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2005年09月29日
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カテゴリ: おすすめアルバム


(1968年)




昨日紹介した 『サージェント・ペッパー~』 の翌年、日本でもとてつもないアルバムが完成した。 それがこの 『ヒューマン・ルネッサンス』 だ。





1967年、「僕のマリー」でデビューし瞬く間にスター街道を登りつめたザ・タイガース。 ジュリーの中性的な魅力を全面的に推し「君だけに愛を」では失神者を出すほどの人気ぶりだった。 しかし天下のN●Kさんが “公序良俗に反する" などと言い彼らの出演拒否するなど風当たりは強かったのも事実。
しかし民衆は黙ってなかった。 (←なんか歴史の革命前夜みたいな文章だなw) 1968年夏には後楽園コンサートを催し名実共に歌謡界NO.1となった。


その年の12月に発表したのがこの 『ヒューマン・ルネッサンス』 だった。
それまでのワーキャー的なイメージとは正反対の “気品と格調ある作品”









以前のレビュー でもここに収録された「廃墟の鳩」と「光ある世界」を紹介しているが、実はこのアルバムはアルバム単位でこそ魅力が倍増する作品なのである。
当時は洋楽も歌謡曲もシングル盤単位ですべてを語られていた時代。 それが『サージェント~』以来“アルバム”としての作品もアリだという認識が広まり、日本でも本格的にそういった視点で作られたのがこの『ヒューマン・ルネッサンス』だったのだ。 つまりは コンセプト・アルバム の走りだったわけである。


アルバムの根底にあるのは トッポこと加橋かつみさん の音楽に対する真摯な姿勢と尊敬の念に他ならない。 このアルバムはそんな彼の情熱により、デビュー以来の“タイガース=ジュリー”という構図をぶち壊し、実はタイガースはもっと実力のある音楽家集団だったことを知らしめる結果となった。


その最たる才能は高音の加橋・低音の岸部・中音の沢田という “戦慄のコーラス・ワーク” である。 これは他のGSバンドにはない魅力だった。
1曲目 「光ある世界」 でガツンとその武器を見せつけ(以前のレビューを読んでね)、2曲目の「生命のカンタータ」というオーソドックスな歌謡曲スタイルなナンバーでも岸部の重低音を使うことで他のバンド・サウンドとは一線を画すことに成功している。


このアルバム中、一番インパクトがあるのが3曲目の 「730日目の朝」 だろう。

また歌詞を読めば読むほど陰鬱になりそうな“アッチの世界”が繰り広げられている。 “気○がい”などという放送禁止用語も飛び出す。 実にサイケデリックだ(と思う)。 必聴!!


とにかくこのアルバムには色んな世界が存在しているが、結局最後にはそれらがひとつの世界を創り上げているといった印象だ。 シングルカットされた時は“まともな歌"だと思っていた「青い鳥」さえもこのアルバムを通して聴くと違った世界が見えてくる。


もうひとつ非常に印象的なナンバーがある。
「リラの祭り」 がそれだ。 アップテンポで軽快なサウンドだ。 しかしとても日本の歌謡曲とは思えない不思議な世界。 どこの国かも見当がつかない。 途中のファズを効かせたギターソロも斬新だし、いきなりメーターを振り切るよな叫び声が入るし、まるでサイケ色たっぷりのファンタジー映画のサントラを聴いているよう。







アルバム全体の“カラー"を把握するには相当時間がかかる作品だが聴き応え十分で、下手したらその辺のにわかプログレ・バンドよりもプログレなのかもしれない。  “歌謡プログレ”






あ、最後に

(ο^-')b タイガース、優勝おめでとうございます♪






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最終更新日  2005年09月30日 01時48分03秒
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