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2018年08月20日
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カテゴリ: 大川 充夫
ミツオーです。的場文男騎手新記録達成記念の新聞全面広告、縮小版でポスターとかになりませんか?





さて、猛暑猛暑と言われ、暦が秋にうつってからも厳しい残暑が続いてきましたが、ようやくほんのちょっとだけ、秋の気配を感じられるようになりました。


とは言え、これでやっと最高気温が30度程度(関東平野)。
じゅうぶん暑いハズなのですが、危険な、とまで形容される暑さにさらされた身としては、これでも涼しく感じてしまいます。…全く、慣れというのはオソロシイものです。


北陸地方も例外なく記録的かつ「危険な」暑さに見舞われた今年の夏ですが、金沢競馬は、その真夏に重賞など注目レースが多くおこなわれています。



先週火曜日(14日)には、地方全国交流・グランダムジャパン2018古馬シーズンの 読売レディス杯 がおこなわれました。​


過去10年、他地区からの遠征馬が8勝、地元金沢勢は2勝という読売レディス杯。


グランダムジャパンに組み込まれてからは、この路線での活躍を目論む全国の強豪が参戦し、非常にレベルの高いレースとなっています。



真夏の金沢でおこなわれる多くの重賞の中でも、注目度の高い、見る上でも楽しみの大きなレースです。


今年もこのレースに、他地区から5頭が参戦。
地元金沢勢6頭をあわせ、11頭であらそわれました。




何と言っても大注目は、この路線の大本命・ ディアマルコ (高知)と佐原秀泰騎手。




6月10日 佐賀ヴィーナスカップ
7月27日 兵庫サマークイーン賞


を連勝し、古馬シーズンポイント大トップ。
シリーズ対象競走3連勝なるか(途中、高知のレースも勝ち、4連勝をかけて)、もちろん圧倒的な一番人気に支持されました。



ほかに遠征馬は、


兵庫  スターレーン  鞍上は金沢・吉原寛人騎手




名古屋  ラモントルドール  丸野勝虎騎手




大井  アクアレジーナ  笠松・佐藤友則騎手




そして優勝した、大井  エースウィズ  高知・赤岡修次騎手




ご覧のように、遠征元の地区も様々なら、騎乗するジョッキーの所属もバリエーションゆたか。

さらに、今年から金沢競馬でも重賞レースや新馬戦では馬主服着用が認められるようになり、このレースでも、

馬主服着用  サノココ  鞍上は米倉知騎手



馬主服着用の馬があり、パドックは普段の金沢競馬とは大きく変わった雰囲気となりました。


ホント、時代は動いていますなあ。




第36回読売レディス杯、先手をとったのは、吉原寛人騎手が手綱をとる スターレーン でした。


何度かご紹介しているとおり、このところの金沢競馬は圧倒的に内ラチぞい有利。
これは「内側にいくほど有利」という意味ではなく、本当に内ラチぞいに高速ルートが、1頭ぶん存在し、そのすぐ外(2頭目、3頭目あたり)の砂は深く、できれば通りたくない、という状況です。


これを飲み込んだ上で、ぜひ金沢のレースをご覧いただきたいと思います。




逃げる スターレーン は絶好のイン逃げ(…競馬用語じゃないな、これは)。
鞍上が吉原騎手ですから、正直、わたくしは実況を担当しながら、「ああ、コレはこのままだ」と思いました。


逃げ馬をマークする馬は、どうしても1頭ぶん、外を通ることになりますが、これは厳しい位置。
この2番手になったのは、 サノココ でした。…おそらくサノココとしては単独先頭イン逃げを志向したのだと思いますが、枠順もあり、吉原騎手が内からゆずらなかったこともあり、外(2頭目)2番手。これは苦しい。


3番手から早々と向こう正面で2番手に浮上したのが、 プリモガナドール

(パドックのプリモガナドール)


が、これも終始、内から2頭目を通ることに。普通、これは苦しい。


前のグループから離れた4番手追走となったのが、エースウィズでインベタ(…これも競馬用語じゃないなあ)。
鞍上の赤岡騎手がレース後に、


「4番手の内ラチぞいが取れたので、シメシメと…」


と話したように、現在の金沢の馬場では、逃げるのでなければこうして中位でもインベタが理想。ここで力をロスせずレースをすすめ、勝負所で思い切って外へ出していくのが勝ちパターンのひとつとなっています。



人気のディアマルコは、前後の位置取りとしてはこのエースウィズとほぼ同じあたりの外目追走。現状金沢の定石では、ここは厳しいのですが…。



スターレーンがスイスイ逃げ、3コーナーではマークしていたプリモガナドールが懸命に前に並びかけます。
離されたかに見えたエースウィズは内を通って徐々に差を詰め、4コーナーで外へ出して行きます。



直線は3頭の追い比べ。



ここからプリモガナドールは苦しくなり、しかし最後まで食い下がって3着。


粘るスターレーンを、あえて馬体を離した外から追ったエースウィズが身体半分、とらえたところがゴールでした。



人気のディアマルコはよく追ってきましたが、前のあらそいには加われずの4着。
道中早々と苦しくなったように見えたサノココが、懸命の粘りを発揮して5着でした。



3着~5着の、プリモガナドール・ディアマルコ・サノココは、厳しいコースを通りながらも上位に肉薄し、最後まで粘りを見せるなど、単純に着順や着差だけで判断できない強さを見せてくれました。


なんだ、負けちゃった。


と言うのはカンタンですが、それだけではすまされない、苦しい状況ながらもよく走ったという事情を覚えておきたいところです。





そしてもちろん、現在のこのコースの、

「特殊なので…」 (赤岡騎手)

という条件を存分に把握し利用した、優勝馬・エースウィズと2着馬・スターレーンは、鞍上の巧みさとともに、その条件に適応してみせた能力を称賛されてしかるべきでしょう。


​優勝 エースウィズ​


松浦裕之調教師(大井)


「前々走を勝った時点で、ここを狙って6月くらいからプランを立てていました。
正直、このあたりのクラスになると、大井でも牝馬は牡馬と戦わせるのはつらいので、やはり牝馬路線を探そうと思っていました。

今回、馬体重が11キロ増えたのは嬉しい誤算でした。
初めての輸送ですし、全てが初めてだったので。

神経質なところがある馬なので、輸送がどうか…とは思っていました。
でも調教はしっかりやったほうがいいね、ということで、今回こんなに増えているとは思っていなかったので嬉しかったですね。


レースは興奮しました。
久しぶりに競馬を見て興奮しました。


グランダムジャパンを意識していきたいので、次は名古屋の秋桜賞に直接行く予定です」



​赤岡修次騎手​


「吉原騎手の馬(スターレーン)には前に乗ったことがあってクセを知っているので、おそらくかわせるだろうと思って乗っていました。
こちらは手ごたえがありましたし、スターレーンは1頭になると遊ぶところがあるので。


エースウィズはやわらかい馬と聞いていましたが、返し馬にいくと本当にやわらかくて、この小回りだけこなせば大丈夫だなという感触はありました。
早めに一番いい位置にもぐりこめたので、あとは自分の仕かけどころを間違えないようにと。


ここ(金沢)は内しか使えないから。外は絶対ダメなので。
この競馬場は特殊なので、縦一列になったとしても内を通らないと。力がよっぽどあれば2頭目でもいいんですけど、3頭目なんかまわっていると絶対来ないので。


吉原騎手と自分だけが内ピッタリを通っていたので、シメシメと思って乗ってました」

(以上取材:大恵陽子さま、弊社・百瀬和己アナウンサー)


(エースウィズ口取 撮影:弊社・百瀬和己アナウンサー)




常に遠征を視野に入れて地元南関東以外のレースにも積極的に参戦しようという松浦裕之調教師の意識と、地元でもないにもかかわらず、馬場特性をしっかり把握し使い切る赤岡修次騎手の手綱さばき。



上にご紹介したコメントは、馬の力を十分に引き出したのは、ひとの想いと能力だということがわかるという意味で、非常に興味深いものだと思います。


陣営や鞍上がどんなことを考えて競馬にのぞみ、それを次に生かしていくのか。
競馬をじゅうぶんに楽しむためには、こうしたコメントは、やはり必要だなあと痛感します。



また、それがよくわかる好例となった、読売レディス杯優勝馬・エースウィズの走りと陣営のお話でした。


ホント、こうして快くお話しくださると、助かります。ありがとうございました。





金沢競馬は、夏の変則開催が終わり(とは言え、今年の変則開催は2週のみでしたが)、今後しばらくは、毎週日曜日・火曜日の開催が続きます。



明日はヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド金沢と、重賞・加賀友禅賞がおこなわれます。



注目レースの続く金沢競馬、ぜひたくさんご参加ください。





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最終更新日  2018年08月20日 09時26分29秒
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