ちきちきどんどん♪
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同窓会当日、受付開始時刻に会場を訪れると、なんだか異様に盛り上がっている。同窓会と言っても「総会」だからか・・・と思いつつ、まずは化粧直しにトイレへ直行。空梅雨で連続夏日の昨日、額ににじむ汗を拭き、パタパタと顔を直していると、見知った顔が洗面台の鏡越しに飛び込んできた。「**さん?」「あーーー!! **さん!!(←もちろん、旧姓)」実に二十数年ぶりだが、すぐに判った。それから連れ立って、受付に行くと、私達の2年先輩に当たる方々が総動員されており、受付だけでも10名以上の人間が立っている。会場はホテルの大広間、立食形式だが300名はいたかと思われる。郷里の名産品の出店や名物料理などがスポンサー付きで空輸されて具されたり、最近の学校の様子が特大スクリーンに映し出され、懐かしのお好み焼き屋のオバチャンがクイズを出したりする。オバサンは真っ先に壁際に並べられた椅子に陣取り、入ってくる人間の品定めを始めた。女性は案外判るものである。しかし、男性は・・・・・・・・・・・。特に腹回りと頭頂部に経年劣化が著しく、後ろから見ても横から見ても更には前から見ても名札を見ないと判らない人までいた。にも拘らず、「仕草」は全く変わらない、昔のまま・・・懐かしさは一気に時を遡る。私の学年は男性が30名ほど、女性は8名だったが、下は今年卒業して大学生になったばかりの18歳の若者から、上は杖を突いてのご登場、往年の校長先生までいらしていた。スクリーンに映し出された授業風景に体育の先生が映った、当時のあだ名は「オズマ」。驚いた事に彼が映ると、皆が「オズマだ」と言う。この先生のあだ名は三十年来、変わっていないようだ。「公立高校なのに何故、今あの学校にいるの??」「ぐるっと回って、戻ってきたのかな??」オズマは相変らず千本ノックを続けていた。私達の時代に作られた「応援歌」が披露される。作詞したのは2年先輩、今年幹事をなさっている方で、作曲が私達の同級生。その頃、ソイツの付き合いで合唱部だった私は、曲の最終選考の為に2種類の応援歌を歌った記憶がある。この男、韓流ブームの火付け役になったと噂を聞いていたが、どうやら本当らしく、「昨日まで韓国に行ってて、**・**(役者名)と一緒だった」等と言う。大学時代、夜中に服を入れたゴミ袋を担いで引越しをしていたら、泥棒と間違われ、職務質問を受けて、なかなか開放して貰えなかった奴だ。相変らず、怪しいと言うか胡散臭い(^^;)。激しく頭頂部に変化を来たしている某君は、日本で十本の指に入る名医になっているらしい。理系がほとんどだったので、医者になっている人も多く、総合病院が出来るねと笑ったら「美容整形はないからね」と釘を刺された。(くそ~)女性は某大学の教授になっている人以外は皆、結婚して子供の年齢も似たり寄ったり。宴もたけなわ、適度に酔いが回ると口も軽くなり、出てくるキワドイ話題は「オレ、高校の頃、**さんのパンツ見たことがある」とか「**さん、好きだったのになぁ」「こらこら、あんた達、本人の前でそんなこと言うなってばぁ!」と思っているともうこの年、誰も恥ずかしがらず「アハアハ」と大口を開けて笑っている。同級生同士で結婚している人もいるので、この際だからと馴れ初めを根掘り葉掘り。最初にトイレで会った女性は、ファンも多かった人なので、男子?が入れ替わり立ち代り話し掛けて来る。美人で優しい人だったのになかなか結婚にご縁が無かったと、三十路を超えてからお見合いだったと言う。それを聞くと「なんだ、アタック(←古いねぇ~)すればよかった」と悔しがる面々。「**、お前の旦那、何してる?」相変らず旧姓で呼び捨てられる私だったが、「うーーーん、知らない。朝からどこかへ遊びに行ってたから」と答えると「何で、連れて来ないんだよ」・・・実は、夫も同級生なのだ。「えーー、だって、言ってないし・・・。一緒に来たらウザイもん」(コレ、本心)「まぁ~、お前がアイツと結婚するのが、不思議でならんかったんだよなぁ」「ハイハイ、ちょっとした大きな間違いですよ」夫はホントに地味で目立たない男だったので、理系の連中は名前を出しても「あまり記憶に無い」と済まなさそうだ。(いいの、いいの、別に(^^;))何故か「卒業アルバム」を持って来ている人がいて、皆で写真を確認する始末。それでも、「よく知らない」と言われてるんだから、ウチの旦那、知名度低すぎちゃう??「お前、やっぱり**(旧姓)のままの方が呼びやすいから、そういう事にしろ!」という訳で、昔の名前に戻されてちょっと嬉しい同窓会。最後は、全員で「校歌」の大合唱、横から聞こえる同級生の歌声に、懐かしさが増しちょっとウルウル。二次会では酔った勢いで、大暴露大会!井の頭線の隣の駅に住んでいた男が、「オレ、コイツと一緒に住んでたんだよ、学生の時」と意味不明な発言。「え!?」となるも「わはははははは~~~~」と酔っているのでそのままスルー。(をひをひ、私はアンタと同棲なんかしてないだろっ!! 同じ沿線の隣の駅だったから、金がなくなると飯食わせろって来てただけだろうが!)「あ、そうそう、俺も俺も。コイツんちに行くとなんか食わせてくれるんだよな」と応援団長。「おー、そういえばオレが福岡から上京した時、泊めてもらったよなぁ」とはクラスメイトの旦那。(こら! 一人で泊まったみたいに言うな。大勢いただろう!!)学生時代、離れの一軒家を借りていたので、ちょこちょこ人が集まった私の部屋は「国民宿舎**荘」と呼ばれていた。3年間、応援団長を務めた友人は、再来年のこの「同窓会総会」を立派に終わらせたいと酔った口調で抱負を語る。何せ、勉強は出来ないのに2年連続で体育祭で優勝した類まれなるスポーツ学年であるから、ここであの時と同じように団結し、先輩の学年を凌ぎ、「あの総会は素晴らしかった」と後々、皆に語り継がれる様にしたいと。もしもし~~~~ぃ?!『でも、アンタの離婚騒動の方が、よっぽど皆の語り草となっていますからぁ、残念~~♪』本当に楽しい同窓会だった。
2005.06.26
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