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2018年11月12日
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カテゴリ: 大川 充夫
ミツオーです。暦の上ではもう冬です。一年、早いなあ…。


さて、競馬というものを見続けていると、不思議なめぐりあわせを感じることがたくさんあります。



科学的またはごく論理的な思考をもってすれば、そんなものはただの偶然だろう、と思われるような出来事を多々目にしますが、そういったモノに慣れてくると、そのめぐりあわせを必然のモノとして信じるようになったりもします。



具体的な例をあげますと、JBCという競走。


コレは、非常にお天気運のいいレースでして、今年18回目がおこなわれましたが、ここまでほとんど雨降りだったという試しがありません(一応、記録を見ると『小雨』という回もあるにはある)。


京都でおこなわれた今年は、ハナからお天気の心配はされませんでしたが、昨年の大井などは絶対雨と言われていましたし、2013年の金沢も当日朝まで雨降り予報でしたが、どちらもフタをあけてみたら青空。


こういった例が重なると、上に書いたように、『JBCはお天気運のいいレース』と言いたくなりますし、言い続けているとそれを信じるようになったりする。



偶然ですよ。その日晴れるかどうかなんてのは、全くの偶然。
来年、浦和でおこなわれる第19回が晴れるかどうか、その日になってみないとわからないことです。…が、わたしはまた晴れるんじゃないかと思っています。JBCは晴れるもんだ。






出世レースというモノがあります。


そのレースを勝つと、または出走するだけでも、その後、大いに活躍することができる。そんな例が多い。そういうレースのことです。



金沢の白山大賞典はその典型でして、もちろんダートグレードですからここを勝つ馬が実力馬であることは当然であるとしても、いやいや、それにしてもずいぶん後の活躍馬を多く輩出してるよね、というレースです。

古くはイングランディーレ(後の天皇賞馬)、3歳時のスマートファルコン(後のダート王)、ニホンピロアワーズ(直後にJCダート勝ち)、すでに重賞勝ち馬でしたが、3歳時のケイティブレイブもあげていいでしょう。



白山大賞典を勝つと出世する。



後に出世するような馬が白山大賞典に出て勝っている。


現象のとらえ方としてどちらが正解なのかは明らかですが、しかしまあ、前者で考えるほうがしっくりくるのが人情というものです(そんなことない?)。
ちなみに今年の白山大賞典優勝馬は、3歳馬・グリム。…出世しそう。でしょ?んなことない?





というわけで、白山大賞典というレースは、金沢競馬のほこる(?)出世レースであるわけです。
この側面をもっと強調してもいいと思うがなあ、とわたしなどは考えますが、それはともかく。





金沢競馬に、新たな出世レースが誕生しました。

いや、誕生したのは2年前。
今年が第3回という若い重賞です。


グランダムジャパン2歳シーズンのシリーズ競走・金沢シンデレラカップがそのレースです。



一昨年、第1回は、

優勝 ヤマミダンス
2着 アンジュジョリー
3着 ヴィーナスアロー


ヤマミダンスは母キウィダンスという血統や北海道の能力試験で好時計を出したことで早くから注目を集めていた馬ですが、この金沢シンデレラカップが初重賞タイトル。
その後は期待どおり、笠松ラブミーチャン記念などを制したのち、金沢3歳三冠(四冠)のうち、北日本新聞杯・サラブレッド大賞典を制しました。

アンジュジョリーはホッカイドウ所属でこのレースに出走したのち、南関東へ移籍して東京プリンセス賞を制覇。

ヴィーナスアローは第1回石川ダービーを制しています。





昨年、第2回は、

優勝 エグジビッツ
2着 ビジネスライク
3着 サラヒメ

エグジビッツはこのレースのあと水沢のプリンセスカップも制し、昨年のグランダムジャパン2歳シーズン覇者となりました。

ビジネスライクは今年の北斗盃でサザンヴィグラスにこそ敗れましたが2着。
サラヒメものちの重賞勝ちはありませんが、笠松クイーンカップ3着。



…う~ん、このへんになると『出世した!』と言い切れない感じですが。




まあいいや、とにかく過去2年、勝った馬は目立つ活躍をした。
上位にきた馬の中から、大きなレースを制した馬が出た。



という、都合のいい部分だけ見ることにします。





てなわけで、この金沢シンデレラカップが真の、白山大賞典級出世レースとなれるかどうかは、今年の第3回以降にかかっているわけです。




先週火曜日(11月6日)、第3回金沢シンデレラカップがおこなわれました。わたくし実況を担当しました。



ホッカイドウから3頭、名古屋・笠松・兵庫から1頭ずつ、計6頭の遠征馬をむかえて11頭でおこなわれた今年の金沢シンデレラカップ。



勝ったのは、 『ここを狙って、勝てる馬を連れてきた』 (角川秀樹師)という角川厩舎・パレスラブリー。2着も同厩舎のブレイクフリーで、角川調教師は見事、はるばる遠征してのワン・ツーをやってのけました。




(パレスラブリー スピード感のあるパドック周回…ではなく、この日は少し天気が悪く、暗かったため、このような写真に…)






(ブレイクフリー)




逃げたのはブレイクフリー。
少し押しながら先手を主張すると、スッと内ラチぞいに入れての逃げ。


「吉原くんの馬(ブレイクフリー)と同じ厩舎だったので、ボクのは出たなりで行こうと思った」 (畑中信司騎手)というバレスラブリーは、逃げ馬直後の内ラチぞい追走。


兵庫のエムティーマリーや笠松のビーコンプリートが好位外目追走。
地元金沢のロンギングルックは内に入れました。


エムティーマリー・ビーコンプリートが苦しくなって後退するところを、中団から追い上げた名古屋・リードメロディーが一気に進出し、前にせまりますが、逃げたブレイクフリーとこれをピッタリマークのパレスラブリーは止まらず、直線では2頭が後続を突き放しての追い比べに。


結局、パレスラブリーが逃げ馬をクビ差とらえて優勝。
離れた3着には直線、内から伸びたロンギングルック。


(3着 ロンギングルック)



(4着 リードメロディー)



(5着 ミリオンピエール)






畑中騎手は、


「素直に言うことを聞いてくれる馬で、安心して乗ることができました。
コントロールがいい馬で、ゴーサインを出せばいつでも動いてくれそうです。

逃げたブレイクフリーとの差は、ボクの馬のほうが勝負根性があったということでしょうか。
素直でどこからでも競馬ができそうな馬ですし、これからも頑張ってほしいですね」


と、自身久々の重賞表彰台で語っていました。


(パレスラブリー 口取)



このあと水沢のプリンセスカップ(26日)、川崎のローレル賞(27日)、そして最終戦は大晦日の東京2歳優駿牝馬と続く、グランダムジャパン2歳シーズン。



ここまでは、ホッカイドウから川崎に移籍したアークヴィグラスが、エーデルワイス賞優勝の20ポイントでトップ。


パレスラブリー 17ポイント
ブレイクフリー 16ポイント


と続いています。



まだまだ4位・5位以下の馬たちにも逆転の可能性は大いに残されており、混戦模様のグランダム戦線。



そのあらそいにも注目しつつ、その後の出世具合も見守っていただきたいと思います。



そして来年以降の金沢シンデレラカップとその出走馬たちのその後も注視していただき、はたしてこのレースが出世レースとなるかどうか、そんなことも考えながらお楽しみください。





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最終更新日  2018年11月12日 10時32分03秒
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