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ボックスアート
ゲームボード
「キングスブルク」や「オリンポス」などを出したイタリアのパブリッシャー、STRATELIBRIのゲーム。といってもデザイナーはそれらを作った人たちではなく、Alberto MenoncinとSilvio Negri-Clementi。どちらもこのゲームがデビュー作のようだ。いつものようにFantasy Flight Gamesからも発売される予定(追記:もう発売済みらしい)。
タイトルの「Ventura」とはイタリア語で「傭兵」という意味。中世イタリアを舞台にエステ家、ヴィスコンティ家、ゴンザーガ家、メディチ家の4つが領地争いに勝つために傭兵を雇う。イタリアの歴史に詳しくなくても、ボードゲーマーならこれらの貴族名を聞いたことがあるはずw
誰かの都市を占領するか、30点先取で勝ち。敵の土地を占領するとその土地の価値分の点が入るのに対し、敵の傭兵団を全滅させるか退却させると5点も入る。勝ち続けるのはなかなか難しいが、どうせ戦闘に勝てば土地の占領点も入るのだから、準備を整えたら殴り合うようデザインされてるんだろう。
ボードはヘクスタイルを使ったモジュラーボード。これの配置と初期領地の設定の段階からゲームは始まってる。全員が領土タイルを置いたあと、最後に手番順に都市タイルを置いて領地を確定する。つまり自分が置いたタイルだからといって自分の領地になるとは限らない。あまりいいタイルばかり固めると先手プレイヤーに取られるし、逆に先手にいいタイルばかり取られないよう、後手は不要そうなタイルを急所に配置する必要がありそうだ。
このあと細々としたルールが続く。相当細々してるので、ライトゲーマーお断りといった印象だw ゲーム中に使う情報が領土タイル上に7つ、カードには8つくらいあるしw
収入は土地から入るが、あとは何をするにもたいてい金がかかる。軍隊の維持費を払い、新たな傭兵を雇うために払い、徴兵するために払い、負傷を直すために払う。どんだけ金があっても足りそうにないなあw
ボード上でマーカーを移動させ、敵の軍隊があるところに入ったら戦闘。勝てばいろいろいいことがあるが、ダメージは同時解決なので無傷というわけにはいかない。
大事なのは傭兵隊長。戦力となるカードは傭兵だったり、地元から徴兵された哀れな農民だったりするが、隊長がいないと統率できないため、複数のカードでまとまって行動することができない。隊長がいれば5枚までまとまって行動できるので天地の差だ。また、敵の軍隊がない敵の支配地にいるとき(戦闘に勝った場合を含む)、隊長がいれば速やかに占領できるが、いないと次ターンの最初の方のフェイズまで待たなければならない。後手プレイヤーに再占領される危険を考えると、この差は大きい。隊長は部隊にいくつもの能力修正を与えるので、いい隊長の確保が重要になりそうだ。
カードにはイベントを起こすものもあるが、どちらかといえばウォーゲーム寄りなので、がっぷり組み合って殴り合うのが嫌いなゲーマーには向かないだろう。逆にそういうのが好きならいいかもしれない。選択ルールを使えば、各貴族ごとに特殊能力を持たせることもできる。実際の歴史に基づいた能力となっているので、これを機にイタリア史をちょっとかじってみるのも一興かと。
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