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『人魚の眠る家』 東野 圭吾さん内容(「BOOK」データベースより)娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前だった。娘がプールで溺れた―。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか―。 脳死、そして臓器移植の問題は難しいですね。立場によって意見は変わるだろうし、はっきりとした正解がないから。脳死状態になった娘を「生きている」と信じて色々と試す薫子は、第三者から見れば狂っている。けれど、脳が機能していないとはいえ、眠っているだけのように見える我が子の「死」を受け入れられないのは、親として当然だとも思います。薫子の行動は痛々しいけれど、それを咎める権利は誰にもないんですよね・・・。テーマがテーマだけに、読んでいて苦しい場面が多かったものの、結末は感動的でした。印象に残ったのは、薫子の「この世には、意思統一をしなくていい、むしろしないほうがいい、ということがあると思うのです」という言葉。立場や考え方が違っても、赦し合える。そんな世の中であればいい、と私も思いました。
2016.04.07
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『西洋菓子店プティ・フール』 千早 茜さん内容(「BOOK」データベースより)頑固なじいちゃんと職人肌のパティシエールが営む下町の洋菓子店にようこそ。重箱の秘密は至上の宝石。スイーツに彩られた六つの物語。 昔ながらのほっとする味の洋菓子。見た目も味も凝っている洋菓子。どちらもとても魅力的。じいちゃんが作るシュークリームやケーキ、孫である亜樹が作る様々なスイーツ。どれも美味しそうで、食べてみたくなりました。各章ごとに視点が変わる(主役が変わる)書き方は、結構好きです。後々「この人はこういう風に考えていたんだな」というのがわかるので。欲を言えば、じいちゃん視点のお話も読みたかったなー(なんだかんだ、登場人物の中で一番いいなぁ、と思ったのはじいちゃんかも?)。
2016.04.05
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『昨夜のカレー、明日のパン』 木皿 泉さん内容(「BOOK」データベースより)悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ―。七年前、二十五才という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。結婚からたった二年で遺されてしまった嫁テツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともにゆるゆると彼の死を受け入れていく。なにげない日々の中にちりばめられた、「コトバ」の力がじんわり心にしみてくる人気脚本家がはじめて綴った連作長編小説。 ふわふわして優しい感じなのに、どこか寂しさがつきまとうお話でした。身近な(大切な)人を亡くす、というのはやはり、なかなか癒えない傷となるのだろうなぁ・・・。いつか自分にもそういう時がくるのが怖いです。とはいえ、時間の経過や周りの人との関わり合いによって、悲しみは薄れていくもので。事実を受け入れて前に進もうとする強さが人間にはある。そのことを、とても尊く、愛おしく思いました。
2016.03.31
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『スピ☆散歩 ぶらりパワスポ霊感旅4』 伊藤 三巳華さん【内容情報】(出版社より)大人気霊感漫画家が神社仏閣に行くと何が視えるの?という視点でパワスポの真の姿に迫る大人気エッセイ第4弾! 屋久島'縄文杉'の特集を中心に、銭洗い弁財天で金運を上げるコツや能登半島で宇宙パワーを探してみたりと内容盛りだくさん!大好きな『スピ☆散歩』の新刊!今回はゲストで寺尾玲子さんや加門七海さんも登場していて、より興味深かったです(いつも同行している散歩隊のメンバーもいいんだけど、霊感がある人が複数いると新しい発見があったりして面白い)。読んで行きたくなったのは、やっぱり銭洗い弁財天かなー。お金を洗いたい。←俗物屋久島の縄文杉にも行ってみたいけど、体力的に無理だと思う・・・。←根性なし
2016.03.29
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『鉢かづき』 青山 七恵さん(文)、庄野 ナホコさん(絵)内容(「BOOK」データベースより)ひとりぼっちで野を放浪した、あの自由な日々に帰りたい。珍奇な鉢をかぶせられ野に捨てられた姫君は、孤独な放浪の果て、美男の貴公子に求婚されるが―。 図書館の新着案内を見て予約したんですが、絵本だったんですねこれ。予想外で驚いたけど、なんだか新鮮でした。現代版ということで文体は読みやすく。内容も、ちょっと面白いことになっていました(鉢かづき姫が投げやりな性格になっていたり、宰相の君がヘタレだったり。妙なリアリティがある/笑)。絵はまぁ綺麗だけれど、日本のお話・登場人物なのに、髪や瞳の色が黒じゃなかったり、洋装だったりするのは不思議でした。現代版だから、自由な発想で表現してみたのかしら?
2016.03.18
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『メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション』 乙一さん【目次】(「BOOK」データベースより)愛すべき猿の日記(乙一)/山羊座の友人(乙一)/宗像くんと万年筆事件(中田永一)/メアリー・スーを殺して(中田永一)/トランシーバー(山白朝子)/ある印刷物の行方(山白朝子)/エヴァ・マリー・クロス(越前魔太郎)4人の作家さんのアンソロジー本かと思いきや、書いている人は全部同じ。作品のテイストによって名義を変えているそうです(ちなみに、解説の「安達寛高」も同じ人)。どういう基準で使い分けているのかはいまいち分からなかったけど、私の印象としては途中まで白乙一、最後の2作品が黒乙一っぽいと思いました。まぁ、黒乙一はもっと容赦なくグロいんですけどね。でも、「印刷物」や「人体楽器」の描写はなかなかショッキングでしたよ・・・。この中で一番好きだったのは、表題作の『メアリー・スーを殺して』。ラストに希望と可能性を感じるお話は、読後感がいいですよね(真っ白な気分になれる)。『山羊座の友人』と『宗像くんと万年筆事件』は学校が舞台なんですが、色々と切なかったです(この年頃の子達にとっては、狭い世界が全てでいっぱいいっぱいなんだな、とか。大人は味方じゃないんだな、と思って)。
2016.03.17
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『女もたけなわ』 瀧波ユカリさん内容(「BOOK」データベースより)恥をかいたり、後悔しながら、「たけなわ期」を生きる皆様へ。人生の心がけが学べる、反面教師的エッセイ。煩悩を笑い飛ばす、生きるヒント満載。 面白かったー。この人の文章センス(というか言い回し)は好きです。濃いけど、すごく笑える。エッセイの感じとしては、三浦しをんさんにちょっと似てるかも(※私は三浦しをんさんのエッセイが大好きなので、これは褒め言葉です)。妄想っぷりや洞察力もいい勝負だと思うな(笑)。
2016.03.10
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『人生の旅をゆく2』 よしもとばななさん内容(「BOOK」データベースより)育児も家事も、小説執筆も社長業も忙しくて心がなくなりそうだった時。陶器のカップの美味しいコーヒーを車の中に持ち込み飲んでみたら、新しい風が吹いてきた―。人生は思い通りにならないけれど、一つ普段と違うことをしてみると、異なる景色が見えてくる。自分なりの人生をカスタマイズすることの歓びが見つかり、しなやかで丈夫な心が育つ。 生きていると嬉しいことや悲しいこと、とにかく色んなことがあるけれど、日々の出来事の中にあるきらめきを大切にしよう。そして、自分の魂が汚れて(汚されて)しまわないように守っていこう、と思いました。よしもとばななさんの文章はやっぱりすごいですね。圧倒的な力がある(技巧的な意味ではなく)。風景の描写には色彩を感じるし、切ない、愛しい、苦しい、などの感情は、読んでいるこちらの胸まで締めつけるよう。良いエッセイ本でした。
2016.03.08
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『5分で読める!ひと駅ストーリー 旅の話』 「このミステリーがすごい!」編集部 編内容(「BOOK」データベースより)一話完結、一作5分で読める大人気のショートショート・アンソロジー第7弾。吹雪の中でひとりはぐれた盲目の旅芸者「影にそう」。北陸新幹線で楽しい旅行に出かけたはずだった「しらさぎ14号の悪夢」。伊勢神宮へ向かう白犬に出会う「おかげ犬」。わらしべ長者の馬と屋敷を交換した男の運命「わらしべ長者スピンオフ」など、感動、恐怖、ユーモアまでバラエティに富んだ39話を収録。 「旅」をテーマにした短いお話が沢山載っています(5分で読める!なので、本当に短い)。怖かったり、じーんとしたり、考えさせられたり。色々なお話があったけど、この本で一番気に入ったのは『わらしべ長者スピンオフ』でした。軽い感じの書き方も良くて、くすくす笑ってしまいましたよ(*^m^)このシリーズでは色んな作家さんの作品が読めるので、好みの作家さんを見つけるのにいいかもしれませんね。
2016.03.02
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『パワースポットの歩き方 スペシャリストに聞く聖地のヒミツ』伊藤三巳華さん、寺尾玲子さん、加門七海さん、天宮視子さん、山本まゆりさん、松本英子さん他 内容(「BOOK」データベースより)極上パワーの謎をインタビュー、漫画、グラビアで楽しくわかりやすく徹底解説!視える、感じる人たちがよく行くおすすめ極上パワースポット。 『HONKOWA』という実録コミック誌で活躍する霊能者さんや、霊感のある漫画家さんから聞いたパワースポットのお話、ということで、なかなか濃い内容でした。私は伊藤三巳華さんや加門七海さんの著書を何冊か読んでいるので、おさらいになる部分もありましたが、色んな方のお話が載っていて興味深かったです。写真も多くてわかりやすかった。私は零感なので、神社やパワースポットに行っても普通以上に何か感じることはないけれど・・・色々と知ることは面白いな、と思いました(残念な脳みそなので、いつまで経ってもちゃんとした知識にならないんですけどねorz)。
2016.01.21
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『おかんメール4』 『おかんメール』製作委員会内容(「BOOK」データベースより)母は強し。しかも面白い。おかんメールはつづくよどこまでも。今回は『おかんメールUSA』コーナーも初登場。 ところどころ、難易度が高すぎて理解できないものもありますが、おかんメールはクスクス笑えて面白いです。私はやっぱり誤字系が好きだな~。天気予報で雪マークを見たので、ドキドキしながら窓を開けた今朝。残念なことに、雪は既に雨に変わっていました(音で薄々気付いていたんですけどね)。周りの家の屋根にうっすら積もってはいる雪はあるけれど、それも雨で融けてしまいそう。・・・少しだけ、残って欲しかったなぁ(郷愁)。
2016.01.18
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『「魔性の女」に美女はいない』 岩井 志麻子さん内容(「BOOK」データベースより)現在の婚姻制度は、明治時代になって形作られた。「愛し合っているから」という概念が一般化したのは、わずか40数年ほどの歴史しかない。しかし、恋愛結婚が主流となってから、保険金殺人や詐欺など結婚にまつわる様々な事件が発生している。だが、そんな大犯罪ではなくとも、幸せのはずの結婚の裏側では、数々の不幸が日常至るところで起こっているのだ。結婚とは何なのか?ホラー小説の旗手が書き下ろすすべて実話の物語。男は愚かで、女は怖い。 タイトルに惹かれて読んでみましたが、期待したような内容ではありませんでした。「魔性の女」というよりも、「頭のおかしい女」「危ない女」と言った方がしっくりくる感じだし。相手の男も軽率だったり薄情だったりで、割と「どっちもどっち」な場合が多かったですね(度が過ぎるお人好しにも同情できない)。まぁ、他人から見てどうでも、自分の気持ちが盛り上がっていたり、幸せだと思える(思えた)お付き合いや結婚なら、それでいいんでしょう。たとえ結末がバッドエンドだとしても。
2016.01.15
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『マンガで分かる心療内科14』 原作:ゆうきゆうさん 作画:ソウさん世界の昔話・神話シリーズ、好きです(この巻だと「アラビアンナイト」と「ビンの悪魔」)。わかりやすいし、単純に物語としても楽しめるので。登場時は「えー」と思ったのどかですが、意外にもいい感じで馴染んでました(ボケ組に)。~本つながりの話題~去年読んだ本の数をブクログで確認した結果、66冊でした(漫画、雑誌を含めずに)。前の年(2014年)よりも少し増えたので、自分としては満足。それにしても、ブクログはリニューアルして使いづらくなったなぁ・・・。慣れるまでの辛抱?
2016.01.08
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『ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~』 三上 延さん内容(「BOOK」データベースより)太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていた。過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か? 思ったよりも根深い因果関係に驚愕。じゃあ、栞子さんが恐れる「自分の中の冷酷な一面」は母親譲りというわけではなく、もっと前からのものなのか・・・。それにしても、古書好き、いや、古書狂いって怖い。どうしても手に入れたい本のために、他人を欺き、追い込み、傷付けるなんて・・・。そして、そこまで人を魅了する「本」というものも、ある意味怖いと思いました(作家が生み出した価値以上のものを宿すようで)。栞子さんと五浦さんの初々しいお付き合いの様子はとっても良かったです。にやにやしっぱなしでしたよ(*´艸`*)栞子さん、可愛すぎか・・・!(可憐すぎて、五浦さんじゃなくてもデレデレになったわ)
2015.12.04
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『黒猫の小夜曲』 知念 実希人さん内容(「BOOK」データベースより)高位の霊的存在である僕は、『我が主様』によって、不本意ながら黒猫の姿で地上に派遣された。この世に未練を残し地縛した魂を『我が主様』のところへ導くのが仕事だ。記憶喪失の魂と出会った僕は、昏睡状態の女性の体にその魂を入れ、彼女の飼い猫として、街の魂を救い始める。だが、魂たちはなぜかある製薬会社に関係する人物ばかり。その会社では、怪しい秘密の研究が行われていたようで・・・!?現役医師がホスピスを舞台に描いた『優しい死神の飼い方』に続くファンタジックミステリー第2弾。 予想した通り、今度の主役は例のキザな死神さんでしたね。犬(レオ)が可愛かったので猫も期待していたら、思ったよりは萌え(?)ませんでした。せいぜい「肉球をぷにぷにしたい~!」とか、「猫パンチされたい~!」と思ったくらいで。←でも、物語としては良かったですよ。異種間に芽生える友情・・・泣けました。そういえば、レオが出てきたのも嬉しかったです。ホスピスでの活躍もまた読みたいなぁ(どちらかと言うとレオの話の方が好み)。
2015.12.01
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『優しい死神の飼い方』 知念 実希人さん内容(「BOOK」データベースより)古い洋館を改装したホスピス「丘の上病院」。ゴールデンレトリバーの姿となって「我が主様」から地上に派遣された「死神」の私は、看護師の菜穂に保護され、「レオ」という名で丘の上病院に住むことに。そこには死神だけにわかる、この世への「未練」が放つ4人分の「腐臭」が漂っていた。この洋館では7年前に謎の“吸血鬼家族”殺人事件が起きたという。事件は未解決、裏庭には「地縛」する3つの「魂」―。「言霊」を操り、相手の「魂」を浄化し、無事に「我が主様」の元に導くことを仕事とするレオ。洋館を調べまわるうちに隠された地下室を発見し、事態は思わぬ方向へ―!!現役医師がホスピスを舞台に描く、心温まるファンタジックミステリー。 ぶらころんさんが紹介されていて、「面白そう!」と思ったので図書館で借りてきました。やっぱりすごく好みで面白かったです。「死神」が出てくる小説は今までにいくつか読んできたけれど、これは犬の姿で活躍する、というところが新しいですね。中身は高貴な存在でも、見た目と反応がゴールデンレトリバーだから、可愛らしいというか、微笑ましいというか・・・。和みました(あと、犬をわしゃわしゃ撫でたくなった)。途中、殺人事件絡みでかなりハラハラする展開になるのですが、全体的には切なくも優しい物語という印象。エピローグでは少し寂しい気持ちになったけれど、そんな結末も含めて感動的なお話でした。猫の方も予約してあるので、そちらも楽しみです。ひょっとして、今度はあちらの「死神」が主人公になるのかしら・・・?
2015.11.18
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『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』 ジェーン・スーさん内容(「BOOK」データベースより)一生独身!?未婚のプロ、ジェーン・スーの数々の失敗に学ぶ新しい結婚指南書。 これもまたジェーン・スーさんの著書です(ちなみに、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』よりも前に書かれた本)。「未婚のプロ」として、「私たちと同じ轍を踏まないように!」と教えてくれる、一味違った結婚指南書(・・・指南書?)。私は面白いと思いましたが、置かれている立場や感性によっては共感できなかったり、突き刺さったりするかもしれません。この人の文章って、面白い所はすごく面白いけれど、読みづらい(というか、理屈っぽくて読む気になれない)所も結構あるから評価が分かれそう。個人的には・・・暇だったら読もうかな、くらいの位置。
2015.10.23
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『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』 ジェーン・スーさん内容(「BOOK」データベースより)未婚のプロ、ジェーン・スーの真骨頂。 タイトルに惹かれて読みました。元はブログなのかな?そちらでも結構読めるようなので、興味のある方はどうぞ。タイトルから、毒舌ぶった斬り系のエッセイを想像していましたが、ちょっと違いましたね。どちらかというと分析系?頭が良く、ユーモアも毒もある著者が、自分というフィルターを通して見た(感じた)ことを分析していく。そして、時には自分自身とも向き合う・・・みたいな内容かと。最初は楽しく「あー、そうかも!なるほどね~」と思いながら読んでいたのですが、途中からはセンチメンタルになったり、真剣に考えさせられたりで、なかなか読み進められませんでした(少し読んでは放置し・・・の繰り返し)。結局、エッセイ本にしては珍しく、読み終えるまで3日ほどかかりましたよ。面白いけれど、たまに疲れる本でした。
2015.10.20
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『クマ刑事』 加藤 実秋さん内容(「BOOK」データベースより)日本中を震撼させた未解決事件の真相が!?―雑貨のネットショップ運営の傍ら、あみぐるみのクマに宿る殉職刑事・康雄と探偵業をおこなう和子は、事件解決の手がかりを得て現場へ・・・(「四十年目のセンチメント」)。その他、占いサイトのパーティで殺人事件に巻き込まれる「狂熱の果て」、占いサイトの核心に近づく和子たちに死の危機が迫る「テディ・マドンナ」など四篇を収録したシリーズ第四弾!文庫オリジナル。 テディシリーズ最新作。今回は恋愛要素が多めにあって、思わずにやにやしちゃいました。私は冬野さん好きなので(メガネ+スーツ+イケメンとか最高)、わかりにくい嫉妬、そしてすごく遠まわしなお誘いにも萌え萌えでしたよ(*´д`*)事件の捜査や解決方法に関しては「普通はそんなに上手くいかないって!」と突っ込みたい気もしますが(今に始まったことじゃないけど/笑)、キャラクターがいいので許せます。このシリーズも好きだー。
2015.10.07
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『気付くのが遅すぎて、』 酒井 順子さん内容(「BOOK」データベースより)あえて体育会に所属するゆとり世代に感心し、温泉で年の差カップルを考察し、冥界の女子会を想像する・・・。気付くのが遅すぎてあたふたする日々を記す大人気エッセイ、10周年を記念して素敵にリニューアル!祝10周年連載エッセイ殿堂入り!酒井順子さんの『週刊現代』での連載をまとめたエッセイ本。最近出版された本なので、話題も新しめです。「なるほどねー」と思える話も、「そうかなぁ」と考えてしまう話もありましたが、面白く読めました。酒井さんの書くエッセイは淡々としているというか、押し付けがましくなくて良いですね(あくまで個人の意見として書かれている感じ)。
2015.10.05
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予約していた山本ゆりさんのエッセイ本が、楽天ブックスから届きましたー!なんとなく、最初に表紙をナデナデ(「手元にきてくれてありがとう」的なのと、一部の加工を確かめるため)。そしてワクワクしながら本を開いてみて、「縦書きか・・・!」と衝撃を受けました。←そこかいや、ブログやレシピ本のイメージから横書きだと思い込んでいたもので・・・でもそうですよね。今回はエッセイ(文章)主体ですものね。あと、本を開く向き的にもそれが自然でした。うっかりうっかり。内容は盛りだくさんで面白かったです(本自体も分厚い)。エッセイは「わかるー!」となる箇所が多数。「そうかな?」と思う話も、それはそれで面白かったです。個人的には営業時代のお話が好き(胸が熱くなる。そして目頭も)。あ、でも友人とのやりとりもいいな。家族のお話も、真面目なお話も良かった。←もう全部じゃん読み終わって改めて思ったのは、私は「山本ゆり」さんの人柄が好きだなぁ、ということ。最初は「何この面白いレシピの書き方。斬新!」という所から興味を持ったわけですが、ブログを拝見して一気にファンになりました。ゆりさんは気取ってなくて、面白くて、温かい人。「カリスマ」と崇拝されるタイプではなく、「友達になりたい」と親しみが湧くようなタイプ。もちろん、作る料理の美味しさは尊敬しているんですけどね(今回の本にも試してみたくなるゆるいレシピが沢山載っていました)。レシピ本もいいけれど、エッセイ本も第2弾、第3弾と続いていってくれたら嬉しいです。ゆりさん大好きー!
2015.10.01
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『あの家に暮らす四人の女』 三浦 しをんさん内容(「BOOK」データベースより)謎の老人の活躍としくじり。ストーカー男の闖入。いつしか重なりあう、生者と死者の声―古びた洋館に住む女四人の日常は、今日も豊かでかしましい。谷崎潤一郎メモリアル特別小説作品。ざんねんな女たちの、現代版『細雪』。 『細雪』を読んだことがないので比較はできないのですが、しをんワールド全開で面白かったです。というかこのお話、小説なのにエッセイの時のような勢いと自由さがありましたね。それに、登場人物もエッセイによく出てくるご友人や母親や、しをんさん自身に似ていたような・・・(言動が特に)。この本、読む前はタイトルやあらすじからしっとりとした雰囲気を想像していたので、読み始めは「え?こういう感じなの?」とびっくりしました。まぁ、途中でも何度か驚いたんですけれども(カラスが語りだした時は「・・・どういうこと?」と本気で思った)。でも面白かったし、最後には温かい気持ちになれました。こういうのも有りですねぇ。
2015.09.16
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『ラプラスの魔女』 東野 圭吾さん内容(「BOOK」データベースより)彼女は計算して奇跡を起こす。東野圭吾が小説の常識をくつがえして挑んだ、空想科学ミステリ。 東野さんの新刊!とワクワクしながら読んだのですが、評価としては「そこそこ」でしたね。設定は面白かったけど、展開はありきたりというか、予想できる範囲。なんとなくガリレオっぽさもあったりして、新鮮味に欠けました。う~ん。ちょっと期待しすぎたかな?
2015.09.14
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『猫怪々』 加門 七海さん内容(「BOOK」データベースより)その子は、雨上がりにやって来た。数多の病と、この世にいないモノを引き連れて。拾い猫との怪しくも愛しい日々を綴る家猫奇譚。 子猫を拾った加門さんの全力っぷりがすごい。それにしても、こんなにも大変なことになったのはののちゃん(加門さんが拾った子猫)が特別な猫だから?それとも、拾ったのが加門さん(霊感持ち)だから・・・?「猫のためにここまでするのか」と思う人と、「その気持ち、わかる!」という人に分かれそうだけど、個人的にはいい話だと思いました。
2015.08.25
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『怪談実話集4』工藤美代子さん、加門七海さん、福澤徹三さん、中山市朗さん、伊藤三巳華さん、小池壮彦さん、安曇潤平さん、松村進吉さん、牧野修さん、岩井志麻子さん内容(「BOOK」データベースより)実力派執筆陣による書き下ろし人気シリーズ第4弾。ノンフィクションやSFホラーの第一人者も参戦、虚実のあわいに、さまざまな恐怖があふれだす・・・。本物の怪異、極上の文芸を体感できる極みの一冊。 毎回思うけど、安曇潤平さんの山の怪談シリーズって実話なのかな?それとも創作?(一部創作という可能性もあるか)すごく怖いので、むしろ創作であって欲しい・・・と思いました。あとのはどれもそこそこ面白かった(怖かった)です。実話系怪談シリーズはこの先も続いているようですが、6くらいからあまり(amazonでの)レビューが良くないので、私はこれで読むのをやめようと思います。『自滅』 柴田 よしきさん内容(「BOOK」データベースより)女性たちがからめとられた、日常の中にふと生まれる恐怖を静謐な筆致で描く極上のサスペンス・ホラー短編集。せつなさに心揺さぶられる5つの物語。 『実話系怪談4』の次に読んだんですが、こちらもまたホラーだったので「あれ?今読んでるのって違う本だよね?」となりました。でも、こちらはただ怖いのではなく、物悲しい余韻が残るというか、登場人物に愛しさを感じるお話でしたね。やっぱり柴田さんの作品だなぁ。個人的にはこういう路線も好きです。
2015.07.24
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『怪談実話系2』安曇潤平さん、岩井志麻子さん、加門七海さん、木原浩勝さん、小池壮彦さん、立原透耶さん、中山市朗さん、森山東さん、平山夢明さん、福澤徹三さん、山田野理夫さん結末がはっきりしないお話の方が怖いのかもしれない、と加門七海さんの『いきよう』を読んで思いました。それにしても・・・現場に行く時は祓える人を連れていくべきじゃないのかなぁ。いくら加門さんが「見える人、感じる人」だからといって、それに頼りすぎるのは危険だと思う。今回のように、向こうが欺こうとしてくる場合もあるわけだし・・・。その辺りに少しもやっとしました。岩井志麻子さんのお話は、別の本に収録されているものもありますね。一部は知っていました。『怪談実話系3』京極夏彦さん、岩井志麻子さん、林譲治さん、松村進吉さん、安曇潤平さん、水沫流人さん、宇佐美まことさん、伊藤三巳華さん、立原透耶さん、加門七海さん内容(「BOOK」データベースより)実力派執筆陣10名が拓く、怪談実話の更なる進化形。同時遭遇した怪異を4作家が競作する史上初の試みやあの稲川怪談に京極夏彦が挑む注目のコラボ企画など、新たな趣向を満載。未知なる恐怖と戦慄が待ちうける“実話系”の新たな扉の向こうを覗くのは、あなた。 今回は4人の作家さんが同時体験した怪異について書かれているんですが、捉え方がそれぞれ違っていて面白かったです。割と冷静だったり、わけがわからずオロオロしていたり。怪談シスターズでいえば、やっぱり加門さんが一番しっかりしていますね(貫禄すら感じる)。三巳華さんも慣れていてすごいけど。立原さんは・・・天然すぎて可愛らしいと思いました(笑)。見えない人代表(?)の宇佐美さんの目線もまた面白かったです。他の話で一番怖かったのは、またしても安曇潤平さんの『霧幻魍魎』。岩井志麻子さんのお話は、こちらも読んだことがありました(全く同じものではないけれど、大体の内容は同じ)。
2015.07.22
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夏といえば怪談!というわけで、最近『怪談実話系』シリーズを読み始めました。『怪談実話系』 安曇潤平さん、岩井志麻子さん、加門七海さん、木原浩勝さん、京極夏彦さん、小池壮彦さん、立原透耶さん、中山市朗さん、平山夢明さん、福澤徹三さん内容(「BOOK」データベースより)怪談専門誌『幽』で活躍する10人の名手を結集した競作集が実現。実話と物語が不穏に交錯する怪談ならではの魅力を湛えた極上の恐怖と戦慄を、あなたに。 実話系、となっているのは、実話とフィクションが混じっているから。加門七海さん、立原透耶さん、岩井志麻子さんあたりは全部実話だと思うけど(他の著書から判断)、あとはわからないなぁ。話として面白ければどっちでもいいんだけど。ちなみに、この本の中で一番ぞくっとしたのは安曇潤平さんの『顔なし地蔵』でした。『怪談実話系5』伊藤三巳華さん、岩井志麻子さん、宇佐美まことさん、勝山海百合さん、神狛しずさん、加門七海さん、宍戸レイさん、立原透耶さん、長島槇子さん、三輪チサさん内容(「BOOK」データベースより)本郷の古い旅館で行われた女性だけの百物語。披瀝される怪談は時に怖ろしく、時に切なく。古えの作法にのっとり99話で終えられたはずが・・・。百物語に参集した10作家が再結集して書き下ろす、後日談を含む「実話系」怪談競作集。 1の後、なぜ間をすっ飛ばして5を読んだかというと、以前読んだ『女たちの怪談百物語』という本に関係する内容だったからです。「このメンバーで何も起こらなかったはずがない」と思っていたけれど、やっぱり異変はあったんですね。伊藤三巳華さんのレポマンガ、わかりやすかったです(絵柄が可愛いのでそこまで怖くはない)。「5」では立原透耶さんの『非常階段』が一番怖かったかな。
2015.07.18
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『ベスト本格ミステリ2015』 本格ミステリ作家クラブ 選・編内容(「BOOK」データベースより)本格ミステリ作家クラブが選んだ2014年のベスト本格ミステリ短編&評論のすべて!軽めでテンポ良く読めるものから、重苦しく、深く考えさせられるものまで。様々なミステリが楽しめる一冊でした。特に印象的だったのは後者だけど(下村敦史さんの『死は朝、羽ばたく』や芦沢央さんの『許されようとは思いません』)、個人的には軽めで、登場人物のキャラが立っているお話の方が好きかも。まぁ、好みの問題ですね。アンソロジーとはいえ、久しぶりにこれだけ分厚い本を読んだ気がする。図書館の予約、人数が少ない割になかなか順番が回ってこなかった謎が解けました(笑)。
2015.07.15
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『統合失調症がやってきた』 ハウス加賀谷さん 松本キックさん内容(「BOOK」データベースより)人気絶頂の最中、突如姿を消した一人の芸人―。統合失調症という病に襲われたハウス加賀谷の半生と、「松本ハウス」復活までの軌跡が、相方・松本キックの視点を交えて、いま明かされる。 「松本ハウス」の加賀谷さんが精神疾患にかかっていることは割と最近知ったんですが(コンビ復活のニュースで、だったかな?)、あの落ち着きのなさ、テンションの高さは芸風だと思っていたのでびっくりしました(もちろん、キャラとして演じていた部分もあると思いますが)。芸人としての全盛期(ボキャブラ天国のあたり)も、裏では大変なことになっていたんだなぁ。そしてその後も。病気は色々なものを奪っていきますね・・・。でも、加賀谷さんは諦めなかった。浮いたり沈んだりしながらももがき続け、ついに芸人として復帰するところまできた。これは本当にすごいことだと思います。それから、キックさんも。壊れてしまった相方を何年も見守り続けるなんて、愛情がなければできませんよ。二人の間に強い絆を感じました。精神疾患は特に偏見が強いけれど、頑張って生きている人が受け入れられるような、優しい世の中になっていくといいな、と思いました。
2015.07.13
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『もののけ物語』 加門 七海さん内容(「BOOK」データベースより)招き猫、古い人形たち、銅鏡、勾玉、白磁の笛、見そめ、魅入られ、なぜか頼られ、愛されて・・・気がつけば妖しいモノにかこまれる作家・加門七海のにぎやかな日常。 全てではないけれど、古いものって持ち主を選んだり主張したりするんですねぇ。私は骨董やアンティークに興味はないんですが、もし何かの流れで手にすることがあったら気をつけようと思いました(良いものばかりじゃないから)。第2章の『怪談徒然日記』では、「幽霊が見えている人の日常ってこんな感じなんだー」と驚きました。某月某日、と書かれているため間隔はわかりませんが、「毎日のように(怪に)遭遇してるんじゃないのこれ?」と思う量。加門さんは慣れたもので、失礼な霊には怒るレベルに達しているようですが、普通の人だったら相当怖ろしいと思います。私、零感で良かった・・・。
2015.07.06
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『うわさの神仏(其ノ3)江戸TOKYO陰陽百景』 加門 七海さん内容(「BOOK」データベースより)東京駅周辺も、新宿も、池袋も、秋葉原も、実はミステリースポット。近所にあるさりげない神社にだって、知る人ぞ知るさまざまな言い伝えがある。風水、祟り、そして神仏や妖怪、霊が複雑に絡まった東京の名スポットを、オカルト大好きな著者が、面白く、ときにはおどろおどろしくご案内。お散歩がてら、本を片手に訪ねてみると、出会いや発見のみならず、運が良ければ、本物の怪にも遭えるかも。 前の2冊とはちょっと違って(版元が違うそうです。元々は『TOKYO★1週間』という雑誌に連載されていたものだとか)、ガイドブック的な本になっていました。神社仏閣やパワースポットのみならず、東京の街(秋葉原、新宿、渋谷など)についても色々書かれていて面白かったです。この本を読んで、気になった場所を訪れてみるのも楽しいかもしれませんね(私は鈍いので何も感じられなさそうだけど)。
2015.07.04
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『うわさの神仏(其ノ2)あやし紀行』 加門 七海さん内容(「BOOK」データベースより)「仏には惚れる。神には擦り寄る。妖怪とはちょっと親しくなりたい」自他ともに認めるミーハー・オカルトオタクの著者が、北は東北、南は沖縄・台北まで、謎と不思議を求めて、数々の「聖地」に出発。パート1よりもさらにパワーアップした突撃精神、無謀ともいえる行動力!果たして道中はドジとトホホの連続、よくぞ無事に戻って来た・・・。神仏やお化けにたっぷり接近遭遇できる、類まれな紀行エッセイ。 神仏のことをこれほどまでにテンション高く語れるのって、加門さんくらいじゃないのかな。失礼ながら、変人スレスレかと・・・。でも、情熱、というか愛情はすごく感じました。本当に好きなんですね、そういう世界が。そんな加門さんが訪問するいくつかの「聖地」。どこも印象深かったですが、個人的に一番面白く思ったのは台湾のお話。そうか、前世を知りたいなら台湾で占ってもらえばいいのか(明かされなかったけど、加門さんの前世が特殊だったから何人もの占い師に言われただけかも?)。前世以外のことも怖いくらい当たるそうで。人生に迷った時は、台湾の占い師を訪ねてみるといいかもしれません!?さ、次は(其ノ3)を読むか。
2015.07.02
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『冷蔵庫を抱きしめて』 萩原 浩さん内容(「BOOK」データベースより)あ、ダメ、ダメだってわかっているのに、どうして同じことをー。あなたの心、解放します。現代人のライトだけど軽くはない心の病気に、シニカルに真剣に迫る短編集。ブロ友さん達の感想日記を読んで気になったので、図書館で借りてきました。『アナザーフェイス』だけホラーっぽかったけど、あとのは読んだ後に気持ちがポッと明るくなるようなお話で、なかなか良かったです(『ヒット・アンド・アウェイ』の終わり方にはスッキリしたわ~/笑)。萩原浩さん、他の著書も気になるなぁ。今度何冊か借りてみようかしら。
2015.06.29
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『中年だって生きている』 酒井 順子さん内容(「BOOK」データベースより)同世代を書き続けて32年。中年以上初老未満女性、必読エッセイ。美女にもブスにも等しく訪れる中年期を考察するバブル世代論。 中年期って、人生の中で一番しんどい時期なのかもしれない。どっちつかずで。それに今の時代、女性は「中年でも綺麗であるべき!」という風潮があるから余計に大変そう。本人的にも、諦めたくない気持ちが強いだろうし。と、他人事のように書いてみましたが、若い子からすれば私だってもう「オバサン」。身につまされるお話も沢山ありました。「女を捨てている」とは思われたくないけれど、いつまでも頑張りたくはない。その折り合いってどの辺りでつけられるんでしょうねぇ・・・。適度に頑張り、適度に諦める。それができれば理想的なんだけどな。
2015.06.26
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『ロケットスカイ』 加藤 実秋さん内容(「BOOK」データベースより)ある午後、「club indigo」に凶器を持った男たちが押しかけてきた。2部ホストの酒井くんに恨みがあるらしいのだが、出勤してきたばかりのジョン太たちを人質に、店内に立てこもってしまう。主力メンバーが動けない中、仲間のミスを挽回すべく2部の若手ホスト達が事態の収拾に当たるが・・・。など、全4話を収録。そして今回、あの人気ホストに大きな決断のときが訪れ―。波瀾万丈の第6巻!コミカライズ同時発売記念、スペシャルコラボマンガ&イラスト収録! 『インディゴの夜』シリーズの最新刊。相変わらずのドタバタ劇。素人捜査だから失敗もあるけれど、最後には何とかなる!というパターン。でも、今回は晶さん、そしてジョン太の転機があり、楽しくて面白いだけの話じゃなかったですね。結末(各々の決断)には納得したけれど、これからのindioはどうなっていくのかなぁ、とも思ったし。ま、加藤さんのことだから、きっと期待を裏切らない続きを書いてくれることでしょう。続編を楽しみに待ちます。
2015.06.25
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『ふたたびの虹』 柴田 よしきさん内容(「BOOK」データベースより)東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」。女将の作るちょっぴり懐かしい味に誘われて、客たちが夜な夜な集まってくる。クリスマスの嫌いなOLの悩み、殺された常連客が心ひそかに抱いていた夢、古い指輪に隠された謎と殺意・・・。数々の人間模様をからめながら、自らも他人にいえない過去を持つ女将が鮮やかに解決する恋愛&ヒューマン・ミステリーの傑作。 私は『竜の涙』を先に読んでいたのですが、「穏やかな女将さんに、こんなに重い過去があったのか・・・」と驚きました。でも同時に「そういう経験があるからこそ、ここまで優しい人になったのかもしれない」とも思ったり。他人の痛みがわかる人って、自分が深く傷ついたことがある人ですよね。切なくて優しい物語たち。沁みました。『「中年」突入!』 林 真理子さん内容(「BOOK」データベースより)エリートという記号を見ている限り、女の恋心は決して冷めない。学歴、美貌、はたまた裸!?バブル弾けた日本の男女にドラマティックはあるのか―90年代を人妻として眺めるマリコの筆は、さらにするどく冴え渡る!雅子さまを迎える皇室の激動、松田聖子の離婚再婚、名作「最初で最後の出産記」収録のエッセイ傑作選第二弾。 こないだ『マリコ、カンレキ!』を読んだので、順番があべこべですが。私は知らないけれど、林真理子さんが出産される際に色々あったようですね。随分心無い報道のされ方をしたようで・・・ひどいなと思いました。今より「個人のプライバシー」が尊重されなかった時代。大事な時期にマスコミの標的となってしまった心労は計り知れません。林さんも文中で少しは反撃していますが(簡単に人物が特定できる書き方をされています)、読んでいて強い憤りを覚えました。いつものようなエッセイも面白かったけど、印象に残ったのはやっぱり「最初で最後の出産記」。色々と考えさせられました。
2015.06.18
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『ご近所美術館』 森福 都さん内容(「BOOK」データベースより)平凡なサラリーマンの「ぼく」こと海老野が勤める会社の近所に、突如できた小さな美術館。居心地のよさと旨いコーヒー目当てに常連となった海老野は、引退した館長に代わってやって来た川原姉妹の姉・菫子に一目惚れする。来館者から持ち込まれる不可思議な謎を解いて菫子を振り向かせようと、生意気でオタクなその妹・あかねの力を借りつつ奮闘を重ねるが・・・。恋する一青年が、美術館専属の探偵となって活躍するほんわかミステリ連作集。 主人公が一目惚れする新館長の菫子さん、「ものすごい美人という他はあまり魅力が伝わってこないなぁ。それよりは、巨体でオタクだという妹のあかねの方が印象的だし、読者的には好感が持てるかも」と思っていたら、ラスト・・・やられましたね。キュンとしました。推理や結末に多少のこじつけ感があるものの、気軽に読めて良かったです。
2015.06.15
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『怪談徒然草』 加門 七海さん内容(「BOOK」データベースより)「平家がまだピチピチしていて、とてもよろしゅうございました」と壇ノ浦での旅行を語る加門七海が、体験した本当にあった怖い話。中国旅行中に重慶の旅館で出会った死神。無理やり造りを変えてしまったために、氏子が次々と死んでしまった神社。付き合う男性が全員死んでしまった絶世の美女。そしていまだに続いているという東京都慰霊堂と三角屋敷を巡る話(完全封印版)などありとあらゆる体験を語った「怪談本」の決定版。 日常的に視たり体験したりする人って本当に大変なんだなぁ・・・と思う反面、「慣れって怖い」とも思いました。いや、霊感体質の人はたくましくならないとやっていけないのかもしれませんが(でも、加門さんはちょっと特別な感じがする)。幽霊やそういった存在はもちろんのこと、「人間が一番厄介かも」と思うお話もいくつかあり(三角屋敷を巡る話には心底ぞっとした)。色んな意味で怖かったです。そうそう、怖いといえば。この本は図書館で借りてきたんですけど、所々のページに髪の毛が挟まっていて気持ち悪かったです。1ページや2ページならともかく、合計何ページに挟まっていたことか・・・。以前借りた人のものだろうけど、どうやったらこんなに髪の毛を落とすのか。頭を掻き毟りながら読んでいたのか?と不快になりましたよ。早く返したいわ、この本(lll-ω-)
2015.06.12
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『怪のはなし』 加門 七海さん内容(「BOOK」データベースより)物心ついた頃から、数多くの「この世ならぬモノ」たちと遭遇してきた著者。嵐の夜、停電した自宅に入り込んできた不気味な「何か」。東京大空襲の日がくると現れる、ボロボロで痛ましい姿の子供たち。夢の中から抜け出してきた猫とふれあい、侍の幽霊と東京を散歩する・・・。怖ろしくも、時に物悲しく、時に心温まる20の怪異を再現した、究極の実話怪談集。 昨日に引き続き、加門七海さんの本を読みました。加門さんはいわゆる「視える人」。そういう人が語る怪談には、格別の怖さと真実味がありますね。不思議系のお話も良かったです(猫の話が好き)。『ここで死神から残念なお知らせです』 榎田 ユウリさん内容(「BOOK」データベースより)梶真琴が、喫茶店で耳にした不可解な会話。それは、保険外交員風の男が老婦人に契約書のサインを求めている光景だった。男は、死んだことに気づかぬ人間を説得する「死神」だと宣う。漫画家志望で引きこもりの梶は、なかば強引に死神業を手伝わされることに。最期を迎えた人々を問答無用であの世へ送る、空前絶後、死神お仕事小説!タイトルに惹かれて読んでみましたが、個人的な評価としては「微妙」でした。設定上仕方がないけれど、登場人物に好感が持てなくて(死神は美形だけど毒舌すぎるし、主人公は根暗な引きこもりだし)、いまいち面白いと思えなかったんですよね。死について、そして生き方について、考えさせられる場面もあったんだけど、なんだか弱いというか、揺さぶられるほどではなかったかなー。「死神」キャラなら、私はやっぱり伊坂幸太郎さんが描く千葉さんが好き。
2015.06.11
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『うわさの神仏 日本闇世界めぐり』 加門 七海さん内容(「BOOK」データベースより)神社仏閣に行くと興奮し、オカルトや宗教の話が大~好き!という“神仏ゴシップ芸能記者”加門七海。第一部は、古事記の神々から七福神、鬼・妖怪までを大胆不敵に爼上に載せた、神仏・オカルトうわさ話。第二部は、日本全国の“祟る?”“出る?!”の現場を訪ね歩いた、肝試し、いえ、命がけの突撃ルポ。読めばあなたも神や仏と仲良しに!怖くて笑える、超異色エッセイ。 神仏がテーマなのに、面白おかしいエッセイを書けるってすごいな~。ユーモア溢れる文章で書かれているものの、第一部は宗教や日本神話や民俗学などの知識がある程度ないとわかりにくいかもしれません(私はなんとなく知っている程度だったので、所々「???」となりました。情けないことに)。第二部は妖しい(怖い)現場への突撃ルポなので特に問題なく読めますが、結構ぞっとする話があり、怖かったです。一応、本当に危ない場所は避けたり、それなりの対策はしているようだけど、「なんて命知らずな・・・」と思いましたよ。いやはや、好奇心ってすごいですね。
2015.06.10
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『マンガで分かる心療内科13』 原作:ゆうきゆうさん 作画:ソウさん官越家の姉妹がまだいたなんて・・・。さすがに無理矢理すぎると思うの。さとりまでは良かったけど、のどかはちょっとなー。13巻はなんと、丸々1冊がADHDについての内容となっています。ADHDやアスペルガー。よく聞く割になんとなくしか理解していなかった病気なので、勉強になりました。
2015.06.04
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『5分で凍る!ぞっとする怖い話』 『このミステリーがすごい!』編集部(編集)内容(「BOOK」データベースより)祖父母の住む地域に伝わる“ある慣習”を描く「沼地蔵」、各国の医療を受けられる列車が現れた世界を描く「本当に無料で乗れます」、わが子への愛情を描く「ずっと、欲しかった女の子」、家族を乗せた電車の行き先は・・・「オシフィエンチム駅へ」など、バラエティ豊かなホラー26作品!最後に意味がわかってぞっとするパターン。最初からオチが読める話もあったけど、「多分こういうことなんだろうな」と思いつつ読み進めたら、「さらにひとひねりあったー!」となる話もあって。作家さんってすごいな、さすがだな、と思いました。皮肉っぽい話も面白かった(原発のとか、医療列車のとか)。
2015.06.01
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『マリコ、カンレキ!』 林 真理子さんそうか、林真理子さんってもう還暦なのか・・・。まだ中年期だと思っていたので、びっくりしました。時が経つのは早いなぁ。内容は、いつものエッセイ本よりもおとなしめ(「週刊文春」での連載をまとめたものなので、時事ネタ多し。あと、今回は還暦ネタも)。個人的にはちょっと物足りなかったかなー。『天に堕ちる』 唯川 恵さん内容(「BOOK」データベースより)騙されていると知りながらも、出張ホストに貢ぐ「りつ子」。男の都合に合わせ、ソープ嬢へと身を落としていく「茉莉」。中学生の男子生徒に密かな欲情を抱く養護教諭の「和美」。ありきたりの生活の中にある、小さな小さなくぼみ。わかっていて足を踏み入れるのか、気づかないうちに、穴が広がってすべり堕ちてしまうのか。一途に愛することの幸せ、そしてその代償。十人十色の愛のカタチを描く、傑作短編集。 唯川さんは本当に、壊れた(又は壊れていく)女性を描くのが上手いなぁ。「りつ子」「茉莉」「黎子」は特に怖かったです。でも、私が一番良いと思ったのは「汐里」。彼女が覚醒して、夫に「今すぐ出て行って」という場面にはスカッとしました。
2015.05.29
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『手のひらの砂漠』 唯川 恵さん内容(「BOOK」データベースより)平凡な結婚の、その先に待っていたのは思いもよらぬ夫の暴力だった。シェルターからステップハウス、DV被害女性ばかりで運営される自然農園・・・。離婚を経て少しずつ自立を果たそうと模索する可穂子だが、元夫・雄二の執拗な追跡の手が迫ってくる・・・。急増する配偶者間暴力被害とストーカー殺人事件。現代の闇に恋愛小説の女王が切り込む、衝撃のノンストップサスペンス。 DV被害者にとって、離婚成立=解決というわけじゃなく、そこからがまた大変なんですね。別れた後、心が立ち直るまでにものすごくかかりそうだし、最悪の場合、相手にどこまでも執着されて、掴みかけた幸せを何度も壊されることになるんだから。このお話にはまだ救い(というより報いかな)があったけど、現実では殺されてしまう人もいるわけで・・・。悲惨すぎる。ちょっと過激な意見になってしまうんですが、私も「世の中には、生きていてはいけない人間がいる」と思います(罪を罪と思わない人間。狡猾で、他人に害を与える人間など)。そういう人間には、因果応報があって欲しい。じゃないとやりきれないわ・・・。
2015.05.20
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『モンスター』 百田 尚樹さん内容(「BOOK」データベースより)田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―。 復讐と愛に生きることを選んだ未帆(和子)を、潔くも哀しく、愚かな女だと思いました。それでも彼女は幸せだったんだろうなぁ。短い期間でも望んでいたものを手に入れ、最期はずっと好きだった男に抱きしめられながら逝ったんだから。私としては、崎村さんについていって欲しかったという気持ちがありますけどね(それだとただのハッピーエンドになってしまうんですが、もっと違う報われ方はなかったのかと思ってしまって・・・)。中村うさぎさんの解説も良かったです。
2015.05.09
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『「結婚」まで』 林 真理子さん週刊文春名物エッセイ傑作選。昔(30代)の林さんって割と性格が悪い意地悪というか、尖ってたんですね。結構過激なことを書いていたりするし。時事ネタはよくわからないものもあったけど、ネタを知らなくてもそんなに問題はありませんでした。最後の方には本のタイトル通り、林さんが結婚されるまでのこと(出会いから結婚式まで)が書かれていて興味深かったです。結婚写真も載っていたので、「この人が旦那様かー」とまじまじと見てしまいましたよ(長身の、渋めな方でした)。
2015.04.29
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『ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~』 三上 延さん内容(「BOOK」データベースより)静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。彼女の答えは―今はただ待ってほしい、だった。ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。謎めいたいわくに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。脆いようで強固な人の想いに触れ、何かが変わる気がした。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。邂逅は必然―彼女は母を待っていたのか?すべての答えの出る時が迫っていた。 五浦さん、おめでとー!!色々あったけど、かなり待たされたけど、良かったね!と嬉しくなりました。そして栞子さんのお返事可愛すぎる・・・。五浦さんの「いや、俺も一緒に行けばいいじゃないですか」も良かった!考えた末の言葉じゃなくて、さらっと出てきたのがまたいい。この一言で、栞子さんの不安も大分軽くなったんじゃないかな。母親は相変わらず好きになれなかったけど、当時の事情も一部明らかになって、前よりは印象が良くなりました。最後の言葉に、「この人は性格に難があるけれど、彼女なりに娘達のことを想って(心配して)いるのかもしれない」と思えたし。あとがきを読んだら、物語は終盤に入っているとのこと(6巻までは出ています)。このシリーズ大好きなので、できるだけ長く続いて欲しいな~。~追記~これまで順調に図書館で借りられていたこのシリーズですが、6巻だけ予約数が3桁でした・・・(多分最新刊だから)。一応予約したけど、どうしよう。他の本を読みながら待つか、買うか(その場合は全巻揃える)、悩みます。
2015.04.28
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引き続き、ビブリア古書堂の事件手帖にハマっています。『ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~』 三上 延さん内容(「BOOK」データベースより)珍しい古書に関係する、特別な相談―謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その家には驚くべきものが待っていた。稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが―。 とうとう栞子さん達の母親、篠川智恵子が登場。先入観もあるけど、好きになれないわ~。五浦さんが危惧するように、智恵子の本当の目的が栞子さんをパートナー(それとも助手?)として連れて行くことだったら・・・と思うと怖い。五浦さん、頑張って!栞子さんが遠くへ行ってしまわないように(距離だけの話でなく、精神面でも)、しっかりと繋ぎ止めて!それにしても、文香ちゃん(栞子さんの妹)の母親に対する態度が意外と大人でびっくりしました。それぞれに色んな想いがあるんだろうけど・・・いずれ上手く纏まる時がくるのかなぁ。
2015.04.27
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『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』 三上 延さん内容(「BOOK」データベースより)鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。変わらないことも一つある―それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき―。 今回は古書に纏わる事件だけでなく、栞子さんの過去や胸に秘めた想いの一部についても触れられていて、とても興味深かったです。恋愛的な進展は微妙だけど・・・「大輔さん」「栞子さん」と、お互いを名前で呼ぶようになったのはいいですね。ニヤニヤしちゃいました(*´艸`*)『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~』内容(「BOOK」データベースより)鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?絆はとても近いところにもあるのかもしれない―。これは“古書と絆”の物語。 う~ん。栞子さんの母親、(関係者からの話を聞いて)知れば知るほど曲者っぽいなぁ・・・。母親のことで葛藤する栞子さんが可哀想になってくるわ。物語的にいずれ再会するんだろうけど、どうなるのか心配。
2015.04.24
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『疾風ロンド』 東野 圭吾さん内容(「BOOK」データベースより)大学の研究所から強力な生物兵器「K‐55」が盗み出された。大学を脅迫してきた犯人は、なんと直後に事故死してしまう。上司に生物兵器の回収を命じられた中年研究員は犯人が遺したテディベアの写真だけを手掛かりに、息子と共に里沢温泉スキー場に向かった―。ゲレンデを舞台に二転三転する事件の行方は!?ラスト1ページまで気が抜けない娯楽快作!あらすじを見て「重苦しそうな話だな」と思っていたんですが、実際読んでみたらそうでもなくて意外でした。むしろライトな感じ。生物兵器という大変そうなものが出てくるのに、それに関わる研究所の人達がぼんくらっぽいからか、緊張感が薄いんですよね~。一応、展開にはハラハラしたし、結末には驚いたけど。面白くないわけじゃなくて、「思っていたのと違った」作品。爽快感を求める人にはいいかも。
2015.04.22
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