2003年01月24日
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日本人のクローン赤ちゃんが生まれたらしい。
人間のクローン・・・まるで手塚治虫のマンガみたいな展開。

私は、たとえば、子どものできない夫婦が、
自分のクローンを子どもとして育てるとかいう場合には、
構わないんじゃないかという気がしている。
だけど、
自分が病気になった時に臓器をもらうためのクローンだとか、
今回のように亡くなった子どもを甦らせるという意味でのクローンには、
とてもとても抵抗がある。


一人の普通の人間して生きていける環境があるのなら、
クローン人間を作ってもいいんじゃないかって感じなのさ。
神さまの領域に人間が踏み込むということには、
抵抗がない。
それを言ってしまえば、最新医療だってどうなんだろう?
っていう気がするから。

でも、クローン人間が一人の普通の人間として暮らせる環境が、
今、整っているとは、思えない。
今回のニュースでいえば、
あの例の怪しい団体の関係者は、
インタビューで「亡くなった子を甦らせる」という言い方をしていた。

ってふうに。

甦らせるっていうのはおかしい。
今回生まれた赤ちゃんは、遺伝子的には、
亡くなった子どもと同じだけれど、心は違うんだから。
心が違うってことは別の人間だ。

双子はそれぞれ別個の人間だ。
クローン赤ちゃんは、亡くなった子どもじゃない。
愛情は確かにあるかもしれないが、
亡くなった子どものスペア扱いをされ、
この子はクローンなんだからそれが当然でしょっていう認識を持たれながら、
育って行かなくてはならないのだとしたら、
それはとてもひどいことだと思う。

一番その子を愛すべき親がそうなのだということを考えると、
祖父母など身近な親戚や、
ましてや他人、社会全体の中では、さらに、
「どうせあいつはクローンなんだから」
と人権を軽んじられる境遇に置かれてしまうような予感がする。

今回の赤ちゃんに限定して考えないとしても、
まだ社会も人間も、
クローン人間を、普通の人間として受け止められるような所には、
行っていないと思う。
私自身はSFに、なじんでいるせいか、
当たり前のように、
生まれ方は違っても普通の人間でしょ?って思っているのだけど、
こういうのはきっと少数派だと思う。
今後、多数派になるかどうかも怪しい。
クローン人間が、
クローンでない人間を上回る数にでもならない限り、無理だろう。

私は最初に、
子どものできない夫婦が自分の子どもとして、
クローン人間を作るのだとしたら構わないんじゃないかと書いた。
けれど、その場合には、
夫婦自身が、認識を改めなくてはならないし、
差別を避けるため、本人が傷つかないために、
周囲や本人には「クローン」であることをひた隠しにしなくてはいけないと思う。
そうしないとクローン人間は不幸になってしまう。

不幸になるために生まれて来るなんてダメだ。
それも自然にではなく、わざわざ作るのだとしたら、
ますますダメだ。

そんなわけで、クローン赤ちゃんのニュース、
複雑な気持ちで見てしまいました。
なんとなく怪しい団体のようなので、
実は嘘だった、なんていう結末が待っていそうな気もするのが、
救いといえば救い。









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最終更新日  2003年01月24日 09時32分56秒
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