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カテゴリ: 興味
【伸び悩むK-POPを踏み台にする秋元康】

秋元康は凄い作詞家だし黒い策士家だ。

たびたびAKBの対立軸としてK-POPを引き合いに出し上手く利用している。

秋元康は 「これからのアジア進出を考えると、どうしてもクオリティの高いK-POPとの争いになる」 とK-POPの脅威を訴えかける。

さらに秋元康は 「K-POPはプロ野球、AKB48は少年野球」 と例えた。
KARA、少女時代らK-POPのグループは歌もダンスもレベルが高くまさにプロ。
これに対しAKB48は歌もダンスも発展途上、しかし「高校球児が一塁ベースにヘッドスライディングするような懸命さがAKBの良さ」というのだ。



しかし、韓国の音楽プロデューサーが秋元発言を聞いたら苦笑することだろう。

韓国の(まともな)プロデューサーだったらK-POPが束になってもAKB48を軸とした48陣営に勝てるはずがないと分かっている。

さらに賢明なプロデューサーならK-POPの歌が上手ければ上手いほど、ダンスがキレればキレるほど、整形を繰り返して美人になればなるほどAKBとの差が開いてゆくジレンマにも気付いているだろう。

KARAの一番人気のスンヨンも、少女時代の一番人気のテヨンも、AKB48の前田・大島どころか指原莉乃にも勝てない。

なぜか?

スンヨンKARA・スンヨン

テヨン少女時代・テヨン

指原莉乃AKB48・指原莉乃


K-POPもAKBも売り出し手法に批判が多い。
クリーンでない活動資金源、ステルスマーケティングまがい、ごり押し、圧力団体の働きかけとなにかとダーティなうわさが多い。





【アジア進出を語りながら福岡にHKT48を作る秋元康】

第一、秋元康はアジア進出を語りながらAKBをアジア進出させる気はない。
変わりに現地でアイドルグループを作る計画だ。

実際、インドネシア・ジャカルタを拠点とするJKT48を誕生させた。
タイペイ、シンガポールでも同様の姉妹ユニットの計画があるという。


確かにそれも一つだろう。

だが、私は輸出というより「現地調達」の意味合いが強いと思う。

日本人のアイドルをツアーさせるのではなく、現地で「手っ取り早く、安く」アイドルを作り上げる手段にすぎないのだろう。

理由はシンプル、日本を除くアジア諸国はマーケットが小さすぎるからだ。

日本の音楽マーケットは世界2位で約3,500億円。
アジアで日本に次ぐマーケットの韓国は120億円ちょっとだから実に30倍の巨大マーケットだ。
その他のフィリピン、タイ、ベトナム、インドネシアなど経済発展著しい国々も音楽マーケットは数億~数十億の小規模マーケットばかりで日本の一都市分にも及ばない。

だから、秋元康はアジアを後目に名古屋(SKE)、大坂(NMB)、福岡(HKT)での展開を優先させているのだ。

特に福岡のHKT48は、AKB人気につられSKEの人気が上がりつつあったが、NMBはまだパッとしないという微妙な時期に結成された。

やもすると「やりすぎ」感が強くなり飽きられるリスクがあったにもかかわらず、アジア初展開のJKT48よりも先に活動したのだから秋元の「国内重視路線」がうかがえる。
(ただし、東北(仙台?)、北海道への展開はさすがに時期を見るだろうが…)

「アジアでのK-POP人気」の正体もそう考えると分かるだろう。
市場規模100億円程度のK-POPにとっては数十億程度のアジア諸国での売上は魅力的だ。
売り込みも必死にやる。

一方、J-POPにしてみれば小さすぎるマーケットに資金を投じては売り込む価値がない。
それに、放って置いても日本のコンテンツはアジア各国で人気で、まったく広報されていないJ-POPに、必死で広報しているK-POPがやっと追いついているというのが現状だ。

アジアでのK-POP人気の正体とはそのようなものである。


【K-POPとは次元が違う!?AKBの本質とは】

K-POPはいろいろお手入れされてきちんと整った顔立ちといい(笑)、スタイルといい、歌といい、ダンスといい、AKBはじめ48グループとは確かに高校野球とプロ野球ぐらいのレベル差があるだろう。

だが、AKBらとK-POPの決定的違いはアイドルとしてのレベル差ではない。

両者のルックスやパフォーマンスを比較する声もよく聞くが、秋元の考えている戦略や48グループの本質を理解していないのではないかと思う。

ばっさり言ってしまえば、K-POPとは劣化欧米POPを日本向けにアレンジした曲を歌う「アイドル音楽」にすぎない。

一方、 「アイドル育成シミュレーションゲーム」 である。

一括りにしてしまえばK-POPもAKBもアイドルだしが、存在している次元が違うのだ。

むしろ、子供の頃から才能を探し、歌・ダンスを何年も訓練し、顔と体も何百万円もかけて整えた「完成形」はAKBにはなじまない。

ファンはキャラクターを育てたいのであって、完成品を持ってこられても困るのだ。


誤解をおそれずに言えばKARA・少女時代らK-POPアイドルはいろんな意味で作り込まれ完成し、売りつけられるアイドルだ。

一方、AKB48ら48グループはファンが育て、作り上げる、育成型アイドルだ。

そこが両者の決定的な違いだと気が付いていない的はずれな批判が多い。

が、ルックスやスキルで48グループとK-POPを比較すると、まったく見当違いの結論に行き当たるだろう。





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最終更新日  2020/05/24 01:53:06 AM
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