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Hyousakusei

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2025/07/31
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カテゴリ: オートレース


 ようやく絶好調時の迫力を取り戻しつつある過程でのアクシデントだった。

 先日のキューポラ杯。中村雅人は久々に大会前からそれなり以上の手応えを感じながら、地元G1の舞台へと登場した。


今開催、2、1着の中村雅人。1日
・3日目は第7R「マスターズ準々
決勝戦」(午後1時41分発走予定
)に臨む


 6月に入ると、愛車Kモンソン号は、がぜんパンチ力を高めていた。

 同月10日にVを決めると、その後も優出を継続し、7月8日にまたも優勝に手が届いた。

 ここ数年間、ずっと彼は苦笑いを織り交ぜながら同じフレーズをぼやき続けてきた。「まあ、仕上がり切っているってわけじゃないんだけど、これがそれなりには動くんだよね。だから優出までは何とかできるんだけれど、優勝がねえ。V戦に出てくるような車が相手だとちょっとパンチが足りないんですよ。だから、優勝までは届かないんですよねえ~」と。

 超抜にはないが、決して悪くはない状態のマシンを自身の極上テクニックで何とか体裁と格好を付け、過酷な予選ラウンドを耐久し続けた。

 でも、残念ながら現況の適度のソフト仕上げでは、やっぱりベスト8メンバーと相まみえると、やや見劣ってしまう。

 そんな80%タイムを長らく過ごしてきたが、6月以降はようやく最後の決定打がヒットするようになり、表彰式の場へ登場するシーンが増え出した。

 しかし、凡庸な表現になるが、好事魔多しである。

 キューポラ杯初日をシャープな動きで快勝した直後の2日目。中村は不運な落車事故に遭遇してしまい、久しぶりにうなっていたKモンソン号とともに、地元川口コースへ投げ出されてしまった。

 そして、愛車はあえなく大破した。

 幸いに中村本人の身体に大きなダメージはなく、レース後はすぐさま復旧作業に取りかかった。

 事故を招いた選手が何度も頭を下げるたびに、「いいって、いいって。全然大丈夫だからさ。もう手伝わなくてもいいから。自分は本当に大丈夫だから、全然気にしないでいいよ」と相手を深く気遣う姿があった。

 絶好調だった車が無残に壊れ、普通だったら文句や愚痴を吐きたいところだろう。中村だって内心は思うところがあったはずである。

 でも、中村はやさしくほほ笑みながら、ひたすら自身よりも相手を思いやった。

 この清廉なる姿勢こそが、選手たちに誰よりも尊敬される所以に違いない。

 「人格者」という言葉が誰よりも何よりも似合う男、それが中村雅人そのひとである。

 浜松に乗り込んで来た今シリーズは初日が2着、そして2日目にして白星を手にした。後方からシャープに追い上げて、最後はきっちりと差し届く。彼らしい鋭くも美しい激闘だった。

 「う~ん、まあ初日よりは良くなってくれましたよ。エンジンはセッティングの範囲でやっていますが、それよりもハンドル回りなんですよ、今は。あの落車で車体が全部変わってね、何とか腰回りを早く合わせたいんだけれどさあ、これがなかなかドンピシャで決まってくれないという…。もうさ、何度も何度も落ちてさ、そのたびにハンドル回りを修正しているって話なんだけれど、これがすぐに戻せないという…。まあ基本、自分って雑なんだよね(苦笑)。だから、ちゃんと覚えてないわけよ。おおざっぱに良くないってことだけはわかるんだれど、これがねえ、すぐには直せないんんだよなあ~。ダメだって、オレ(苦笑いがピークに達する)」

 確かに今シリーズは前検日からエンジンよりも、ひたすら腰回り系のメンテに多くの時間を割いていた。

 工具でハンドルを締めては、車にまたがってフィーリングを確かめる。また工具を握って、ハンドル部を微妙に上下にずらして、再びまたがる。そのルーティーンを延々と繰り返していた。

 「ほら、次は伊勢崎(SGオートレースグランプリ)でしょ。とりあえずハンドルは今回のうちにちゃんと整えて、あっちに行きたいんですよ。だから、こっちじゃあエンジンは開けません。もう、ハンドルに集中ですって。伊勢崎に行ったら、こんなのやっていられないから。あっちではエンジンに集中したいんでね」

 知将は、綿密なる整備計画を描きながら、今大会のG2バトルを面している。その先のSGを見越しながら。

 愛車Kモンソン号は少しずつではあるが、それでも確実に正しきフォルムに戻りつつある。さあ、徐々に戦闘態勢を整えて、以降のレースに挑みたい。

 「まあ、SGもそうだけれど、ここも頑張りたいよね。何かさ、浜松は昔からなぜかいいんだよね。ちょっと状態がひと息でもここに来ると良くなってくれることが多いんです。ここは(仕事が)やりやすいんですよ。だから、いやなイメージなんてぜ~んぜんないから。あとは乗り手かあ。乗り手の問題だって。もっと思い切って乗れないとね~(最後もお得意のボヤキ節で彼らしく締めくくる)」

(淡路 哲雄)

報知新聞社






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Last updated  2025/07/31 10:55:21 PM
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