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コロナ禍に入って、もう3年目に入りました。それまで、高知競馬場には1年のうちに4、5回は必ず行っていましたが、一昨年の3月からJRAはもちろん、地方競馬場も無観客開催となった流れから、遠出をする機会がなくなった時期が続きました。今でこそ、ピンポイントで競馬場を訪れることはあるものの、JRAの競馬場は相変わらず、フリーランスの取材は許可されていません。地方競馬場へ取材へ行くことも、自分の気持ちとして、いまだに以前のような訪れ方は難しい状況が続いています。
今年、「全日本新人王争覇戦」で高知に訪れたのが3年振り。まさに、コロナ禍でずっと訪れていなかった時期と被ります。ですから、「黒船賞」に取材で訪れたのも、3年振りです。以前なら、週末から来て何泊もし、行くからには高知競馬を堪能したい!という思いがありましたが、なるべく少ない日、滞在時間も少なく…という考えになってしまい、夜も一人での外食かホテルで食事という2泊でした。
閑話休題、今年の「黒船賞」は、JRA所属でスピードのあるピンシャンが出走取消となり、先行争いに影響が出ることが戦前の予想でした。個人的には、内枠となったイグナイターが行くと思っていましたが、それほど行く気を見せず、ラプタスがスンナリとハナへ。それを見ながらヘリオスが続き、外から被されたくないサクセスエナジーは、スムーズにヘリオスの外に持ち出して3番手を追走。その内にイグナイターいて、地元期待のダノングッドがイグナイターの後ろを進む展開になり、比較的早い段階で各馬の位置取りが定まりました。橋口さんの実況で前半2Fは24秒0、個人的に計測した前半3Fは37秒4と、「黒船賞」で考えれば、相当ペースは落ち着きました。
(1周目スタンド前の位置取り。馬に焦点がいっておらず、ピンボケしています(-_-;))
「黒船賞」までの過程で、相当馬場が乾いており、15年振りに良馬場での開催。しかも、赤岡騎手が「はりまや盃」の終わった段階で、
「今までの黒船賞の日で考えたら、最もタフな馬場になっていますよ。これは、軽いダートばかりで走っている中央勢が、結構辛い馬場になっていると思いますよ」
と話していました。実際、「はりまや盃」も高知所属馬のワンツー、掲示板に入ったJRA所属馬は1頭のみという状況。高知の馬場を経験している馬の優位性を感じる傾向でした。しかも、かなり乾いていることもあり、時折ある"内が使える馬場″というのも、高知に対する凝り固まったイメージを持つ人たちにっては、難しい馬場だったことも物語っていました。
イグナイターは、4コーナーまで内を通り、直線入口で抜け出すと外へ持ち出し、後続を突き放します。ダノングッドはロスのない立ち回りでイグナイターを捕まえに行き、ヘリオスとの追い比べに持ち込みました。最終的に、イグナイターは1馬身差をつけ、1分30秒3の勝ち時計でダートグレード初制覇を飾りました。

引き上げてきた時の田中学騎手は「今日は内やもんねー!」と話していましたが、馬場を読み切ったことも勝利につながった大きな要因だと思います。
新子調教師にとって、2018年エイシンヴァラーに続く2回目の「黒船賞」制覇でした。エイシンヴァラーの時、地方交流の「黒潮スプリンターズカップ」で当日輸送で挑んだものの、13キロの馬体減で結果が奮わなかった経験がありました。その反省を踏まえ、「黒船賞」の時は前日輸送で挑み、この時も馬体は減っていたものの、状態面では前走以上。落ち着きもあったこともあり、結果につなげました。今回のイグナイターでも、「黒潮スプリンターズカップ」の段階から前日輸送で挑み、折り合いに進境を見せていることは、今後に向けて楽しみが広がっています。
「この後は、適距離のダートグレードはもちろん、このレース振りなら地元の中距離重賞も視野に入れることを考えたいと思います。ジンギと戦ってみたいですね」
と、力強く話されていた新子調教師の言葉に、ジンギとの戦いが見られるかも…!?という僕らの楽しみも出てきました。その日が来ることを、楽しみにしたいと思います。
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