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2016年06月08日
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カテゴリ: 坂田 博昭
 水曜日の担当は、坂田博昭です。
 現在、 北海道石狩市内 におります。
 本題に入る前に、告知から。
ポスター.jpg
 東京ダービーを楽しみたいという札幌ないしその近郊の皆さま!
 今夜は場外発売所Aiba石狩にお越し頂き、ご一緒に東京ダービーを楽しみましょう!!
 場立ち予想トークの開始予定が16時となっていますが、私、午前中の段階でもう現地近くまで来ておりますのでっ!(イレこみすぎ)
 恐らく、門別の1Rから場立ち予想は開始されると思います。
 ここからが本題の、地域の場外発売所めぐり。
 (本稿の取材日は、平成28年5月10日です) 
 北海道・旭川にある 「旭川レーシングセンター」 にお邪魔しておりました。
160608-0.jpg
 今回はいよいよ、中の様子を見てみることにしましょう。

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 まず感じることが、とても広い! 
 発売機の数も発売が15、払戻が3。小さな都市に数多く作る感じのミニ場外とは異なり、馬券発売の一大拠点という感じがします。
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 「いかにも」という一昔前の場外発売所の雰囲気ですが、これは恐らく出来た当時のJRAの場外発売所の作りを模したものではないでしょうか。それこそ、私たちが若かった頃の後楽園とか浅草とかのWINSって、座る椅子が多いことを除けばまさにこのような感じでしたから。
 この場所は以前はボーリング場でした。それを窺わせる証拠。
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 床の一部に、微妙な傾斜がついてる!!
 普通に過ごしていると気がつかないんですが。
 場所というのは、うまく使えば何とかなるものですね。

 この場所も、3年前にJ-PLACEとしてJRAの馬券を売り始めてから、様相が一変しました。
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 2年前の有馬記念当日の写真が見つかりました。
 この日の入場人員が1533名。
 昨年の有馬記念では2000名弱のお客様がお越しになったそうです。
 通常のG1の日でも1000人は超えるそうですから、やはりJRAの集客力は凄いですね。

 旭川と繋がりのある地域は富良野・美瑛の方面と、道北の士別・名寄あたり。G1の日には250キロ離れた稚内からもお客様がいらっしゃるそうです。

160608-5.jpg
 この日話を聞かせて頂いたのは、着任して5年目の長田春男さん。
 道北のご出身で自衛隊OB。ふりだしが旭川の駐屯地勤務で、最後も旭川。先週紹介した「駐屯地に馬の香りがすると競馬の季節」は、長田さんが体験をお話し下さったエピソードです。

「自分自身は競馬はごくまれに先輩に連れられてつきあいで競馬場に行った程度なんですが、小さい頃から馬との馴染みはありました。道北では林業の木材運搬とか農業に馬を使っていましたから。馬は身近に必ずいる存在でしたね。」

 その土地と馬との繋がりというのは、どこの場所、どこの国に行っても競馬との関わりも左右する要素です。馬とともにくらしがある地域というのは、文字通りの「精神的」に競馬がなじむ要素はあるということではないでしょうか。
 前職の間には競馬と縁がなかった長田さんが、こうして競馬のお仕事に就かれることになったのも、故ないことではないのかも知れません。

 この旭川の場外発売所の状況について伺いました。

「JRAを売り始めて、その人達が平日の地方競馬のお客様になっているという感じは確かにありますね。いままでこの場所で馬券が買えるという存在に気づいていなかったお客様が、相当数おられるんだと思います。」

 結局はJRAのおかげさま…ではあるのですが(苦笑)、それでもそこをきっかけに地方競馬に参加してもらえる可能性が増えるなら、そのチャンスは生かしていくことが大切ですよね。

「何せ名前が 『レーシングセンター』 で、普通に告知しても名前からだけでは何が出来る場所だか全くわかりませんから。」

 これがまさに現場の感覚なんでしょう。

 古い建物ですし、広い場内ですので、運営にも苦労がしのばれるところ。
 そのあたりについても伺ってみました。

「とにかく清潔に保つこと。こまめに場内を回って整頓したり、トイレをキレイに保ったりというのはもちろんなんですが、場内のポスターの飾り付けなんかも従業員の人たちで力を合わせて積極的にやっていますよ。」
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 確かに、こういう風に飾り付けてあるだけで、ともすると古い建物の暗い雰囲気が全然違うものになります。
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 従業員の皆さん方でありもので飾り付けて作った「キッズエリア」
 家族でちょっと馬券を買いに立ち寄って、ここで子どもを遊ばせながらお父さんが馬券を買うのを待っている、なんていうシーンもしばしば見られるとか。 
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「あとは、出来るだけお客様の中に入っていって、話をするようにしています。どんな風に感じているのかを聞くこと。そして、来て頂いた方には丁寧な対応を心がけるように、従業員には話しています。一度来られた方にまた来ようと思って頂くことが、いまは何より大切ですから。とにかく、お客様に来て頂いてからのことですから。ここで馬券が売れるのも売れないのも。」

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 そういう意味では、この一連この場所でのお客様の動向というのも気になるところです。

「春になって、門別の競馬が始まってからは、平日の地方競馬も少し活気が出てきたんですが…4年前に私が着任した頃はもっとお客様がいました。明らかに目に見えて減っている状況です。」

 上がっている売上の数字とは裏腹に、現場の印象はこのような感じ。
 心配するべきことも浮き彫りになってきます。

「立地は間違いなくいいわけですから…まだまだ知られていないということじゃないでしょうか。告知も本当ならばもっときちんとやりたいのですが…」

「施設についても心配です。2階にあるのにエスカレーターもないのでは、年配の方はそのうちここにいらっしゃることが出来なくなってしまいます。建物自体もかなりの年数が経過しているみたいですし。」

 このように心配事は尽きない中でも、現場で出来ることをやっていく。
 そんな意欲が長田さんの言葉の端々から伝わってきます。

「お客様が、直接教えて下さる様々なことがあります。直接話して、ああそういうことが必要なのかと。お客様の方からおっしゃってくることもありますしね。」

 来て下さったお客様に丁寧にふれあっていくこと。
 旭川は大きな町ではありますが、それでも大切にすべきことはもしかしたらどこでも同じなのかも知れません。

 長田さんの話を伺い、改めて「サービスとは何か」ということについて考えさせられました。


 場外発売所としては長い歴史を持つ、旭川レーシングセンター。
 もともとは競馬そのものがあったこのまちに残されたこの場所が「痕跡」にならずにしっかりと根を下ろしながら、「お客様とともに」どんな道のりを歩んでいくのか。
 競馬というものがどのように生き残っていくのかということの縮図が、この旭川という街にはあるような気がしてなりませんでした。





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最終更新日  2016年06月08日 18時28分00秒
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