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2019年05月27日
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カテゴリ: 大川 充夫
ミツオーです。真夏日?猛暑日?いきなりはさすがにこたえます。


さて、わたくし先週は、火曜日から金曜日まで笠松競馬の実況を担当しました。



この笠松所属の、水野翔騎手と東川公則騎手が、それぞれ期間限定騎乗として遠征することが発表されています。お二人に、遠征に関するお話をうかがいました。




水野翔騎手は、2014年デビューの5年目。
ホッカイドウ競馬でデビューしたのち、昨年、笠松に移籍。
最近では名古屋競馬にも積極的に参戦し、今年ここまで笠松で44勝、名古屋で4勝をあげています。



この6月3日にマカオへ向けて出国し、8月末に帰国するまで、およそ2ヵ月半ほど、マカオ・タイパ競馬場で騎乗することになりました。




(水野翔騎手)



話を聞くと、



「海外で乗ってみたいという気持ちは前々から持っていました。ボクが騎手候補生のころから、中野省吾さんと親しくさせていただいていて、今回は省吾さんもサポートしてくれるということだったので、じゃあマカオに行ってみようということになりました。


ホントは次の冬にでも…と思ったんですが、むこうの騎手が一時、13人にまで減ったんだそうで、そういう事情もあって、今のほうがいいんじゃないか?ということで。今は少し増えたそうですけど、それでも17人とかいう話です。


マカオの競馬シーズンは8月末で一旦終了して、一ヶ月くらい休み、9月後半にまた始まるんだそうですが、8月にシーズン終了したら帰国する予定です」



上にもご紹介したとおり、現在、笠松でリーディング上位の活躍を見せている水野騎手。
このいい流れを一旦、途切れさせてまでの海外遠征ですが、迷いはなかったのでしょうか?


「今、調子いいし留まったほうがいいなって考えたら、たぶん、一生、その場に留まることになると思うんですよ。



例えば仮に、このままリーディング争いして、(佐藤)友則さんが南関東に行ってる間に(筒井)勇介さんとボクでリーディング争いして、リーディングとれました!ってなったら、それはすごいことですし、してみたいことではあるんです。



でも、実際にはリーディングとったわけでもないし生意気って思われるかもしれないですけど、リーディングとれるまでそこにいようとしたら、仮にリーディングとれても、今度は『この馬を手放すのか…』とかね、重賞勝てる馬に乗せてもらえるようになるかもしれないし、そうなったときに手放す決心をつけられなくなってしまうんじゃないかと。


なので、(現在の好調さを置いて遠征するという)そこに悔いはないんです。


マカオに行って帰ってきて、他の国にも行ってみたいなと思うでしょうし、でもある意味、一回行かなきゃそういう気持ちにもならないでしょうし、行くのにもキッカケがいりますし、踏み切ることもすごい大切だと思いますし、サクッと今、行くしかないと。


へんに躊躇してたら長引いて、年とっちゃうと思うので、若いうちにと思いました」




水野騎手といえば、トレードマークとして定着した感のある、カラフルな髪の色。



(現在はこの色。シルバー?とでもいうんでしょうか)




「マカオの、国の色というか国旗というか、緑と白なんですよね。でもボク緑色好きじゃないんですよ。なので特に考えてないですけど、まあそのままか、オレンジか。オレンジにはしたことないので。


髪の色については、前はアンチも多かったんですよ。
そんなに勝ってもいないのに目立つことしてっていうイメージがあるじゃないですか。でも今は弥富にも行かせてもらって、数、勝たせてもらうと、結果出してるんで、前と違う意味で髪の色が注目されてきて、ファンの方にも次は何色にするの?とか言ってもらえるようになりました。

人間って面白いなあって思いますね」




先週木曜日には場内で、水野騎手の遠征壮行セレモニーがおこなわれました。
たくさんのファンの方々から大きな声援をおくられた水野騎手。
長い時間、即席サイン会・撮影会に応じていました。





東川公則騎手は、1987年デビュー。
今はやり(?)の言い方をすれば、昭和・平成・令和の3時代で勝ち星をあげている名手です。
この春、ご子息の東川慎騎手が笠松所属でデビュー。同じレースで騎乗する姿もおなじみになってきたところですが、6月15日から9月16日の予定で、高知競馬で期間限定騎乗をおこなうことになりました。


南関東地区以外での期間限定騎乗は「初めて」という東川公則騎手。
ホッカイドウから九州佐賀まで、地方の競馬場で未踏の場はないそうですが、「高知は一度きりしか乗ったことがない」とのこと。



「小久保(智)先生のところのジョーメテオで重賞に乗りに行かせていただいて、それきりしか高知では乗ったことがない。どうせなら、乗ったことのないところで、という気持ちもあった」



と言いながら、「理由はたくさんあるんですよ」とのことで…。




(東川公則騎手 写真提供:専門紙エースさま)



「ぶっちゃけて言うと、今、故障した馬も含めて、乗り馬がだいぶ減ってしまったんですね。
それから、慎もデビューして、ちょっと自分で『子離れ』しようかと。いや、本気、本気」



『子離れ』ですか?慎騎手が『親離れ』するためじゃなくて?



「やっぱりねえ、一緒に乗るのはうれしいんやけど、心配もするし気にしちゃうところがあって、オレが勝手にね。心配しすぎちゃうというのかね。


自分では意識してないつもりだけど、親子だから気になるのは当然だし、いい機会かなと思って。息子にとっても。
口出ししていないつもりだけど、気づくとしゃべっちゃうもんね。言い過ぎちゃうというか。


今、一緒に住んでるから。
元々、息子は厩舎に住みたいって言ってたんだけど、ちょうど今、厩舎を内装工事してくれてるので、ずっと一緒にいるんです。
どうしても気に留めすぎちゃうというか」



たくさんあるという理由の最も大きなものが、この『子離れ』であるようです。
いや、面白いからそう言ってくださるだけなのかもしれませんが。


(この春デビューの東川慎騎手。ここまで4勝)



他の理由としては、



「自分のとこの厩舎に所属(騎手)が3人になったので。藤原(幹生)くんも今、後藤(正義)厩舎にきたし」


「ボクの同期が高知にしかいなくて。現役の乗り役で。西川(敏弘騎手)と嬉(勝則騎手)。もう高知の2人しかいないんですよ。それで同期と乗りたいかなとも思って」


「こっち、開催が少ないんですよ。7月~8月で3週間あいだがあくところがあるから、それも大変だなと。ちょっとでも競馬に乗っておきたいなと」




など、本当にいろいろと理由をあげてくださるのでした。



うかがっていると、「いい機会だと思って」という言葉が何度も出てきます。
前々から、少し環境をかえて乗ってみたいという思いはあり、諸々のキッカケがあっての今回の期間限定騎乗ということでした。


乗り馬が減ったというお話でしたが、先週4日間でも東川公則騎手は2日目までで3勝。大きな存在感をしめしています。
また、笠松所属騎手の中では積極的に名古屋にも参戦しています。しかし、



「慎がデビューしたら、変な話、慎のほうが多く乗せてもらえるようになってきたんですよ。減量(特典)もあって。それはうれしいんですよ。
オレが頼まれるよりも、息子が頼まれるほうがオレはうれしいんだけど、でも自分も食ってかなきゃならないから」



と言い、高知所属の同期生に相談してみたのだそうです。




「高知の騎手が名古屋にきたときに同窓会みたいに会って話したのがキッカケというか。そのときは西川と、今は調教師になってる中西だったんですが。そのときに、高知は頭数も多いと聞いたもんだから、じゃあ行ってみようかと思って。


井上オークスさんにだったか言われたんですけど、高知に若手騎手とか地元であんまり乗れてない騎手が乗りに行くことはあっても、ベテランのひとが行くことは、まずないって。


でも最近、ホントに調教が減ってきたっていうのもあって、それなら違う場所でゼロからやってみてもいいのかなあって。


正直、ホッカイドウも行ってみたいかなとか考えもありましたけど、この際だからと思って高知に。


(高知の騎手は)制限があって25人までと決められているらしくて、それでボクが聞いたときが24人で。一枠あったみたいで、今の時点ではボクが25人目。ちょうど赤岡くんが南関東へ行くみたいで、それならワクもひとつあくし、というので。

自分の気持ちは新人の気持ちで、ゼロからやるつもりではいます。遊びに行くわけじゃないしね。ベテラン騎手だけども、初心のつもりで、一頭でも多く乗せていただけるようにね、自分で努力するしかないかなという気持ちですね。

こっちではベテランすぎて、かえって声をかけられないというか。
それやったら違う場所に行って、自分から『乗せてください』って声をかけられるくらいの気持ちでやれたらなという。初心にかえってじゃないですけど、そういう気持ちでやれたらなと思っています」



さらに、



「ボクも三十何年やってきてるんでね。向こうの若い騎手だったりに、馬乗りの話をね、何かしらして、こういう交流をいい機会と思って、教えられることはそんなにないけども、こうしてみたらどうや?とかね、そういう話ができたらいいかなと思ってますけども。


笠松は一時離れますけども、笠松のアピールも含めて、高知競馬を、こんなボクでも盛り上げられたらという思いも含めて、やっていけたらなと。

不安半分、楽しみ半分。これも勉強だと思って。ずっと勉強だと思ってるんでね」



そして笠松で騎乗する東川慎騎手に、



「思い切って新人らしく、大胆に乗ってくれればいいとオレは思うけどね。
そりゃあ怒られることもいっぱいあるでしょうけども、それぐらいのハッスルプレーでいいと思うけどね、新人のうちしか、たぶんそういうこと、できんと思うし」



とエールをおくりました。




(饒舌に語ってくれた東川公則騎手)




どちらも決して悪い状況ではない現状に、それでも満足せず、新たな活躍の場を求めて飛躍を目指すアクションです。



2カ月から3カ月ほどの期間限定騎乗ですが、どうか二人の活躍ぶりにご注目ください。





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最終更新日  2019年05月27日 10時00分13秒
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