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『しんがりで寝ています』 三浦しをんさん しんがりで寝ています [ 三浦 しをん ]内容紹介(「BOOK」データベースより)雑誌「BAILA」での連載4年分に、書き下ろしを加えた全55編!三浦しをんの沼にどっぷりハマる、最新&爆笑エッセイ集。しをんさん(の文章力)にかかれば、変人もある種きらめく存在になる不思議。流石です(笑)。まぁ、しをんさん自身かなりの変・・・げふんげふん。相変わらずで面白かったのですが、「老い」がチラつく話題(ご家族のも含め)は少し切なかったです。
2024.05.06
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『アンと幸福』 坂木司さん アンと幸福 [ 坂木司 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)資格なし。学歴なし。得意なのは食べることと笑うこと。アンちゃんが選ぶ未来は・・・?「みつ屋」以外にも目が届くようになってきた今日このごろ。別れと出会いと「なんで?」を乗り越えて、アンちゃんも新しい扉を開きます。東京デパートの食品売り場から、たくさんのはじめての場所へ・・・。甘酸っぱい謎と和菓子の世界が、あなたをお待ちしています。和菓子のアンシリーズは主人公の女の子、アンちゃんの成長物語だと思っているのですが、最初は微笑ましく感じていたアンちゃんの性格や行動に、段々ともやもやするようになっていたんですよね。で、今回『アンと幸福』を読んで、もやもやの正体が「いつまで子供でいるつもりなの?」という気持ちからきていたんだと気づきました。わー、私、乙女男子の立花さんと同じくらい狭量だったわ(方向性は逆だけど)。反省。素直に学ぶし向上心もあるのに、今いる場所から踏み出そうとしない。周りから愛されて、甘やかされている感じにもやついていたんだなぁ。やっと正社員になることを決断して、梅のつぼみも膨らんだわけだけれど(アンちゃんの苗字が梅本なので、彼女の成長は梅のつぼみが花開くまでの様子を思わせる)。恋愛要素はこの物語にあってもなくても良いけれど、立花さんの「匂いをつけたくなった」という発言はやっぱり、アンちゃんとの関係に、だったのかな。乙女男子と鈍感女子の組み合わせだと亀の歩みすぎる・・・。
2024.02.27
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『愛しの純喫茶』 甲斐みのりさん 愛しの純喫茶 [ 甲斐みのり ]内容紹介(「BOOK」データベースより)「毎日どこかの喫茶店で過ごしたい」。甲斐みのり初の純喫茶本ついに刊行!昔からある喫茶店って、回転率よりも居心地を重視しているのが良いですよね。空間に余裕があったり、店主のこだわりを感じたり。チェーン店にも良さはあるけれど、唯一無二の場所というか、自分にとっての特別なお店として、こういう喫茶店(やお気に入りのメニュー)の存在があったら素敵だなと思いました。
2024.02.17
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『マリエ』 千早茜さん マリエ [ 千早 茜 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)コロナ禍下、40歳を前に離婚した桐原まりえは、新たな生き方を模索し始める。直木賞作家が初めて、等身大の主人公で「今」を描く。「これから恋愛できるわね」、年かさのかっこいいマキさんはそう言うが、まりえはすべて自分の自由にできる生活が一番大事でそれを危うくする欲望に呑み込まれたくはない。でも、なにか不安で、なにか取りこぼしている気がする・・・。そんな折、些細なきっかけと少しの興味から、まりえは結婚相談所に登録する。そこで見聞きする世界は、思いもよらないものだった。切実な「現実」や結婚に対する価値観を次々と突きつけられ、年下の恋人とのあいだでも揺れながら、まりえは考え続ける。千早さんが書く物語の登場人物って、どこか潔癖な雰囲気の人が多いですね(私はその凛とした感じを格好良いと思うので、ネガティブな感想ではないです)。あと、著者自身にも似ている気がする。今回の「まりえ」は特にそう感じました。自由恋愛と婚活、どちらにも良い所と悪い所があるけれど、結局は「自分が何を求めているか」によるんじゃないのかな(恋愛の熱や情なのか、現実的な何かなのか)。根底にあるものを無視して型に嵌めようとしても、幸せにはなれない気がする。
2024.02.07
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『好きになってしまいました。』 三浦しをんさん 好きになってしまいました。 [ 三浦 しをん ]内容紹介(「BOOK」データベースより)「キュン」のある毎日は、おおむね幸せです。読みはじめたら止まらない、愛と笑いと妄想に満ちた人気作家の日常、ときどき非日常。待望の最新エッセイ集!久しぶりに三浦しをんさんのエッセイを読みましたが、相変わらずですね。「美」について、がテーマなのに、キラキラしていないところとか(「美」という結論に至るまでの表現が美しくないのよ/笑)。どの辺りが真面目寄りだったのかわからないところとか。「ああ、しをんさんだな~」と、安心しました。でも、2章の旅エッセイはちょっと新鮮だったな。いつもより行動範囲が広くて、非日常を楽しんでいる感じが良かったです。
2023.12.10
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『朝おやつ』 甲斐みのりさん 朝おやつ [ 甲斐 みのり ]内容紹介(「BOOK」データベースより)甘美な口福に満ちた、芳醇なお菓子文学。「朝おやつ」として愛食する43の甘味の記憶をめぐる物語。全国を旅して見つけた美味しい甘味の魅力を、優しい筆到で丁寧に描いてきた文筆家・甲斐みのり。朝おやつとして愛食する甘味たちを、美味しさが溢れ出す美しい写真と共に丁寧に描きました。朝おやつが運んでくれた大切な人たちとの出会い、そして別れ。甘いだけではない物語の数々は、誰もの心の奥にある甘い記憶を思い出し、懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされます。甲斐みのりの集大成といえる、お菓子愛に満ちた名随筆集がここに完成!大好きなお菓子たちを「アイドル」、そして包み紙や缶や箱を「ステージ衣装」に例える気持ち、わかるわ~!この方の好むお菓子や包装紙は特に愛らしいですしね。そりゃあ夢中になるというもの。写真も魅力たっぷりでした(見開きはときめきが倍増する)。それにしても、色んなお菓子に思い出があるって素敵だなぁ。甲斐みのりさんの優しさと愛に溢れる文章を読む度に、そう思います。
2023.12.01
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『神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX』 石田衣良さん 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX [ 石田 衣良 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)ウイスキーバブル、過激な推し活、連続強盗団、宗教二世ー難破寸前の日本という船を襲うトラブルに、今日もマコトは立ち向かう。今の世の中、他人の痛みに鈍感な人が多くなったように感じていたのですが、それはいよいよ生活や心に余裕がなくなって、自分の周りのことしか見えない、見たくない人が増えたからかもしれない、と思いました。最近は他人を食い物にするのが一部の悪党だけじゃなくて、いわゆる一般人だったり、身近な人だったりするのが怖い。作中のマコトの言葉に「ほんと、おれたちの国って、どうしちまったのかなぁ。国が貧乏になるって、こういうことなのかな」というものがあって、心に刺さりました。金銭的な貧しさだけでなく、心の貧しさも深刻ですよね・・・。IWGPはフィクションだけど、事件が終わった後に関係者たちで労わり合う描写が私は好きです(一緒にお酒を飲んだり、かき氷を食べたり)。たとえ束の間の平和だとしても、達成感や幸福感、未来への希望を感じることができる終わり方には救われるので。
2023.11.28
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『東京 古民家カフェ日和 時間を旅する40軒』 川口葉子さん 東京 古民家カフェ日和 時間を旅する40軒 [ 川口 葉子 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)東京の路地裏で懐かしい空間に出会える。そんな奇跡に思いを馳せながら、くつろぎの一杯を。古民家カフェになるまでの歴史というか、建物に付随する物語がとても興味深く、魅力的でした。新しい建物も良いけれど、古い建物、大切にされてきたものには、何とも言えない良さがありますよね。そういうものたちに囲まれてゆっくりとお茶(または食事)できたら、自分の擦り減った部分が癒され、満たされていくような感じがするんだろうな。どの古民家カフェも素敵でした(メニューも含めて)。
2023.10.14
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『赤い月の香り』 千早茜さん 赤い月の香り [ 千早 茜 ]内容紹介(出版社より)天才調香師は、人の欲望を「香り」に変えるーー。直木賞受賞第一作。『透明な夜の香り』続編!「君からはいつも強い怒りの匂いがした」カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す仕事をしていた。朔のもとには、香りにまつわるさまざまな執着を持った依頼人が訪れる。その欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が分かり……。香りを文学へと昇華させた、第6回渡辺淳一文学賞受賞作『透明な夜の香り』に続く、ドラマチックな長編小説。描写がとても美しく、文章から香りが感じられるようでした(ハーブや花の描写は特に)。とはいえ、お話としては美しいだけでなく。人の感情の激しさや、生々しい欲望。そして現実の残酷さなども感じられました。気になっていた前作の登場人物、一香と朔のその後の関係は、とても静かなものでしたね。この二人ならそうなるか、と思いつつも、少しもどかしく感じたり・・・。でも、朔が朔である限り、普通の(ありがちな)ハッピーエンドにはならない気がするなぁ。二人にとって(あるいはどちらかにとって)、ベストな形はどんなものになるんだろう。また続きが読みたいな。
2023.09.02
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『素晴らしきお菓子缶の世界』 中田ぷうさん 素晴らしきお菓子缶の世界 [ 中田ぷう ]内容紹介(「BOOK」データベースより)工業用品でありながら、美しさと緻密さで人の心を奪う、お菓子の缶。そのひとつひとつが持つ歴史とストーリーを深掘りした、“缶マニア”による偏愛カタログ。一挙掲載500点以上!レトロ、最新、限定、定番。古今東西から集めたお菓子の缶が目白押し!著者は缶の中身にはあまり興味がないタイプらしく、ほとんどが缶のみの写真でした。中身も見たかったなー(私は缶も中身も楽しみたいタイプなので)。とはいえ、缶だけでも十分な見応えがありました。昔の缶も今の缶も、外国の缶も日本の缶も、それぞれ良いものです。増えすぎると置き場所に困るけれど、気に入った缶はできるだけ手元に置きたい。宝物にしたい。改めてそんな気持ちになった本でした。
2023.08.20
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『今日のおやつは何にしよう』 益田ミリさん 今日のおやつは何にしよう (幻冬舎文庫) [ 益田 ミリ ]内容紹介(「BOOK」データベースより)買ったばかりのレモン色のエプロンをつけて自宅で踊ってみたり、文房具屋さんでたまたま見かけた紙粘土でペン立てを作ったり。バターたっぷりのトーストにハマって喫茶店に通い、クリスマスケーキの代わりにとらやのお汁粉を食べる。なんてことのない一日。でも、できればハッピーエンド寄りの一日に。かけがえのない日々を綴ったエッセイ。おやつの話もあるけれど、割と普通の日常エッセイでした。でもなんだかいいな、こういう感じ。こういう生活。イレギュラーを楽しんだり、思い立ってものづくりをしてみたり。そういう柔軟さは私にはないから、とても素敵だと思いました。
2023.08.19
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『もっと素晴らしきお菓子缶の世界』 中田ぷうさん もっと素晴らしきお菓子缶の世界 [ 中田ぷう ]内容紹介(「BOOK」データベースより)前作を超える500缶以上掲載。森永製菓、メリーチョコレートカムパニーなどの史料室に眠る、貴重なヴィンテージ缶を特別公開!人気の高い美術館、博物館、動物園の缶も網羅!それぞれの缶にまつわるストーリーも取材し、紹介。読み応えたっぷり!これの前に『素晴らしきお菓子缶の世界』という本が出ているようですが、図書館の予約の関係で、続編であるこちらを先に読むことになりました。私も缶マニアなので、この本はとても楽しく読めました。紹介されている缶はポップなものが多かったかな。海外の個性的な缶も珍しく、面白かったです。缶にまつわるストーリーも良かった(知ると、より愛着が湧きますよね)。
2023.08.12
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『透明な夜の香り』 千早茜さん 透明な夜の香り [ 千早 茜 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)元書店員の一香がはじめた新しいバイトは、古い洋館の家事手伝い。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染みの探偵・新城と共に、完全紹介制の「香り」のサロンを開いていた。亡き夫の香りを求める女性の依頼や、匂いを手がかりに行方不明の娘を探す案件など、風変わりなオーダーが次々に舞い込んでー。お話そのものも面白かったし、香りに関して色々知ることができて興味深かったです。上手く感想がまとめられないのですが、千早さんの作品らしい繊細さと複雑さがあり、好きな世界観でした。続編も読みたい(図書館の予約待ち)。
2023.07.23
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『日本全国 地元パン』 甲斐みのりさん 日本全国 地元パン [ 甲斐 みのり ]内容紹介(「BOOK」データベースより)あんパン、食パン、メロンパン、総菜パン・・・全国各地を旅する中で出合った、懐かしくも愛らしい「地元パン」500個超を収録!その地域の人々に長い間愛されてきた地元パン。なんだかもう、存在が愛おしいですよね。いくつか終売になってしまった商品もあるようですが、こうして本の中に残ったのは良かった(見れば思い出せるだろうから)。個人的には敷島製パンのサンドロール(小倉&ネオマーガリンとダブルメロン)がものすごく懐かしくて、食べたくなりました。 【バラ売】パスコ サンドロール 小倉&ネオマーガリン Pasco パン 敷島 敷島製パン 【バラ売】パスコ サンドロール ダブルメロン Pasco パン 敷島 敷島製パン 菓子パン
2023.05.22
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『夏目友人帳29』 緑川ゆきさん 夏目友人帳 29 (花とゆめコミックス) [ 緑川 ゆき ]内容紹介(出版社より)いとこの「美弦」と名乗る女妖の幻術にかけられていた名取。明らかになる名取家の秘密。女妖を退治しようとする名取に対し、夏目は・・・?田沼と共に出かけた先で元女優が開くサロンに参加する事になった夏目。招待客と「降妖術」に参加するが!?あやかし契約奇談第29巻!前の巻からの続き、名取さんのお話は哀しい終わり方でした。祓い屋の仕事では、対象の妖は「式」にして従えるか祓うかのほぼ二択になるのですね。事情や私情に関わらず。やっぱり、妖と「友人」関係になれる夏目は特別なんだなぁ・・・。性質的にも、立場的にも。名取さんが部分的にでも夏目に頼れるようになったのは良いけれど、お互いにもっと遠慮がなくなればいいのにな、と思いました(立場の違いで線を引かず、人と人として助け合う関係であって欲しい)。
2023.05.20
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『夏目友人帳28』 緑川ゆきさん 夏目友人帳 28 (花とゆめコミックス) [ 緑川 ゆき ]内容紹介(出版社より)「相談がある」と多軌に呼び出された夏目。その内容とは、兄・勇から送られてくる写真についてだった。悩んでいる二人の前に現れたのは意外な人物で・・・?名取家にまつわる秘密を描く「年下のいとこ」も収録!メガヒットあやかし契約奇談28巻!的場さん、相変わらず胡散臭くて好きになれない・・・。最初の印象よりはマシになってきたんだけど、危ないことを先に教えておかないとか、そういう所が詐欺師っぽくて苦手。やっぱり私は名取さん派だな。と、そんなことを考えていたら名取さんが大変なことになってた。名取さんほどの実力者でも、心の弱い所を突かれれば簡単に取り込まれてしまうんだなぁ・・・。妖を相手にすることの怖さを、改めて感じました。
2023.05.14
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『おつかれ、今日の私。』 ジェーン・スーさん おつかれ、今日の私。 [ ジェーン・スー ]内容紹介(「BOOK」データベースより)誰にでもねぎらわれたい夜がある。自分を慈しむセルフケア・エッセイ48篇。全部がそうではないけれど、キャリアウーマン向けの内容かなぁ。私にはあまり刺さらなかった。セルフケアの具体的な方法などは参考になりました。
2023.04.25
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『こりずに わるい食べもの』 千早茜さん こりずに わるい食べもの [ 千早 茜 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)果てなき欲望の海原を食って食らって突き進め。京都の偏屈な食いしん坊作家、初の東京ひとり暮らしへー「体にいい」の呪縛を解く食エッセイ、シリーズ第3弾!ハッとする、笑える、考えさせられる、共感する、しみじみする・・・多彩な味わい全30話。わるたべシリーズ3作目。この作品にもコロナ禍の影響が・・・。それでも自分なりのこだわりを貫く千早さん、偏屈に筋が通っていて良いなと思いました。これからもマイペースでいて欲しい。そういえば、千早さんはこないだ直木賞を受賞されましたね(受賞作↓は読んでいないけれど)。ツイッターを見るとまだバタついている感じですが、そんな中でも好きなものを楽しんでいるツイートがあると安心します。美味しそうな料理やお菓子の写真を見られるのは、私の楽しみでもあるし。 しろがねの葉 [ 千早 茜 ]
2023.03.05
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『お墓、どうしてます? キミコの巣ごもりぐるぐる日記』 北大路公子さん お墓、どうしてます? キミコの巣ごもりぐるぐる日記 [ 北大路 公子 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)父の急逝から一年半が経過した。手続きや事業の後始末に追われ、骨壷は神棚の上に置かれたまま。いよいよお墓を買うべきか悩むキミコさんのもとに、コロナ禍が到来。白猫も到来。はたして骨壷の運命やいかに!?脱線上等、笑いあり・しんみりありの、つれづれ北海道日記。相変わらずの決断力のなさ(笑)。さすがのキミコさんでも、市営霊園の抽選に当選したからには腹を括って行動するだろう(お墓を建てるだろう)と思っていたのに、そこからもまさかのうだうだっぷり。私は気になることは早めに済ませたい性質なので、本気で信じられませんでした。驚愕。連載の取材先も、仁徳天皇陵とかじゃなく(結局コロナ禍で実現しなかったけど)、普通に身近な霊園や石材店にすれば良かったのでは・・・。そうしたら仕事しながら問題も片付いたんじゃ?(読者的にも参考になるし)と思ったけれど、それだと面白くなかったのかな。読み物としては笑えました。
2023.03.03
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『ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークXVIII』 石田衣良さん ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク108 [ 石田 衣良 ]内容紹介(出版社より)目白の獣医を訪ねたマコトは、いろいろと問題を抱えているチワワを目にする。飼い主はそのチワワを、とあるペットショップで買ったという。CGペットーーペットショップや病院、サロンなど、「揺りかごから墓場まで」ペットのすべての業務をビジネスとする総合商社で、急成長している。だがその裏でマコトが目にしたのは、吐き気がする現実だった――。表題作のほか、トラブルに巻き込まれた女子高生ヤングケアラー、賽銭泥棒を疑われた外国人労働者、マッチングアプリを利用した美人局を描く全4編収録。累計450万部突破の人気シリーズ、最新第18弾!マコトは一人でも魅力的なキャラだけど、やっぱり個性的な脇役たちがいて、絡んでこそのIWGPなんだよなぁ。タカシ、吉岡さん、ゼロワンなど・・・。チームではないけれど、「池袋で生きる仲間」感があって良き。それにしても、今回のゼロワンの恋愛?相談には驚かされました。ゼロワンにもそういう感傷や願望があったんだな・・・。表題作の『ペットショップ無惨』は心が痛かったです。あと、『常盤台ヤングケアラー』も(「ヤングケアラー」って言葉と意味、初めて知ったけど辛いな・・・)。
2023.01.26
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『田辺のたのしみ』 甲斐みのりさん 田辺のたのしみ [ 甲斐 みのり ]内容紹介(「BOOK」データベースより)〈昭和レトロ〉の風情が残る和歌山県田辺市。この土地に魅了され、熱心に通い続けている町歩きの達人、文筆家・甲斐みのりが、あたたかく懐かしい「田辺のたのしみ」を案内。美しい写真とともに、心地よい筆到で丁寧に綴った、心が柔らかくなる優しい紀行集。温暖な気候で、人柄ものんびりしている田辺。美味しい魚料理や麺料理、甘く愛らしい素朴なお菓子、昔ながらの喫茶店やパン屋。美味だけではない。どこまでも鮮青が広がる穏やかな海岸、ゴロゴロと豊かに実るみかん畑や梅畑、偉人ゆかりの旧居や神社。いつか体験したような懐かしさと非日常が感じられる、大切な宝物が見つかるかけがえのない場所だ。ひとりでも多くの人が田辺を訪れ、この町に流れる穏やかな風を体感して欲しいと心から願っている。元気に体が動く限り私は、田辺に通い、この地で季節の移ろいを感じながら、変わることのない風景も、変化も見届けたい。田辺には、目には見えないけれど大切ななにかが宿っている。和歌山県田辺市は甲斐みのりさんの地元ではないけれど、「第二の故郷と言っても過言ではない」ほど訪れているらしく、文章に地元愛、郷土愛のようなものを感じます。お洒落だとか、映えるとかではなく、日々の暮らしの中で心から「良いな」と思えるものや場所が紹介されている本だと思いました。
2023.01.15
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『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 三上延さん ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~(3) (メディアワークス文庫) [ 三上 延 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。古書に纏わる特別な相談を請け負うビブリアに、新たな依頼人の姿があった。ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。なぜー不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていくー。大輔さんと栞子さんの娘、扉子ってこんな性格なのかぁ。母親譲りの人見知りを想像していたので、ちょっと意外でした。とはいえ、洞察力や推理力は既になかなかのものだし、やっぱり栞子さんに似ていますね。これからの経験次第で良くも悪くも変わっていきそうなので、祖母である智恵子さんの思惑が気になります。『ドグラ・マグラ』、少し気になったけれど、私は頭グルグル系が苦手だから読めないなぁ・・・。
2022.11.30
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『祈りのカルテ 再会のセラピー』 知念実希人さん 祈りのカルテ 再会のセラピー [ 知念 実希人 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)研修を経て、循環器内科医となった諏訪野良太は、学会発表を終えた帰り、医学生時代の同級生である小鳥遊に遭遇する。小鳥遊が連れていた研修医・鴻ノ池に、研修のエピソードを求められた諏訪野の脳裏に蘇るのは、親身に寄り添ってきた患者たちのこと。まるで戦場のような救急部、心の傷と向き合う形成外科、かけがえのない“ある人”との出会いと別れを経験した緩和ケア科。切なくもあたたかな記憶の扉がいま開く。心震える医療ミステリ「祈りのカルテ」シリーズ、待望の新刊!医療ものと推理ものを足して二で割ったような感じ(医療ミステリというジャンルらしい)。お医者さんはそこまでしないだろう、と思いつつも、フィクションとして面白く読めました。やっぱり、知念実希人さんの作品はヒューマンドラマというか。人と人との繋がりや交流の描写が感動的ですね。最後のお話では泣いたし、読み終わった後に改めて表紙を見たらうるっときました。
2022.11.09
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『夏目友人帳27』 緑川ゆきさん 夏目友人帳 27 (花とゆめコミックス) [ 緑川 ゆき ]内容紹介(出版社より)空を舞う美しい白龍を目にした夏目。見てみたいというニャンコ先生と一緒に白龍探しをしていると、元気のないちょびを見かける。どうやら、お気に入りの櫛が壊れてしまったようで・・・?メガヒットあやかし契約奇談第27巻!!ちょびの正体、意外ー!美しいじゃないか・・・。今回は日常の延長上のお話が多くて、私好みでした。ちょっと怖いところもあったけれど、どれも良いお話だったなぁ。あと、夏目の想い出が増えていくのを嬉しく思いました。それにしても、みっちりひよこは可愛すぎた。ニャンコ先生のつぶらな瞳も、破壊力がすごい。キューン!としました(笑)。
2022.11.06
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『白鳥とコウモリ』 東野圭吾さん 白鳥とコウモリ [ 東野 圭吾 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件は解決ーのはずだった。幸せな日々は、もう手放さなければならない。東野版『罪と罰』。図書館でかなり前に予約していた本。受け取った時に思わず「分厚っ」と言ってしまいましたよ。この厚さの本を読むのは久しぶりだったなー。読みながら一番思ったのは、警察の捜査やその後行われる裁判(準備含む)は誰のため、何のためのものなんだろう、ということ。加害者サイド、被害者サイド、警察、弁護士、マスコミ、など。それぞれの立場で事件の真相に迫っていくように見えて、「真実を明らかにしたい」と思って行動しているのは一部のみ。その他は辻褄合わせや、自分の仕事の出来を気にしているだけで、実は真相なんてどうでもいいんじゃないかと思えました。人の心に寄り添うのでも、真実を明らかにするのでもない捜査や裁判の意味とは・・・?まぁ、それでも仕事でやっているだけ、「正義マン」よりはマシでしょうけどね(SNSで情報を拡散したり、嫌がらせの電話をかけたりする輩は本当に心が醜くて想像力がないと思う)。個人的な感想として、この作品は事件の真相よりも、そこに辿りつくまでの登場人物たちの苦悩や葛藤が印象的でした。全てが終わった後もそれぞれの人生は続いていく・・・。できれば、白鳥とコウモリが共に生きていける未来が訪れるといいな、と思いました。
2022.09.30
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『まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法』 小林弘幸さん(順天堂大学医学部教授)、一色美穂さん(まんが家) まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法 [ 小林弘幸 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)努力はいりません。自律神経を整えると、人生が変わります。だるい・ストレス・不眠・不安・緊張・イライラ・肌荒れ・便秘・免疫力低下ー心身の様々な不調を改善します。図書館で借りた本。自律神経の整え方を知りたくて読んでみました。内容は入門編というか、心構えとちょっとした対策の指導、という感じでしたね。漫画(コミカルに描かれているのでそれなりに面白い)だし読みやすかったのですが、参考になったかと言うと・・・微妙かなぁ。割と知っていることが多かったし、もう少し深い内容を期待していたので。でも、「ゆっくり・にっこり・楽に」は覚えやすくて良い言葉だと思います。
2022.08.30
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『ときめきのミュージアムグッズ』 大澤夏美さん ときめきのミュージアムグッズ [ 大澤 夏美 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)美術館や博物館での心躍る感動を持ち帰ろう。買う楽しみ。飾る喜び。集めるほどにおうちがアートになっていく。64ミュージアム&79グッズが大集合。『ミュージアムグッズのチカラ』よりもさらっとした紹介(説明)で、より気軽に読めました。この本の中で私がグッときたのは、長野県立美術館の大理石のりんご、『marble Apple』。こんなの絶対うっとりと眺めてしまう・・・。そして色違いも欲しくなってしまう・・・。オンラインショップがある所で品揃えが好みなのは、東京都美術館と千葉市美術館ですね。はー、食器やステーショナリーを買いまくりたい(願望)。 ミュージアムグッズのチカラ [ 大澤夏美 ] ミュージアムグッズのチカラ2 [ 大澤夏美 ]
2022.08.19
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『さよならに反する現象』 乙一さん さよならに反する現象 [ 乙 一 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)私が家政婦を務めるのは、死んだ人間が来る家ー。「家政婦」。心霊写真に写りたい、幽霊が出会ったのは心霊写真を作ることが趣味の青年だった。「悠川さんは写りたい」。リストラされたことを言えない父親の、家族に秘密のアルバイトとはー。「そしてクマになる」。イヤミの邸宅ではたらいていたカラ松が死体となって発見された。犯人はこの家の中にいる!?「なごみ探偵おそ松さん・リターンズ」。星野源「フィルム」にインスパイアされて生まれたショートショート。「フィルム」。「家政婦」と「悠川さんは写りたい」が好みで、面白いと思いました。奇妙なのにほのぼのしたところもあり、でも最後はきっちり怖い(ぞっとする)という。特に「家政婦」はシリーズ化して欲しいくらい。登場人物も設定も、とても魅力的でした。
2022.08.17
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『じじばばのるつぼ』 群ようこさん じじばばのるつぼ (新潮文庫) [ 群 ようこ ]内容紹介(「BOOK」データベースより)人間だれしも、気づけばあっという間にじじとばば。人生の先輩たちに学ぶべく観察した、その生態とは。レジで世間話をはじめる迷惑なばば、ラブホにしけこむお盛んなじじ。ばばのキテレツなファッション、じじの洒落にならない危険運転。店員に上から目線のじじに、若者に時代錯誤な小言をたれるばば・・・もしかしたらあなたも、こんなじじばば予備軍かも!?爆笑&ドッキリの痛快エッセイ集。著者が目撃したじじばば達の、まぁみっともないこと!「絶対こうはなりたくない」と思うのと同時に、過去にいくつか似たような人に遭遇したことを思い出してムカムカしました。若い人が同じことをしても非常識だと思うけれど、じじばば世代だとより醜悪に感じるんですよね。きっと「長い間生きてきてそれか」という失望もあるんでしょう(良いじじばばもいるけれど、悪い方が目に付きやすい)。それにしても、著者は人間観察しすぎ(笑)。やたらと詳しい、容姿や服装の描写には驚きました。その都度メモしてるのかな?とんでもじじばば達に対してさらりと毒を吐くのが痛快なエッセイ集でした。
2022.08.02
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『ミュージアムグッズのチカラ2』 大澤夏美さん ミュージアムグッズのチカラ2 [ 大澤夏美 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)ミュージアムグッズの持つ「チカラ」を紐解こう。美術館、歴史博物館、自然史博物館、動物園、水族館・・・日本全国、あらゆるジャンルのミュージアムを訪ね歩き、その活動とミュージアムグッズをご紹介。豊富なインタビューと愛らしいグッズが、あなたをミュージアムの世界へ誘います。前作よりもチョイスがややマニアックかも(特に博物館や資料館)。著者の趣味の範囲の広さよ・・・。そんなわけで、この本で紹介されているミュージアムグッズを「可愛い!」「素敵!」と思うかは好みと興味の度合いによるのですが、制作秘話は面白かったです。こんな場所があるんだな、あれがグッズになっているんだな、という発見もありました(個人的には尾道の、警備員さんと攻防を繰り広げて話題になった猫がグッズ化していたのに驚いた)。気になった所のオンラインショップを探して見るのも楽しかったですよ。
2022.07.29
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『透明な螺旋』 東野圭吾さん 透明な螺旋 [ 東野 圭吾 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)シリーズ第10弾。今、明かされる「ガリレオの真実」。殺人事件の関係者として、ガリレオの名が浮上。草薙は両親のもとに滞在する湯川学を訪ねる。シリーズ最大の秘密が明かされる衝撃作。最初から辛くて、読み終わった後、また違うしんどさを感じました。人間、色々と抱えながら生きていくしかないんだなぁ、と・・・。もちろんそれだけじゃなくて、人生には救いや希望もあるわけですが。ガリレオシリーズ、草薙さんと湯川さんの人物像も変化してきたように思います。経験と年月が人を変えたのかな。草薙さんは良い意味で狡猾に、湯川さんは少し丸くなった気がする。
2022.07.16
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『ショートケーキ。』 坂木司さん ショートケーキ。 [ 坂木 司 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)ケーキは、ちょっとだけ日々の何かを救ってくれる。誰からも愛されるケーキをめぐる、甘くてすこし酸っぱい5つの物語。全部のお話が少しずつ繋がっていました。最初はもやもやを感じるけれど、結末でそれが晴れて、心がぽっと温かくなるのが良かったです。コージーコーナーのホールのショートケーキを買ってみたくなった、影響を受けやすい私。現実的に考えて、一人でホールを食べ切るのは無理なので、『コージープリンセス』(一人用の、小さくて丸いショートケーキ)で気分だけ味わうのがいいかな。毎月22日はショートケーキの日で少し安くなるみたいだから、忘れなければ行ってみよう。
2022.07.13
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『歩いて、食べる 京都のおいしい名建築さんぽ』 甲斐みのりさん 歩いて、食べる 京都のおいしい名建築さんぽ [ 甲斐 みのり ]内容紹介(出版社より)京都では、風情ある街並みの中に、数々の見事なモダン建築がしっくりと溶け込んでいます。レストラン、ホテル、学校、美術館……。その用途はさまざまですが、歴史ある美しい建物が、細部まで丁寧に保存・改修されて今もなお、日常の暮らしの中にしっかりと息づいている。これは、一千年余りの間古いものと共存し続けてきた、京都ならではの光景と言えるのではないでしょうか。この本では、中でおいしい食事・お茶・持ち帰りを味わえる、30軒超の名建築をご紹介しています。 この本と一緒に、名建築やまちあるきを楽しむうちに、さらなる京都の魅力に引き込まれること、間違いなしです!雰囲気のある建物が好きなので、ときめきながら頁をめくりました。京都と言われて頭に浮かぶのは和風建築ですが、他にもこんなに素敵な建物が沢山あるんですねぇ。いいなぁ。古い建物は維持費がかかるし、管理も大変そうだけれど、できるだけ長く現役でいて、人々に愛され続けて欲しいですね。
2022.07.06
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『聡乃学習』 小林聡美さん 聡乃学習 (幻冬舎文庫) [ 小林聡美 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)トーベ・ヤンソンや石井桃子さんの暮らしから「ひとりで暮らすこと」を考える。迫り来る老いに備え、ホットヨガや健康体操教室に参加し、憧れの山歩きに挑戦したり趣味の俳句を楽しむ。そして、長く一緒に暮らした愛猫を看取る・・・。無理せずに、興味のあることに飛び込んで、学びを得ながら、軽やかに丁寧に送る日々を綴るエッセイ集。小林さんの日常エッセイ。その時あったこと、したこと、思ったことなどが淡々と綴られています。特に脚色せずに、そのまんまという感じ。面白かったとは言えないけれど、まぁ普通のエッセイでした。
2022.06.13
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『ミュージアムグッズのチカラ』 大澤夏美さん ミュージアムグッズのチカラ [ 大澤夏美 ]内容紹介(出版社より)藤岡みなみさん(文筆家・ラジオパーソナリティ)推薦!ぜんぶ欲しい!博物館は、持って帰れる。制作秘話がドラマだらけ。ここは情熱のデパート。この本を読んで、なぜ人はミュージアムグッズに惹かれるのかがわかりました。それはきっと、グッズたちに魂が吹き込まれているから。日頃からミュージアムを支える方々、研究者、学芸員のみなさんの愛と情熱の産物が、そこに足を運んだ人々の興奮と結びついたとき、忘れられない宝物になるのでしょう。ロマンの出口であり、入り口。絶対に博物館に行きたくなる!ミュージアム、そしてミュージアムグッズへの愛とリスペクトを感じる内容でした。紹介されているのはメジャーな所からマイナーな所まで。グッズもただ可愛い、ユニークなだけではなく、制作サイドのお話を聞くことでより楽しめるものが選ばれていて、面白いなぁと思いました。元々ミュージアムショップは好きでしたが、さらに好きになった気がします。近いうちにどこかへ行きたいな~。そして素敵なものを買いたい。
2022.06.09
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『きれいになりたい気がしてきた』 ジェーン・スーさん きれいになりたい気がしてきた [ ジェーン・スー ]内容紹介(出版社より)『美ST』連載が待望の書籍化!“効かせ甲斐のあるお年頃”を迎えて改めて考える、美の楽しみ方と向き合い方とは。「どうせ生きるなら、好きな自分で生きていきたい」「誰に遠慮する人生じゃなし、自分のための美ですもの」「四十代も終わりかけになって、ようやく女が楽しくなってきた」。これから40代を迎える方も、いままさに同年代という方も、お年頃セカンドシーズンが楽しくなるエッセイ44本!『はじめに』からもうぶっちゃけすぎていて、心を掴まれましたね(笑)。同年代の女性が抱える悩みや、美への向き合い方を知ることができて、とても参考になりました。あと、老化現象に対してのネガティブな感情も薄まった気がする(まぁ仕方ないよね~、くらいに)。前向きになれる、良いエッセイ本でした。面白かった!
2022.05.06
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『おやつが好き お土産つき』 坂木司さん おやつが好き お土産つき (文春文庫) [ 坂木 司 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)日常の娯楽、おやつの時間。銀座の名店から量販店のお菓子まで、甘いのもしょっぱいのも分け隔てなく食べ尽くします。かりかりサクサク、こってりあっさり。読んだらすぐに買いに行きたくなる。ページをめくるたびに、楽しいおやつの世界がひろがります。単行本未収録のエッセイも多めに入っています。さあ、召し上がれ!おやつテロ注意!これを読む前に、お気に入りのおやつを用意しておくことをお勧めします。読んでいるうちにお腹が空くし、美味しいおやつを食べたくなるから。作家さん(文章のプロ)がおやつのことを語るとこうなるんですね・・・。伝わりすぎるというか・・・食べたくて食べたくて震える。気になるおやつが多くて、本を読み終えてから店舗情報や商品画像を検索しまくりました(笑)。それもまた楽しかったです。
2022.03.28
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『パフェが一番エラい。』 斧屋さん パフェが一番エラい。 [ 斧屋 ]内容紹介(出版社より)「パフェ沼」におぼれる幸せを、あなたも。東大卒・日本で唯一のパフェ評論家・斧屋(おのや)がディープに語る、見てうっとり、読んで深まるパフェ本の決定版!老若男女、ビギナーからマニアまで……人生が華やぐパフェの世界を、より楽しむための指南書。カラー写真満載でお届け。「色々なパフェが紹介されているのかな~」と軽い気持ちで読み始めたら、すごかったです。著者のパフェへの敬意とか、美学が。パフェの解説は参考になったし、実際にそのパフェを食べたくもなったけれど、それよりも何よりも著者の熱量が印象に残る本でしたね(笑)。巻末にも写真が多く載っていて、「今のパフェってすごい」と思いました。パフェ写真で日めくりカレンダーを作って欲しいわ~。毎日眺めたい。
2022.03.17
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『ひとまず上出来』 ジェーン・スーさん ひとまず上出来 [ ジェーン・スー ]内容紹介(「BOOK」データベースより)いまの自分の「ちょうどいい」を見つけよう、最新エッセイ集。一話の長さがちょうど良く(雑誌掲載していたエッセイがベースだから)、読みやすかったです。内容も面白かった。特に、年齢的な話は共感できたし参考になりましたね。同じ40代なので。ジェーン・スーさんのエッセイ、前は難しい言葉の多用や独特な言い回しに目が滑ることが結構あったのですが、この本は程良く力が抜けていて、すんなりと読めました。
2022.03.04
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『炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパークXVII』 石田衣良さん 炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパーク107 [ 石田 衣良 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)「ホノカは何度も炎上したが、そのたびに必ず復活した。炎上が、文字通りこの不死鳥をさらに強くしたのだ」脅される“パパ活女子”、女性を狙う“ぶつかり男”、トリプルワークの“デリバリー配達員”、人気女子アナを襲った“ネット炎上”・・・。いま池袋で起きているトラブルに、Gボーイズが打った手とはーI/W/G/P第17弾!相変わらず街のトラブルシューティングが中心で、サクッと読めました。今回はタカシが昔みたいな感じで事件に関わってきてくれて嬉しかったです(マコトと一緒に行動したり)。P活やデリバリー配達員のシステムについても勉強になりました。面白かった。
2022.02.05
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『新しい考え どくだみちゃんとふしばな6』 吉本ばななさん 新しい考え どくだみちゃんとふしばな6 (幻冬舎文庫) [ 吉本ばなな ]内容紹介(「BOOK」データベースより)しいたけをたくさんもらったら、炒めて煮て炊き込んで、食卓はしいたけづくし。翌日やるべき仕事を時間割まで決めておき、朝になって全部変えてみたり、靴だけ決めたらあとの服装はでたらめで一日を過ごしてみたり。ルーチンと違うことを思いついたときに吹く風が、心を活かすエネルギーになる。気分や天候にあわせ自由に日常を紡ぐ名エッセイ。思い出語りのようなエッセイ。著者に興味がないと面白くはないかなぁ・・・。どこかふわふわした、感覚的な表現。散らかる話。う~ん、私にはもう、吉本ばななさんの世界は合わないのかもしれない。読みづらかった。
2022.02.04
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『にっぽん全国おみやげおやつ』 甲斐みのりさん にっぽん全国おみやげおやつ (MOE BOOKS) [ 甲斐 みのり ]内容紹介(「BOOK」データベースより)コロナ禍を経てなお街を見つめ続ける街のお菓子屋さん。お取り寄せもいいけれど、おやつ旅の行き先に。お菓子は街の文化です。店舗情報付き。47都道府県のお菓子屋約180軒。最初から最後まで可愛かった~。ときめきが止まらない一冊。洗練されたお菓子も好きだけど、こういう愛らしさ全開の菓子も大好き。買ったことがある(食べたことがある)お菓子、気になっていたお菓子が載っていると嬉しかったし、この本で初めて知ったお菓子もさすがのセレクトで、とても楽しく読めました。白樺のたらふくもなか(ちょっとぽっちゃりした招き猫の形のもなか)と〈山田家〉の人形焼(たぬきの形。箱にぎっしり詰まっているとさらに可愛い)、買いに行きたい・・・。
2022.01.11
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『ばにらさま』 山本文緒さん ばにらさま [ 山本 文緒 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)冴えない会社員の広志にできた彼女は色白でとびきり可愛い”ばにらさま”。日常の向こう側に見える心のあり様を捉えた6篇。話の途中、「えっ?」と驚く瞬間(仕掛け)があって、そこからぐるりと印象が変わるのが面白かったです。最後の『子供おばさん』と最初の『ばにらさま』は、終わり方に少し光が見えて良かったけれど、全体的に寂寥感が漂うお話でした(捉え方によってはホラーかもしれない)。山本文緒さん、先日亡くなられたんですよね・・・。とても残念です。私は『恋愛中毒』や『プラナリア』が好きだったなぁ。
2021.12.23
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『胃が合うふたり』 千早茜さん、新井見枝香さん 胃が合うふたり [ 千早 茜 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)悩みごとはとりあえず、食べてから話そう。“胃袋のソウルメイト”に巡り合った人気作家とカリスマ書店員。共に囲んだ11の食卓を舞台に人生の味わいまで鮮やかに描き出す美味絶佳のWエッセイ集。自分達の関係を「餌場が同じ野良猫」と表現していて、それにはすごく納得しました。私の印象だと千早さんが「こだわりの強い、神経質な猫」で、新井さんが「自由でいたい猫」かな。どちらもパーソナルスペースを大事にするというか、一定の距離をとって人と接していそうなのが野良猫っぽい。そんな二人だから、同じように「食」に真剣で、同じくらい食べられる相手で、なおかつ一緒にいて楽しいと思える相手に出会えたのは素敵なことだな、と思いました。会話が適当でも、それぞれが好きなように食べていても許せる(そもそも気にしない)。そういう感じ、羨ましい。私は千早さんのツイッターでのつぶやき(と写真)が好きでよく見ているのですが、それだけだとわからなかったこともあり、色々と興味深かったです。
2021.12.12
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『アイアム精神疾患フルコース』 瀧本容子さん アイアム精神疾患フルコース [ 瀧本 容子 ]内容紹介(出版社より)24歳の精神病発症から始まって、47歳現在まで、14の精神病と闘ってきたけれど、それでもわたしは、生きている。わたしのように毎日が生きづらかったりで、実に様々な精神疾患と闘っている皆に、読んでもらったり知ってもらえるならばと、もしも共感しあえてお互いに少しでも救われるならと、この本を書いたのかもしれない。精神病だからって全部が全部、不幸だらけの人生でもない。どうせ人間放っておいても、確実に死ぬ時はやってくる。ならば、まず「今日生きてみること」を目標に、今日なんとか生きてみた、明日もとりあえず生きてみるかと、死ぬことを先延ばし先延ばしにしながら、最後まで生ききってみるのもありじゃないだろうか。仕事、友人、人間関係。心が疲れたすべての人々に、この本を捧げます。壮絶。悲惨。そんな言葉が浮かぶ内容でしたが、精神障害者のリアルな感じ(発症からの流れ。心情や衝動)を知ることができて興味深かったです。ただ、薬物依存になってからの思考と行動は痛々しかった・・・。この人のことを馬鹿にするのは簡単だけど、生きるためには逃げ続けるしかなかったんだろうなと思うと、笑う気にはなれませんでした。それにしても、これだけ重度の精神病を患いながらも、それを受け入れてくれる恋人と出会えたのはすごく幸運だし、良かったと思う。彼氏さんがいなかったらこの人、とっくに死んでいそうだもの。闘病記のような、人生記のような。濃い本でした。
2021.12.06
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『夏目友人帳26』 緑川ゆきさん 夏目友人帳 26 (花とゆめコミックス) [ 緑川 ゆき ]内容紹介(出版社より)幻の術具を作っていた里・灯邑で、猫型の器を狙うコレクター・伴。夏目は伴に対抗すべく、的場と共に里に封印された術具を取りに向かう。だが既に箱の中は空で……?一方、基地で猫達を守る名取とニャンコ先生に、陶器の人形が襲いかかって来て!?ニャンコ先生の兄弟(?)たち、健気~!そして、猫ピラミッドの可愛さには興奮しました(シリアスな場面なのに)。大切にされて命が宿ったもののお話は、とても好きです。
2021.10.09
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『汚れた手をそこで拭かない』 芹沢央さん 汚れた手をそこで拭かない/芦沢央【3000円以上送料無料】内容(「BOOK」データベースより)平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。元不倫相手を見返したい料理研究家・・・始まりは、ささやかな秘密。気付かぬうちにじわりじわりと「お金」の魔の手はやってきて、見逃したはずの小さな綻びは、彼ら自身を絡め取り、蝕んでいく。取り扱い注意!研ぎ澄まされたミステリ5篇。 全体を通して感じる薄気味悪さは、「誰にでも起こりうること」だからかなぁ、と思いました。普通の人が、ちょっとしたことで人生を狂わせていく。その様子はとても苦々しくて、読むのが辛かったです。第三者の目線だと「下手に誤魔化そうとしないで、最初に報告して罰を受けておけば良かったのに」と思うことも、「もし自分が実際にその立場になったら、保身に走らずにいられるだろうか・・・」と考えると自信がなくなる。そんな自分に対する不快感も含めて、ゾッとするお話でした。
2021.08.23
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『おしゃべりな人見知り』 山本ゆりさん syunkon日記 おしゃべりな人見知り [ 山本ゆり ]内容紹介(「BOOK」データベースより)あるある!それそれ!そーやねん!共感の嵐が巻きおこる。笑って・泣いて・忙しいエッセイ集。大人気料理ブログ「含み笑いのカフェごはん『syunkon』」から大反響のネタに加筆、さらに書き下ろしエッセイを大幅にプラス。最初のインスタントラーメンのお話から腹筋崩壊(笑)。同時に「ゆりさん・・・大好き・・・!」という気持ちが溢れました。面白過ぎる。ゆりさんは自分のダメなところも曝け出してくれるので、親近感が湧きます。料理も、「実際の~」シリーズがとても好き(撮影用と違って、彩りや盛り付け、品数を気にしない食卓。それをあっさりとばらす潔さ!)。私生活のオロオロ、バタバタした話も良かったです(ゆりさんらしくて)。ブログ読者さんのコメントとか、友人との会話とか。相変わらず、内容ぎっしりな本でした。
2021.08.11
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『Go To マリコ』 林真理子さん Go To マリコ [ 林 真理子 ]内容紹介4年に一度のオリンピックイヤーのはずが、新型コロナウイルスで突如中止に。4月には緊急事態宣言で外出自粛のステイホーム。苦手なパソコンでラジオ出演を試みるも結局スタジオに行ったり、かと思えば人生初のZoom飲み会に出席。さらにはまさかまさかのYouTubeデビューと、今年も席の温まる暇はなし。我らがマリコは今日も時代の先端を走り続ける。ギネス新記録を作った「週刊文春」の人気ご長寿連載エッセイ、ついに32巻!久しぶりに図書館で借りてきた本。コロナ禍で、林さんがどう過ごしていたのか気になったので読んでみました。私や夫はおうち大好き人間で、外食などもほとんどしないため、コロナ禍でも大きく生活は変わらなかったのですが(私生活の面では)、多忙で社交的な人はこんな風に困ったり、ストレスを溜めていたのだなぁ・・・と思いました。林さんの考え方や行動を良いとか悪いとか言うつもりはなく、単純に「一人の人間としてどう過ごしていた(いる)か」を知ることができて満足です。
2021.08.09
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『マイ仏教』 みうらじゅんさん マイ仏教 (新潮新書) [ みうら じゅん ]内容(「BOOK」データベースより)人生は苦。世の中は諸行無常。でも、「そこがいいんじゃない!」と唱えれば、きっと明るい未来が見えてくる。住職を夢見ていた仏像少年時代、青春という名の「荒行」、大人になって再燃した仏像ブーム。辛いときや苦しいとき、いつもそこには仏教があった。グッとくる仏像、煩悩まみれの自分と付き合う方法、地獄ブームと後ろメタファー、ご機嫌な菩薩行・・・。その意外な魅力や面白さを伝える、M・J流仏教入門。 信仰とは違うけれど、リスペクトはしている。そんなみうらさんの仏教の捉え方、好きです。それにしても、みうらさんは幼少期から個性的だったんですね~。第一章の『仏像少年』、それから第二章の『青春という名の「荒行」』には笑いましたよ。後半の、説法のようなものも面白かった(こちらはちょっと真面目)。『いつも心に「マイ仏教」を!』という言葉、いいですね。グッときました(-人-)
2021.06.21
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