ちょうど一週間前の、12月16日、この明け方の時間。。。
モエドラ君の呼吸は酸素マスクの下にあっても、
明らかに力の弱いものになっていっていました。
とても、とても、浅いのです。
最期が近づいた時には、だんだんと呼吸と呼吸が間遠くなっていきました。
フッ・・・と吸っては、シーンとしてしまい、
また思い出したように、フッ・・・と吸っては、シーンと。
シーンとなるたびに、握っている手に更に力を込めて、
「吸って! ほら・・・頑張って吸って!」と耳元へ呼びかけ続け、
そんな呼吸を数回繰り返したあと、
もう、彼が自発で息を吸うことはありませんでした。
静かな最期、でした。
もう、二度と呼吸がかえってこない、と素人目にも明らになったころ、
6時半ころでしたが、
いつまでも、酸素マスクは鬱陶しそうで邪魔なので、
看護師さんにお願いして外してもらいました。
その「もう外していただいて結構です」って言うのには、
ちょっと勇気と覚悟がいりましたけど・・・。
看護師さんが「よろしいですか?」と静かに私に確認をして、
マスクは外されました。
ドラマのように、看護師さんによばれた先生が走り込んで来て、
胸をぐいぐいするような、肋骨おれるような心臓ッサージをする、
なんてシーンは、ありませんでした。
そんなドタバタした場面はなく、よかった、と思いました。
静かに、静かに、彼はあの世へ昇っていきました。
私はそっと手を放して、脱力気分で立ち上がり、
それでも、うっすら明るくなり始めた東の窓のカーテンを開けました。
11Fの病室から見えたその時の朝のお日様は、
朝靄のなかで、まぁるく赤くポワンと浮かんでいるように見えました。
なんだか、あの朝のお日様、忘れられません。
今、愛するものが、一人旅立っていっても、
ちゃんと約束通り、朝はくるし、陽も昇る・・・のよね。
あの日のあの時刻から、一週間・・・
早かったんだか、遅かったんだか、よくわかりません。
ただ、あの静かな朝、を皮切りに、
以降、猛烈なるあわただしさ、忙しさの、一週間でした。
そして、葬儀を終えて一段落したというものの、
その非日常的な落ち着かなさと緊張の感覚は、気持ちの芯では
まだまだ続いています。。。
彼がいない、ということが、私の日常になるまで、
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