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ついに重い腰を上げた。去年馬嶋屋さんで購入した可愛い正方形の食パン型を、空焼きをするのが面倒なばかりにずっと使えないでいたのだ。更にもうひとつ、去年あたりから焼き上がった生地がくっついてなかなか出て来なくなっている1斤用の食パン型もある。型に付属していた紙切れに「空焼きは不要です」とあったのだが、どう見ても馬嶋屋さんのアルタイトのものと雰囲気が同じ。やっぱりこれも空焼きがいるのでは? そんなワケで、1度に両方を仕上げてしまう事にした。空焼きの仕方は温度や時間など微妙に違っていて、あちこちみたがCUOCAさんのページにあったものを参照させていただいた。まずは150度で20分焼き、なるべく熱いうちに乾いたタオルなどで汚れなどを拭き取ってからショートニングを薄く塗るとある。なぜショートニングでなければだめなのか疑問に思い、あちこち探したが理由は見つからず。同じくCUOCAさんのページに「ショートニングまたはオイルスプレー」とあったので詳しく見ると、オイルスプレーにはレシチンが含まれているとわかった。これのおかげでリッチな生地でも型離れがよくなるのだそうだ。レシチンは卵に含まれるタンパク質で、主に卵黄に多い。他の主成分はなたね油だそうで、それならサラダ油でもいいのでは? 話は少し戻るが、どこを探しても空焼きにはショートニングを使うらしいのでCUOCAさんの説明に従う事にした。型と蓋をバラバラに天板に乗せて150度に予熱したオーブンに入れる。どちらもきれいに洗っておいたから、表面の汚れ取りは省略してすぐにショートニングを塗る事が出来る。オーブンに型を入れてから残りの手順を確認していたら、そこへ馬嶋屋さんからメールが。実は今回の事で問い合わせをしていたのだが、筋違いの質問かとも思って返事はあきらめていた。しかしそこは親切な馬嶋屋さんの事。そこにはサラダ油でもいいが、一般的にはショートニングで行うと書かれていた。なるほど。そしてレシチンの事が頭をよぎる。サラダ油と卵黄か。いっそのことマヨネーズでも塗ってみようかと思いかけたが、あれには酢が入っていて臭そうである。多分だめだろうな。やっぱりおとなしくショートニングを塗る事にした。それにしても馬嶋屋さんは必ず返事をくれるのでありがたい。 さて20分後。熱々のものに油を塗るというのは恐ろしいものだが、左手に厚手のミトンをはめて型なり蓋を持ち、ペーパータオルにショートニングを付けながら全体に薄く塗っていくとうまくはかどった。馬嶋屋さんのメールにはなるべく薄く塗るのがいいともあったので、全部塗り終わってからティッシュペーパーで全体を軽く拭って仕上げた。これを240度のオーブンで15分以上焼くとある。そこで油を塗っている間にオーブンを予熱しておいた。 ところが何を勘違いしたものか、予熱完了の合図でふと見ると210度に設定していたらしいのが判明。更に待つのも嫌なので、天板を入れて240度に温度を上げて20分焼く事にした。後はあら熱を取って、ほんの少し温かいうちに薄く油を塗って完了である。もちろんこれにもショートニングを使う。意外と簡単だった。 問題があるとすれば、ショートニングを塗ってからが結構煙い。焼き始めは感じないが、次第に香ばしい匂いがしてきたと思ううちにオーブンから煙が出てくる。型の材質や汚れ具合によってはかなりの悪臭になるらしい。はじめに洗っておいてよかったかもしれない。それにしても換気扇は回しっぱなしにしておくのがいいと思うが。 ショートニングを塗ってから20分焼き、取り出す時には天板がかなり熱くなっているので注意したい。冷めてから触ってみると、薄く塗ったつもりでも結構ムラがあるのがわかる。もっときれいに拭ってもよかったのかもしれない。そんなワケで最後は本当に薄く、ペーパータオルでショートニングをケチケチ伸ばして塗った。これでいつでも食パンが焼けるのかと思うと、すぐにも作りたくなってしまう。いつ使えるのかな。以上、空焼きがまだの方は参考にされたし。
2003年09月09日
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