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2024年01月24日
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カテゴリ: 坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。

 最初は、先週日曜日・21日の 佐賀競馬場 の話。
 3歳牝馬の重賞・花吹雪賞が行われました。



 前夜から明け方に書けて、結構な量の雨が降ったみたいで…
 この日はイブニング開催で、レースが始まる前の丁度お昼頃に競馬場に着いたのですが、その時点ではこのようにコースに水が浮く状態でした。

 佐賀は、雨が降るとどうしてもこうなってしまうんですよね…


 競馬場に到着して、すぐに入ったニュース。
 先週の稿で、船橋・ブルーバードカップのあと栃木県那須塩原市の地方競馬教養センターに入厩したとご報告した ウルトラノホシ (真島元徳厩舎)。
 残念ながら那須を退厩し、この日佐賀に帰ってきました。



 ブルーバードカップの時の ウルトラノホシ

 帯同していて那須にいるはずだった 真島二也調教助手 が競馬場にいたのでびっくり(汗)
 話を聞くと、馬に用意された厩舎が外厩として利用している他の馬から離れたところにあり、馬が寂しがったり背後のコースでの人や馬の動きや気配を気にしたりして気を遣い、飼い葉を全く食べなくなってしまったとのこと。

「あと2,3日我慢すれば、環境に慣れた可能性はあるかもしれないのですが…レースまでの日数が決まっている中で、その時間はロスできませんでした。関係の各方面からはものすごくバックアップして頂いていたのですが、やはりまだ3歳の若い馬だけに難しかったですね。」

 話を聞いて、かつて海外遠征に出かけた馬たちと周囲の人々の苦労を思い出しました。例えば、香港で周囲に馬がいない場所の馬房をあてがわれた陣営が、大きな鏡を用意して馬の前に立てて、馬が寂しがらないようにさせた、みたいな話も確かありました。

 先週船橋で真島元徳調教師の話を伺ったときにも、帯同馬が準備出来なかったことは気にかけていました。一緒に出かけて行って、レースを使えるならばまだしも、帯同馬にまでは他場で使うレースはルール上用意されていません。

「幸い、いま佐賀に帰ってきたら飼い葉もバリバリ食べていて(苦笑)、馬はすっかり元気です。」



 このあとは、回復と調整が順調であれば佐賀からの遠征で予定していた雲取賞を目指すとのこと。
 またその時に活発な走りと活躍を期待しましょう。


 ここからは、この日の話。
 入場門を入って右手。4コーナー方向にある食堂街にある カフェFUJI に、素敵な「離れ」がオープンしていました。



 左が、出来ていた「離れ」
FUJI+(PLUS)



 元々のお店で小さく展示されていた写真とか、競馬グッズの物販とかをこの離れに映して拡大させたそうです。
 このように、壁には素敵な馬や人々の写真の数々。
 そして、展示されている競馬グッズは、その多くがこの場所に出入りしたり関わっている人々の手作りです。



 見ているだけで楽しくなるような、いい品物が揃っております。
 手作り感が溢れ、それでいて作品としてのレベルも高い



 アクセサリーなどは、大量生産品と違い手作りの「一品もの」なので、お好きな方にとっては選び買いがあります。どれをとっても、それぞれのデザインの特徴と楽しさ、綺麗さがありますから。

 佐賀競馬場のレースの合間に、是非お立ち寄りください。



 卵がたっぷり載ったオムライス(この写真はハーフで作ってもらいました)
 こちらも美味しく頂きました。



 レースが進んでも、なかなか水がはけない佐賀のコース
 だからといって前残り一辺倒かというと全然そうではなくて、ペース次第で前も止まるし、捲り追い込みも決まります。不良馬場イコール時計勝負、みたいな雑な予想じゃ、馬券も当たらない。競馬としては面白いレースが続きました。



 この日は、岩手との騎手交流競走「M&Kジョッキーズカップ」も行われました。
 コロナの影響で、この大会の開催は4年ぶりとのこと。
 岩手から参戦してきた騎手に、声援が飛んでいました。


 やがて夕方になり、メインレースの頃合い。



花吹雪賞 は、九州・四国交流の3歳牝馬による重賞です。



 3番の グラインドアウト と、4番の ピクシースカイ が高知からの遠征馬。
 前走は条件戦で敗退しており、佐賀の馬との比較が予想のポイントになりました。

 迎え撃つ地元佐賀勢は、6番の ​フークファンタジー​ が前走の佐賀若駒賞でトゥールリーの2着と好走。人気の中心となりました。

 果たして結果は……



 高知の グラインドアウト が、8馬身差の圧勝!
 2着も高知の ピクシースカイ



 ピクシースカイに乗っていたのは、高知に短期移籍で行っている 中島龍也騎手

「勝負所で手応えが厳しくなりましたけれども、最後まで止まらずに渋太く走ってくれました。」

 勝ち馬との高知での時計差を考えると、この馬なりには走れたということなのでしょう。



グラインドアウト に乗った赤岡修次騎手の勝利騎手インタビューの模様は、​ 佐賀競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。

 正直……この決定的な差はショックでした。
 高知の馬との差が、これほどまでにある、ということを見せつけられた感じがしました。

 船橋でJRA勢と互角に渡り合ったウルトラノホシのことを思えば、単純に競馬場間のレベル云々、ということではないんだと思います。しかし、高知の「層の厚さ」は現状認めざるを得ない。

 2週間後の2月4日には、今度は牡牝混合で佐賀所属馬限定の重賞・飛燕賞が行われます。ここに出てくる馬がどのようなラインナップになるのか。そしてどんなパフォーマンスを発揮するのか。他場の馬と戦っていける馬たちの活躍があるのかどうか。興味は尽きません。



 続きまして。
 1月23日火曜日の 高知競馬場
全日本新人王争覇戦 が行われました。



 写真だけ見ると、青空が広がって気持ちよさそうに見えるのですが……海が近いので、風が強くて。この日は冷たい風が吹いて、本当に寒い一日でした。





 出場騎手紹介式
 それぞれの騎手を応援する方々が、ステージを囲み声援を送っていました。



 名古屋からは2名参戦。
 昨秋ネクストスター名古屋を勝つなど、活躍の幅を広げる 細川智史騎手 (右)
 重賞勝利も重ねて勢いのある 塚本征吾騎手 (左)



 集合写真
 せっかくヤングジョッキーズシリーズでJRA所属騎手も復職を決めたのだから、その復職で出走出来るようになったら面白いのですけれどもね。

 注目された第1戦



細川智史騎手 のマジックバローズが差し切り勝ち!!!



 レースのあと、結果を出してくれた馬とその周囲の人々への感謝も口にしていました。



 塚本征吾騎手は後方からの競馬になり、内から差を詰めたものの5着
 勝負に行ったところは窺われましたが、結果には結びつかず。
 上がって来て残念さをにじませていました。

 続く第2戦



 古岡勇樹騎手のカリスマタイクーンが勝利



 第1戦を勝った細川智史騎手は、第2戦では8着。
 レースのあと……

「もう一発!と思って乗りました。前に行って欲しいと言われていたので先行しましたが……8着だったので、ダメだと思っていました。」

 上がって来て、8着だったのはわかっていて、第2戦を勝った古岡騎手の着順まではすぐにはわからない。あと、勝っていない騎手の得点も。
 取材陣も、さて、優勝は誰!?と結果発表を待っていました。

 結果、2戦目を勝った古岡騎手は、第1戦で9着。僅か着1つの差で、 細川智史騎手の優勝となりました





 2位は古岡勇樹騎手。3位はJRAの佐々木大輔騎手。

 細川騎手に、ちょっと意地悪で 「これで新人王ですよ!」 と声をかけてみました。
 すると、こんな言葉が返ってきました。

「自分なりに頑張って行きます。」

 優勝した直後に出た言葉だっただけに…衒いのない、良い言葉だったな。


 大会は第4レースで終了。
 他の騎手はそれぞれ競馬場を出て帰路につきました。

 しかし、この人は残ってレース。



 佐賀の 加茂飛翔(かもつばさ)騎手
 この日は、大会の2鞍だけでなく、更に一般のレース2鞍、別府真司調教師の管理馬に騎乗していました。



 8レースはサイセイセイに騎乗
 果敢にハナを切って粘り、9番人気で5着でした



 勝利という結果は出なかったけれど……
 それぞれに、自分の思う競馬は出来たみたい。
 そしてそれぞれに反省点も率直に話していました。いつものように。

 人より多く経験を積んで、人よりほんの少しでも多く前進。
 積み重ね、ですから。

 この日の彼は、いつも以上にいい男、でした。



 夜になると、雪が降ってきました。
 どうりで寒いわけだ……



 9レースの落馬事故、とても心配。
 大きな​怪我でなければいいのですが……。


 最後に、今日24日水曜日の 大井競馬場 も少しだけ。
​ 2600mと長距離で行われる重賞・ 金盃 に、名古屋から一時南関東に移籍して挑戦している アンタンスルフレ が出走。結果は惜しくも敗れ7着でした。



 1周目のゴール板前
 写真右手の緑帽黄色のメンコが アンタンスルフレ
 好位置は取っていましたが……ゲートを出たあと促されていましたし、行き振りももう一つに見えました。



 ちょっといつもとは、勝手が違ったのかな……



 レースは、ランリョウオー(左桃帽)がセイカメテオポリス(右黄帽)をアタマ差差し返して優勝。



アンタンスルフレの丸野勝虎騎手の話

「平均ペースが合う馬。今日はペースが速くて、この馬の形になりませんでした。揉まれるのも良くないので、テンに出してついて行きましたが、その分(2周目)向正面でキレがなく、持ち味である終いの渋太さが生かせませんでした。」

 馬にとっては、興味深い挑戦でした。
 得意な舞台を求めて、南関東でも多くの人々の手で準備され、そして前走のトライアルと今回の本番で2戦。この馬の良さも見えたし、現状もまた見えたチャレンジだったのではないでしょうか。

 まだ明けて6歳と若い馬。
 これからのアンタンスルフレにも、引き続き注目していきたいです。



 来週は、名古屋のナイター開催。
 また寒いよね……きっと。
 頑張って様々なことを見聞きしてこられればと思っています。





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最終更新日  2024年01月24日 19時50分09秒
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