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突然ですが、先日「願いのピノ」が出ました。


滅多に出会うことが出来ないと言われる、この「願いのピノ」に出会えて、幸せ度アップかと思ったのですが...その後特段、これといった幸せに巡り会ってはおりません。
まあ、今年は前厄だと、あちこちの神社で新年のお参りをする度に看板などで注意喚起されていますので、そんな中「無病息災」で過ごせていること自体が幸せだと。そのように思うようにしております。
それはともかく。
香港・シャティン競馬場で最終レースが終わると、本馬場とパドックの大きなビジョンには、その最後の払戻金とともにこのようなものが映し出されます。

たった5文字でシンプルに書いてありますが、要するに「(皆さんが馬券を買うことにより出して下さった)競馬による収益金は、慈善事業に役立てられています」という表示。すっかりヤラれてしまって、ゲンナリとうなだれて帰途につく中、このマークと文字を見ると何となく心が安らぐ気持ちになります。...私だけでしょうか?
冗談はともかく、香港における競馬事業のステイタスは、日本におけるそれよりも格段に高いものになっています。ジョッキークラブ自体が高額納税者であることとか、英国競馬を範とするかの地の競馬自体が文化として持っている位置づけもさることながら、 社会貢献活動の中でも大きな存在感を出している
ことも、その一つの理由と言えるでしょう。
その貢献活動も、いわゆる箱物や設備だけではありません。教育や職業訓練、スポーツに文化活動、医療などと多岐にわたっており、そうした活動を支える基金には、毎年金額は10億HKドル(約140億円)を超えるお金がが拠出されているのです。
勿論、単に貢献するだけではなく、そうした寄付や活動の内容は随時情報としてリリースされ、「競馬からの社会貢献」としてアピールされ、広く知られるところとなるのです。 (詳しくはこちら)
11月の 「ギャンブル依存症啓蒙」に関する稿
でも記しましたが、やはり社会に認められる産業であり、場所であり、企業体であることが、競馬をはじめとした公営ギャンブルが続いていくための絶対条件と言えるのではないでしょうか。その意味では、単に「政府や地方公共団体の財政に貢献」という、何の役に立っているのかその具体的なかたちが一般市民には見えにくい方法よりも、もっと 具体的でわかりやすい活動に、直接貢献していく
ということも必要なのではないでしょうか。
よく、 競馬場の近くの学校の設備や道路がやたらと綺麗
になったりするケースなんかを見聞きしますが、その手のお金の使い方は、慣れてしまえば 感動
も 感謝
も薄まってしまうような気がします。
プレイヤーや馬主団体が適宜行う社会貢献活動があります。各種メディアで取り上げられることも多々ありますし、社会からも期待されている素晴らしいことだと思います。
しかしながら、やはりその場所で行われている競馬なり競馬場自体が、場所も含めた「コミュニティ」としての 社会に貢献しつつ 融け込んでいくという姿勢 が、とりわけ地方競馬においては求められていると思っています。
その地方競馬に関して言えば、現状では金銭的な制約も大きく、何かを作るとか、寄付をするといった支出を伴う行為はなかなか難しいかも知れません。しかし世の中をよく見れば、色んなかたちで助けを求める人がいて、助けることが出来る人がいる。
例えば、これは広島競輪場で見かけたのですが、知的障がい者の子供たちが作業所で作ったクッキーを売っているテントが出ていました。先生に伴われた子供たちが店先に立ち、一生懸命クッキーを勧めている。商品を渡したり、お金のやりとりをしたりするのも、彼らにとっては貴重な経験であり、訓練でもあるわけです。
以前、福祉ボランティアに携わっている方に、作業所で仕事が出来るのはいいが、そこで作ったものを世の中にどうやって知ってもらい、そして出していくかという、そこまでの機会にはなかなか結びつかないというお話を伺ったことがあります。
幸い、競馬場にはコンスタントに一定のお客さんは集まっている。これは幸か不幸か微妙ですが、年配の方が比較的多くて、こういう活動に理解を示してもらえる可能性もそれなりにありそう。まさに競馬場のような場所がコミュニティーの一員として、役割を発揮するいいチャンスなのではないでしょうか。
山中アナのエントリー
にあるように、船橋競馬場に「船橋競馬を愛する100人の会(仮称)」設立準備委員会が結成されたと聞きました。
具体的な活動はまだこれからなんでしょうけど、「何かが動き始めた」という意味では、ひとつの楽しみな試み。旧来型の「活性化」の枠を越えて、一段と広い意味で「競馬ないし競馬場」の立ち位置を見つけ、アピールし、存在し続ける道筋を見つけることが出来ればと、期待しています。
今回もまた面倒な話でスミマセン。明日から韓国に行ってきますので、あちらで競馬場に無事たどり着けたら、来週はもう少しシンプルな話をしたいと思っています。
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