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2010年04月22日
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カテゴリ: 大川 充夫
ミツオーです。「いかがですか?」とすすめられるとイヤと言えません。

さて、今年度の金沢競馬には、2名の騎手があたらしく加わりました。といっても新人騎手ではなく、2名ともいわゆる再デビューの騎手です。

葛山晃平騎手(昭和54年生まれ。元・岩手競馬所属)と服部大地騎手(昭和56年生まれ。元・上山競馬所属)、再デビューをはたした2人に少しお話をうかがいました。



服部大地騎手は、上山競馬で平成12年(2000年)4月にデビューしましたが、上山競馬は平成15年(2003年)11月をもって廃止。

「デビューから3年くらいのころでしたけど、そのときはけっこうショックはありましたね。騎手を続けたい気持ちはあったんですけど、牧場で仕事をしないかという話をいただいたので、騎手をやめて千葉の育成牧場へ行きました」

その後、船橋競馬の松代眞厩舎所属の厩務員をへて

「金沢に、上山で調教師をやっていたひとがいて(佐藤茂調教師)、そちらから話がきて移ったんですけどね。
騎手に(もう一度)なるというのは、そのときはまだ考えてなかったんです。厩務員として、攻め馬手みたいな感じで」

牧場や船橋での厩務員時代もふくめて、ずっと競馬界には身を置いていたと言います。ふたたび騎手になろうと考えだしたのは


廃止からはもう7年くらいになるんですかね(上山廃止は03年11月。6年半が経過しています)。
上山競馬廃止になったときには、『騎手はもういいかな』ってあきらめてる気持ちもあったんですけど、やっぱりやってみたいな、って。
厩務員として競馬を見ていたら乗り役のほうがよくなってきて、もう一回やりたくなりました。厩務員として馬をひいたりするのと、騎手としてレースに乗るのとではやっぱり違いますから」

あらためて騎手試験に合格したときには

「ホッとしたっていう感じはありましたけど、もう一度初心にかえってがんばろう、っていうふうに思いました」

再度騎手になって

「正直、厳しいことは厳しいですよね。レースもきびしいし、なかなか勝てないしね(笑)。でも乗っている充実感はありますし、これまでより今のほうがいいですね」


服部騎手は、終始おだやかな表情で、さぞかしやさしい人柄なのだろうなあ、と思わせる口ぶりでした。
わたくし個人としては、上山競馬廃止から「7年くらい」と正確に答えられることにびっくりしました。…ええと、わたし自身が、今年がうつのみや競馬廃止から何年になるのか、いちいち考えないと答えられないものですから(恥)。





葛山晃平騎手は岩手で平成9年(1997年)10月に騎手デビュー。

「岩手では9年くらい騎手をやりました(06年シーズン途中まで)。騎手をやめたあとは、まるきり競馬界からは離れていました。途中、茨城の牧場に勤めたこともあったんですが、そのあと大阪の実家に帰って、競馬とは関係ない暮らしでした」



「戻る気はしなかったですね。馬の世界はもういいかな、って思ってましたね。ただ、テレビではずっと見ていました。もともと競馬が好きで騎手になったので」

大阪で過ごしているときに金沢競馬所属の同期騎手から声がかかったのだとか。

「金沢の粂川(京利)騎手から連絡がきまして。騎手をやらないか、というような。
迷いましたけど、一回断りました。断って何ヶ月かするうちに、少しずつまたやりたくなってきたってことです。
そのときは(免許返上から)1年半くらいたってたんですが、テレビで競馬を見ていて影響されたというか、岩手でも中途半端で終わってしまったような気がして、もっとがんばれるんじゃないかと思いまして」



「やっぱり最高ですね。レースが気持ちいいですね。(粂川騎手には)感謝ですね。声をかけてもらわなかったら絶対やってないです」

「ボクは金沢はすごく居心地がいいですね、人もみんなやさしいですし、環境が好きですね、金沢自体が。(競馬場施設など)広々してますしね。仕事しやすいです」

再デビュー後、すぐに勝ち星をあげて

「たまたまいい馬に乗せていただいたんで、これからもっとがんばらなきゃいけないと思うんですよ。今のところ不安はないですね。いろいろ考えて競馬乗るわけにいかないし。前向きにポジティブに考えて、とりあえず自分ががんばっていこうと思ってます」


葛山騎手は、精悍な表情ながら終始こちらも笑顔。ハキハキと答えてくれる口調が印象的でした。
質問にも間髪入れずに明快な答をかえしてくれる姿に、頭脳明晰なひとなのだなあ、と感心させられました。



セールスポイントを聞いてみると、奇しくも2人とも同じような回答。

服部騎手は
「一生懸命追うようにがんばるんで、そこらへんは見てもらいたいですね」
と言い、
葛山騎手は
「(馬に対する)『当たり』はよくない方なので(笑)、一生懸命追うだけですね。馬券、買ってください(笑)」
と答えてくれました。


2人とも、勝負服のデザインを以前使っていたものから変更しての再デビューとなっています。

服部騎手は、上山時代は「青、白星散、赤袖」でしたが、再デビューにあたって「黒、白たすき、袖白星散」に。

葛山騎手は、岩手時代の「桃色、白袖青2本輪」から、「青、白たすき、白袖青1本輪」に。

変えた理由については2人とも「心機一転です」と語っています(葛山騎手の場合は、桑野等騎手とデザインが似ていたため、ということもあるそうですが)。
デザイン変更にあたっては、かなり考えたようです。葛山騎手は「めちゃくちゃ考えました」と笑っていました。どちらもご自分で考えて決めたそうです。



それぞれ事情は違えど、一度は騎手を引退した2人。
復帰した経緯もそれぞれですが、再デビューしての想いは同じようです。異口同音に

「騎手はたのしい」
「レースに乗れるのはうれしい」

と言います。
レースという場に身をおいた者にしかわからない魅力がそこにはあるのだな、という、多分当たり前のことを、2人に話を聞いていて思い知らされました。


帰ってきた2人の騎手に、ぜひ注目してご声援ください。
おふたりとも、がんばって!応援してますよ(実況する上では公平ですが。←当たり前)。





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最終更新日  2010年04月22日 15時40分39秒
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