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2008.12.07

＜第六話2節＞　「エクスカリバー再生剣の魔力」（６）－2

カテゴリ：「エクスカリバー再生剣の魔力」

****************＜★　Ginga Novel　☆＞*********************************************************

◆　第二章　◆　「パラレルＧＩＮＧＡ大戦」　　

　「ごめんなさい。そうね手法は全く帝国軍の偽装作戦の手法だものね。でも、確実に貴方に伝送できる手法でもある訳だから、一番確実に届く方法がこのやり方だって理解していただくわ。ともかく、エンドラゴンに至急いまの惑星から隣の銀河へWARPする様に伝えてちょうだい。時間がないの。それに、これ以上の通信は私も身分の危険になるから、これっきりになるわ。じゃあ、頼んだわよエリーズ。エンドラゴンに、まだ直接あっていないけど、愛していると伝えてね。では．．．」

　通信伝送波動は一方的に切れた。どこから送られてきたのかも、インスピレーション分析できないでいるうち終わってしまった。そして、エリーズは怒っていた。エンドラゴンを愛している自分以外にも、誰とも知らぬ「おんな」からいきなりエンドラゴンへの求愛宣言があったのだ。

　「なによ、いいかげんな話よね！ミューズ？誰、それ？ぷ～ん。」

　「ああ～ん、おいエリーズご機嫌悪そうだな！」エンドラゴンがいきなり覗き込んだ。この惑星気持ちいいな～、久々に太陽の淡い惑星で自然の風が感じられるってのは、いい気分だな。つい、寝込んでしまった。いったいどれくらい過ぎたかな？」
　　「あっきれた、エンドラゴン待ちくたびれてしまったわよ。戦いは近くで始まっているのに、何がのんびりですか、まったく。こうしているうちにも、エクスカリバー剣のご主人の到着を待ちこがれて死んでいく同胞がいるのよ！急がないと。近くの戦場まではあと数日光年だから。体力盛り返したらすぐに再飛行よ。」

　　「そうだったな、了解だ。さあ、エリーズ再度戦闘態勢だ。」
エリーズはミューズからの波動伝送も、ましてや求愛のコメントも教えなかった。だが、不思議なのだが、エンドラゴンのエクスカリバー剣が、緑色に輝いている。
それにエンドラゴンが気づいた。
　　「エリーズ、エクスカリバーが何かに反応しているんだが、誰か来なかったか？」

　　「いえ、誰も休んでいる間には現れなかったわ。どこかに隠れていたかもね」
　「隠れていた？　変な言い方だな。そんな場合は、エリーズが自動的にドラゴン変態になるから俺でも解るさ。そうじゃなく、何か誰かが波動伝送してなかったか？って聞いてるんじゃないか。」
　「ええ、いいえ。」　エリーズは黙った。
　「あやし～な。いつもの明るい返事じゃないぞ。おい、エリーズなにを黙っている？どうした、なにがあった？」

　「いいえ、何でもないって、仲間のドラゴンが危険だから早くこの惑星からとなりの銀河へWARPしろって伝えてきたんだけど、インフラーシアン金属生命体が反応しなかったので、不思議だと考えているだけ．．．。」

　「へ～え、そう？　まあいいか、真相はそのうち見えてきそうな感じだね！へへ～い。さてと、ところでなぜここまできて急に別の銀河なんだ？」
　「詳しいことは言わなかったけど、どうも帝国軍が仕掛けてきている様子だった。罠があるのかもしれない。注意する必要はあるわね。」
　「でも、君はまずテラ星での僕たち旧人類系「人間」の歴史を教えてくれるということだったじゃないか。それなら、その罠をしかける連中はむしろ修行のためにも、追い払うべきじゃないのかな？」
　「確かにそうね。勝手におどろいていちゃいけないわね。解った、そうそうに分析してみましょう。この惑星に何が仕掛けられているのか。そして、どんな脅威が襲いかかる危険性が高いかをね。」

　「そうこなくっちゃ、いつものエリーズじゃないぞ～、可愛いこちゃん！」やっと、エリーズが笑った。もう大丈夫だろう。ミューズの忠告がどこまで真相なのか、やはりしっかりと確認することが重要なのだった。

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