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2008年10月23日
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カテゴリ: 大川 充夫
ミツオーです。中日の投手が小笠原道大をカンペキに打ち取ったところを見た記憶がありません。

さて、山中寛アナウンサーが こういうことを先週書いていました 。そのノーブルシーズの「三冠」について。

わたしは今週の日曜と火曜に金沢競馬のレース実況を担当したのですが、実は金沢へ行くにあたって、山中寛からある依頼をうけました。

山中寛いわく
「ノーブルシーズを『三冠馬』と呼んでいいのかどうか、主催者さんの正式な見解を聞いてくるように」(←達成したその場にいたんだから自分で聞けばよさそうなもんなのに、忘れちゃったらしい)


ふむふむ。
たしかに事情は複雑で、カンタンに「三冠達成おめでとう!!」と言っちゃっていいもんなのやらどうなのやら、立場的にも迷うところです(わたくし、アンタ競馬のプロなんだから発言に責任持ちなさいよ、という意味のクレームを先日うけたばかりなのです。その節はご迷惑おかけしました。ってなわけで、少しナーバスになっているという事情もあります)。

「複雑な事情」とは。



1)金沢競馬には「これとこれとこれが三冠レースです」という規定がない
2)前に「三冠」を達成した馬は今回とは違うレースを制してそう呼ばれている

というのがその主なモノです。
まあ、規定がないのに、たまたま3つ重賞勝ったからってすぐ「三冠馬」と呼んでいいのかどうか、という議論はたしかに成り立ちますわね。

現在、金沢競馬では3歳馬の年齢限定重賞が3つしかありません。…ええと、今年は3歳牝馬限定のプリンセスカップというのがおこなわれましたが、ノーブルシーズは牡馬ですので、出られません。っつか、こういうときに牝馬限定重賞まで勘定に入れないことにしましょう。

その3つしかない重賞をすべて制覇したんだから三冠、と言うのであれば、仮に4つ重賞があったらどうするんだ?って話になるわけですよ。4つのうちのどれを勝てば「三冠」と言ってもらえるのだ?それともその場合は4つすべてを勝てば「四冠」と言われて、仮にもっとも賞金の高いレースに負けていても「三冠」と言ってもらえるのか?(皐月賞と菊花賞を勝てば「二冠」と言われることがあるように、とか、NHKマイルカップを勝って変則三冠とか呼ばれることがあるように、という意味です)

金沢競馬にくわしい方はご存知でしょうが、平成14年まで、金沢競馬には「日本海ダービー」という名前のレースがありました(4回で休止)。もちろん3歳馬の重賞です。こういう場合は、どれとどれを勝てば三冠と呼ぶんでしょうかね?



複雑な事情その2について言うと、前に金沢競馬で「三冠」を達成したのはプライムキングという馬なのですが、この馬が勝った3つの重賞というのは、

北日本新聞杯
サラブレッドチャレンジカップ
サラブレッド大賞典


MRO金賞は古馬の重賞だった時期があり、当時の3歳限定では上の3つが「三大重賞」と言われていたのです。プライムキングとノーブルシーズ、勝ったレース名が違うわけですが、それでも同じように「三冠」と呼んでいいのかどうか。




というわけで、金沢競馬主催者さんに正式にお尋ねしました。




問い:ノーブルシーズを三冠馬って呼んでいいですか?




こたえ:もちろんです。どしどし言ってやってください。




あら。そうですか。





「現在の3歳三大重賞は、

北日本新聞杯
MRO金賞
サラブレッド大賞典

ですから、それらをすべて制覇したという意味において、ノーブルシーズは金沢競馬三冠馬です。正式にそう呼称してかまいません。っていうか、どんどん言ってくれ」



という正式回答を得ました(意訳してありますけど。主催者さんが「っていうか」なんて言わない・笑)。


だからノーブルシーズは三冠馬ってことでいいんだよ>山中寛アナウンサー



なお、一応、余計なことかもしれないなと思いながらも、「これをきっかけに、ちゃんと『この3つが金沢競馬の三冠レースですよ』って決めて公式に発表したらどうですか?」という提案はしておきました。

たとえばそれぞれについてトライアルレースを設けて、1着馬には優先出走権があたえられる、とかすれば仮にほかの重賞ができちゃったりしても「この3つは別格なんだな」ということが誰にでもわかるんじゃないかと思うんですが。



わたしは全国の事情をまるで知りませんが(某利用者参加型百科事典サイトを見ると書いてあったりしますが)、ひょっとすると他にも正式に三冠の規定がないところがあるのかもしれません。

強い馬を見るのはファンにとっても関係者にとっても大きな喜びです。そういう馬が「偉業をなしとげたのだ」ということがくっきりわかるように、「これとこれ勝つと偉いんだからね!」というのはきっちり決めておいたほうが(そしてじゃんじゃん宣伝したほうが)いいと、今回のことで思ったのでした。





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最終更新日  2008年10月23日 18時54分45秒
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