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2020年08月20日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回は門別競馬場で行われた『ヤングジョッキーズシリーズトライアル門別』のお話。
 例年だと北海道スプリントCや栄冠賞は欠かさないように門別に行っていた自分ですが今年は8月下旬に入った今回が今年初めての門別競馬。というか4月以降初めての“岩手県以外の競馬場”です。
 そもそもが門別に前回来たのが去年の8月だから1年ぶり。けっこういろいろ変化があるなあと思いつつ、そしてまだ無観客競馬が続く場内を違和感というか不思議な感覚というか、感じながら眺めていました。


★スタンド工事だけでなく細かい変化が。コース脇の表彰スペースとそこへの通路が無くなっている

 今回は、取材者用のスペースとしてスタンド内を使って下さいという事で、通常ならお客様がいる馬券売り場のフロアに荷物を拡げていたんですけど、各々が適当に物を置いても有り余る広さがあるのは便利っちゃ便利なんですが、まあやっぱり変な感じですよね。
 さて『ヤングジョッキーズシリーズトライアル門別』。岩手からは元々の本来は塚本涼人騎手だけが参戦する配分だったのですが、先週の段階で浦和の北島希望騎手が回避という事で関本玲花騎手がピンチヒッター配分され2名参戦に変更となっておりました。そして門別での2戦の枠順が決まった段階では第1戦は塚本涼人騎手だけ、第2戦に塚本涼人騎手と関本玲花騎手が騎乗するという予定。
 それが、当日の朝になって船橋・篠谷葵騎手が来れなくなり、その騎乗が関本玲花騎手に回って来る事に。その篠谷騎手自体がそもそも北島騎手の代理でしたので、関本玲花騎手にとっては第1戦は“ピンチヒッターのピンチヒッター”。千歳空港に着いてから連絡を受けた関本玲花騎手は急いで1戦目で騎乗することになった馬の成績を見直したりしておりましたが、その時点では結末まではね、誰も想像していなかったですよね。


★出場騎手記念撮影。既に行われた盛岡や園田では集合写真が無かったのですが門別では撮影しました

 YJSトライアル門別第1戦。塚本涼人騎手は3番人気ブレイキングバッドに、関本玲花騎手は篠谷騎手から変更のカグラハヤテに騎乗。こちらは12頭立ての10番人気。


★第1戦、塚本涼人騎手・ブレイキンバッド号の返し馬

 好スタートを切って先行集団に加わった関本玲花騎手・カグラハヤテに対し塚本涼人騎手・ブレイキングバッドは出遅れて一瞬最後方になったもののすぐに巻き返して先行勢の直後に取り付きます。



★引き上げてきた関本玲花騎手


★第1戦・3着までの騎手の記念撮影


★YJSトライアル門別第1戦はJRA・木幡育也騎手が優勝

 第2戦の1800m戦では関本玲花騎手が8番人気レッドラファーガ、塚本涼人騎手は11番人気スーパーブレーヴの騎乗でした。

 レース自体は勝った小野楓馬騎手のテンカビトが強かったんですが、ここでも岩手の2名が健闘。関本玲花騎手はこのレースでも好発を切ってすんなり外目の揉まれない位置を確保、優勝を争った3頭には及ばなかったものの最後まで脚色を失わず5着。そして塚本涼人騎手は「スタートがあまり良くないから後方待機の指示でした(塚本騎手)」をしっかりやり抜いて4着に食い込みました。11番人気4着と8番人気5着なら上々でしょう。


★第2戦、スタンド前を通過する関本玲花騎手・レッドラファーガ号

 メンバーをざっと見て、時計的な差はあまりないけどJRAの騎手が乗る馬が強そうだ、ただ今の門別は外枠の方が良さそうだからその点何か良い事があるかもね、とか戦前に話していたんですが、結果的に外枠は確かに良かったのかもしれません。
 そしてですね、実は関本玲花騎手、岩手では1800mで騎乗した事がこれまで一度も無かったんですよ。本人も「56kgで1800mなんて、馬より先に人がバテたらどうしよう」と心配していたんですけど、いざ騎乗してみればすんなり流れに乗って、最後まで馬も人も頑張って5着だからたいしたもの。


★YJSトライアル門別第2戦、優勝は地元ホッカイドウの小野楓馬騎手




「1戦目はちょっと出遅れてしまいましたが、恐らく他の騎手もあまり飛ばしていかないよう気をつけていたのでしょう、すぐに逃げた馬の直後くらいに付けることができました。直線はできれば外に出したかったのですがもう場所がなかったのでそのまま内を突いていきました。
 2戦目は“出が悪い馬だけどハマれば伸びるぞ”と調教師さんから言われていたのでそういうレースを作ろうと思って乗りました。砂を被っていると伸びないぞ、とも言われていましたから4コーナーで外に出したのですが、その時点で3着までの馬にはちょっと離されてしまっていて。もう少し早く仕掛けていれば良かったのかもしれません(塚本涼人騎手)」



「1戦目は3コーナーくらいで“勝てるかも”と思ってしまったせいで仕掛けが早くなってしまいました。勝った馬は勢いが違ったけど、もう少し我慢していれば2着はいけたかな・・・。2戦目はもっと内に入れたかったけど傍にいた勝った馬の手応えが良くて、やり過ごして切り返すよりはと思ったのですが、外々を回るロスがもったいなかった。でも1800mのレースは初めてだったのですが違和感なく乗れたのは良かったです(関本玲花騎手)」


 塚本涼人騎手も関本玲花騎手も「もっとうまく乗っていればもう一つ二つは順位が上がっていたかもと思うとちょっと悔しい」と、それぞれ言っておりました。お互いに初めて乗る競馬場で騎手対抗戦で、それでそうやってもっと上に行けた、悔しい、と感じる事ができるのは決して悪いものではないと思うんですよね。他地区やJRAの騎手と同じ土俵で戦って“まだ上に行けた”と感じるのは気持ちで負けてないという事ですから。二人共ここの所調子も良かったですし、良いタイミングでの遠征騎乗になったように感じます。

 関本玲花騎手はピンチヒッター騎乗で3着・5着の25ポイントを獲得するという強運を発揮し計45ポイント、地方競馬東日本地区1位をキープしたまま最終戦浦和へ。こういう運をモノにする事は短期決戦のシリーズでは重要。
 塚本涼人騎手は計39ポイントでこちらも地方競馬東日本地区2位を守っています。残るは大井での1戦。ここからの南関シリーズは南関の騎手が頑張るでしょうが、大井でもう一度掲示板圏内に入って50点台に乗せる事ができれば本戦出場の可能性も十分にあるでしょう。

 そう。ここからのYJSトライアルラウンドは船橋・浦和・大井と南関東の競馬場に舞台を移します。当然、これまでは慣れない競馬場で戦っていた南関勢がホームグラウンドに戻って活躍し始めるはず。岩手の2名の残る騎乗は塚本涼人騎手が大井で1戦、関本玲花騎手は浦和の2戦。大勢が見えてくるのは浦和ラウンド終了の頃でしょうか?岩手の2名のこれからの戦いには最後まで注目です。






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最終更新日  2020年08月21日 10時01分58秒


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