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2016年12月16日
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カテゴリ: 古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。

 10日(土)の早朝、香港に到着しました。羽田空港でバッタリ、川崎の山崎裕也調教師にお会いし、シャティン競馬場までタクシーで一緒に向かい、日本馬を含む調教の様子を見に行きました。かつて川崎で厩務員をされ、今は香港でライダーをしている亀田さんを紹介して頂きましたが、共通の知人がいたり、

「川崎にいた時、グリーンチャンネルで日高支局を見ていましたよ」

と、僕のことをご存知だったようで、話も弾みました。そして当日、1R前からお祭りムード。多くのファンが詰めかけ、その賑わいに僕も圧倒されました。


(1Rのゴールシーン)

 G1を迎える4R前に、ジョッキーの紹介セレモニーがあり、いよいよ香港ヴァーズからG1が始まります。



 香港ヴァーズは、何と言っても連覇を狙うハイランドリールが、凱旋門賞2着後にブリーダーズカップターフを制すなど、レイティングNo.1で断然の1番人気。その走りに注目が集まりました。日本馬は、サトノクラウン、ヌーヴォレコルト、スマートレイアーの3頭が出走しました。

 ハイランドリールが押し出されるように先頭に立って序盤はスローに流れましたが、途中からビッグオレンジが絡んでいくシーンもありました。それでも、ハイランドリールはペースを乱されることなくマイペースで運んでいます。直線でもそのまま押し切るかと思いきや、馬群を捌いてきたサトノクラウンが後方から猛追。ゴール直前でハイランドリールを捉える大金星を演じました。


(1周目スタンド前)




 地元のオッズで20倍をつけていたので、単勝を買ったという方も多かったんですが、3着ワンフットインヘブンに6馬身以上の差を2頭がつけており、この2頭のパフォーマンスが抜けていたことを物語っています。サトノクラウンにとって、4つ目の重賞制覇が、初のG1勝利となりました。

 そして香港スプリント。この分野は、地元馬が優位で、人気上位も香港馬に集まっていました。前哨戦を勝ったノットリスニントゥーミーよりも、追い込んで2着だったラッキーバブルズが1番人気に。昨年の覇者・ペニアフォビアや、一昨年の覇者で日本でも馴染みのあるエアロヴェロシティなども注目を集めました。日本馬は、高松宮記念の覇者・ビッグアーサーと、スプリンターズSを差し切ったレッドファルクスが参戦しました。

 レースは、ペニアフォビアが逃げて、コリアスプリントを圧勝したスーパージョッキーが2番手追走。エアアロヴェロシティは3番手、ラッキーバブルズは後方からレースを進めました。直線でもペニアフォビアを早めにエアロヴェロシティが捉え、外に持ち出したラッキーバブルズが猛追しましたが、エアロヴェロシティが凌いで勝利。このレース2度目の制覇となりました。


(ゴール付近でレースを見守るエアロヴェロシティの関係者たち)


(早めに抜け出したエアロヴェロシティが、ラッキーバブルズの猛追を凌いで勝利)


(エアロヴェロシティの口取りの様子)

 6Rを挟み、7Rが香港マイルでした。ここも地元優位の評価で、一昨年の覇者で昨年のチャンピオンズマイルなど地元マイル戦の頂点を極めたエイブルフレンドが、11か月振りのレースをひと叩きされ1番人気に支持されました。前哨戦で不利があり7着に敗れたヘレンパラゴンが、巻き返しを期待されての2番人気に。その前哨戦を制したビューティーオンリーが3番人気という地元の評価でした。日本馬は、ロゴタイプ、ネオリアリズム、サトノアラジンの3頭が出走しました。

 レースは、好スタートを切ったビューティーフレームが逃げてネオリアリズムとロゴタイプが続く展開。前半4Fが47秒02という平均的な流れを、後方から数えて3番手の外にいたビューティーオンリーが強襲。その内から追い上げるヘレンパラゴンとの争いとなりましたが、前哨戦に続いてビューティーオンリーが勝利し、G1初制覇を飾りました。


(外5番がビューティーオンリー、見事な差し切り勝ち)

 いよいよ迎えた香港カップ。昨年は香港マイル、そして今年はチャンピオンズマイルを制したモーリスが、カテゴリーの違う香港カップでも1番人気に。昨年は鮮やかに逃げ切ったエイシンヒカリが3番人気と、日本馬の評価が高い1戦となりました。地元期待は、一昨年のQE2カップを勝ち、香港ゴールドカップを連覇しているデザインズオンロームが2番人気でした。日本馬はその他、ステファノスとラブリーデイ、クイーンズリングの計5頭が出走しました。

 予想通り、1番枠からエイシンヒカリが快調に飛ばし、2番手のヘレンスーパースターに大きなリードをつけた逃げを打ちました。それでも、さほど速い流れではなく、直線に向く時にも大きなリードをとっていたので、そのまま逃げ切るかと思われましたが、残り200mで失速。出負けし、後方からレースを進めたモーリスが、内からものすごい脚で追い込み、最後は外から追い込んできたシークレットウェポンに3馬身差をつけて圧勝。有終の美を飾りました。





(ゴールシーン。モーリスが後続に3馬身差をつけて快勝)


(レース後のモーリス)


(モーリスの口取りシーン)

 その後、2レースが行われましたが、最終レースには地元のスターホース・パキスタンスターが出走したこともあり、最後の最後まで多くのファンでにぎわいを見せていました。


(パキスタンスターのパドックの様子)




(最終レース直前のスタンドの様子)


(最終レースのゴール前。大外から追い込むパキスタンスターは5着)

 9万人を超える大観衆で賑わった香港国際競走。個人的には初めての観戦でしたが、マイル以下の香港馬の強さを見せつけられたと同時に、中距離以上の日本馬が世界のトップに立つ瞬間を目の当たりにし、その喜びに浸ることができました。韓国に次ぎ、2度目の海外競馬でともに日本馬が圧勝する瞬間を見ることができましたが、日本で見る光景とは違い、新たな刺激を受けることができました。これが海外競馬の魅力であり、また行きたいと思わせてくれます。

 来週は、韓国でグランプリを観戦しに行きます。数ある重賞の中でも売上が段違いというレースを堪能したいと思います。





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最終更新日  2016年12月16日 23時53分41秒


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