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2019.07.03
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カテゴリ: 読んだ本
『傲慢と善良』 辻村 深月さん

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傲慢と善良 [ 辻村深月 ]

内容紹介

その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。
生きていく痛みと苦しさ。その先にあるはずの幸せ──。
2018年本屋大賞『かがみの孤城』の著者が贈る、圧倒的な"恋愛"小説。



タイトルの「傲慢と善良」の意味を理解した時には衝撃を受けました。特に「傲慢」についての描写。
架と小野里夫人の会話などは、読んでいる自分の心にもグサグサ刺さりましたが(小野里夫人の言葉が名言ばかりで震える)、実に的確だなと思いました。
「善良」も、言葉から受ける印象とは違う。美徳ではなく罪としての「善良」で、これもまた刺さりました・・・。

苦しく、希望が見えなかった前半。
後半、真実の目線になってからの物語の展開は意外なもので、終わり方も感動的でした。歩み寄れるって素晴らしいことですね。
「鈍感」は相手を苦しめるだけではなく、救うこともあるのだな、と思えたのも良かったです。





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最終更新日  2019.07.03 18:31:11
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