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2005/11/08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
最近仲良くなった人からメールをいただいた。

彼女は、私の心配をしつつ、具合の悪いお父さんも心配だという。
お父さんの具合はいかがですか?と返事をすると、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、と言ってメールはこうつながる。
8月まで元気だった父が、9月の診断で末期癌とわかり、年内もつかどうか。父には宣告していません。と。

まだ仲良くなって間もない私に、話すべき内容ではないだろうに、お父さんに話せない分、彼女は誰かに聞いてもらいたかったに違いない。
で、どうして私なんだろうと思った。
以前、会社で働いていた女の子も彼女と同じ状況で、お父さんを支えていた。その子も、私に、泣きながら父親の話をしてくれた。


父親の死を経験してもいない私に、神様はどうしてこんな役目を課されるのか?



6年前、父親が死んだと聞かされたのは、ジャイアント馬場が亡くなったニュースを見ているときだった。顔を覚えてもいない父が、癌で亡くなったと言う母親の声。血はつながっていても、ひとかけらの愛情もそそいでくれなかった父。なぜ流れるのかわからない涙。

でも、次の日は元気だった。
冷たいと思われても仕方ない。可愛がっていた犬が死んだ時より、本当に元気だったのだから。

だから、彼女たちの気持ちを、私は理解できないのだ。
父親に愛される幸せを知らない私は、その父親を失う悲しみがわかるはずもない。だから、いつも申し訳ないと思う。

あなたの気持ち、わかりますよ。

なんて言葉は絶対に出てこないから。

でも、その代わり、私にとって、父親を失ったことは、大きな痛手ではなかった。一緒に住んで、本当に可愛がられて育っていたら、父親の死には耐えきれなかったのではなかろうか。愛情が薄い分だけ、悲しみがすごく小さくて済んだことを、私は神様に感謝する。


でも、そんな私だからこそ、彼女たちに伝えられる言葉が一つだけある。
一緒にいられること、お父さんを看取ることができること、そして、まだ生きているお父さんを大切にできること。
それだけでも幸せと思ってください、と私は彼女たちに伝えられる。



失ってからでは遅いもの。本当にそうなんだもの。
いつかは会えると思っていた人に会えなかった。

そんな思いを、後悔を、大切な誰にもして欲しくないから。





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最終更新日  2005/11/08 05:21:44 PM
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