カレンダー
キーワードサーチ
フリーページ
先週皐月賞が終わって、来週は京都で天皇賞(春)。
今週はG1の谷間か…などとお思いの皆さん!
今週は、谷間などではありませんっっ!!
4月25日日曜日、香港・シャティン競馬場では、世界を巡る競馬シーンの今季第2弾とも言える大一番である クイーンエリザベス2世カップ (QE2、芝2000m)と、アジアマイルチャレンジの第3戦・ チャンピオンズマイル (芝1600m)が行われます。
なんだか話題があまり盛り上がっていないのが 非常に残念 なのですが…QE2には
日本の ネヴァブション が出走 します
楽しみですね。是非とも頑張って欲しいものです。
QE2は今の日程ですと、 ドバイ~香港~シンガポール と、アジアで続くチャンピオンシリーズと言ってもいい一連のレースの一角を担う位置づけ。ドバイからの転戦馬と、それを迎え撃つ地元馬。このあとシンガポールや、更にはヨーロッパに出かける馬たちの飛躍のための舞台と、まさに世界の競馬シーンの「交差点」のようなポジションにあります。
それだけに今回も、出走馬は強豪揃い。是非とも勝って欲しいという期待は大いに持ちつつも、このメンバーでどれだけやれるか、どんな競馬が出来るのかという点では、勝ち負け以上に内容においてとても興味があります。
QE2に出走を予定している馬たちのラインナップを、ちょっと覗いてみましょう。
ドバイからの転戦組は、おなじみの プレスヴィス 、そして リザーズデザイヤ の2頭。
前者は、説明無用の昨年覇者。ドバイではデューティフリーに出走して大いに注目をされながら、(道中不利があったとはいえ)末脚全く 不発 の残念すぎる内容。実績のあるシャティンで、今度こその末脚爆発となりますかどうか。
後者は、ドバイワールドカップで無念の2着。グリーンチャンネルで中継をご覧になっていた方は、あのときガッツポーズをしてしまったジョッキー、ケビン・シェアの残念そうな表情もご覧頂きました。確かにゴール前は勝ったかの脚色。レース振りのインパクトは十分でしたよね。 南アフリカから世界の舞台へ飛び出すための、その入口となったドバイで十二分の戦果を上げ、更に香港へと進軍。この勢いで、果たしてどこまで攻め込んでいけるか興味は尽きません。年齢的にも4歳、まだこれからの馬ですしね。鞍上は、ドバイで本番の前まで手綱を取っていた、クリストフ・スミヨンに戻ります。
迎え撃つ地元香港馬。これまで大将を努めてきた古豪 ヴィヴァパタカ
に加えて、順調に成長してきた5歳馬 コレクション
と、香港で双璧をなす2頭による強力な布陣。
この2頭の中では、やはりコレクションが「主役交代」を改めて印象づける成果を得ることが出来るかどうかが、注目点となりそうです。正直、半信半疑で見ていた暮れの香港カップでヴィジョンデタから僅差の2着は、ハッキリと成長を示したものと言っていいでしょう。まだ人気の方が先行している感じの馬ではありますが、ここで世界を相手にタイトルを取れば、名実ともに香港のチャンピオンとして君臨することになるでしょう。
他にも、直前に重賞を連勝し、昨年とは臨戦過程が違うフランス調教馬のチンチョンとか、先日の香港ダービーのワンツーコンビ、 スーパーサテン と スーパーピスタチオ など、多士済々という感じでメンバーが揃いました。
そんな中での ネヴァブション 。以前はどちらかというと器用さに少々欠ける馬という印象を、個人的には持っていました。しかし戦歴を見れば、福島や中山といった小回りコースでのパフォーマンスが秀逸。最近では、位置取りから昔のこの馬とは違うレースの上手な面も備えてきたように思えます。前回、結局最後は前が狭くなったとはいえ、あそこを突いて来る走りに、若い頃にはなかったこの馬の進境が示されていると思います。
伊藤正徳調教師はこの馬について常々、
「この馬は、まだまだこれから良くなってくる馬」
と言い続けてきました。
今週の香港の舞台が、いよいよこの馬の生涯最高のパフォーマンスを、見せる時なのかも知れません。 引き続き手綱を取る後藤浩輝騎手にも、彼らしい思い切った騎乗を期待しています。
ついでに言えば、このあと5月に行われるシンガポール航空国際Cに出走を予定しているヤマニンキングリーやシャドウゲイトにとっては、このQE2での好走馬は強力なライバルになるわけで、その点でもレースの行方からは目を離すことが出来ません。
さて、当日あわせて行われる チャンピオンズマイル
。 こちらには何か日本から遠征して欲しかった…。
というのも、香港側に新興勢力の台頭がほとんどなく、顔ぶれはここ1,2年の国際競走で見知った顔ぶれ。スピード馬 エジプシャンラー
は相変わらず脆さが同居。昨年覇者の サイトウィナー
は結局その後勝ち星なし。前哨戦を勝った エイブルワン
は、3年前に全くの人気薄でこのレースを制しましたが、やはり大舞台では一発屋の印象が否めません。
楽しみと言えば、暮れの香港カップ3着で完全に本格化を印象づけた フェローシップ
ぐらいでしょうか。
で、何にせよ大問題は、ドバイまでわざわざ出かけて全く動けなかった、押しも押されもせぬ香港のマイル大王、 グッドババ でしょう。
暮れの香港マイルで、強烈な破壊力が健在であることを示しましたし、同じだけ走れば今回も負けないと思うのですが…臨戦過程は疑問と言わざるを得ません。
まず気になるのは、ドバイの敗因が何だったのか。デューティフリーのレース内容は、展開のアヤとだけでは片付けられないぐらい、動くところが全くありませんでした。そもそも遠征がダメなんじゃないかとは思われていましたし、1800mの距離も長かったのかも知れません。 そもそも「大事なところ」でしか走らない馬ではありますが、じゃあ地元の大一番が直後に控えながらドバイまで行って使ったレースが、「大事なところ」じゃなかったのかと。
これまでにも、「グッドババ怪しい」と何度も言い、その都度もの凄い強さで来られているだけに、今回もそうかも知れませんが…。 敢えてもう1回言いたいと思います。
今回のグッドババ、怪しいんじゃないでしょうか。
ドバイからの転戦組は、前哨戦のバージナハールを快勝したものの、本番のゴドルフィンマイルではいいところがなかった キャットジュニア 。この馬ならば、ザビールマイルを勝って本番のデューティフリーも3着だった インボンギ の方が期待は上かなと。
あと、是非改めて名前を覚えて注目して頂きたいのが、オーストラリア調教馬の ダオダオ
。日本で高松宮記念を勝った シンコウフォレストの産駒
です。
かつては一時香港で競争生活を送っていたこの馬。昨年オーストラリアに戻ってからの成績は一言で言って「堅実無比」。G1の強メン相手でも必ず力を出すタイプで、昨年のチャンピオンズマイルでも地味な走りではありましたが3着と好走しています。ついにタイトルゲットとなれば、日本での活躍馬の仔ということで、一つの話題となることでしょう。
若手の4歳馬、香港ダービー組からは、3着の ブレイヴキッド と6着の フェアトレード 。いずれもエイブルワンの勝った前哨戦に出走して、7着と4着でした。いずれもデビューから無敗のままで香港ダービーに挑み、そこからはトップ級の壁にぶつかったとも取れる成績ですが、今後の伸びしろという意味では楽しみですし、今回どれだけやれるか注目してみたいと思っています。
今回は、残念ながら テレビの中継がありません 。
世界の競馬を「流れで」理解するという意味ではとても重要な開催なので、日本馬の出走が少ないときでも是非見ておきたいレースなのですが…。そのあとのシンガポールには日本からももう出走が決まっていますしね。
レースの模様は、恐らく当日のうちに香港ジョッキークラブのHPで見ることが出来るはず。レースの時間になったら心の中でネヴァブションに声援を送るのは勿論のこと、レースの中身と結果も、是非チェックしておきましょう。
挑戦は、おわらない 2024年05月15日
レースは変われど、盛り上がりは変わらぬ… 2024年05月08日
人々の力を借りて 楽しい競馬の一日 2024年05月01日