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2024年02月07日
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カテゴリ: 坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。

 もう先週のことになってしまいましたが……
 引き続き 名古屋競馬場 から。 2月1日に重賞・梅見月杯 が行われた日のことです。



 先週の稿で、ナイター開催でもそこまで寒くなかった、的なことを書いたような気がしますが……この日は「いつもどおり」風が吹いて寒い一日。空の色もこんな感じで、雲が出るとどんよりとした雰囲気にどうしてもなってしまいますね。

 冬っていう季節は、そういう季節なのかも知れません。


『今週のキッチンカー』 (仮題)
 新しいキッチンカーが、名古屋競馬場に来てくれました。



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 昨年の3月に始めて、まもなく1年になるキッチンカーです。



 こちらがメニュー。
メインはバターチキンカレーとキーマカレー の2種類のカレー




 鍋には、しっかり仕込まれたカレー。これはキーマカレーです。
 見るからにうまそう。



 こちらはバターチキンカレー
 添えられた野菜も、カットされて馬見のあるドレッシングがかけてあって、「ひと手間」を感じます。

 食べてみると…これが 激ウマ
 辛さはバターチキンカレーなので控えめ。コクがあって、とてもおいしい。
 ちょっとビックリしました。



 最高の笑顔で迎えてくれるのは、店主の 船見有季さん
 お話を聞いてみると……とっても親しく話してくださるので、少々立ち入ったことまで話が及んでしまいました(汗)。

「実は、最近離婚しまして……それをきっかけにこのキッチンカーを始めました」

 人生、まさにそれぞれ。そして波瀾万丈。
 これまでのキッチンカー取材の中でもないほど、大きな人生の節目でチャレンジされている方に行き会いました。

「子どもが3人いて、離婚したあとどうやって生きていこうかと考える中で、周囲の人々にも相談しているうちに『キッチンカー』っていうアイディアが出ました。貯金を全てはたいて、車を駆って準備して、ついでにローンで家も買ってしまいました。集合住宅だと、キッチンカーを置いておける場所がないので。人生、勝負かけてます(笑)」



「自分自身、料理は好きだし、介護福祉士として仕事をしているので、人と触れ合ったり人を観察したりすることがむしろ好きなんです。だから、キッチンカーの仕事は向いていると思いました。」

 とはいえ、それだけで「勝算」に結びつくほど甘くないのも、キッチンカーの道……

「初めのうちは、たいへんでした。この1年間は『データ集め』をしていた感じですね。どういうイベントとか場所で出店するのがいいかとか、イベントによってどのように商材を変えていったらいいかとか、色々工夫してきました。おかげさまで、1年近く経って少しずつわかってきて、ようやく成り立っていくめどは立ちました。」

 そんな風に話す彼女の口調は、とてもエネルギーに満ちています。
 この、何とかやっていこうという「気持ち」が、支えているのかなと感じます。
 よく、「気合いで何でも出来ると思うな(笑)」ってなりますけど、気合いはやっぱり、大切だ。



「会社員をしていたら、嫌なことがあったら病んでしまう、っていう人もいると思うんですよね。その点このキッチンカーの仕事は、一日の中でいいお客さまに巡り会えたら、トータルそれでOK、幸せになれるんですよね。一人一人のお客さまと接することが楽しい。介護の仕事も同じなんです。」

 いまも、週2回は夜勤も含めて介護の仕事もしているという彼女。身につけているホスピタリティの精神が、この仕事にフィットしているのでしょう。

「貯金は、いずれゆったりと過ごすためのものだと思っていたのですが……こんなことになるとは(苦笑)。」

 人生の勝負を賭けた、キッチンカーのカレー。
 また競馬場に来てくれたときには、応援かたがた頂きたいです。

​  Seeding You  ​ Instagramはこちら
 今回も、ごちそうさまでした。



 ここからはレースの話。



 名古屋競馬の重賞開催日には、大抵の場合、重賞に出ないオープンクラスの馬たちのためのレースが組まれています。3歳馬戦なら「ドリーム戦」、古馬なら「昇竜戦」といった名前がついているのですが……この日の 古馬A級「如月昇竜戦」 では、注目の馬が久しぶりの勝利を飾りました。



 勝ったのは、写真真ん中の10番の馬
 昨年の駿蹄賞の勝ち馬・ ​リストン​
 好位から終いを生かす競馬で、最後の最後にハナだけ差し切りました。
 その駿蹄賞以来、9ヶ月ぶりの勝利でした。



 主戦の丸野勝虎騎手に別の騎乗馬がいたため、今回は笠松・渡邊竜也騎手が代打騎乗。

 管理する 荒巻透調教師 が、レースのあととても嬉しそうでした。

「夏以降結果が出ず、行っても止まるレースが続いていたので、今回は控えて行くように指示していました。今回も追い切りで速い時計が出たように、調子は悪くなかったんです。久しぶりに勝てて本当に良かったです。」

 セブンカラーズがいなければ、もしかしたら駿蹄賞からダービーの2冠を獲っていたかも知れない。それほどの実力を備えているリストン。復活ののろしが上がったからには、ここからはもう目が離せません。

 そういえば……
 無敗で東海ダービーを制したあと休養していた セブンカラーズ も、 明後日2月9日金曜日の笠松・プリマヴェーラカップ(牝馬A1)で復帰 。東海の古馬戦線も、面白いことになって来そうですよ。


 いよいよメインレース
 古馬の重賞・梅見月杯(1500m)



 昨年までGWに行われていた かきつばた記念(Jpn3)が2月29日に移った ことにより、この梅見月杯が地方全国交流のかきつばた記念トライアルとなりました。

 かきつばた記念まで、もう1ヶ月足らずなんですよ!!



 最初のゴール板前
ボヌールバローズ が予想通りハナを取り
 正月の名古屋記念を勝った ブンブンマル が番手
 浦和から遠征の サヨノグローリー が3番手
 他の馬たちはこの先団3頭を見る形で、機を窺っておりました。

 ここに書き切れないぐらい、色んな動きがありました。
 だからこそ、最後の直線は多くの馬にチャンスがありそうな接戦!



 脚を溜めていたメルトが、直線半ばで前に並びかける



 地元名古屋所属の メルト が、遠征馬を迎え撃って見事勝利!!!
 主戦の岡部誠騎手に別に騎乗馬があったために、今回の鞍上は、初のコンビとなっていた 丸野勝虎騎手



 浦和・ サヨノグローリー は、本当に惜しい2着でした。
 レースの後、 ​澤田龍哉騎手​ も残念そうだったな……

「ハナに行った馬の直後というポジションが欲しかったので、行こうと思えば行けたと思いますがその位置に拘りました。勝負所では、正直もう一呼吸置きたかったのですが、後ろから来る(ゴールドレッグスの)気配がしたので、動き出しました。でも馬の『準備』が出来ていなくて、徐々に馬が温まっていった感じでしたね。あと50m(動き出しを)待てれば、反応も違ったと思います。」

 彼の説明は、いつも丁寧で、馬に乗れない私たちにも聞いて伝わる言葉を選んで、教えてくれます。今回も、馬の状況が本当によくわかるコメントをくれました。



 大井・ボヌールバローズは、今回もばったりと止まることなく渋太く食い下がって、3着。 本田正重騎手 は、今回この馬には初めての騎乗でした。

「距離は1400mぐらいの方がいい馬なのかなと思います。あと、内ラチ沿いをあけて走るようなレースは得意でなくて、内ラチ沿いを行く形の方が良いのではないでしょうか。いいペースで走ってくれましたが、最後は止まってしまいました。馬体減は気になりませんでしたね。」

福永敏調教師 に、距離について話を聞くと……

「(前走で騎乗した)下原騎手も、1400mぐらいの方がいいのかなと言っていました。ただ、だからといって1400m、1200mと短いところばかり使ってしまうと、そこまでの馬になってしまいますから。」

 これからも、距離含めて挑戦させていくとのこと。
 先行して、常に厳しい展開の中で頑張っているボヌールバローズ
 次、どこに矛先を向けてくるのか楽しみです。



丸野勝虎騎手 の勝利騎手インタビューの模様は、​ 名古屋競馬オフィシャルYoutube映像 ​でご覧下さい。

​  角田輝也調教師 も、嬉しそうでしたね。

​「今回は2日前追い切りにして目一杯時計を出したし、装備も様々変えて臨みました。まだ状態面は万全ではない中で、結果が出て良かったです。次走はかきつばた記念。(トライアルを)勝った馬が行かないという話にはならないと思いますから。」



今年のかきつばた記念は、2月29日木曜日。ナイター開催の10Rです。
 皆さん、是非ともお見逃しのないように!!





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最終更新日  2024年02月07日 20時09分53秒
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