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2007年12月08日
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カテゴリ: 大川 充夫
ミツオーです。日本シリーズ優勝ドラゴンズ2007~日本一の軌跡~というDVDが手元にようやく届きました。あとでゆっくり泣きながら見ることにしようっと。

さて、そういうわけで、一年半の留学を終えて、林幻騎手が船橋にもどってきました。↓に古谷さんも書いているとおり、帰国第1戦でいきなりの勝利。心なしか、騎乗スタイルもダイナミックになっていたように見えましたが、ホントはどうなんでしょうか。

その林幻騎手に、6日、お話をきくことができました。話す様子も、すっかりたくましくなって、本当に大人になったんだなあと感心しました(前が子供だったとかいうことではなく。いや、ホントに)。

以下、林騎手の話。またしても連載となります。



(留学期間の1年半は)すぎてみれば早いんですけれど、アメリカへ行った当初はやっぱりそんなに言葉もできるわけじゃないんで、まわりと最初はうまくコミュニケーションがとれないぶん、ちょっとはがゆい気持ちはありました。(行く前に習った英会話は)実際むこうにいくと、けっこうスラングやら、英会話で習ったようなきれいな言葉って会話の中に出てこなかったんで、あまり使えなかったですね。むこうでとにかく一生懸命覚えるしかなかったですよね。

ある程度しゃべれないと、仕事とか、とくに馬に乗るとき・レースに乗るときは、調教師の指示とかはっきり理解できなきゃいけないし、終ったあとにどういうレースだったかっていう内容をはっきり言えなきゃいけなかったんで、そういうのはなんとか伝えられるように、一生懸命勉強しましたね。

ぼく、勉強は得意じゃないんで(笑)。もう環境が、(最初は)日本人は誰もいないし日本語をしゃべれない状況だったから、だからある程度言葉も覚えられたのかもしれないですね。
仕事場では一切(日本語を)しゃべれるひと、いなかったんで。

むこうに行ったとき最初の所属はラリー・レー厩舎だったんですけど、彼(ラリー・レー調教師)のところは、若馬、1歳・2歳に調教つけて、仕上がったらその馬をあっちこっちの競馬場へ移動させるような先生だったんで、レースに乗れる機会はホントになかったんですよ。



ラリー・レー厩舎のグルームとかライダーたちは、すごくいいひとたちだったので、そのひとたちと一緒に行動していて、徐々に生活面でも言葉とかコミュニケーションのとり方なんかを学んでいって、ある程度自分でなんとかできると判断して、半年たったころに自分で色々よその厩舎をまわってみて。自分は騎手だからレースに乗せてくれって、自分からアピールするしかなかったんです。

(アメリカ行きのいきさつは)アメリカでウィンチェスターファームっていう牧場を営んでいる、吉田直哉さんって方がいるんですが、その方を紹介してくれた方があって、その吉田さんに色々面倒をみていただきました。車の手続きやsocial securityや保険とか。だからアメリカへ行けるきっかけを作ってくれたのが吉田さんですね。

ブログ にもよく登場した)アキコさんは、日本人ですけれども、もうむこうの国籍を持ってらっしゃる方です。アキコ・Gothardというのが本名なんですが、むこうで初めて会いました。トレセンで知り合ったんです。

そのトレセンは、キーンランドの調教師のトレセンなんですよ。レキシントン市内にあるんですが、ケンタッキーでも競馬場がいくつか点在しているので、そういうところによく使いに行く調教師さんがそこに集まってます。

アキコさんの存在自体は、ボク知ってたんですよ。何年か前にケンタッキーダービーに馬を出したことがあって、それが日本でも週刊ギャロップか何かに出てたことがあるんです。ただ、その方がどこの方でどこの出身とか、そういうことまでは知らなかったので、会えたのも本当に偶然ですし、ただ、彼女のおかげで競馬に乗るためのプロセスとかそういうことについて色々と教えてもらえて、彼女が直接ボクに何かしてくれることはなかったですけど、それでもすごい相談にのってくれて、本当にボクにとっては、ティムと彼女が本当のアメリカの師匠みたいな感じですかね。

(アキコさんとの出会いは)ある朝、調教に乗っていて、「アレ?日本人らしき方がいる?かもしれない」と思って、ためしに「おはようございます」って声かけたらむこうからも「おはようございます」って声がかかったんですよ。それがはじまりだったんですよね。

(アキコさんは)すごくおっかないんですけど、それでも一緒にいて全然つらくないし、むしろ楽しかったし、けっこうボクが落ち込んでると、わざとそれに追い討ちかけるように痛いこと言ってくれるんですよ(笑)。そこで一気にヘコませてくれる、ビックリするぐらい(笑)。だけど言ってることは本当に正しいし、これを自分がなおせばいいんだなっていうのをハッキリわからせてくれるから。今までそういうひとは数少なかったですし、だからボクにとっては、ばあちゃんみたいな(笑)。でも、ばあちゃんって言ったら怒っちゃうから…、暖かい存在でしたね。

(アキコさんは)今年77歳になります。でも彼女を知ってる方は、77歳だと思って彼女に接してないですから。見た目は60歳って言っても若いかもしれないですよ。本当に仕事が生き甲斐のひとで、調教師やりながらエージェントもやってるんですよ。だから仕事を(調教師の)ほかにもかけもちでやってるんで、すごい忙しいひとなんですけど、でもきっと仕事が若さのヒケツなんじゃないかなって思うぐらい若いひとです。



つづく





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最終更新日  2007年12月08日 09時21分35秒
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