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カテゴリ: カテゴリ未分類
日本では、子供を出産すると、出生届を役所に出します。

普通、婚姻中の男女の子であれば、父親か母親が出生から2週間以内に出生届を提出しますし、未婚の母の子であれば、母親が提出しますね。

また、出生届というものは、通常、出生証明書と同一の用紙になっていて、日本で出産したなら、産婦人科が出生証明書を記入して、それに出生届の分を今度は親が記入して提出する訳です。

そうすると、この届によって、日本では親子関係が決まるわけですね。

この意味するところは、日本では、出産の事実と親子関係の成立とが同義であるということです(以前にも書きましたが、父親は推定されるに過ぎませんが)。

さて、あらかじめお勉強をした上で、タレントの向井亜紀さんと元プロレスラーの高田延彦さんのケースを考察してみましょう。

報道によると、同夫妻が米国女性に代理母出産を依頼して生まれた双子の出生届受理を求めていた裁判で、東京高裁は29日、東京都品川区の不受理処分を適法とした東京家裁決定を取り消し、出生届受理を命じる決定をしたそうです。

代理出産について、法務省はこれまで「日本では産んだ女性が母親」との見解をとってきました。

日本の産婦人科学会も厚生労働省も代理出産を禁止しています。



しかし、東京高裁決定は「子と血縁関係があり、米国の裁判所で親子と認定されている。受理しないと法律的に受け入れる国がない状態が続く」との判断を示し、品川区長に対し出生届の受理を命じる決定を下したということのようです。

向井さんはブログで「ここにある判決文を読んでいると、アメリカにも日本にもいる親のない状態で育たなければならなくなり得る子供たちや、子宮を持たない女性、そして、身の危険を承知の上で救いの手を差し伸べてくれた代理母に対する、温かい視線が感じられ、本当にもう、この用紙だけでも宝物にして棺おけに持って行きたい気持ちです」と喜びを語っているそうです。

向井さんに対しては、最初に出生届が不受理とされ、マスコミに取り上げられた際に、一部の心ない者から随分と中傷されていたのをご記憶の方も多いでしょう(個人攻撃はお止めなさい、と言いたい)。

問題なのは、アメリカで認められている代理出産の制度を利用する日本の夫婦がいる中で、法整備が追いついていない点なのですよ。

ちなみに、アメリカでは州によって代理出産を依頼した女性も母親になれるので、よくDNA上の親との間で裁判が起きますが、高田夫妻の場合は、アメリカの裁判所から「同夫妻が実の両親」との判決を受けています。

それから、卵子提供・代理母出産情報センター(そういう「センター」が既に日本に存在するんですね)によると、海外で代理出産をした日本人夫婦の50組以上が実子として出生届を出して受理されており、不受理となるケースは高田夫妻で2例目だそうです。

つまり、役所の判断で96%以上受理されているのが、海外代理出産の日本における戸籍事務の現実ということのようです(はい、上記の法整備とのギャップですね)。

不受理となった1例目の関西の50代夫婦の場合は、夫の精子と妻ではない女性の卵子との人工授精によってできた受精卵を代理母が出産したケースです。

ですから、代理出産という点では共通ですが、厳密には高田夫妻のケースとは異なりますね。

この夫婦は出生届が受理されないのは不当だとして、処分取り消しを求めましたが、家裁、高裁とも棄却され、最高裁も昨年11月に特別抗告を棄却する決定を下し、不受理が確定した訳です。

さて、品川区長が最高裁に上告するかどうかは未定とのことですが、どうなりますか。




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Last updated  2006/10/01 05:15:39 PM
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Re:代理出産~高田延彦と向井亜紀(10/01)  
エラカリ  さん
私も、この高田夫妻のケースで、何故、出生届が不受理だったのか疑問に思っていました。

いろいろ難しい問題もあるのでしょうが、私はこの高田夫妻のケースでは素直に受理されるのが、妥当だと思うのですが・・・(>_<) (2006/10/01 08:01:32 PM)

Re[1]:代理出産~高田延彦と向井亜紀(10/01)  
エラカリさん
>私も、この高田夫妻のケースで、何故、出生届が不受理だったのか疑問に思っていました。

法務省と品川区役所の考えは、ある意味当然でもあるのですが、一方裁判所は、司法権の範囲内で社会と法の矛盾を指摘することも必要ですね。

>いろいろ難しい問題もあるのでしょうが、私はこの高田夫妻のケースでは素直に受理されるのが、妥当だと思うのですが・・・(>_<)

アメリカで認められているから、日本でも全部認めるべき、とまでは私も言うつもりはありませんが、日本社会の現実が、法と乖離し始めたら、取締りを強化するか法改正(法制定)をするか、どちらかが必要だと思います。 (2006/10/01 09:58:50 PM)

こんばんは  
YAMA-DRA  さん
医療問題は、法律面だけでは解決できない問題ですね。
法務省や厚生労働省などの縦割り行政の弊害が要因なのでしょうか?

追伸:私のブログの8000アクセス目のキリ番を大魔神先生が踏んでいただきありがとうございました。 (2006/10/02 01:46:44 AM)

こんばんは  
この報道を見たとき
日本の社会の矛盾差を感じましたね。
この報道のように、子供ができる事を熱望して子供ができたら、無国籍状態や出生届が受理されないで頑張っている親がいる・・・・・・もう一方では、正当に出生がきちんと認められ(コレが普通ですが)、何ら問題が無く子供が日本国内で生活できる権利があるのに、その子供虐待し、逮捕される大人たち(日本では児童虐待の殺人は大抵が業務上過失致傷だと思う)なんか矛盾を感じますね。民法の家族法は、まだまだ古い制度だと思います。
自分は、そう感じましたね。
(2006/10/02 02:25:21 AM)

Re:代理出産~高田延彦と向井亜紀(10/01)  
syoshi-masatoku  さん
「技術」と「法律」。いつも遅いのは「法律」。その狭間でさまよう人がでる。もっと、広く勉強しないと。(私も) (2006/10/02 04:30:53 AM)

Re:こんばんは(10/01)  
YAMA-DRAさん
>医療問題は、法律面だけでは解決できない問題ですね。

ある種、聖域となっていますね。

>法務省や厚生労働省などの縦割り行政の弊害が要因なのでしょうか?

それも無関係ではないでしょうが、私はどちらかというと国会の方が要因だと言っているわけです。

>追伸:私のブログの8000アクセス目のキリ番を大魔神先生が踏んでいただきありがとうございました。

それは、それは。
縁起がいいですね。 (2006/10/02 11:45:31 AM)

Re:こんばんは(10/01)  
ひろひろり。さん
>この報道を見たとき日本の社会の矛盾差を感じましたね。

なるほど。
矛盾は多々ありますね。

>この報道のように、子供ができる事を熱望して子供ができたら、無国籍状態や出生届が受理されないで頑張っている親がいる・・・・・・もう一方では、正当に出生がきちんと認められ(コレが普通ですが)、何ら問題が無く子供が日本国内で生活できる権利があるのに、その子供虐待し、逮捕される大人たち(日本では児童虐待の殺人は大抵が業務上過失致傷だと思う)なんか矛盾を感じますね。民法の家族法は、まだまだ古い制度だと思います。自分は、そう感じましたね。

古い家族法を引きずっている部分は確かにあります。
法制審議会等でも、何度も議題に上るけれども、改正までは至らない問題も多々ありますし。
矛盾はできるだけ解消しなければいけませんよね。 (2006/10/02 11:53:26 AM)

Re[1]:代理出産~高田延彦と向井亜紀(10/01)  
syoshi-masatokuさん
>「技術」と「法律」。いつも遅いのは「法律」。その狭間でさまよう人がでる。もっと、広く勉強しないと。(私も)
-----
確かに、民法の規定は人工授精や代理出産などは想定していないという点がネックになっていますからね。
後追いは仕方ありませんが、適宜キャッチ・アップして想定の範囲内にしないといけません。 (2006/10/02 11:56:00 AM)

こんにちは。  
蜆汁硯海  さん
>代理出産について、法務省はこれまで「日本では
>産んだ女性が母親」との見解をとってきました。
普通の事態でもありこれからも維持される見解でしょうね。

>東京高裁決定は「子と血縁関係があり、米国の裁
>判所で親子と認定されている。受理しないと法律
>的に受け入れる国がない状態が続く…
子供の人権に配慮した判断というわけですか。上記見解に拘っている限り出ない判断な気がします。人権の入口でこんな揉め事のないようにして欲しいですが、仕方がないのかもしれません。
しかし、この不備。新しい法律ができるまで裁判が増えるのでしょうか。
それとも先例になって、血縁関係(DNA?)の証明や出産国の裁判が必要になるのでしょうかね。いずれにしても手続は大変そうです。
ともかく、
>日本の産婦人科学会も厚生労働省も代理出産を禁
>止しています。
この議論を詰めるのが先のようです。

>父親か母親が出生から2週間以内に出生届を提出
>します。
名前がなかなか決まらず、これも簡単ではありません。
最後の晩に「ええい!」と決めてそのまま役所に行っている人も多いはずです。
その後で姓名判断なんかしたりして。 (2006/10/02 12:07:31 PM)

Re:こんにちは。(10/01)  
蜆汁硯海さん
>>代理出産について、法務省はこれまで「日本では産んだ女性が母親」との見解をとってきました。
>普通の事態でもありこれからも維持される見解でしょうね。

法的安定性と先例踏襲性が役所の役所たる所以ですから、法務省や区役所に変われというのは確かに難しい面がありますね。

>>東京高裁決定は「子と血縁関係があり、米国の裁判所で親子と認定されている。受理しないと法律
的に受け入れる国がない状態が続く…
>子供の人権に配慮した判断というわけですか。上記見解に拘っている限り出ない判断な気がします。人権の入口でこんな揉め事のないようにして欲しいですが、仕方がないのかもしれません。

法務省と裁判所は一枚岩ではありませんので、裁判所が積極的に社会の変遷に対応する必要があります。

>しかし、この不備。新しい法律ができるまで裁判が増えるのでしょうか。それとも先例になって、血縁関係(DNA?)の証明や出産国の裁判が必要になるのでしょうかね。いずれにしても手続は大変そうです。

おそらく、受理されない役所はマークされるので、既に受理された役所に届出をするように、親の側も対策を立てるのでは?
私が相談を受ける○○センターの人間だったら、そうアドバイスしますが。

>ともかく、
>>日本の産婦人科学会も厚生労働省も代理出産を禁止しています。
>この議論を詰めるのが先のようです。

それそうですね。

>>父親か母親が出生から2週間以内に出生届を提出します。
>名前がなかなか決まらず、これも簡単ではありません。最後の晩に「ええい!」と決めてそのまま役所に行っている人も多いはずです。
>その後で姓名判断なんかしたりして。

そうでしたか(笑)。
名づけも大事な親の仕事ですよね。 (2006/10/02 12:30:56 PM)

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