Just the way you are

 Just the way you are

2006.02.28
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「マラーホフの贈り物」Bプロ
ゆうぽうと簡易保険ホール  開演 18:30

今朝、またもや急なヘルプコールが入り、昼過ぎまで仕事に出る羽目に。帰宅後は、最低限の家事やら買い物であっと言う間に夕方!あわただしく旦那と娘ちゃんの夕食(カレー)を作り、家をあとにする。髪の毛とかに匂いが染み付いてなかったかなぁ。ボ~としていたのか、うっかり新宿で山手線に乗り換えるのを忘れそうになって、焦ったぁ。(NBS主催の公演は、東京文化会館でやるイメージがある)
マラーホフさん、先日の「眠れる森の美女」では、ちょっとお疲れ気味に見えましたが、今日はどうかな。

<第一部>
●「ラ・シルフィード」
 振付:オーギュスト・ブルノンヴィル/音楽:ヘルマン・S・レーヴェンスヨルド
 ジュリー・ケント
 ウラジーミル・マラーホフ


マラーホフは、キルト姿も麗しい美青年なジェームズ。キルトの色は深緑と地味だった。これじゃ、森に同化しちゃうよ。バレエは観るだけの私には、正確にテクニックを観る目はないので何とも言えないけれど、アントルシャの連続とかは「とりあえず何とか」こなしていたように見えた。ひょっとして、ジェームズは、あまり得意な役じゃないのかな? 細身で、透明感が魅力のジュリー・ケントは、見るからに妖精。ジェームズに愛の誓いをねだる仕草がとてもキュート。中性的でどこか人間離れしたムードを持つマラーホフなら、このままシルフィードに連れられて妖精になってもおかしくないね。

●「アゴン」
 振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
 ルシア・ラカッラ
  シリル・ピエール

衣裳は、シンプルな黒のレオタードのみ。ラカッラの8(9?)等身が引き立つ。同じ人間とは思えないプロポーションだ。ストーリーは、観るものによって創られる…バランシンお得意の、アブストラクト・バレエ。とにかく独創的なパ(と言っていいのか?)の連続。私生活でもパートナーであるピエールの鉄壁のサポートのもと、ラカッラの並外れた柔軟な肢体から繰り広げられる”あり得ない”ポーズにただただ感嘆。

●「マノン」より寝室のパドドゥ
 振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ
 ポリーナ・セミオノワ
 アルテム・シュピレフスキー

恋の歓びにはじける、若く可愛いマノン。ナイス・バディ(下品ですみません)なポリーナちゃんが、この衣裳を着るとかなりセクシー。いいなぁ。シュピレフスキー君は、ルックスはとても良いのだけれど、技術的には微妙?マノン@小悪魔なポリーナちゃんの前では霞みがち。


●「ライモンダ」よりパドドゥ
 振付:マリウス・プティパ/ユーリー・グリゴローヴィチ
 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
 マリーヤ・アレクサンドローワ
 セルゲイ・フィーリン



<第2部>

●「エチュード」
 ジュリー・ケント/ウラジーミル・マラーホフ/高岸直樹 
 (白の舞踊手)高村順子/小出領子   ほか東京バレエ団

何というか…踊る方も観る方も、たいへん疲れる作品だった。レッスン・バーでの練習と本番、また練習して本番、またまた練習して…の繰り返し。構成は、とても面白いとは思うのだけれど、長かった~。途中で衣裳替えも何度かあるので、裏でもさぞやバタバタと大変なことだろう。いやはや、ダンサーの皆様お疲れさまでした。

<第3部>
●「アポロ」
 振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
 ポリーナ・セミオノワ
 アルテム・シュピレフスキー

テレプシコーラとアポロのPDD。またも、ポリーナちゃんのオーラに霞むシュピレフスキー。格好いいんだけどね、何かが足りない。(ファンの人、ごめんね)でも、頭上高くテレプシコーラを持ち上げるなど、リフトは安定していたよ。降ろすときに擦れたのか、ポリーナちゃんの衣裳(ちょうどバストの部分)にシュピレフスキーのドーランが着いてしまった。

●「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ
 振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
 ルシア・ラカッラ
 シリル・ピエール

クランコ版。バルコニーのセットもある。やっぱりロミジュリのバルコニーシーンは、バルコニーがあった方が、演出的によりドラマチックになるので好き。去年のシュツットゥガルト・バレエ団公演を思い出すなぁ。マクミラン版のような、休み無しのパの連続ではないけれど、高難度リフトなどの見せ場がある点では同じ。アゴンと同様に、二人のまったく隙のないパートナーシップに脱帽。恋するロミオとジュリエットになりきっていた。
クランコ版で好きなのは、最後、バルコニーにぶら下がったロミオが、ぐーっと懸垂をしてジュリエットとキスをするシーン。今回は、なぜかこれが無かった!そのかわり、バルコニーへ戻ったジュリエットをロミオが階段途中まで追いかけてキス。(え?バルコニーの上まで行っちゃうの?と、一瞬焦った!)懸垂キスの方が、よりドラマチックだ。

●「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ
 振付:マリウス・プティパ/(ユーリー・グリゴローヴィチ)
 音楽:ピョートル・イワノヴィッチ・チャイコフスキー
 マリーヤ・アレクサンドローワ
 セルゲイ・フィーリン

ボリショイだから、きっと来ると思ったグリゴローヴィチ版。オディールのヴァリエーションの曲が、短調でおどろおどろしいやつね。長調の曲よりも、こちらの方がオディールがより「悪女」な感じがするので好きだ。
ライモンダに続き、またアレクサンドローワが凄かった。32回転の序盤でも、最後のピケ・ターンの連続でも、両手を上げてアン・オーを入れる余裕。片手を上げる人はこれまでも時々見たけれど、両手は初めて見たかも。妖艶なオディールに魔法をかけられるように惑わされてゆくフィーリン共に、演技面もバッチリ。悪女目線が鋭すぎて、ちょっと怖かったけど(笑)。
いや~、いいもの観させてもらいました~。5月のボリショイ日本公演で、アレクサンドローワの出番が一番多いのにも納得。きっと、どんな役でも自分のモノにできる人なんだなぁ。女性版ドゥミ・キャラクテール?

●「アリア」
 振付:ヴァル・カニパローリ/音楽:ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル
 ウラジーミル・マラーホフ

赤いスパッツに白い仮面のマラーホフ。仮面をつけている時は、コミカルな道化のよう。しかし、ぽろりと仮面が外れると、その下に哀しみの表情が隠されていた…「本当の僕は…(悲しい、幸せなんかじゃない、切ない、etc…)」と、訴えかける視線にぐっとくる。また仮面をつけ、コミカルに踊り出す。
あぁ…素晴らしすぎてうまく書けませんが、ダンスに人生を捧げた人にふさわしい作品だ、ということだけはわかります。

●フィナーレ
 全員

曲(パキータ?)に合わせ、得意技を順に披露。ラカッラ&ピエール組は、アクロバティックなリフト、アレクサンドローワ&フィーリンは、フェッテとグランジュテ、ポリーナちゃんもフェッテ(記憶が曖昧!違ってるかも)といった具合に。マラーホフは、ふわ~り、ふわ~り、グランジュテの連続。最後には十八番のエビ反りで魅せてくれる。凄い~。
皆、サービス満点で、フィナーレだけ延々と観ていたいぐらいだった。

間際まで出演者や演目の変更に翻弄された公演だったけれど、少しづつ美味しいところを堪能できるガラ公演は、やはり楽しいのであった。ありがとう、マラーホフ。





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Last updated  2006.03.05 19:41:49
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