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2015年07月30日
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カテゴリ: 横川典視
 木曜担当のよこてんです。

 グレードレースやら何やらの慌ただしさがいったん過ぎて、先週は比較的のんびりした週になりました。暑さを除けば。
 しかしこののんびりもつかの間。8月に入れば実質2週間ほどの間に重賞が6つも行われます。8月1日はすずらん賞、2日はせきれい賞。9日になってひまわり賞、12日はクラスターカップ。15日は若鮎賞、16日は桂樹杯。2歳、3歳、古馬のダート・芝、グレードレースと各路線の戦いが目白押し。それが終われば夏の盛岡開催も終了という頃合いなわけで、先週くらいはちょっとのんびりしてもいいかな・・・と思ってみたりします。暑いのさえなんとかなれば良かったんですが。

 いやホント暑いですよねえ!7月頭頃は肌寒いくらいの気候が続いて「今年は冷夏か?」とか早合点しちゃったんですが、何が何が。連日30度台半ばに達する猛暑が続いております。
 競馬に関しては、ダートコースは頭上からの日差しのみならず砂の照り返しも厳しいらしくて、騎手たちは“暑くて死にそう・・・”と毎レースぼやいております。予想のファクターとしても馬の夏負け・夏バテが軽視できない要素になってきました。競馬場で観戦される皆様も暑さ対策には十分お気をつけ下さい。九州や沖縄あたりより気温が高いですものね・・・。

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★今年の夏は日差しが強烈で

 さて、そんな重賞群の中には2歳の芝重賞・若鮎賞が含まれております。岩手では今シーズン最初の2歳重賞であり、いよいよ2歳戦線も本格化。という事で今回はここまで行われた2歳新馬戦を中心に振り返ってみましょう。

 岩手最初の2歳新馬戦は6月7日に盛岡芝1000mで行われ、サプライズハッピー(牝/盛岡・櫻田浩三厩舎)が59秒5(良)で優勝しました。

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★サプライズハッピー

 昨シーズン、盛岡芝1000mの2歳戦で1分を切ったのは5頭。トップはロールボヌールの58秒9、2位がランデックアロマの59秒5でした。同様に一昨年・2013シーズンは4頭。トップはランデックキングの59秒8。もう一丁遡って2012シーズンはのべ5頭、トップの58秒9と2位の59秒4はオールマイウェイが出したタイムで3位はハカタドンタク・フラワーシーズンの59秒7でした。それらを眺めていくと、この59秒5というタイムはなかなかの好タイムだと言えるでしょう。
 本馬の母ハナマルは2003年に岩手でデビューし3戦2勝でJRA入り、JRAでは2勝を挙げました。岩手時代にはダート1000mで1分ジャストのレコード(当時)を出した快速馬であり、またパーティミント、ノーザンスズカ、サケダイスキといった岩手でも活躍した馬たちのきょうだいでもありました。そういう意味ではサプライズハッピーが岩手で好走するのは当然・・・という気もします。

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★「ハナマルがレコードを出した時の掲示板」。03年11月24日。当時はレース写真を撮ってなかったものでこんな写真しか・・・




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★メジャーリーガー

 水沢850mのタイムでいうなら、昨シーズンは51秒台こそ51秒9で勝ったロールボヌールが唯一でしたが53秒5以上で走った馬は14頭いましたし、2013シーズンは32頭もいました。しかし良馬場限定でなら2014シーズンは11頭、2013シーズンは3頭。そして今年5月以降の水沢の場合は砂の入れ替え工事の影響でタイムが遅くなっている点も考慮しなくてはなりません。その辺を勘案すると53秒2というタイムは決して悪いものではない。実際それは、本馬が7月18日にも勝って現状岩手2歳唯一の2勝馬になっている事からも裏付けられるでしょう。
 本馬の母ストロベリーフィルも岩手デビュー馬でした。2004年から2005年まで20戦して2勝、2歳時はピリッとしませんでしたが3歳になって成長を見せ、JRA条件交流を勝つに至ったのですからたいしたもの。上のきょうだい(ブロンドレーン、レディージャスミン、ダイヤフェアリー)はいずれも岩手で複数回勝っていたりして、メジャーリーガーもまた岩手的に裏付けのある血統馬・・・でしょう。

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★ストロベリーフィル(右端赤帽)05年7月18日、JRA交流戦で2着になった際


 次は7月5日の新馬戦・・・となる予定でしたが残念な事に成立せずレース無し。3つめ・4つめの新馬戦は7月19日までありませんでした。
 その7月19日は2つの新馬戦が行われました。まず最初のレースを勝ったのはメーター(牡/水沢・千葉幸喜厩舎)。盛岡芝1000m・良で勝ちタイムは59秒1でした。

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★メーター

 サプライズハッピーの59秒5を褒めたところが2戦目の2歳戦でそれを上回るタイムが出たわけですが、この辺は開催時期によるコース差というか時計差がちょっと影響している様には感じます。今季は芝の状態が良いのも好タイムに繋がったでしょう。
 とはいえ59秒1というタイムは過去何年かでもトップクラスですし、これくらいのタイムを出している馬は普通に重賞級なのですから、無理に評価を厳しくする事もなさそうです。

 本馬はホッカイドウ競馬で能検を受けていて、その後岩手に移籍して・・・という最近よく見るようになった調整パターンの馬。能検を受けたのは3月19日、その後しばらく乗り込んで6月に岩手に移動だったそうですから、調整面・仕上がり面もしっかりしていたのが好結果に現れたのでしょう。

 同パターンがチャイヨー(牝/水沢・菅原勲厩舎)です。同馬は4月16日の門別での能検を受け、岩手に移籍して6月7日の新馬戦ではサプライズハッピーの2着、しかし7月4日の2歳一般戦ではサプライズハッピーに雪辱を果たしています。この「門別で能検→岩手移籍」パターンは見逃せません。

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★チャイヨー


 7月19日の2つめの新馬戦を勝ったのはボーンインタイム(牡/盛岡・櫻田康二厩舎)でした。勝ちタイムは1分0秒4。落馬に絡んでしまって評価しづらくなりましたが、ひとまずここで勝ったのは価値が高い・・・と言っておきましょうか。

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★ボーンインタイム

 というのもこの馬、櫻田康二調教師によれば本来は7月5日に予定されていた新馬戦に出走したかったのだそうです。父サウスヴィグラスという事で想像できるように馬体印象はやはりダート向き。デビュー戦もダートで・・・と想定していたのがレース不成立になって、やむなく芝でおろす事に。まずは勝ってくれてホッとしたというのが正直な気持ちだとか。本馬の場合は次戦以降、ダートに出走してどんな走りを見せてくれるか?が試金石になりそうです。

 ここまでの2歳戦を見た感じ、全体にまだ荒削りな馬が多く、それは勝った馬も含めてそうですから、例えて言えば一昨年のラブバレット・ライズライン、昨年のロールボヌール級のデビュー戦から“今季はこれで決まり!”と感じさせるような存在は現れてないように思えます。





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最終更新日  2015年07月31日 01時31分22秒


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