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『クローズ ZERO』(2007) 上映時間 130分 製作国 日本 ジャンル アクション/学園 トレイラー左から、リンダマン(2年) 時生(3年A組)芹沢多摩雄(3年A組)坂東(2年)伊崎(3年)拳(ヤクザのチンピラ)源治(3年E組)↑なんで、ポスターの人物に学年クラスを記載したかというと、いや~、これはやっぱり、学園青春モノですよ~。闘争だ、戦争だと言っても、しっかりクラス毎に団結してるんですよね。(笑) 源治が3年で編入したのは、E組。 そこで頭を張っていた、忠太(ポスター不在)を倒して、E組を制覇。続いてC組、D組と手中に?収めていくが、そのつど、ただコブシで押さえ込んでいくわけではなく、それぞれのエピソードで、どうやら友情と信頼も掴みとる。 こいつなら、自分のできなかった、「芹沢多摩雄」を倒し鈴蘭制覇を、成し遂げてくれるかもしれない、と、皆に夢を抱かせる。 基本は、クラスの一致団結。冒頭、それが分かった時、やっぱり学園青春モノだ!ッと。さらに言えば、どうやら、それぞれ中学時代の学校で番長だった子たちが(今時番長とは言わないケド。。)、この鈴蘭制覇を目指してきてる。事実、中学時代の繋がりが、鈴蘭でも続いてる子がいます。 源治の中学時代の親友の時生は、鈴蘭高校で芹沢の相棒で、軍団のNO2。そして、どうやら、この高校はある意味《聖域》とも言えるかも。「鈴蘭を出た奴でヤクザになった奴は、お前くらいなもんだ」「鈴蘭のトップをとったら、組の跡目を継ぎたいなんて言わなくなるさ」どちらも、なーるほどと感じさせる 大人たちのセリフ。つまり、ケンカ子ばっかり揃っているから、なかなかトップに立てない。毎日毎日 誰か倒してやろう、と身体を張って過ごしているうちに卒業となって、どうやら、それなりに、なにかを掴み取って大人になっているらしい。。不思議な学校です鈴蘭高校って。 《不良高校》と銘打っている割には、なんだか、ものすごく青春できる学校のようです。そこで生き残って、なにかを真っ当することは、価値あるモノを得られることみたい。それってなんだろう?根性?友情? ありがちな言い方で現すと、成長ホルモン全開時期の、「自分探し」が、ひとまず決着つけられる、というところか。そうしたことを、大事なことを高校時代に得られなかったと悔やむ、チンピラ拳(やべきょうすけ)の姿からおのずと感じている ところへ、やがて「跳べ!源治!」「お前は俺の夢だ!」とても暑苦しくなりそうな こうしたセリフが、実に、スッと入ってくる。ああ、そうか、そうなんだね、と。鈴蘭高校は、いわゆるワルガキのための、大人になるためのモヤモヤが淘汰される通過点なのかも?この、不思議な学校、「鈴蘭高校」には、一体何があるのか?子ども達は、ここでなにを掴むのか?それは、題名の「クローズZERO」の、ZEROってトコにあるようです。映画は、原作本の一年前という設定だそうですね。これは、原作者:高橋ヒロシ氏の、映画化の際の最大条件、坊屋春道(原作の主人公)を映画に出さない、という条件の 苦肉の策からスタートしたようですね。 坊屋を出さないなんて、「クローズ」じゃない、いやいや、、原作の主人公が登場する以前の鈴蘭高校でも、こうした抗争が続いていただろう。ということは、そこで起きることは、坊屋は登場しなくても、原作のテーマと同様のことが描ける筈だ、と。殴って、戦って、倒して、倒されて、そこで見届ける自分というモノ。「クローズ」以後の話が、現在、なお連載中のように、「クローズ」以前の話があるだろう、それが「ZERO」だ、ということのようですね。 源治や多摩雄が主人公、それ以上に、舞台となる鈴蘭高校というものが、キーワードなようです。「全部 壊して ZEROになれ!」ってことでもあるんですよね。 自分は、殴り合いのケンカって経験ないんで、ホントそういうの分からないんですけど、身体がバラバラになるほど、戦ってるときや終わった時って、アドレナリン分泌がものすごいんでしょうね。。亀田兄弟話題がしばし噴出していて今鎮火したけど、ボクサーやK-1の人なら分かるのでしょうね。1分がものすごく長く感じるようだし、ものすごく怖い。はじめ、小栗くんが「クローズ」に決定した時、坊屋春道を演じるんだろうと、多くの人が思ったそうですが、、坊屋を演じれる人はいない、と原作者は当然、プロデューサーも分かっていたのですね。もしやれるとしたら、それは小栗くんだろうとは 思ったそうですが。。そんなにすごい坊屋春道って、どんなキャラなんだろう~。 いつか、原作本も読んでみたい、坊屋春道に会って見たいです。そんな風に感じさせる、製作裏話でした。高橋ヒロシの人気コミック『クローズ』を鬼才・三池崇史監督が完全オリジナル・ストーリーで実写映画化したバイオレンス・アクション。不良学生ばかりの男子高校を舞台に、学園の頂点を目指して激しい抗争に明け暮れる男たちの熱き生き様を、壮絶なケンカ・バトルと共に描き出す。主演はTV「花より男子」「キサラギ」の小栗旬、共演に山田孝之、やべきょうすけ。最凶・最悪の不良学生たちの巣窟、鈴蘭男子高等学校。幾多の派閥が勢力争いを繰り返し、いまだかつて鈴蘭を制覇・統一した者はいなかった。現在も、芹沢多摩雄率いる最大派閥の“芹沢軍団”を軸に、群雄割拠の状況が続いていた。そんな鈴蘭にやって来た3年の転入生、滝谷源治は、本気で学園の制覇を狙っていた。一匹狼を貫く源治だったが、ふとしたことから鈴蘭OBのチンピラ、片桐拳と出会い、次第に友情を深めていく。やがて拳は、自分が果たせなかった鈴蘭制覇の夢を源治に託すようになるのだが…。監督: 三池崇史 プロデューサー: 山本又一朗 原作: 高橋ヒロシ (秋田書店 少年チャンピオンコミックス刊) 脚本: 武藤将吾 出演: 小栗旬 滝谷源治 やべきょうすけ 片桐拳 黒木メイサ 逢沢ルカ 桐谷健太 辰川時生 高橋努 牧瀬隆史 鈴之助 田村忠太 遠藤要 戸梶勇次 上地雄輔 筒本将治 大東俊介 桐島ヒロミ 小柳友 杉原誠 渡辺大 阪東秀人 深水元基 林田恵 伊崎右典 三上学 伊崎央登 三上豪 松重豊 牛山 塩見三省 黒岩義信 遠藤憲一 矢崎丈治 岸谷五朗 滝谷英雄 高岡蒼甫 伊崎瞬 山田孝之 芹沢多摩雄
2007年10月29日
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イギリス史上最も繁栄した時代を築いた女王ヴィクトリアの若き日に焦点を当て、政争やスキャンダルなどさまざまな試練に見舞われながらも、その都度絆を深めて乗り越えてゆく夫アルバートとの美しくも純粋な愛の軌跡を描く感動の歴史ドラマ。主演は「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラントと「プライドと偏見」のルパート・フレンド。共演にポール・ベタニー、ミランダ・リチャードソン、ジム・ブロードベント。監督はカナダ出身の期待の映像作家ジャン=マルク・ヴァレ。 19世紀のイギリス。ウィリアム国王の姪ヴィクトリアは、筆頭の王位継承者として幼い頃から常に厳重な警護と監視の下に置かれ、息苦しい生活を強いられてきた。いよいよ国王が病に倒れると、ヴィクトリアを巡る権力争いは一層激しさを増す。ベルギー国王レオポルドの命を受けてヴィクトリアに近づいたアルバートも、そんな次期女王の夫の座を狙う一人に過ぎなかった。ところが、ヴィクトリアの美しさに心を奪われたアルバートは、自分の気持ちを正直に打ち明けたことで、かえってヴィクトリアの信頼を得るようになる。そんな中、ついに国王が逝去し、わずか18歳で女王に即位するヴィクトリアだったが…。監督: ジャン=マルク・ヴァレ 出演: エミリー・ブラント ヴィクトリア女王 ルパート・フレンド アルバート公 ポール・ベタニー メルバーン卿 ミランダ・リチャードソン ケント公爵夫人 ジム・ブロードベント ウィリアム王 トーマス・クレッチマン ベルギー国王レオポルド マーク・ストロング ジョン・コンロイ 公式サイト 感想ヴィクトリア女王は、夫との間に9人もの子供に恵まれ、その子孫はヨーロッパに広く系譜を残したそうです。国民に愛され、夫に愛され、充実した人生を送ったそうです。一人の女としても幸せに、女王としても成功した人。自分の知識はわずかなものしかありませんが、なんとなく馴染み深いのは、大好きなアガサ・クリスティの小説で、よく聞く名前だから。 クリステイ作品中で、登場人物たちが”古きよき時代”として、ヴィクトリア女王の時代を懐かしんでます。国民に愛された名君だったんですね。思いっきりネタばれです。「女王を射止めろ」初めての出会い。”求婚者”のひとり。「この絵のように美人なのか?」「会ってみればいいさ。」アルバート公は、ヴィクトリアの好みを勉強し、会話しようとする。ヴィクトリアは、月並みな?会話に興味なさそう、でも笑みを浮かべる。ヴィクトリアは、ワルツは踊れるかと聞くが、アルバートはダンスが得意じゃない。「彼女を笑わせるんだ」兄のアドヴァイス。アルバート公の何がヴィクトリアの心の琴線に触れたんでしょうね。人柄?ユーモア?好みのイケメンだった?最初の出会いの感触は良い感じ。求婚時代、めったに会えない。理由がないと訪問出来ないし、ほとんどが手紙。そもそも、プロポーズは女王がするしきたり。ヴィクトリアのそばにいる、彼女のお気に入りは与党党首メルバ-ン卿。ヴィクトリアは自分の若さや未熟さを自覚、いろいろな助言は受け入れたいし、周囲に人は大勢いても、うかつには心を許せない立場。「政治家は、あなたの前を通り過ぎていくだけよ」というおばの助言に、意味の分からない表情をする。経験不足は仕方ない。でも、国を良くしたいという情熱。気品や知性は相当な人だったんじゃないでしょうか。しばしば彼女の手紙にも登場する名前に、アルバートは苛立つ。苦手なダンスを練習したりする。今と違って電話もない時代の、数行の手紙の絆。ヴィクトリアが、悩み、孤独で、窮地に陥ったとき、彼女がえらんだのはアルバートだった。戴冠式、女王になったヴィクトリアを見守る。支えになりたいと申し出るけど、距離を置かれる。「まだその時ではない」ヴィクトリアは新しい責務を、自分の力でやりたいみたい。やがて起こるスキャンダル、政権交代した政党との確執、国民の不信。結婚し、”女王の夫”となった。口出しのつもりはなくとも、彼女の力になりたいアルバートの尽力に、腹をたてるヴィクトリア。高い地位の人でも、声を荒げて喧嘩もするわけで。「あなたは、女王である私の夫にすぎない。私の仕事をとらないで。」難しいジレンマです。宮殿のしきたり。巨大な力の象徴である妻。夫婦のパワーバランス。簡単に壊れてもおかしくなかったでしょうね。アルバート公が賢明な人だと感じたのは、実家ベルギーから有利な政治を期待されても、全然無視するところ。一番大事なのはヴィクトリア。ヴィクトリアを巡るライバル?だったメルバーン卿には毅然とした態度で対処する。メルバーン卿も、アルバートを認め、女王に助言する。「彼と執政を行いなさい。彼は善良で、頭が切れる。」メルバーン卿は、女王になる前からの信頼できる友人だったが、政治家の立場の考え方や主張が、ヴィクトリアのそれとは違っており、彼女の本当にやりたいことを助けてはくれない人。ヴィクトリアは、夫に好きな人を選び、その人は”女王の夫”としても”大当たり”だった、という印象です。アルバート公は、”有能”、”善良”、”忠実”で、どんな喧嘩をしても、裏切ることは無いと信じられる。なにより、ヴィクトリアを命をかけるほど愛している~~。幸せな気持ちになれる映画でしたよ。自分、単純な人間なので~。 あれよあれよのエンディングでした。えっ、もう終わり?女王を狙った銃弾に体を張り、倒れる。執務室に、アルバート用デスクが女王の向かいに運ばれ、うれしそうなアルバート。結婚後の波風も乗り越えた様なふたり。二人三脚で”女王”家業をやってくんだね~という、良い雰囲気。二人の幸せな姿を見続けていたい。周囲のスタッフや、国民もそんな風に感じたのかな?二人の間には信頼と愛があり、周囲もあたたかい気持ちになれる。だから、ああいう終わり方なのかな~。沢山の貴族や政治家であふれる広間に、ふたり肩を並べキビキビと入っていく。二人だけに通じる話に、笑いながら。みなが恭しくふりかえり、二人を見つめる。実の母親さえも信用できなかった権謀策謀にみちた世界に、ふたりで微笑みながら立つラスト。←思いっきりネタばれですみません。このシーンが好きで。新婚のラブラブなときもよかったんですけど。衣装や、建物、馬車に、、なにもかも豪華で、すばらしかったです。アルバート公の髪型が、時々、気になりました。当時の時代としてはイケてる髪型なのか。ちなみにずっと、オーランド・ブルームが、年取ってやつれたのかのかなっと思ってみてたら別人でした。ルパート・フレンドさん、覚えます。
2012年09月26日
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【 氷と炎の歌シリーズ 3 】 ●●ジョージ・R・R・マーティン ●● 第三部 『剣嵐の大地』 ハード・カヴァー 1~3冊*まだ文庫化されてません 〈氷と炎の歌3〉王都での決戦を終え、王権の安定をみた七王国。だが国中に離散したスターク家には、かつてなく苛酷な運命が舞い下りる! シリーズ史上最高の呼び声高い第三部 作品紹介:七王国の鉄の玉座を賭けた王都キングズランディングの決戦の夜。湾を埋めつくした大船団は緑色の燐火に呑まれ、巨大な鎖に捕らわれて次々と沈没し壊滅した。 一夜明けて、民衆は都の無事を喜び、少年王ジョフリーの統治を歓迎する。南部の大家ティレル家との婚姻による同盟も決まり、ラニスター家の勢力は隆盛を極めた。 一方、敵対するスターク家には、かつてなく苛酷な運命が舞い下りていた。"北の王"として蜂起したロブは、戦で連勝するも若さゆえに政治的失敗を繰り返す。その母ケイトリンは、二人の幼い息子が鉄諸島人に処刑されたと知り、さらに消息のない娘たちを案じて、ラニスター家の捕虜ジェイムの独房に赴き、決意の剣をとる……。 秘されていた愛憎や欲望が露わになり、さらなる意外な邂逅と運命の狂涛が描きだされる――世界21カ国で愛され、ローカス賞を連続受賞した、至高の異世界戦史シリーズ第三部、開幕!第三部 1冊目 表紙拡大一冊目の表紙、この美人は誰でしょう。サンサか、異国の女王ダニーか。まだ15歳くらいなのに、なんとも、妖艶です~。ちなみに二冊目の異様な外見の人物は、ラニスター家のティリオン。ジョフリー王の叔父。女王サーセイの弟。小人で顔も醜い。姉のサーセイからも父のタイウィン公からも憎まれ疎まれ、家来らには蔑視され、国民からも憎まれています。けれども、彼の心のつぶやきには、胸打たれます。国や民衆のことをちゃんと考えているし、ハンディや嘲笑にも断固として向き合っているし。彼は立派に人生を生きている。 毎回、彼の章は面白く読んでます。彼には幸せになってもらいたい。。三冊目の人物は、サムですね。あまりにも気弱で情けないという理由で、領主の息子なのに、父から疎まれ、後継者の座を剥奪。、辺境の地の夜警団(ナイツウォッチ)に黒衣の騎士になれとほっぽりだされてしまった。ナイツウォッチで泣き泣き過ごす毎日。ジョンら仲間との友情。 異形人や、野生人や、試練を潜り抜けていくうち、次第次第に成長していく様が、みっともなくて好き。『剣嵐の大地』の ハード・カヴァー全三冊が出揃ったのが 2007年の1月。第四部『鴉たちの饗宴(仮題)』が、来春の予定だそうです。第四部は、第三部の数年後のスタークのこどもたちが大人になった頃からのスタートを予定したのが、結局、間のエピソードも書かかなくてはいけなくなり、これがまた、また膨大なページ数となり、結局、当初全6部予定だったシリーズが、全7部シリーズになったそうです。こんなに面白いシリーズなら、何年でも完結するまで待てます。《ハリー・ポッター》シリーズは、最終巻の原書が発売、完結し、寂しいですが、まだ、《氷と炎の歌》シリーズ刊行を待つ楽しみが見つかり、良かったデス♪しかし、完結まで、何年かかるのやら。スティーブン・キングの『ダーク・タワー』なみの年数がかかるのかしらん。『剣嵐の大地』は、全七部予定のシリーズ《氷と炎の歌》の第三部、単行本1~3巻 刊行中。 第一~ニ部の 1・5倍の枚数。文庫本は一体、何冊になるやら。【 氷と炎の歌シリーズ 】 全七巻第一部 『七王国の玉座』 A Game of Thrones第二部 『王狼たちの戦旗』 A Clash of Kings第三部 『剣嵐の大地』 A Storm of Swords第四部 『乱鴉の饗宴』 A Feast for Crows 『乱鴉の饗宴』読後感想第五部 未定第六部 未定第七部 未定
2007年08月06日
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日本テレビ系連続ドラマ『妖怪人間ベム』(土曜PM9:00)がスタート 1968年にフジテレビ系で放送された人気アニメの初実写化 公式サイトより主人公ベムにKAT-TUNの亀梨和也(25)、ベラ役に女優の杏(25)、ベロ役に人気急上昇子役の鈴木福(7)と絶好調の3人が、悪の妖怪と戦う! 『妖怪人間ベム』は、「はやく人間になりたい」と願いながら、悪の妖怪と戦う闇のヒーロー、ベム、ベラ、ベロの物語。当時は、おどろおどろしい、独特のキャラクター画が強烈な印象を残した。 ステッキを持ち、帽子の下の目が輝く、たくましい外見が特徴のリーダー的存在、ベムを演じる亀梨は、「とても有名なアニメ原作なので驚いたと同時に大変光栄に思った」と意欲的。妖怪や特殊メークが必要な役を演じるのは初めてで「とてもメッセージ性の強い作品なので、しっかり役に染まりたい」と意気込んだ。 制作側は「大きな悲しみや苦しみを背負いながらもタフに生きる。そんな優しさと強さを体現してほしい」と期待した。 気性は激しいが母性のような優しさをあわせ持つ“女性の”ベラ役は杏。ベラとはロングヘアが同じで、「レトロな世界観でダークな雰囲気のアニメという印象。リアリティーのあるベラを演じられたら」とコメントを寄せた。 さらに、子供の姿をした無邪気なベロ役は、4月期のフジ系「マルモのおきて」で大ブレークした福くんに決定。福くんは妖怪に興味があり、ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪大戦争」などにはまったこともあるという。43年前の作品にもかかわらず、「妖怪人間ベム」も知っており、「どんな衣装とどんなメークかも楽しみ。僕らしいお芝居を一生懸命頑張ります」と張り切っている。 「原作の要素を取り入れつつ、2011年版の妖怪人間を作り上げる」と日テレ。新たな妖怪人間の誕生が期待できそうだ。 (sanspo.comより)見ました~。『妖怪人間べム』現代の風景に、ちょっと風変わりな風体の3人。演劇関係の人と思えなくも無いけど。亀梨くんのべム、カッコいいです。ボソボソっとした話し方もいいし。べムに変身するところは迫力があって、見ごたえ有り。 「人間に親切にしても、どうせ、きずつくだけじゃないか。」「助けをもとめている人間を、助けなければ、俺たちは本当の妖怪になってしまう。」「人間の友達が欲しいな。」「人間に生まれているくせに、無駄に生きるな。」3人の心情が現れた言葉が、ドラマを盛り上げ、妖怪の悲しさを醸し、人間でいることに反省を促しているよう。福ちゃんがい~ですね~。重たく暗い展開も癒されます~。最後に登場の、柄本明が、アニメのべムの衣装でしたよ。亀梨べムは、スナフキンみたい。どういうことでしょう~。アニメのラストはたしか、人間にはなれず、滅ぼされた記憶なんですけど。ドラマはどんな結末になるんでしょう。早く続きがみたいです♪毎週、家族で楽しみなドラマになりました♪
2011年10月22日
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『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』 (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 7月22日公開製作国 アメリカ ジャンル アドベンチャー/アクション/コメディ 全世界待望の映像プロジェクトのために、監督のゴア・ヴァービンスキー、主演のジョニー・デップ、オーランド・ブルームといった前作のスタッフ&キャストが総結集。圧倒的なスケール感と共に、史上最強のエンターテイメントがここに誕生する。世界中で驚異的な大ヒットを記録し、空前の海賊(パイレーツ)ブームを巻き起こした世紀のアドベンチャー巨編『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』。そのパート2。《公開時コピー》さらば、ジャック・スパロウ―― <パイレーツ・オブ・カリビアン>シリーズのニ作目http://www.disney.co.jp/pirates/公式サイト ジャック・スパロウ お前の烙印は消えない…。 前作「呪われた海賊たち」のおはなし:カリブ海の港町ポートロイヤルが、バルボッサ船長率いる海賊の襲撃をうける。彼らは、自分たちにかけられた「生死の狭間を永遠に続ける」という呪いを解くために必要な、黄金のメダルを探していたのだ。そして所有者であるエリザベス(キーラ・ナイトレイ)をさらい、去っていく。彼女に想いを寄せる青年ウィル(オーランド・ブルーム)は、謎めいた海賊キャプテン・ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と手を組んで、奪還の旅に出発するが・・・。>ストーリー:[デッドマンズ・チェスト]とは 死者の宝箱ある晩、ジャックの前にウィルの父親、“靴ひものビル”ことビル・ターナーが突如現れる。顔や首の一部が深海生物と化した彼は、船乗りなら誰もが恐れる“深海の悪霊”デイヴィ・ジョーンズの使者としてやってきたと言う。 13年前、ジャック・スパロウはブラック・パール号の船長になる為、自らの魂を引き換えに、船乗りたちが最も恐れる”深海の悪霊”デイヴィ・ジョーンズと「血の契約」を交わした。そしてその契約期間は終わりジャックの魂を取り立てる為巨大な闇の力がうごめきはじめていた。今度こそジャックの命運もつきようとしていた。今回ジャックが対立することになるお相手、幽霊船“フライング・ダッチマン”の船長デービー・ジョーンズ。あんまりメイクがすごくて、一体誰が演じているのやら、、っと思ってみてたのですが、ビル・ナイだったんですね! 「アンダー・ワールド」では吸血鬼、「ラブ・アクチュアリ」では老いてなお血気盛んなロッカーで、面白い人だと思っていました。ロッカー役は一歩間違えればドン引きになりそうな演技なのに、飄々としてるのにおもしろくて最高。それにしても、前回からさらに 敵役たちのメイクが(笑)パワーアップしてますね。デービー・ジョーンズが登場するたびに これでもかとうごめくアゴのタコ足。。もうセリフよりタコ足の絶妙な動きにばかり目がいってしまいました。さらに、フジツボだかなんだか、わからないいろんなものがくっついた手下たち。。でも彼らは、モンスターと割り切ればいいとしても、人間の顔が半分以上残っている、ビル・ターナーの 顔のフジツボは 見るたびに鳥肌が立ちましたよ。。(><)。その頃、海賊の血を引く青年ウィル・ターナーと、総督の令嬢エリザベス・スワンの結婚が危機にみまわれていた。ふたりはかつてジャックの逃亡を助けたこと (前作「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊達」) により、逮捕された。釈放の条件はジャックの「北をささない羅針盤」を手に入れることだった。デービー・ジョーンズと彼の恐ろしい船員たちに追われ、ジャック・スパロウは自身の命を救うために他の者たち(ウィル・ターナーやエリザベス・スワン)を裏切ることになってしまう。今回、ジャックに裏切られ、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)はデービー・ジョーンズの船上へ行きつくことになる。しかし、そこで出会うのは。ウィル・ターナーはまたしても、ジャックの策略に使われる駒となってしまうのか。感想:待ちにまっていた「パイレーツ・オブ・カリビアン」2!面白かったです♪ ジョニーはやっぱり最高です。オーランド・ブルームも前回よりよかったな~。キーラは、もう堂々たるものですね。前作では わがままお姫様の様子があんまり好感感じなかったケド、今回はとっても良かった♪まさにヒロイン。このさんすくみは、言うなれば彼女のヒロイン度を表してるようでもありました。そして、パート3 「At World's End (仮題:200705世界公開予定)」 も、絶対絶対見なくっちゃね、という終わり方。「eiga.com 必見 注目作」に詳しくありますが、ホントに 海を舞台に変えたSWのようでもありますね。凸凹コンビはR2-D2&C-3POという例えには、妙に納得しちゃいました。キャプテン・バルボッサも 思いがけず登場となり、ますますパート3が楽しみとなりました~。 監督: ゴア・ヴァービンスキー Gore Verbinski 製作: ジェリー・ブラッカイマー Jerry Bruckheimer 出演: ジョニー・デップ Johnny Depp ジャック・スパロウ オーランド・ブルーム Orlando Bloom ウィル・ターナー キーラ・ナイトレイ Keira Knightley エリザベス・スワン ビル・ナイ Bill Nighy デイヴィ・ジョーンズ ステラン・スカルスガルド Stellan Skarsgard “ブーツストラップ”・ビル・ターナー ジャック・ダヴェンポート Jack Davenport ノリントン ケヴィン・マクナリー Kevin McNally ギブス ナオミ・ハリス Naomie Harris ティア・ダルマ ジョナサン・プライス Jonathan Pryce スワン総督 マッケンジー・クルック Mackenzie Crook ラジェッティ トム・ホランダー Tom Hollander ベケット卿 リー・アレンバーグ Lee Arenberg ピンテル ジェフリー・ラッシュ Geoffrey Rush バルボッサ
2006年07月18日
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『太陽の帝国』 (1987) EMPIRE OF THE SUN 上映時間 151 分 製作国 アメリカ ジャンル ドラマ/戦争 今の面影がありますね!→ 第2次大戦下の中国、日本軍の収容所での11歳のイギリス少年の成長過程を描く。 J・G・バラードの自伝的色彩の強い同名の小説を基にのスティーヴン・スピルバーグ監督。 「バットマン・ビギンズ」のクリスチャン・ベール、ジョン・マルコヴィッチ、ミランダ・リチャードソン他 1941年、クリスマスを迎えた上海。 ジェイミー(クリスチャン・ベール)は 両親と英国租界地域で上流の暮らしをしてた。 英国人らは、中国への日本の侵略が始まるまで、英国での暮らしぶりをそのまま続けていたのだった。中国人の使用人、運転手に囲まれ、上流学校に通うジェイミー(クリスチャン・ベール)は、飛行機に夢中。 日本軍の「零戦」が大好きでパイロットになることが夢だった。 彼には戦争の恐ろしさはまったく分かっていない。ただ、「零戦はかっこいい!」だけなのでした。 やがて日本軍の進攻で、ジェイミーは砲弾、銃声の飛び交う市街で、両親と離ればなれになってしまう。 なんとか、屋敷に戻ってみたら、屋敷は略奪の跡だらけ。かつての使用人も冷たい目を向け、価値のありそうな家財道具を勝手に運び出していってしまった。 屋敷でひとりぼっちで母の帰りを待っていたが、街からは、どんどん欧米人がいなくなっていく。 ベイシー(ジョン・マルコヴィッチ)とフランク(ジョー・パントリアーノ)の2人のアメリカ人に拾われるが、まもなく日本軍に捕まり、日本軍の捕虜収容所へと送られる。 収容所では 両親の友人、(ミランダ・リチャードソン他)、ローリング医師(ナイジェル・へイヴァース)らに見守られ、精神的、肉体的に成長していく。 捕虜のボス格、ベイシーの使い走りとして収容所内を忙しく立ち回る。鉄線ごしに 自分と同じように空を飛ぶことに憧れる日本人少年(片岡孝太郎)と心を通わせるようになった。 やがて終戦。ジェイミーにとってのこの戦争とは?スピルバーグ監督で、収容所のお話といえば「シンドラーのリスト」。ユダヤ人捕虜収容所を壮絶に描いてますね。 今作では、生々しいシーンというのはありませんでした。 何かと 批判される監督ですが、戦争映画は、何の為に作られるかっていうと、大抵は"反戦"のためですから、 スピルバーグ監督の作品だけが"偽善"くさいと 槍玉にあげられるのはおかしいと思います。この映画では、ジェイミーの純真さが 生意気さがうるさいと感じるトコもありました。 でも、スタンド・プレーが目立つ点はあっても、子供だし、主役だし。 彼がホテルの窓から戦艦に面白半分に手鏡信号をしてしまって、街が爆撃受けても、 上海の街が逃げ惑う人々でごった返しの中ジェイミー一家だけ自家用車に乗っていて、窓に悲痛な人々の顔をガラス越しに他人事に見るのも、子供で戦争の重大性を理解できないから。 彼の戦争や収容所生活への 冒険のような元気さ明るさで乗り切る姿は ある意味救いでした。 かつての使用人が 家財道具を運び出す際にジェイミーに平手打ちをしていく。 突然の立場の逆転。使用人らは帰る場所があるけれど、両親とはぐれたジェイミーを守ってくれる人はいない。 ベイシー(マルコビッチ)はジェイミーにはいろいろな意味で大人の逞しさ、汚さ、弱さを見せてくれる。 純粋な子供の心は 徐々に世の仕組みに気づいてく。 コレだけの体験をしては、元の"おぼっちゃま"には戻れはしないでしょうね。 けれど、戦争時、皆が大変な思いをしたし、生きているだけでもラッキーな事。 ジェイミーの視点から、 でも、いろんな事が見えました。とても、優れたお話だと思いました。 ●クリスチャン・ベイル彼は、 子役の頃から、"おぼっちゃま"だったんですね~。「アメリカン・サイコ」では"おぼっちゃま"が猟奇趣味へ行っちゃいました!。「バットマン・ビギンズ」では"おぼっちゃま"が世の悪と戦う!そうそう、「若草物語」でも、隣の屋敷のローリーは"おぼっちゃま"でしたよねー。 「バットマン・ビギンズ」の子供時代の話で、子役がいましたが、どんな顔だったか思い出せません。かわりに、この「太陽の帝国」でのベイルの顔が「バットマン~」のストーリーの中にインプットされたような感じです。●その他の出演者 感想 ベン・スティラー? どこにいたのでしょう~。マルコビッチの相棒の誰かかな・・ 伊武さん、悪く映ってますねー。 仕方ないよね。敵国日本兵だもんね~。 今の謙さんのような扱いは、ハリウッドでは破格なことなのね。。日本は敵国だった事は事実だもんね。 ガッツ石松さんは無難に映ってましたね。だけど捕虜に乱暴するとか、非人間的扱いをしたとかいうひどい描かれ方はしてないけど。一応、日本に気を使ったかな? だけど、 ジェイミー達が「天皇のために~」っと神風特攻隊?や日本軍を見る視線は、今の北○○を見る私たちのような気分だったんだろうな、、っとか思いました。監督: スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg 出演: クリスチャン・ベイル Christian Bale ジョン・マルコヴィッチ John Malkovich ミランダ・リチャードソン Miranda Richardson ナイジェル・ヘイヴァース Nigel Havers ジョー・パントリアーノ Joe Pantoliano ベン・スティラー Ben Stiller 伊武雅刀 ガッツ石松 山田隆夫 SF作家、J・G・バラードの自伝的小説の映画化。第二次大戦中、両親とはぐれた少年が、強制収容所で力強く生きていく様を描く。前半の日本軍による上海侵攻のダイナミックな描写、少年とゼロ戦パイロットのみずみずしい交流など、印象的なシーンが多い。近年のスピルバーグは何かと批判されるケースが多いが、本作に限ってはもっと高く評価されてしかるべきだろう。
2005年07月05日
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『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 ラストまで残り3作。ついに物語は最終局面へ!前作『不死鳥の騎士団』と最終作『死の秘宝』をつなぐ重要な第6作。主要な登場人物の死や、ある人物の秘密の過去が明かされるなど、クライマックスに向けて物語はさらに加速する。作品を重ねるごとにスケールを増すスリリングな魔法バトルはもちろん、登場人物たちの甘いロマンスも描かれるなど、これまで以上に多彩な要素が凝縮された1作だ。 ハリーポッターと謎のプリンス 公式サイトストーリー: ヴォルデモートの脅威は魔法界だけでなく、人間界にも広がりつつあった。ヴォルデモートとハリーの最終決戦に備えるべく、ダンブルドア校長はハリーと、かつてホグワーツの教師だったスラグホーンのもとを訪れる。感想: ネタバレ注意↓見てきましたよ。原作も完結し、映画のほうも終盤に近づいてきましたね。次回作の撮影にもすでに入っているそう。「ハリーポッターと死の秘宝」第一部は2010年 秋「 同上 」第二部は2011年 夏と、エンドロール後に告知がありました。今回、戦いのシーンがほとんど無かったかな。ヴォルデモートが全然登場しません。↓ この子が登場しますから、それで帳消し。というか、この巻は「敵について知る」です。現行のヴォルデモートが、何故そういう人物になったのか。一番の重要シーン以外はカットが多かったですけど。見どころはハリーとダンブルドアの記憶への旅とか。学園内での恋愛模様、ですかね。今回よかった人物は、ドラコと、ロン。もちろんダンブルドアはいわずもがなです。ドラコにこんなに脚光があたったのは「賢者の石」以来では。父は投獄、自分は秘密の指令と孤独な試練。これまでは威張ったり、上っ面だけ見たりと、お気楽なものでしたよね。有名人のハリーをやっかんでいた頃の方が良かったと思ってたりして。でもって皮肉なことですが、ハリーの孤独や苦悩を知る、こころとあたまがあれば、理解者になってもおかしくない。ヴォルデモート支持者という経験は、楽ではないと思い知ったかな。こうした経験は、ドラコを成長させるんでしょうか。ハリーのような勇気をもてるのか。ドラコのママが心配するように、お坊ちゃま育ちのドラコには過酷な試練だったことはうかがい知れます。本人がどう変わるかは。。??ですが。。ま、それは表立ってわかりませんし、あくまで敵対者かな。もうひとり、脚光があたって、いろいろ成長?しているのがロンですね。クイディッチに、恋人に。こんなに楽しそうで充実したロンも「賢者の石」以来、、いえ、はじめてじゃないでしょうか。ラベンダーの「ロンが、今すごくおもしろいから、云々」に対して、ハーマイオニーが「ロンはいつもおもしろい」と切り返すくだりは、おもしろい瞬間でした。原作にない、面白いシーンが結構たくさんありました。ハリーがハーマイオニーに怒られる所とか。初めのころの原作重視の方針は少しゆるんだんでしょうかね。あの、ラベンダー役の子は、ちょっとロンのママに雰囲気にていた感じ。結構お似合いだったな。ハーマイオニーはどんどん美人になって、才媛だし、ロンのどこに惚れるのかちょっと分からない時があります。おっと、これはロン&ハーマイオニーの恋模様ファンには失礼ですね。そうそう、クディッチ関連で、まるで大西ライオンかという人が出てきて、大変受けました。ダンブルドアの見せ場はバッチリでしたね。『不死鳥の騎士団』での、ヴォルデモートとの戦いも凄かった。今回は、バトルシーンが少ない中、ダンブルドアの炎を操る場面は、一瞬でしたが、圧巻でした。今回のテーマは、表題の<謎のプリンス>はもちろんですが、あと勝手に重要に感じたのは、<破れぬ誓い>でした。これまで、スネイプ教授が長年教えてきた魔法薬学。今年の魔法薬は、新しいスラグホーン教授にバトンタッチします。スネイプ教授は、闇の魔術の防衛術クラスへ。これまで経験のないことで、ハリーはすっかり魔法薬学クラスの優等生になる。それは、教室の戸棚で見つけた誰かの古びた教科書のおかげ。ハリーは、この教科書とそこに書いてある記述にすごく助けられます。<半純血のプリンス>と自ら名乗り、署名する人物の教科書だったようで、この人の考案した授業へのヒントや呪文に助けられ、ハリーは、どんどんこの人物に、共感し依存していくようになります。原作では、この人物の正体は、実は、自分の父なのではないか、、とさえ考えるようになります。ハーマイオニーが、この本は危険だ、この人物は胡散臭いと言っても、強固に弁護。ジニーも、自分がヴォルデモートの日記に乗っ取られた経験上、疑いの目を向けます。と、女性人は一様に、疑わしい教科書と謎の人物に反応するのに、ロンは、いつものロン。ハリーのことは、ハリーにまかせておけ、的。(^^)そこがロンのロンたるゆえんで、良いところ。ハリーが、この<半純血のプリンス>にどれほど傾倒し、依存していたか。映画では、ハリーの依存度が描き足らなかったように感じました。マルフォイとの一件で、さすがにハリーもこの人物が善意だけの人では無さそうと感じ始めますが、それでも、こんなに自分を助けてくれる人が悪い人ではないと信じたい。複雑な気持ちだったことでしょう。そんな複雑な心理も、プリンスが、いよいよ誰か明らかになった時、劇的な瞬間な筈なのに、重要テーマがぼけてしまったように思いました。なんだかんだとあっても、味方だと思っていたのに、と!ハリー・ポッターの物語は完結しているので、言わせて貰うと、<謎のプリンス>の名誉は今回、地に落ちます。ハリーにとっての最大の守り主を奪うことで。仲間を裏切ることで。けれど、この<謎のプリンス>こそが、重要人物です。ご本人とハリーの感情は抜きにして、この絆はものすごく強い。冒頭、<破れぬ誓い>をあの人とあの人が結びます。これはとても象徴的で、本当はハリーとあの人物こそ、本当の意味で結ばれていると言えます。というか、とっくにハリーとあの人は<破れぬ誓い>で結ばれているんじゃないかと。魔法の力によってではなく。魔法によっての形ばかりの誓いなぞ、本心からの誓いに比べては薄っぺらなもの。魔法による<破れぬ誓い>は、破れば死ぬ。けれども、ハリーのお母さんなどなど、死を賭してハリーを守る人たちの姿勢を思うと、。死を一番恐れるヴォルデモートの遠大な野望というのも、死をも恐れない思いの前では、恐れるに足らずと感じさせるのでした。 【ハリー・ポッターシリーズ】Harry Potter ●●J・K・ローリング●● 「静山社ハリーポッタと謎のプリンス」公式サイト
2009年07月17日
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>翻訳の仕事をする知的で打算的なドイツ人女性ヒルデガルデ、34歳独身。彼女が見つけた新聞の求縁広告は“莫大ナ資産アリ。なるべく ハンブルク出身ノ未婚ノ方、家族係累ナク…”というものだった。こうしてすべてが始まった。そして彼女は億万長者の妻の座に。しかしそこには思いも寄らぬ罠が待ち受けていた。精確無比に組み立てられた完全犯罪。ミステリ史上に燦然と輝く傑作。 発行年月:2006年06月感想:今、「美しい罠」昼ドラでこの原作が、ヒロイン櫻井淳子さんでやってるそうですね。さぞかし悪女ぶりも堂に入ったことでしょう。テーマ曲がなんとも素敵。カトリーヌ・アルレーの本ははじめてです。ミステリの傑作と知り、是非にも読みたくなりました。はなしの起伏はそれほど激しくないけれど、1960年代に書かれたものとすれば当時は かなり話題になったストーリーや謎解きだったことでしょうね。ヒロインは 富豪の老人をたらしこみ(色仕掛けではないのがミソ)、妻の座を手に入れようと虎視眈々と狙う、、のかと思ったら、彼女はそれほどお色気ムンムンでも、悪女でもなく、野心満々というワケでもないのですよね。ただお金に不自由なくらしは もううんざり、ノンビリ気楽に暮らしたい。お金こそが自分の全ての願いを叶えてくれるものだ、と考えている。何故 彼女が 愛はなくても有閑マダムになれるならどんなことでもする っと決めているのか。 彼女のように、係累をすべて無くし、ただ起きて食べて寝て、暮らせるだけの稼ぎをかろうじて得て、、という孤独な暮らしをして、保護者もアドバイスしてくれる友人もない、となると、ある意味世間知らず、狭い視野に陥りそうです。 淡々とした文章から、孤独感がジワジワ感じられます。ただ このまま朽ち果てる前に、なんとかチャンスを見つけようと 新聞広告の欄だけが生活のよすがとなっている。孤独だからそれを癒してくれるパートナーなら 貧しくても後妻でも、多少条件が悪くても良い、という風には行かないところが、この女性の個性なんですよね。どこかで彼女は自分の容貌に自信があったのかもしれない。それに、自分の知性も自負していたのでしょう。新聞広告に応募して面接され、彼女のそうした強みがそのまま 相手の操縦に乗ってしまう起因になってしまったのかも。 愛憎劇が十八番で有名な、シドニー・シェルダンやペニー・ジョーダンなら、ドンデン返しが何度もありそうな筋書きです。それよりは地味だけど、面白かったです。映画化ショーン・コネリーが秘書役で出演しています。 カトリーヌ・アルレーの同名小説を、スタンリー・マンとロバート・マラーが脚色、「紳士同盟」のバジル・ディアデンが演出した推理ドラマ。撮影は、「マダムと泥棒」のオットー・ヘラー、音楽はミューア・マシーソンが担当した。製作は「紳士同盟」のマイケル・レルフ。出演は「007」シリーズの、ショーン・コネリー、「9月になれば」のジーナ・ロロブリジーダ、「栄光への脱出」のラルフ・リチャードソン、ほかに、アレクサンダー・ノックス、ジョニー・セッカなど。 1964年版アルレー作品は悪女ものシリーズのようですね。『わらの女』は 彼女の内面は悪女という風ではないですが、<富豪の妻の座を手に入れた若い女> といえば 世間的には悪女の典型といえますね。精巧巧遅な完全犯罪計画は見事で、最期にもうひとつどんでん返しか後日談が欲しかったです。 ・あなたは、お金のためなら、何でもするというのだから、私の目的にぴったりだ。しかし、それは両刃の件ですからね。・・・・」(37P)
2006年07月24日
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はなしの導入部分で出てくる、お寺の竹藪でこっそりタバコ吸っていて、怪我して運び込まれた患者の話が妙に生々しく残ってます。寺の住職が、悪さしに忍び込んでくる者対策に、切ってとがらした竹に倒れこんだ青年はみぞおちを貫かれて、死んでしまいます。どんなトコロに、人の悪意が潜んでるか分かりません。『避暑地の猫』は、1988年にドラマ化されたようですね。あらすじ軽井沢の別荘で避暑を楽しむ財閥一家と、貧しい別荘番一家の間に生まれた憎悪と人間の心の内に潜む魔性を描く。修平は別荘番の卓造(小坂一也)と加代(高橋恵子)の間に生まれ、姉の美保(橘ゆかり)との4人家族。別荘の持ち主で東京の布施金次郎(平幹二郎)一家は、毎年7月15日になると軽井沢を訪れた。金次郎の妻・美貴子(淡路恵子)は、久保家の4人をねちねちといじめ、修平は子供心に美貴子と布施家を憎みはじめた。そして修平(高橋良明)が17歳になった夏、最初の事件が起きた。15年後、パチンコ屋の店員として働く久保修平(永島)の前に、当時事件の担当だった絹巻刑事(ケーシー高峰)が現われた。修平を殺人犯として15年もの間追いつづけていたのだった。別荘の主人と、管理人の妻と娘のあれやこれや。結末を知れば、昼ドラのような愛憎ドロドロ系でしたが、目線が息子の修平だったから、一体自分の家族に長年何の秘密があったのか、、というミステリ要素もあり。醜悪な部分は、子供時代はあんまり分からない。その時々の会話の切れ端や表情などが、後年、つじつまが合って合点してくる。大人たちの、生活のためとはいえ都合の良い、醜い真実に、修平もおかしくなってくる。ですが、”霧が出てくると俺はおかしくなる”という表現で、狂気も柔らかく感じます。『焚火の終わり』の兄妹愛が、毎日の生活の積み重ねの象徴の食事や食べ物をおいしそうに描くことで和らいだように。修平と姉、修平と父、修平と母、の真実をどこまで知っているのか、とぼけているのか、、というスレスレの会話も、今の小説だったらもっと、キレキレのえぐい表現になりそうなのに、どこか柔らかいです。
2010年11月08日
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『魔法の文字』朗読すると物語が現実になる魔法の声を持つ少女メギーと父モー。物語の世界に閉じこめられた母親を無事取り戻してから、平穏な毎日を送っていた。一方、火噴き師ホコリ指は、望郷の念に押され再びその世界へ帰ってしまう。自ら物語を書き換え朗読し、危機が迫っているホコリ指を助けに物語の世界へ入り込んだメギーは…。 魔法三部作シリーズ第一巻『魔法の声』(Inkheart)2003年 英米日同時出版第二巻『魔法の文学』(Inkspell) 2005年第三巻『魔法の死』(Inkdeath) 2007年 コルネーリア・フンケのファンタジー「魔法の声」映画化決定 2009年米公開予定「Inkheart」公式サイト↑ ポール・ベタニー ホコリ指役 *ちなみに彼は主役ではありません。金髪でチョイロンゲのベタニーさんというのは、新鮮ではないでしょうか~♪『魔法の声』の続編『魔法の文字』です。『魔法の声』では、本のこちら側の世界で物語は進行します。『魔法の文字』では、本の世界が舞台となります。 メギーたちは、本の世界へと読み送られるのです。著者コルネーリア・フンケは『魔法の声』を書いた時は、三部作にするつもりはなかったそうです。三部作なんて、巷にたくさんあふれているのだからっと、あとがきでもおっしゃってますね。ですから、『魔法の声』一冊で物語は、一旦完結しています。でも、第二作目『魔法の文字』は、前作は序章に過ぎなかったと思えてくるような、深みと奥行きがありました。ストーリー『魔法の声』のラストから数ヵ月経ったところから始まります。平穏な日々を取り戻したメギー一家。主人公メギーの父モーは特殊な声の持ち主。物語を声に出して読むと、その物語のなかの事物を読み出し、かわりにこちらの世界のものを物語へと“読み送る”力を持っています。(やがてメギーも同じ力があることを知ります。)そのため、メギーの幼い頃、知らずに朗読していた本「闇の心(インクハート)」から、本の人物たちを読み出してしまい、かわりに、妻のテレサを失うという過去がありました。逃亡生活を送っていましたが、ついに、本の人物達が次々にメギーたちの前に現われ、最後に本の世界に行く者、命を落とす者、本から戻ってくる者、といろいろな顛末を迎えました。本から読み出された人物のひとり、火噴き大道芸人ホコリ指は、こちらの世界にどうしても馴染めず、なんとか「闇の世界」に戻りたいと願っていて、『魔法の文字』の冒頭、その願いをかなえて自分の故郷へ帰っていきます。なぜ、あれほど、元いた世界に帰りたがったのか。その理由がわかります。なるほど、そういうわけだったのね!と。。さらに、悪党バスタたちがホコリ指やメギーたちへの復讐を企み、新たな魔法の声の持ち主オルフェイスが加わり、「アラビアンナイト」出身のファリッド、メギー、モー、テレサらが、次々と「闇の世界」へと読み送られていきます。彼らおなじみの登場人物に加え、本の世界の人物らも多数登場。感想『魔法の文字』では前作とくらべて、物語そのものが持つ力というのがより大きな要素となっているようです。本の世界、「闇の世界(インクハート)」に入ったフェノグリオは、著者である自分の創造した世界なのに、自分の思惑をまったく超えて動き出してしまった世界を、なんとかしようと四苦八苦します。自分のコントロール下に引き戻そうとするんですが、裏目裏目に出てしまいます。まるで「闇の世界(インクハート)」独自の意志が働いているようです。著者の指図を拒むかのような展開になっていきます。新たに書き加える話の筋を、利用して予期せぬ方向へ世界が動いてしまう。フェノグリオやメギーが考えたのは、こうです。フェノグリオ「本の著者」が書いた文章を、メギーたち「読み出す」能力を持った人間が読み上げると、物語に新たな展開が生まれるだろう、と。メギーたちの有利に働くよう、変えようとするのが、相変らず一方的な思慮足らずに感じるんですが。メギーは、モーが死にそうだから助けたい、といった、差し迫った危機に対してなので家族の心情としては、そうするだろうというもの。フェノグリオとしては、自分の書いた世界ながら、あまりにも残虐な支配者と虐げられた人々をなんとかしたい。自分がその世界の人物のひとりとなり、初めてなんとかしたいと思う彼は浅はかで、自分の創造した世界や人物たちを、自分のモノとして嬉しそうに見ている姿勢が、傲慢にも感じます。やがて彼のそうした傲慢さも打ち砕かれるようですが。この浅はかさや傲慢さが漂うフェノグリオや、魔法舌を持つ特殊能力にちょっと無頓着な?モーには、賞賛や尊敬の念より、憎しみや恐れ批判の眼差しが、周囲から向けられているのが、おもしろいです。重要人物なのに。自分たちが、本の登場人物にすぎず、誰かの手で人生が決められていて、勝手に本来の世界から読み出され、宙ぶらりんな目に合わされる、、なんてのは、確かに気持ちの良いものではないでしょうね。ホコリ指はですから、極力、フェノグリオには近づかず、話もしようとしません。自分の創造主、なんて存在は煙たいだけ。ホコリ指だけではありません。人物だけでなく、本の物語そのものも創造主(=著者=フェノグリオ)を裏切り続けてます。反抗的で勝手な方向に向かっていきます。「読み出す力の持ち主」が、ただ、声に出して読めばなんでも実現するわけではないのです。どうやら、制約が働いているようです。読み上げる文章は、創造主(=著者)の語彙で吟味した文章でなければならない。本には著者の魂がこもっているでしょうが、決して一体ではなく、一度誕生した物語世界は、独自の力を持っている。たとえ創造主の著者でも、物語の流れを意のままに変えることはできない、というのが『魔法の文字』をおもしろくしていますね。かなりネタバレ↓おもしろさといえば、ちょっとドロドロな人間ドラマが昼メロチック。ホコリ指をめぐる、嫉妬の渦。(笑)彼には奥さん、のみならずこどもがいた!不在9年を、奥さんがどう過ごしていたか、ホコリ指を再び受け入れるのか。ホコリ指を慕うファリッドと、隠し子かと疑う奥さんの嫉妬や、ホコリ指がメギーの母レサに想いがあることなど、ちょっとドロドロしていて、著者は昼メロ好きなのかな~なんて、勝手に想像してしまいます。ドイツに昼メロがあるのか分かりませんが!それに、脇役だとばかり思っていたファリッドが、メギーとラブラブになるのも、あらあら、、。急に良い役どころになってしまったので、もう、びっくりです。なんだか吊り合わない様な。。メギーに恋愛というのもなんだかな~という感じ。アンバランス。
2008年07月25日
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『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』 (2005) STAR WARS: EPISODE III - REVENGE OF THE SITH 製作国 アメリカ ジャンル SF/アドベンチャー ~伝説は完結する~公式サイト1 ◇ 公式サイト2行ってきました!先々行上映。全シリーズをもう一度見直したくなりました。テレビ放映は下記の通り。日本テレビ 「エピソード2/クローンの攻撃」 7/8 (金)PM8:00~テレビ朝日 「スターウォーズ 特別編(デジタルリマスター版)」 7/3 (日)PM9:00~ 「帝国の逆襲 特別編(デジタルリマスター版)」 7/10(日)PM9:00~TBS 「ジェダイの復讐 特別編(デジタルリマスター版)」 7/13(水)PM9:00~ シリーズ完結篇。 エピソード4,5,6へと、ぴったりつながったという感じでした。そして、スターウォーズを見に行ってまさか、泣けるとは思いませんでした。なんと言っても、師弟対決がググ~ッときたので、ポスターは→をチョイスしました~。 オビ・ワン(将軍)とアナキンの<議長救出作戦>。 「死ぬ時は、一緒。」二人の固い友情を感じます。(ユアン・マクレガー&ヘンデン・クリステンセン) 壮大な戦闘シーンの数々。 映画の60~70パーセントは戦いのシーン。 チューバッカの一族登場。チューバッカは、この戦いのとき200歳の設定で、まだ若者なんだそう。真ん中の人は長老らしく、チューバッカは、、後ろのどこかにいるんでしょうが、わかりません~。 因縁のドゥークー伯爵との戦い。 マスター ヨーダ 今回も重要な戦いで戦ってました! マスター メイス・ウィンドウ (サミュエル・L・ジャクソン)シスと戦います! アナキン・スカイウォーカー / ダース・ベイダー 彼がダークサイドに取り込まれて行っちゃうが何故なのか、明らかになっていくのですが。。 パドメ・アミダラエピソード2で結婚して3年後という設定。 秘密裏の結婚で休暇でしか会えない離れ離れが多い二人。アナキンとは とっても愛し合っているのに!。。 (隣にいるのは、ドロイドC3POパドメに仕えているが、最後には パドメ関連の記憶を消されてしまう) <感想 ネタバレ↓ >●オビ・ワンとアナキンわたしは、エピソード1,2と、ずっと、オビ・ワンがアナキンに侮られているのが、不満でした。 アナキンの方がずっと、攻撃的だしパワーもあり、オビ・ワンの方が力的に劣っているようで、、。 もし、クワイ・ガン・ジンが生きていたら、アナキンはきっとダース・ベイダーにはならなかっただろう。師匠の力不足のせいだ、、と。でも、オビ・ワンとアナキンの二人は師弟関係といっても、<兄弟>のよう。 でも、しっかり絆で結ばれていたんですね。 <兄弟>感覚だから、性格が傲慢なアナキンをオビ・ワンは押さえ切れなかった。そしてパドメとの結婚も、オビ・ワンに打ち明けられず、一人で抱え込むことになってしまう。絆はあっても、信頼が足りない。 そんなこんなで、、師弟対決はホントに切なく、対決が始まる時も、 「選ばれし者だったのに!」とユアンが叫ぶ時にも涙~涙~っでした。 そして、ユアンは、今回、こんなに苦悩の表情を見せられるのかっと すごく見直しました。(「ブラック・ホークダウン」は未見だし) なんとなく、フワフワッとしたイメージが払拭できない人だと思ってたんで~。 オリジナル三部作のオビ・ワン、アレック・ギネスのイメージに近くなってました。 オビ・ワンというのは、ギネスとマクレガーの別人が演じているので、観る方としては、あんまりイメージがかけ離れていては、話に繋がりが感じられないでしょう。 オビ・ワンは、ダース・ベイダーとともに、オリジナルへの架け橋的存在で重要。 ユアンは、すでに後年に存在する人物へとつなぐキャラを立派にやっていたと思います! ちょっと、このままの人物たちで、リメイクが出来ないかな~ッと思ったりしましたが~。 ユアンのままで、オビ・ワンを又みたいなぁっと。。いえいえ、やっぱり、このままで、良いのでしょうね~。 ●アナキンとパドメわたしは、、オリジナル三部作を先に見てる世代です。パンフにルーカス監督のコメントにありました。若い世代のようにエピソードを1~6と順に見るのと、4、5、6→1、2、3 と見るのでは受ける印象が変わるだろうと。 確かに、以前はダース・ベイダーのような悪の権現のような者に、人間らしさは感じられず、 ルークが息子だと分かったときも、どんないきさつで子供を授かったのか、奥さんはひどい目にあったんじゃないかっと、全然想像がつきませんでした。 でも、ほんとにふたりはただ幸せになりたかっただけなんだって事が分かり切なかったです。 でもって、やっぱり、涙。。~ダース・ベイダーがなぜ、後年、自分の子供を捜さなかったのか?という疑問も解けました。 それは、生まれなかったっということに隠蔽したからなんだね。 そして、ルークが20歳まで、フォースを学ばなかったのも、(オビ・ワンがさりげなく教えなかったのは)なんとなく、推測ですが、フォースを感じ取られたら、捕まっちゃうからだったのかな?修行を始めるには遅すぎるくらいだったけど、全ては<そのときがきたら>ということだったのだね~。●パンフレットの監督のコメント”鍵となるシーンがいくつかある。メンス・ウィンドウかパルパティーンかどちらを助けるか板ばさみにシーンがひとつ、もうひとうは最後で問いただすパドメと対決するシーン。このシーンが難しかったのは、ほとんど一瞬のうちにアナキンが劇的で極端な変化を見せなければならない点だ。通常こうした変化は観客が予期することになるが、近衛がではそうではない。変化は瞬時に、それも激烈な一瞬で起こることになる。””この三部作を通して、私は善悪という二分法は取らなかった。自分では善を行っていると信じている人間が、どのようにして邪悪な存在になってしまうかこそが問題だったのだ。(略)”アナキンが急に、ダーク・サイドに行ってしまうのが突然な感じでしたが、ここは監督もこだわったところなんですね。 迷っていて結局、自分の中の執着心から”はずみ”のような感じで、パルパティーンを助けてしまう。 冷静に考えれば、シスが約束を守る保証はどこにもなかったのに。 結局全て失ってしまう道を自ら選んでしまってダースベイダーの道しか残されてなかったのですね。ダース・ベイダーになることも、運命だったということなのかと納得しました。やはり、「選ばれし者」だったんですよね。 それには長い時間が必要だったけど、。全てを失ってからの 長い時間。 そして、ルークが現われて、息子の呼びかけで<善い心>を取り戻す。 シスを倒すのは、最後の最後、ダース・ベイダーだもんね。<勝手にランキング>好感度さらにアップ NO.1 ユアン・マクレガー気品と悲劇の ”女王” NO.1 ナタリー・ポートマンダース・ベイダーは君しかいない!NO.1 ヘイデン・クリステンセン ということで、今夜は、SWの夢でも見ながら眠ります~。監督: ジョージ・ルーカス George Lucas 製作: リック・マッカラム Rick McCallum 製作総指揮: ジョージ・ルーカス George Lucas 脚本: ジョージ・ルーカス George Lucas 撮影: デヴィッド・タッターサル David Tattersall プロダクションデザイン: ギャヴィン・ボケ Gavin Bocquet 衣装デザイン: トリーシャ・ビッガー Trisha Biggar 編集: ロジャー・バートン Roger Barton 音楽: ジョン・ウィリアムズ John Williams 出演: ユアン・マクレガー Ewan McGregor オビ=ワン・ケノービ ナタリー・ポートマン Natalie Portman パドメ ヘイデン・クリステンセン Hayden Christensen アナキン・スカイウォーカー クリストファー・リー Christopher Lee ドゥークー伯爵 サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson メイス・ウィンドゥ フランク・オズ Frank Oz ヨーダ イアン・マクディアミッド Ian McDiarmid パルパティーン最高議長 ジミー・スミッツ Jimmy Smits ベイル・オーガナ元老員議員 アンソニー・ダニエルズ Anthony Daniels C-3PO ケニー・ベイカー Kenny Baker R2-D2 ピーター・メイヒュー Peter Mayhew チューバッカ アーメッド・ベスト Ahmed Best ジャー・ジャー・ビンクス デヴィッド・バワーズ David Bowers マス・アメダ グレーム・ブランデル Graeme Blundell ルーウィー・ナベリー サイラス・カーソン Silas Carson キ=アディ=ムンディ&ヌート・ガンレイ キー・チャン Kee Chan マレ=ディー ジョエル・エドガートン Joel Edgerton オーウェン・ラーズ SF映画の金字塔として映画史に燦然と輝く“スター・ウォーズ”サーガを締めくくるシリーズ最終作。アナキン・スカイウォーカーがフォースの暗黒面に転落し、ついにはダース・ベイダーとして生まれ変わる過程と共和国の終焉への運命が描かれると共に、これまで持ち越されてきた多くの謎がすべて解き明かされていく。 クローン大戦の勃発から3年、戦争自体は終結に向かっていたものの、依然としてジェダイの騎士団と分離主義者たちとの戦闘は各地で繰り広げられていた。そんな中、パルパティーン最高議長がドゥークー伯爵によって誘拐される事件が発生。しかしオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーの活躍によってパルパティーンは無事救出される。心の弱さを克服できないアナキンは、パルパティーンの真の狙いに気づかないまま、次第にオビ=ワンよりもパルパティーンに心を許すようになっていく。一方、そんなアナキンに不安を抱くパドメのお腹には彼の子の命が宿っていた。
2005年06月25日
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『エラゴン 遺志を継ぐ者』(2006) ERAGON 上映時間 104分 製作国 アメリカ ジャンル ファンタジー/アドベンチャー クリストファー・パオリーニの世界的ベストセラーを空前のスケールで映画化したファンタジー・アドベンチャー超大作。邪悪な力に支配された世界を舞台に、世界の命運を握るドラゴンと出会った少年が、自らの大きな使命を悟り数々の困難に立ち向かい成長していく姿を描く。主演は新鋭エド・スペリーアス。共演に「運命の逆転」のジェレミー・アイアンズと「バイオハザードII アポカリプス」のシエンナ・ギロリー。監督はジョージ・ルーカスのVFX工房“ILM”に長年在籍し視覚効果の分野で多くの実績を残すシュテフェン・ファンマイアー。これが監督デビュー作となる。監督: シュテフェン・ファンマイアー 原作: クリストファー・パオリーニ 出演: エド・スペリーアス エラゴン ジェレミー・アイアンズ ブロム シエンナ・ギロリー アーリア ロバート・カーライル ダーザ ジャイモン・フンスー アジハド ジョン・マルコヴィッチ ガルバトリックス王 ギャレット・ヘドランド マータグ 冬休みこどもと楽しむ映画 その1(その2の予定未定)『エラゴン』を観て来ました。楽しかったです。原作は、膨大なページに相反する中身の薄さでしたが、。映画には向いてますね。しかし『指輪物語』に比べると、世界観の浅さでちょっと飽きがくる。第2巻『エルンスト』は未読で、そちらでは、もっと話に深みや広がりが出てくるのかな? 作者は17歳。生まれ育った土地の雄大さにこだわっただけに、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのような景色が壮観でした。 みどころ■ドラゴンやっぱり、一番の見どころはドラゴンですよね!ツーか、ドラゴンだけが目的で観たわたしのような人も多い筈。「サラマンダー」「ダンジョン&ドラゴン」「ハリポタ:炎のゴブレット」「ゲド戦記」と、ドラゴンの姿はどんどん画面に出る時間が長くなってきてますよね~。これは、幻想的。いかにも、ドラゴンが伝説の生き物という感じ。卵から孵ったばかりの 赤ちゃんサフィラが と~ってもかわいかったです。ハグリットの気持ちがわかるわ~(←それはハリポタのはなしですね)馬じゃないんだから、、。しかし、ドラゴン”ライダー”だけに、鞍まで付けられちゃう。そして、ライダーとの結びつきが強くて、テレパシーで会話しちゃう、恐ろしい生き物ではなく、知性ある生き物として描かれます。さらに、また、ドラゴンがいるから最強なのではない。師匠ブロムの言葉は「ドラゴンを守るのだ。」サフィラがようやく火を噴くシーン。卵から生まれたて、エラゴンもライダーになりたて、二人はフレッシュ・コンビなのです。それで、いきなりの皆の期待を背に、試練の時。そうそう、サフィラは女の子なんですよね。メスのドラゴン。■主人公 エラゴンルーク風(SW) 金髪ヘア、ハリー・ポッター風 魔法が使える、フロド(ロード)風 使命のための旅 全部共通するのは、「宿敵を倒す!」という目的もちである。いや~、彼はフロドというより、ほそい”サム”でしょ~。みんなが、「これが、ようやく現われたドラゴン・ライダー?」とがっかりするわけです。いかにも、純朴な好青年。まあ三部作ですから、これから逞しくなっていくのね。■脇役のおじ様方 かっこよさ勝手にランキング第一位:ジェレミー・アイアンズ第二位:ロバート・カーライル第三位:ジョン・マルコビッチジェレミー・アイアンズ:均整のとれた姿のよさに惚れ惚れデス。立ち居振る舞いは、やっぱ、役暦が長いだけに、余裕を感じましたねー。あ~、主人公の師匠という立場では、ガンダルフ&アスラン&オビ・ワン的 役どころですね。「ダンジョン&ドラゴン」での悪役は笑っちゃいますが。こちらはずっと素敵なファンタジー登場人物でした。「ベニスの商人」でアル・パチーノを馬鹿にして最後は屈辱的な目に合う、複雑な表情の出来る方ですよね~。ロバート・カーライル:こんな こってりメイクに何時間かかったんだろうな~っとか、ゾンビな風貌が楽しかったデス。 主人公との空中戦では、なにやらカーライルの方に、がんばれ~、主人公をコテンコテンにやっつけろ~な、気分になってました。なぜなら、この主人公は苦労が無さ過ぎです。あ~ま、でも、三部作ですから、SW的展開でいくと、第二部では、「○○の逆襲」ってことで、主人公に試練が訪れるのですね。第一部では、主人公の華々しい旅の始まりですからね。 でも、カーライルさん、次回出演は無いから残念。ジョン・マルコビッチ:SW的展開でいくと、彼がエラゴンの父である可能性大(爆)。ボスキャラ~。なんだかマッチョな雰囲気。。 と、これまでのファンタジーの王道作品の特徴がいろいろ取り混ぜてあるので、そうした似たところをみつけるのが、一番の楽しみ方かも!このようなはなしは、ファンタジーの定番なので、CGやFSXでちょいちょいっと作れてしまうんだろうな~っと感じてしまう。それに対し、製作が、なにやら難航している風な『ライラの冒険:黄金の羅針盤』は大丈夫かな、、と期待と心配が半々湧き起こります。さらにまた、『ダレン・シャン』などは、映画化の噂だけで、その後なんも聞かないですね。*背景を変えてみました。冬なのに春の絵(^▽^)ってどういうこと、、ですが、前のが水色一色で、寒そうだったのでつい。。まもなく雪国へ帰省するので、ノロやらインフルやらに負けないように暖かい気分になりたくて。。(笑)
2006年12月24日
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『モーリス』 (1987) MAURICE 製作国 イギリス ジャンル 青春/ロマンス <モーリス現象>とは?イギリスの美しいホモセクシュアルな映画。 当時、ヒュー・グラント目当てで映画館に殺到した女性は多かったようです。(<モーリス現象>) ヒュー・グラントはこの頃から、優柔不断というか、美しくてちょっとフワフワした雰囲気ですね。コメディではなく、文芸作品でもしっかり存在感があるのですね。 デビューから2作目くらいのようだから、ほんとに若くて気品のあるヒュー・グラントでした。 「いつか晴れた日に」では、貴族の服が窮屈そうでしたが、こちらではそんな服装に悩まされてはいないですね。(←時代が違うから当たり前じゃね) ケンブリッチ大学でも名門中の名門、キング・カレッジ(フォースターもここで学んだ)の寮生モーリス(ジェイムズ・ウィルビー)はある日クライブ(ヒュー・グラント)から、”君が好きだ”と告白される。クライブはギリシアの古典的理想主義に憧れており、そのせいで同性愛にも興味をもっていたのいだ。ふたりはプラトニックで愛し合うが卒業後、ギリシア熱の冷めたクライブは結婚してしまい、モーリスは一人取り残される。 社会の抑圧、自己欺瞞、家族、最後には同性愛を肯定する生き方を選び自信を持つにいたれるのか。●同性愛仕立ての恋愛映画ストーリーを追うだけなら、それだけで終わる。しかし、このドラマの時代の背景、ヴィクトリア朝からエドワード朝へと移行した時の空気、(同性愛者)からの観点から見るとセシル・ビートンの自伝「ファッションの鏡」で書いている<名君エドワードの葉巻の香りに合わせて、にこやかに政治が行われたイギリスならば、オスカー・ワイルドも幸せになれたのに>という一文につきるだろう。モーリスはヴィクトリア朝の名残りの保守的家族に苦しめられながらも、エドワード朝の自由な個人主義の風潮を受け止めていく。アイヴォリーが「モーリス」「 眺めのいい部屋」「ハワーズ・エンド」で描いているのも、つまりこの二つの時代のぶつかり合いと融合だった。しかしエドワード朝は10年で終わってしまった。アイヴォリーの「ハワーズ・エンド」を見ると、彼はイギリスの保守と前衛が手をつないだ奇跡の時代としてエドワード朝をとらえていることが分かる。 彼のエドワード時代ものは、その時代への思慕であり、オマージュなのだろう。●E・M・フォースターが「モーリス」を書き上げたのは、1914年、出版されたのは1970年だから、この小説が世に出たのは死後である。しかし、この小説のあとがきの日付は1960年。フォースターはすでに80歳を超えていた。「モーリス」が運命的な経過をたどったのは同性愛の正当性を描いたからだが、80歳を向かえて、彼は社会にとっても、自分にとっても<時効>を見極めて、あとがきを残したのだろう。しかし、結局生きている間に、これを発表することは無かった。1971年に出版されたが 日本では翻訳されず、フォースターといえば「インドへの道」「ハワーズ・エンド」を書いた作家ぐらいにしか理解されなかった。もし「モーリス」が1970年代に日本で出版されていたらかなり処遇が変わっていただろう。この国では死亡記事すらかかれなかった作家だから。「モーリス」が日本で出版されたのはひとえにジェイムズ・アイヴォリーが映画化してくれたおかげである。この映画は美青年が出演したことで若い女性が映画館に殺到、<モーリス現象>と呼ばれた。映画の出来も素晴らしく、1987年のベネチア国際映画祭では銀獅子賞(監督賞)、主演男優賞(ジェイムズ・ウィルビーとヒュー・グラント)、音楽賞(リチャード・ロビンズ)を獲得している。(参考資料:「映画と原作の危険な関係」 原作の映画化・作家・作品別ガイド)
2005年05月27日
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「新大草原の家」シリーズ ローラの母の物語新天地コンコードの森の中で生活を始めたクワイナー一家。嵐のせいでまたもや飢えの危機にさらされます。そんな時、新たな出会いが一家を助けます。「大草原の小さな家」のキャロラインの少女時代を描いたシリーズ第3作。 『大草原の小さな家』に登場する「かあさん」キャロラインの少女時代の物語「クワイナー一家の物語」シリーズ第三作目の、本書「森の小さな開拓地」はひとつの大きな転機を迎えます。ブルックフィールドを立ち退かなければならなくなった一家は、30マイルほど離れたコンコードという町の森の中に、40エーカーほどの土地を買い、引っ越します。そこはブルックフィールド以上に未開の土地で、森には7人家族のクワイナー一家が住むには 狭すぎるほどの丸太小屋しかありません。クワイナー家にはお父さんがいない、丸太小屋にはずいぶん手を入れねばなりません。(あとがきより)思い出が一杯詰まった「ブルックフィールドの小さな家」を立ち退く事になったクワイナー一家。犬のウルフやにわとりを連れて 30マイル離れた コンコードへ向かいます。イライシャおじさんや カーペンター親子の協力で冷たい四月の風の中、雪解けのぬかるみの道を辿る心細さは大変なものだったでしょう。しかも、皆で一生懸命働いた開拓生活一年目は、嵐のせいで惨めなものになります。なんとか、町の有力者ケロッグさんと知り合い、お母さんは賄いの仕事を得ることが出来、一家は餓えを免れます。ブルックフィールドでの隣人カーペンターさん、ホルブルックさん、キャロラインが森で出会う子供だけで暮らしている、マイルズとウォリー。彼らの生い立ちや境遇について、少し触れていますが、キャロラインのように、親が一方だけでもいて、守ってくれる大人が育ててくれるだけでも幸運だということが伝わります。特に冬は、凍えて飢えて、まさに死と隣り合わせな厳しさです。新しいお父さんになる?ホルブルックさんの登場等、今後の展開も楽しみです。 福音館【クワイナー一家の物語 全4冊】ローラの母のものがたり・『ブルックフィールドの小さな家』クワイナー一家の物語1・『十字路の小さな町』クワイナー一家の物語2・『森の小さな開拓地』クワイナー一家の物語3・『コンコード・ヒルの上で』クワイナー一家の物語4 「大草原の小さな家」の著者ローラの母さん,キャロラインの少女時代を描くシリーズ。厳しい暮らしの中でも希望を失わない一家が,さまざまな人との出会いの中で困難を乗り越えていきます。
2007年03月30日
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『緋い記憶』 『前世の記憶』 『蒼い記憶』 : 高橋克彦 3作品とも、主人公が失った過去の"記憶"を取り戻す過程が中心ストーリー。なぜ"記憶"を失わざるをえなかったのか?そこには、恐怖や悲しみ、憎しみや愛が隠されています。「緋い記憶」では血や死にまつわる記憶、「前世の記憶」ではタイトル通り自分が自分として生れる前の自分の記憶、「蒼い記憶」では幽霊やいるはずのない人、科学では説明できない記憶をテーマにしているようですね。もう1つの固定設定は、 ほとんど全ての主人公が30代~50代男性。 そして失われた記憶の大半が、故郷の東北地方が舞台です。これは作者が、盛岡出身とだからですね。 ホラー=怖いはなし、人の記憶というのもホラーなんですね。"記憶"のメカニズムの不思議や、脳の不思議な働きを感じます。人の複雑な心理が、丁寧に描かれて、単なる謎解きに終わらず、ラストが予測出来ないものばかり。背筋が寒くなったり、「そういう事か!」と呻ったり。悲しい結末もあれば、心がほっとするものもありました。そして、そんなきっかけで昔のことを思い出すことってあるな~と思ったり。記憶は、時とともに風化し、真実とは違った形に変化したりする。そして忘れていた本来の記憶を取り戻した時、恐ろしい真実が明らかになっていく。「記憶シリーズ」というと、海外小説トマス・H・クックの「緋色の記憶」をはじめとするシリーズがありますね。偶然なのか題名も似ています。長編ですけれど。他に「死の記憶」「夏草の記憶」「夜の記憶」などクック氏も多作な作家さん。『緋い記憶』 記憶シリーズ1生まれ故郷の古い住宅地図には、あの少女の家だけが、なぜか記されていなかった。あの家が怖くて、ずっと帰らなかったのに。同窓会を口実に、ひさしぶりに故郷を訪ねた主人公の隠された過去、そして彼の瞼の裏側に広がる鮮やかな“緋色のイメージ”とは、一体何なのか……。直木賞受賞の傑作ホラー。表題作ほか、選考委員の激賞を受けた「ねじれた記憶」など、粒よりの七篇を収録。痺れるように怖いのに、とてつもなく懐かしい――高橋克彦ならではの独自の世界を満喫できます。 【収録作品】 「緋い記憶 」「ねじれた記憶」「言えない記憶」「遠い記憶」「膚の記憶 」「霧の記憶」「冥い記憶」 『前世の記憶』 記憶シリーズ2幻想小説の新地平を拓いた「緋い記憶」から3年。あの甘美な恐怖が甦る。催眠療法で生前の記憶を甦らせた男を描く表題作ほか、7篇を収録。性的な頭痛に悩まされ、催眠療法を受けた男に甦る、存在するはずのない記憶。遠足のリュックサックの中のバナナ、土盛りのダム、見覚えのない同級生たち、そして場所は暮らしたこともない岩手県盛岡…。それは前世の記憶なのか?直木賞受賞の『緋い記憶』に続く、「記憶シリーズ」第二弾。【収録作品】「前世の記憶」「傷の記憶」「匂いの記憶」「凍った記憶」「針の記憶」「匂いの記憶」『蒼い記憶』 記憶シリーズ3オゾンの匂いがきっかけで、脳裏に蘇った幼馴染みの面影。幼少の一時期をすごしたあの小さな村で、私の唯一の遊び相手だった女の子。やがて家の火事で両親は焼死、私は村を離れた──。記憶に導かれ、村を訪れた男が見たものは!?(「蒼い記憶」)。いい大人のくせに、私はなぜか床屋が怖い。剃刀も、頭を洗われるのも……旅先で仕方なく入った床屋の椅子で、古ぼけた鏡の中に写った風景が、何十年ぶりの記憶を呼び起こした──(「鏡の記憶」)ほか、粒揃いのホラー12篇!「記憶シリーズ」第三弾!珠玉のホラー短篇集。 【収録作品】「夏の記憶」 30年以上昔の子供の頃、面倒を見て貰ったお手伝いさんの順ちゃん。好きだった。その順ちゃんが田舎に帰って間も無く、若くして死んだことを知らなかった。轢き逃げされた順ちゃんは殺されたのだと思った・・・。「幽かな記憶」 母親は蒸発し、父親は自殺した。1人残された赤子の私を、乳母車に乗せて祖母の家まで運んできたのは・・・。「記憶の窓」 この短編集の中では一番ホラー色が強い。“私”だと主張する女性が現れた。私は男だが“私”を名乗るのは10歳以上も年上の女性だ。ようやくたどり着いた記憶の先には、幼い日の恐ろしい記憶が・・・。「棄てた記憶」 作家の私は、出版社の企画で精神科医との対談に出た。その対談で、私の精神分析をされ、それが見事なほど当たっているので動揺を隠すのに冷や汗をかいた。精神科医に指摘された“自転車というトラウマ”を捜すため、盛岡に帰ったが、よみがえった記憶の先には・・・。「水の記憶」 永い間自分を苦しめてきた幼い日の事故の記憶。遊び友達の女の子が、私の間違った指示で池で溺れたのだ。典子は事故の後遺症で左半身麻痺の後遺症が残った。20年ぶりの小学校の同窓会で再会した典子と私は、やがて結婚したが・・・。「鏡の記憶」 盛岡の講演会の講師に招かれた私は、シェーバーの電池を切らし、仕方なく理髪店に飛び込んだ。店主の様子がおかしい。顔にもどこかで見覚えが。やがて、それは恐ろしい記憶へと繋がっていく・・・。「夢の記憶」 面白い夢を見た私は、不思議な世界に引き込まれていった・・・。「愛の記憶」 したたかに飲んで帰った男は、昨夜のことを殆ど覚えていなかった。部下の坂本が家まで送ってくれたらしい。坂本は私が盛岡に長々と電話をかけていたと言う。しかも女房にだ。妻の秋子は6年前に亡くなっていた・・・。「嘘の記憶」 地方スーパーの経営で成功した立花の出版祝賀パーティーに招かれた“私”は、若い頃、同人誌仲間だった。他のメンバーたちも招かれて来ていたが、立花を良く言う者はいなかった。同人誌仲間からただ1人、作家になっていた“私”は、女性メンバーだった高島佐江子と読者として手紙をくれた柏原玲子をめぐり、ある秘密に辿り着く・・。「炎の記憶」 趣味で集めているジッポーのライターから、幼い日の記憶に疑問を抱く。幼い“私”の手を引いて家を出ようとした母。やがて、母の秘密、そして自分の出生にまで遡って暴かれていく過去。「欠けた記憶」 アルバムから台紙ごと写真が剥がされていることに気付いた。それを突き詰めていくと、恩人にたどりついた。浜田プロダクション社長の浜田が肩入れしてくれたから、今の自分が居るのだ。だが、浜田には他人に知られてはならない過去が・・。「蒼い記憶」 この作品もホラー色が強い。子供の頃の匂いの記憶が、恐ろしい村の秘密を明らかにしていく。この短編集の中で、最大の悲劇が襲う。
2007年11月19日
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