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2020年11月26日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 先の火曜日、11月24日の開催をもって今シーズンの盛岡開催が終わりました。全11開催66日間、7月からは実質的に連続開催となった長い盛岡競馬のシーズンもついに終了です。今週末からは水沢通いが始まります。冬場の移動はなかなか大変で・・・というぼやきは置いておいて、今年の盛岡競馬を振り返ってみましょう。

■無観客でスタートした2020年の盛岡競馬
 移動自粛・外出自粛や緊急事態宣言・・・とコロナ禍による様々な影響により、2月頃からJRA・地方競馬共に無観客開催になっていきました。
 岩手競馬も3月の特別開催は無観客での再開となり、5月17日からの盛岡競馬も同様に無観客でのスタートに。






★無観客でお客様の姿が無いスタンドと、それを見ながらのレースの日々でした


 新緑の頃の盛岡競馬場は爽やかな見晴らしで、秋の紅葉の頃にも負けず劣らず綺麗なのですが、今年はその姿を見ていただく事はできず。




 しかし、6月14日、水沢開催に移った裏の盛岡競馬場では場外発売所としてのお客様の入場が再開に。そして再び戻った7月12日の夏の盛岡開催スタートの日から、本場開催においてもお客様の入場が再開されました。






★場外再開と、その準備がなされていたスタンド内の様子

 雨の日が続いて、芝レースがいきなりダート変更になるという波乱の入場再開となってしまいましたが、全国の競馬場の中では2番目の“有観客開催”。その初日は1,170人の来場がありました。


★本場開催の入場が再開された頃


★規制コーンの立て方も何度か変遷。写真は初期の頃のパドック

 各所に制限がある状態ではありましたが、そこは“コロナ時代”の競馬場のスタイルを試行錯誤しながら模索していた・・・という事だったと思います。


★今年は紅葉が綺麗でした


■新レコード複数誕生
 今季の盛岡競馬では4つの新レコードが誕生しました。まず5月24日、早池峰スーパースプリントで生まれたダート1000mのレコードタイム。コンサートドーレ号が58秒2、前年の同レースで作られた58秒4を0.2秒更新。


★盛岡ダート1000m、58秒2のレコードタイムを出したコンサートドーレ




★盛岡ダート1200m、1分8秒5の日本レコードで勝ったマテラスカイ

 日本レコードがもうひとつ生まれたのが10月12日の南部杯。アルクトス号が1分32秒7で優勝し、従来のレコード1分33秒5を一気に0.8秒も短縮したばかりか、ある意味ダート界の伝説ともなっていたクロフネの持つ1分33秒3の日本レコードをも大幅に更新しました。


★盛岡ダート1600m、1分32秒7の日本レコードで優勝したアルクトス

 盛岡でのグレードレースや古馬オープン級の重賞競走がおおかた終わって、もうレコード決着のような事は無いのかと思っていたところが、盛岡シーズン終盤になってさらにもうひとつ。
 10月26日のスプリント特別でタイセイブラスト号が1分23秒4で優勝。2002年に達成された1分23秒6を18年ぶりに更新する新レコードとなりました。


★盛岡ダート1400m、旧レコードを18年ぶりに更新したタイセイブラスト


 結果的にシーズン中に四つも新レコードが、それもそのうち二つは日本レコードになるというのは、開幕前にはちょっと思いもよらなかったです。
 今年の盛岡開催は全体的に速い時計が出る状態が確かに多かった。例えばダート1000mではコンサートドーレ号が58秒2を出した後も2度、同じタイムの決着(つまりレコードタイ)がありました。ダート1400mでも旧レコードに0.2秒差に迫る1分23秒8の決着があったりします。
 これに関して「盛岡の砂が薄い(砂の厚さが浅い)のではないか?」と言われたりしていたようなのですが、実際は例年に比べて極端に薄いという事は無かったと思われます。
 要因の一つとしては雨が多かった事が挙げられます。特に初夏~夏頃は週末になると雨が、それもゲリラ豪雨的な強い雨が降って馬場状態が悪化するか、良馬場になってもいわゆるパサパサの乾いた馬場になった事があまりなかった。
 5月24日、1000mのレコードが出た際は稍重から良に回復したばかりの脚抜きが良いタイミング。クラスターカップも前日に芝がダート変更になるほどの雨が降り、その影響が残った状態。南部杯の時はレースの時には土砂降りのような強い雨でしたよね。1400mのレコードが出た10月26日もそうで、前日から不良馬場が続いている状態から回復しつつあった時計が出やすい状態でした。コースの状態とレースの条件が偶然重なった結果というのが一つ。

 もうひとつは、これは半分想像なのですが、コースの砂を入れ替えてかなり時間が経った事で良く締まった、時計が出やすい砂質になっていたのではないかという事。
 盛岡開幕前、盛岡所属の騎手に“調教や能検でコースを走った感じはどうか?”と尋ねたところ、「凄くグリップが良い。脚が良くかかって走りやすい状態」という答えが返ってきたんです。
 恐らくはそろそろ砂の交換時期が迫っているという事なのでは無いでしょうか。盛岡のダートにしては珍しく水が浮いている状態も多かったように感じますしね。


 例えば芝1600mのレコードは1分36秒2なのですが、ここ10年くらい、36秒台前半はおろか37秒を切るタイムすら出た事がありません。
 ダート1400mのレコードは芝の二つに次いで“三番目に古い”レコードだったのがついに破られました。これによって現時点で三番目に古くなったダート2500mのレコードは、盛岡で北上川大賞典をやるような事があれば割とあっさり更新されるかもしれません。しかし芝の二つは、芝コースの全面的改修でもしない限りは更新されないのではないでしょうか。

■売り上げも好調でした
 のべ11開催行われた盛岡開催では、対前年比で発売額が下回った所はほとんどありませんでした。
 “ほとんど”と注釈が付くのはですね、昨年と今年とで南部杯が入った開催が違うために、その部分で対前年マイナスになっている開催が生まれたという比較上の事です。全体的には盛岡開催を通して、対前年で約140%増となりました。
 いわゆる“競馬バブル”的な増加要因があって、最近はそれも薄れてきた気配がありますが、一方でネットで購入されるファンの皆さんに“盛岡の薄暮競馬”が定着しつつあるような印象もあります。来年になっても今年のような発売額が維持できれば、できればさらに増やせればいいですね。


★2020シーズンの盛岡最後のレースを勝ったのはアドマイヤメテオ号でした


 来年1月11日までの残りの水沢開催4開催、実質は1ヶ月ちょっとの間も、このまま大過なく進んで、久しぶりにきっちりと、すっきりとシーズンを終えられますように。






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最終更新日  2020年11月27日 03時51分11秒


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