学校のときに「遊びすぎてしまった」場合でも、本人のやる気さえでれば、道は険しいが、どうにかなる。冒頭の「勉強習慣がない」生徒さんが、何か将来の目標ができて、積極的に取り組むようになることを祈るばかりである。
2004/11/17
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今日のニュースで、「スポーツをほとんどしない子どもの運動能力が、20年前と比べて大幅に低下している」と、報道していた。あれ?そうなの?生徒さんをみると、中学で運動部に入っている生徒さんの数は、例年さほど変化がないように思えるので、そんなに「運動能力低下」という印象は受けていないのだが(もっとも、「運動していない子どもの能力」が低下しているとあるから運動している子はそうでもないのかもしれない)。文部科学省のHPで、「H14年度 体力・運動能力調査結果」を見てみることにする。これを見てみると、「運動・スポーツの実施と体力・運動能力の関係」は、中学校で運動部に入っているかいないかが影響するのではなく、「9歳ごろから明確になり、発育とともにその差は開く傾向を示している。」とある。9歳!というと、小学校3年生ぐらいか。小学校3年生の頃から積極的に体を動かしていないと、どんどん「体力・運動能力の差」が、やっていない子と比較して開いてくるんだ。う~む。わが身を振り返ってみると、小学生のときはスポーツクラブに所属しなくても、外で遊びまわっていたのであるが、今の子は「所属」しないと、なかなか体力づくりになるほど遊ぶということができないのかなぁ。図4-5をみると、それを余計に感じる。9歳からクラブに所属しなくても、週に何回かは「積極的に」運動させた方が良いのか。今後のために、これは覚えておこう。
2004/10/11
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9月16日の日記「なぜ中学ではなく・・・」に、ぶりっこめぐりんさんから「じっくり考えるようになって欲しい」とのコメントがありましたので、今日はそれについてです。小学生で「チャキチャキ」と勉強に取り組んでいくタイプのお子さんを、「じっくり考える」ようになってもらうには、「対話」を通じて「どうして?」「なんで?」をよく行うことがポイントです。学年が上がるにつれて、「なぜこうなるのか?」を考えないと解けない問題が出てきますが、小学校低学年のときは、算数、国語の内容が「じっくり考える」ようにするにも、学習内容が少ないため、なかなか難しいものがあります。「チャキチャキ」やるタイプのお子さんは、すべての行動が早いので、ただ単に「この問題集をやりなさい」では、「もう終わった」となりかねません。勉強を通して「じっくり考えて」欲しいのに、問題集をこなしていくだけでは、「あぁ、これはこの解き方でいいんだ。」とパターン認識で楽々とこなしてしまいます。ですので、まだ学習内容が多くない小学校低学年時のときにこそ、「対話」を通じて、「どうしてそうなるの?」ということをよく考えるようにしてください。そして、「どうしてそうなるの?」の会話には、実は「理科」と「社会」が適しています。例えば、お子さん:「今日は学校で「お月見」の日だ!って言ってたよ」お母様:「そうね、今日は満月だものね。でも、そういえば、月って、いつも満月じゃないよね?」お子さん:「あっつ、そうだね。三日月の日もあるね。」お母様:「どうして満月じゃない日があるんだろうね。」お子さん:「あれ?なんでだろう? ねぇ、なんでなんで?」ここで「注意点」。「チャキチャキ」タイプのお子さんは、すぐに『結果』を求めてきます。聞いてくるのは悪いことではありませんが、まずは「自分で調べてみる」をやってみてください。お母様:「じゃぁ、どうしてそうなるか、一緒に(←これがポイント!はじめのうちは一人ではすぐに「もういいや」になってしまうので、一緒にやることがコツです。)調べてみようか?」お子さん:「うん!(←こういう返答がかえってくるかは、お子さんの「興味の度合い」に影響されるので、「興味をもつ」ような内容や話し方が大切です)」のように「対話」をされてみてはどうでしょう?今のカリキュラムでは、「理科」「社会」は、小学校3年生にならないと学校では習わないので、1、2年のうちは、身の回りのことでうまく結びつけてあげるようにしてみてください。また、現在のお子さんがどの段階かにもよるのですが、次のステップを目標に取り組んでみてください。STEP1:「なんで?」と考える姿勢をもつようにするSTEP2:「なんで?じゃぁ、調べてみよう!」と自分からなるようにするお子さんが今のところ、あまり「学校での勉強」以外のことでお家の方に質問をしてこないようなら、STEP1の「なんで?」と考えるようになることが大切です。このときは、一緒に調べるよりは、答えを先に教えてあげた方がいいと思います。普段のことから、「なんでだろう?」とあまり考えていないと思われるので、「なんで?」と考える習慣をもつことを目標にしてみてください。次に、「なんで?」とは聞いてくるけど、自分では調べないようなら、「自分で調べる」ようにしていくことが大切です(STEP2)。「チャキチャキ」タイプのお子さんは、すべての作業を合理化しようとする癖が見受けられるので、「自分で調べるより聞いた方が早い」となりがちです。これでは、せっかく「なんで?」と疑問をもったのに、「行動の合理化」により、「思考まで合理化」されかねません。行動ではなく、「なんで?」を解決する「考え方」のプロセスが大切なのです。なお、「対話」に使う内容は、最初は「お子さんからの発言」から用いることにも注意してください。お子さんが何も言わないのに、「今日は満月の日よねぇ。」と話題をふって「なんで?」に持っていかないこと。お子さんは「勘がするどい」ので、お母様からのふられた話題では、「あっつ、もしかしたらまた調べさせる気?」と先回りされます。かといって、お子さんが話すことをいつも「じゃぁ、調べてみようか」とばかりやっていると、お子さんが「ママがまた『調べる』って言い出しかねないから、話するのやめとこう」にもなってしまいますので、やりすぎも禁物です。お母様も日々お忙しいとは思うのですが、ご飯を食べている時間のときを使ったりして、「対話」をやられてみては如何でしょう?「じっくり考える」ようになるために、是非、「じっくり」取り組んでみてください(1、2回上手くいかなくても、続けることが大切です)。
2004/10/02
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9月3日の日記、「じっくり考えるお子さんの場合」のsakusakuchanさんのコメントに、「高校でぐっと伸びますよ」と理由を書かず書いてしまったので、今日はそのフォローです。中学校で習う学習内容は、小学校のときより高度にはなりますが、「なぜそうなるのか」を理解していなくても、「丸ごと暗記」で解けてしまう問題も多いため、「勉強が出来る・出来ない」は、「勉強時間」の方が影響します。ところが、高校になると、中学のときのように「暗記でどうにかなる」量ではなくなります。例えば、高1の数学で習う「余弦定理」は、式が3つあるのですが、「a^2=b^2+c^2-2bc・cosA」(『^2』は『2乗』の意味)の一つだけ理解しておけば、あとの2つは覚えていなくても分かります。また、もしテスト中にこの「余弦定理」を忘れてしまったとしても、「どうやって式を導き出すか」を理解していれば、なんら慌てることはありません。「じっくり考えるお子さん」の場合は、「公式を丸ごと暗記しよう」というより、「なんでこうなるんだっけ?」と考えていることが多く、「覚えちゃえばいいや」というやり方で勉強しているお子さんに比べ、勉強のやり方が、量が多い高校の学習内容にあっているのです。中学のように「公式丸ごと暗記」では、高校の数学は乗り切れません(暗記力がかなりあるのならそれも可能ですが、問題がちょっとひねられると解けなくなります)。高校では中学のときと比べて、平均がぐっと下がります。そのときに、「どうしてこうなるんだろう」と考えながら勉強している生徒さんは、「あまり勉強時間をかけていなかったけどテストで点が取れた」となります(演習をそんなにやっていなくても理解できているため)。なので、傍からみると「高校でぐっと伸びたなぁ」と感じられるわけです。中学のときは「要領の良い子」が有利な点が多いのですが、高校では逆転するので、「じっくり考える」姿勢を大切にしてあげてください。なお、注意点として、中学生のときに「勉強を続ける姿勢」を大切にすることです。お友達の中には、「要領の良さ」で楽々テストをこなす子もいます。それらの子より、明らかに時間がかかる自分をみて、悲観しないこと。テストが終わればリセットされる勉強の仕方は、なに一つ良いことはありません。テストが終わっても勉強をしたことを覚えている取り組み方は、中学のときに習ったことをどんどん使っていかなくてはならない高校の時に、必ず役に立ちます。勉強は「長期戦」です。目の前の結果ではなく、長い目でみてどうなのか、あせらずやっていきましょう!
2004/09/16
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今日もまた、いきつけ(?!)の新宿紀伊国屋書店南口店へ行く。小学生用の参考書を見てまわる。最近は100マス計算ブームで、この手の問題集がいっぱい売っている。すごい!また増えてるよ・・・高校生用のは、さすがに9月という時期的なものもあって、入試関係の問題集が多い。私がセンター試験を受けていた当時と比較して、ものすごく色々な種類の問題集がある。中身の出来も、私が使用していたときのものより良くなっている。参考書類の質が上がっているので、生徒さんの質も比例してもよさそうなものであるが、感覚として反比例している印象を受ける。私のときより、学校で習っている学習内容も少ないのだから、勉強するのも楽だと思うのだが、なんでこうなるのか。一つには、「合格最低点が下がっている」ことがあるのだろう。少子化なので、今までだと受からなかったレベルの学生が受かっている(よく合格体験記にのるのはこのタイプだと思われる)。もう一つには、最近の生徒さんの勉強時間が少ないことが、要因と思われる。入試も多様化していて、面接だけでサクッと受かってしまう大学も多い。そうなると、そんなに勉強していなくてもどうにかなったりするので、「必死に勉強する」雰囲気もあまりない。参考書の質も良くて、合格最低点も下がっているなら、しっかり勉強すれば、すぐ上位に食い込めそうなんだけどなぁ。高校生の生徒さんを見て、よくそう感じる。塾に行ってても、そのときだけ勉強して終わりで、家であまりやっていない。やはり、小学校のときに「家で勉強する」習慣がついていないと厳しいんだろうね。小学校の時期は大切だなぁ。
2004/09/06
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最近、自分の分からないことを的確に表現できる生徒さんと、ほとんど出来ない生徒さんの2極化に分かれている気がする。もっとも「自分の分からないことを的確に表現」できれば、家庭教師なんていらないハズ、ということもあるかもしれないが、「自分が分からないことを表現する」というのは、現在の学力には関係ないことではないのだろうか。どちらかといえば、「点数」で評価される力ではなく、「国語力」だと感じる。こういうタイプの生徒さんは、系統立てて自分の意見が言えない。一対一の言葉のやり取りとなっている。「あの、分かりません」どこが?「この問題。」どう分からないの?「全部」ちょっとは解いてみたんでしょ?「解いたけど。。。」じゃぁ、問題文を読んでみましょう。「ADの・・・あの、これはなんて読むんですか?」『えんちょう』です。線を伸ばしたって意味だね。(数学で使われる「漢字」が読めない生徒さんは、実は結構いたりする)「ADの延長に点E、BCの延長に点Fを取る。・・・」この生徒さんの場合は、問題文の漢字が読めないことが原因で、先に進まなかったのであるが、どうして最初から、「この問題の漢字が読めないので、分かりません」と言えないのだろうか。こういったタイプの生徒さんの会話をよく観察していると、普段から「単語」で話をしている場合が多い気がする。「ご飯」→「ご飯が食べたい」「飲み物」→「飲み物がのみたい」「プリント」→「学校からプリントをもらってきた」すべて名詞で終わっている。多分、これで周りの人が彼の言わんとすることを理解してくれるから、ますます「名詞のみ」の会話となるのだろう。「話言葉」がこの調子では、「書き言葉」にも影響がでる。授業中に、「質問の仕方」から教えてはいるが、こんなことに時間が割かれると(大事なことではあるのだが)、肝心の授業になかなか入れない。反対に、「○○までやってみたんですけど、どうしても分かりません」と言える生徒さんは、成績の伸びも速い。普段から気をつけないと、なかなか直らないことではあるので、ご家庭の協力が必要となる箇所である。
2004/09/01
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今日は、スタッフの人と「頭がいいハズなのに、学校の成績がかんばしくない生徒さん」について、色々と話をする。日々、色々な生徒さんに接するが、明らかに能力が高いなぁ、と感じる生徒さんがいる。受け答えもはっきりしているし、機転もきく。言ったこともすぐ理解し、基礎をよく教えれば、応用まですぐ解けるようになる。と、ここまで書けば、成績上位者に見られる傾向そのままであるが、残念ながら、成績はかんばしくない。能力はあるのに、なぜ、学校での成績に生かせないのか。彼らに共通して言えるのは、「努力が足りない」という点である。いかんせん、他の生徒さんより、「ぱっと」理解するのが早い。きっと学校でも、授業を聞いているだけで大体理解してしまうのだろう。本人にも多少、そのあたりの自覚があるようで、「自分はやる気さえあれば、いつでも出来るようになる」と思っているふしがある。そして、他の生徒さんが2時間かかる内容のことを、1時間程度でさっさと終わらせて、自分の好きなこと(TVゲームであったり)をやりはじめる。お家の人も、普段の話している内容や言葉から、「この子はバカじゃない」とは感じているのだが、成績からするとちょっとどうなの、といったスコアであるため、「この子はやれば出来るのに」と思いつつ、ズルズルときてしまっている。勉強は長期戦である。何かのきっかけで「努力しなくても、自分はそこそこ出来る」と過信してしまったが最後、坂道を転げ落ちるように成績は急降下。能力が高いので、浮上することはできるのだが、このタイプの生徒さんがよく口にする「勉強だけ出来てもしょうがない。」「東大でても、これからは安泰じゃないんだから。」を逃げにして、そのときだけ「楽しい」と感じることに日々を費やしている。「ウサギとカメ」ではないが、大学入学程度の勉強内容は、「努力」で必ず出来るようになる範囲である。こうして、日々、コツコツと努力を積み重ねてきた生徒さんに、あっという間に成績を抜かれ、益々、「勉強だけ出来ても・・・」という状況を自分で作っていく。成績上位者は、「努力」を惜しまない。宿題を出しても、出した以上を自主的に解いてくる。上記の生徒さんが、宿題すらやらない、というのとは雲泥の差である。なぜ、こうなるのだろう、とずっと考えていたのだが、彼らは学校から帰ってきて、家で勉強する習慣がほとんどないことが、一つ原因としてあるようだ。これは小学校の時に、短い時間でもいいから、学校から帰ってきて、まずは机に座って勉強する、ということをしていないことが要因のようである。小学校のときに「勉強習慣」がついていない生徒さんは、中学校でさらに部活で忙しくなれば、ますます「勉強習慣」を定着するのが、困難になってくる。「やりさえすれば出来るのに」だと、ずっとそのまま「やらないから出来ない」で学校生活が終わる。是非、小学校の時に「勉強する習慣」をきちんとつけるように気をつけてください。
2004/08/30
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