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「戦場にかける橋」では、図らずも日本兵を善人に描いたことが悔やま
れ、それがきっかけかどうかは定かではないが、日本人を猿に描いたの
が小説「猿の惑星」であったと言われている。
今回の映画を見ると、もし、これが日米貿易摩擦が激化し、日本人が金
にものを言わせて次々とアメリカの資産を買いあさった時期に、この映
画が作られていれば、この作品はもっと話題になり、議論になったので
はなかろうか。
映画の中ではアルツハイマーの治療薬の実験台になったチンパンジーが
知能を持って、という展開であるが、これが戦後、アメリカから自由と
民主主義を与えられて経済大国になったとの喩えに描かれたという批評
が出るのは容易なこと。
ただし、それ以上のものはなく、日本人に対する揶揄や批判は読み取れ
ないので、この作品は「日本人へのあてこすりである」とするのは見当
違いであろう。
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