きました・・株主優待が使えないので、シニア割引で一人1100
円。さて今日の映画は「龍三と七人の子分たち」です。前評
判の高いあの北野作品ですごい期待していきました。始まっ
て早々からギャグ満載、テンポも良く、客席からの笑いも起
こり上場の滑り出し・・。設定も引退した元組長が素人衆の
息子家族にないがしろにされたり、今時の近代的ヤクザのオ
レオレ詐欺にひっかかりそうになったり・・と怒り爆発寸前
・・ここまでは期待通りでした・・その後、どういう風に近
代ヤクザを懲らしめていくのか・・爽快に勧善懲悪で・・と
いうのが素人映画好きの期待だったのですが・・。何だか羽
毛布団サギに関わったり、なにやらテンポが急に遅くなった
感じで・・消化不良気味。バスでの追っかけシーンも面白い
んですが・・一度ペースが落ちたストーリー展開を取り戻す
には時すでに遅し・・という感じがしました。
芸達者な俳優さん達と前半の小気味良い展開がうまくかみ
合っていただけに惜しい気がしました。それはともかく、全
体的には楽しめる映画ですので、ぜひ観ていただきたいと思
います。
YAHOO映画より
『解説:数多くの個性的な作品を世に送り出してきた北野武
監督が、ユニークかつ異色の設定で放つコメディータッチの
ドラマ。オレオレ詐欺の被害者となって憤慨する元ヤクザの
組長が子分を引き連れ、孫のような若さの首謀者たちを成敗
していく。藤竜也、近藤正臣、中尾彬らベテランや実力派俳
優たちが世直しに息巻く血気盛んなヤクザを快演する。高齢
化社会や詐欺犯罪といった社会問題を巧みに盛り込んだスト
ーリーに加え、バスの暴走などハードなアクションも見もの。
』
『あらすじ:組長を引退したものの、ヤクザの性分が消えな
いために普通の老人として生きていけない龍三(藤竜也)。
そんな毎日にいら立ちを募らせる中、彼はオレオレ詐欺にだ
まされてしまう。人々をだます若い連中を許すわけにいかな
いと、龍三はかつての子分たちを召集して世直しをすること
に。年齢に関係なくまだまだいけるとオレオレ詐欺のグルー
プを倒しに向かう彼らだが、行く先々でとんでもない騒動を
引き起こしていく。 』
『映画レポート:「龍三と七人の子分たち」北野武がコメデ
ィ映画作家としての才能を初めて全開させた、シンプルで笑
える楽天的な老人賛歌
北野武には長年の自説で、漫才師を出自とするTVコメディ
アンと国際的なアート系映画作家の間を往還する<振り子理
論>なるものがある。その両極の磁場があってこそ彼の旺盛
な映画作りは保証されるというのだが、過去の北野映画では
<笑い>がつねに奇妙な不全感をもたらす嫌いがあった。
「みんな~やってるか!」(95)や「監督・ばんざい!」
(07)にしてもナンセンスや不条理的ユーモアに執着するあ
まり、いっこうに笑いが弾けず、まるで映画作家としての北
野武は喜劇というジャンルに対して過剰な恥らいがあるかの
ようだった。
「龍三と七人の子分たち」は、彼が初めてコメディ映画作家
としての才能を全開させた作品である。まず、引退した元ヤ
クザの組長が、ジジイとなった昔の子分どもを招集し、オレ
オレ詐欺や悪徳訪問販売で老人を食いものしている暴走族上
がりの集団「京浜連合」に一泡吹かせるというシンプルなス
トーリーがよい。
そして、なによりも龍三親分を演じる藤竜也がいい。藤竜
也は、何度も刺青が入ったもろ肌を晒すのだが、その肉体に
は、往年の日活ニューアクション時代に演じたアナーキーな
狂気と野獣のような殺気を孕んだアウトローの記憶が刻み込
まれているのだ。本来、屈折したキャラクターが似合うはず
の藤竜也が思い切った直球芝居で小気味よい笑いを醸し出し
ているのは嬉しい驚きである。近藤正臣は軽佻浮薄、中尾彬
は悠揚迫らぬ、といったふうに、本来の持ち味に微妙な変更
を加えた個々のキャラクター的造型も効いている。小津安二
郎の「お早よう」(59)を想起させるようなおならギャグ、
「らくだ」を彷彿とさせる落語的な笑いも交えて、大団円で
は、大がかりなアクション・シーンまで用意されている。も
しかしたら、クリント・イーストウッドの「スペース・カウ
ボーイ」(00)以来とも言える楽天的な老人讃歌である。
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