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2016年08月08日
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カテゴリ: 大川 充夫
ミツオーです。久々にジェットコースターに乗りました。

さて、厳しい真夏の暑さ、みなさまいかがお過ごしですか?この場を借りて、残暑お見舞い申し上げます。

わたくし先週の日曜日・火曜日(7月31日・8月2日)と、金沢競馬の実況を担当しました。
金沢地方もたいへんな暑さ。

真夏の青空(…と、日によっては夕立)のもと、レースがおこなわれています。

そんな中、つかの間の夏休みを利用して競馬場へ顔を出してくれたのが、このひと。

米倉知騎手です。


ご存じのとおり米倉騎手は、7月24日にプサンキョンナム競馬場で行われた第11回KNN杯(韓国GⅢ、ダート1,600m)をシュプリームマジック(SUPREME MAGIC、牝4)で優勝。
自身の海外重賞初制覇を成し遂げました。


米倉騎手は、今年4月半ばから韓国・プサンで騎乗しています(騎乗期間は、来年1月末まで)。


そもそもなぜ韓国へ?

「もうトシやし、行けるとこまで行けるうちに行っとこうかなと思って」

という答は、実は岡部誠騎手とほとんど同じ。
昨年、韓国へ渡る直前の岡部騎手にも話を聞く機会がありましたが、同様の答を返してくれたのを思い出しました。

韓国では、その岡部誠騎手・倉兼育康騎手が騎乗しており、米倉騎手としては、かなり頼りにしたようです。

「一緒にご飯食べにいったら、イクさん(倉兼騎手)が注文してくれるし。あのひと韓国で長いから、言葉もできるし。
岡部さんと二人でご飯食べに行くときには、メニューに写真ついてるとこ行って、指さしてコレって注文します」

基本的に、韓国では競馬会(KRA)が通訳を用意してくれていますから、仕事上、言葉の面で困ることはありません。
仕事をはなれた普段の生活でも、上のように、

「なんとなくで買い物でも何でもできるし、困ってはいないです。
食事注文したときなんか、たまに思ってたのとは違うのが来たりとかするけど、まあそれも面白いかなあみたいな」

言葉が通じないことなどによるストレスは、ないようです。


今回制した重賞について話を聞くと、

「ぶっちゃけ勝てると思って乗ってなかったんで、『勝っちゃった』みたいなイメージですね(笑)」

この馬(シュプリームマジック号)に騎乗したのは、この重賞レースで3度目。
初めてコンビを組んだときは、ソウルでのレースでした。

「もともと1000メーターとかしか使ってない馬なんですよ。
ソウルで乗ったときが、初めての1400メートルで。
そのときは、3・4番手くらいのインでじーっとしてて、直線、内からチョロっと出て
『おお!着、ある!』
って思ったら、1000メーターしか使ってないから、止まっちゃって」


結果8着。
次いで地元・プサンに戻ってコンビ2回目のレースは、自己条件に戻ってのもの。


「前に行こうと思ってたんですけど、あんまりいけなくて」


他の先行馬を見ながらレースをすすめ、


「直線もフラフラしながら走ってるのを、叩き上げて叩き上げて、何とか2着」


という内容でした。
優勝したKNN杯にむけて、調教師から「どう乗るか?」と相談された際には、先行できるものならしたいとは思うものの、先行馬がそろったから無理には行かない、と答えたそうで、レースは実際そのとおりの展開になりました。


「ゲート出てちょっと仕掛けたけど、他も速いし、内でじーっとして」


直線に向くあたりでは、


「着、あるわ」


という手応え。
直線半ばにいたって、ようやく


「『勝つかも!』って。
でも先頭に立ったら、馬がフワ~ってヤメだしたから、『ヤメないでくれ!』(笑)、『もうここまできたら勝ってくれ!』って(笑)。
先頭に立ってからヨレヨレでしたもん(笑)」


という馬を、とにかく叱咤激励して勝利に導きました。


「ホントうれしかったですよ。
思わずガッツポーズしましたもん。生まれて初めてガッツポーズしました。これまでやったことないっす」


普段から笑顔で話す米倉騎手ですが、ここまでストレートに喜びを表に出すのは、あまり見たことがありません。
今回は、上位人気の馬ではなかったこともあって、


「ヤッター!!って感じ」


喜びの大きさを語る口調も普段の数倍、なめらかでした。



韓国の競馬について聞くと、


「短いところが多いから、スタート早いですね、みんな。
馬もスタート早いし、人もスタート上手いから」


ゲートを出て100メートルの間は、コース取りを変えてはいけないことになっているのだそうで、出て100メートルはまっすぐ走らなくてはなりません。


「こっちの感覚で閉めに行けなかったりして、外ワクのほうだと乗りにくい感じしますけど、だいぶん慣れました。1000メートル戦とかだと、ちょっとまだ気持ち悪いですけどね」


その上で、


「ボク、あんまりスタート得意じゃないんで、そのへんは日本に戻ってからの騎乗に生かせるようになるかも」


と話しています。


毎週金曜日と日曜日に開催されるプサンの競馬(ソウルは土曜日・日曜日に開催)。
この週(7月29日・31日)は開催が休みで、米倉騎手は、この休みを利用して一時帰国したのでした。



韓国の印象を聞くと、


「行ったばっかりのころ、スーパーでたくさん買い物して帰ろうと思ったら雨が降ってきて、傘持ってないし、両手に荷物かかえてるし、どうしようかと思ってたら、知らんオッチャンがいきなり傘をさしかけてくれて、そのままウチまで送ってくれたんですよ。
韓国、やさし~い!!って、感激しました」


何だろうなあ、そのエピソードは。


「けどまあ、やさしいひともいますし、ロクでもないひともいますし、どこでも一緒ですよ」


こういう図太さというか、環境への順応力の高さが、いい成績を生んだのかもしれません。


ファンのみなさんへのメッセージを、とお願いすると、


「G3勝ったんで、次はG2・G1と勝てるようにがんばりたいと思います。応援よろしくお願いします」


とは、まあそう言うよね、というコメントではありますが、照れながらもこうしたセリフが出てくるあたり、いつもよりはかなりテンションの高い米倉騎手でした。



米倉騎手によると、倉兼騎手・岡部騎手は、ちょうどこの夏休みまでで韓国での騎乗を終了。これからは日本人ジョッキー1人だけになります。
正直、なかなか情報が入ってこない現状ですが、また重賞制覇など大きな活躍をして、その様子が日本で報じられるよう、がんばってほしいところです。


そして、何より、本人も語っていましたが、


「ケガなく。騎乗できる状態で帰国」


が一番です。
無事に、金沢で騎乗する姿が見られる日を楽しみにしましょう。





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最終更新日  2016年08月08日 17時42分37秒
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