愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2003.07.11
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アル・パチーノ主演、『メメント』のクリストファー・ノーラン監督。

舞台はアラスカの田舎町。そこで17歳の少女が殺されるという事件が起こる。そこにロサンゼルスからベテラン刑事のドーマーと相棒のハップがやってくる。ドーマーは霧深い海岸の小屋に犯人を追い詰めるが、そこで誤って相棒のハップを射殺してしまう。自分のミスを言い出せないドーマーのもとに、ハップ射殺の現場を見たという少女殺しの犯人からの電話が入る。

アラスカの日が沈むことのない街を舞台に描かれており、タイトルの通り主人公のドーマーは相棒を殺した罪悪感から不眠症に陥っていき、正常と狂気の間を揺れ動く。そして追う立場から追われる立場に逆転してしまう展開が面白い。ドーマーが不眠症で冷静な判断力を失っていく様子を、カメラワークで巧く表現している。そして何よりもドーマー役のアル・パチーノの演技である。1つ嘘をついてしまったがために、次々と自分を偽っていき、精神的に追い詰められていく芝居に観ているこちら側まで圧迫感を覚えてしまう。
もう引き返せない状況に追い詰められてしまった人の恐怖がひしひしと伝わってくる映画である。

犯人役にはロビン・ウィリアムス。コメディのイメージが強いだけに、「人を殺すなんて簡単だよ」と言ってのけてしまう殺人者の役に凄みを感じる。彼の目の演技が凄いと思った。

また冒頭のタイトルバックが秀逸。血がジワジワと染みていく布地のアップのように、1つの嘘がジワジワと精神を侵食していく、ちょっと怖い映画である。






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最終更新日  2003.07.12 02:30:55
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