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ギャングスタであることが重視される現在のヒップホップシーンの中で、そのクールさとオタク性を隠さない稀有な存在感が注目される ルーペ・フィアスコ (Lupe Fiasco) のセカンド・アルバム。
巧みで聴きやすさも兼ね備えたラップの魅力に加え、いまのトレンドを噛み砕きつつ、様々な要素をバランスよく取り入れたビートが全編に渡り展開される。
3."Go Go Gadget Flow"はストリングスとギターが響くバウンス・トラックに、早口で巧みな韻を踏み続けてラップスキルを誇示しつつ、同時にキャッチーなサビもハマるオススメ曲。
5."Superstar"は既にシングルカットされているロック調のサビとルーペのラップフロウのバリエーションが楽しめる曲だ。
6."Paris, Tokyo"はもうネタ使いの勝利、エレクトリックピアノの音色が心地よすぎる。この曲はそれこそトライブ(ATCQ)級の磁力を感じるので、新譜嫌いな人も絶対に聴いてみるべきだ。
続いてこれまたロック的な歌サビにスヌープがユルーく絡む7."Hi-Definition"、
イントロのブレイクがカッコよすぎる(というか、本編のギターが要らないくらいの)8."Gold Watch"など、どの曲も実に「クール」だ。
グッと来るテーマに歌サビも噛みあった9."Hip-Hop Saved My Life"、
音程を下げるエフェクトのかかったイントロのアカペラからキリスト教の聖歌のような雰囲気を醸し出しつつちゃきちゃきしたドライなスネアが絡む12."Little Weapon"などを経て、後半までしっかり聴かせてくれる、本当に「アルバム全体を通して聴ける」のだ。
新しいヒップホップの流れを感じさせつつ、カニエの3枚目ほどブッ飛びもしない、自然なバランスを提示してみせるヒップホップ。もろにロックな 15."Hello/Goodbye(Uncool)"などを聴いても、ヒップホップがポップスになった今という時代を象徴するようなアルバムでもある。「クールという男の復活」というコンセプトで作りこまれているが、そんな英語がわからなくても純粋に音として楽しめるはずだ。
って、事で、昨年末のBIG BOMB!!!
JAY-ZやKAYNEと親交があり、なんとなくネイティブタンな香り、
2000年代においても、90年代のHIPHOPの香り、
トライブやモスデフな匂いもあり、
COMMONの現在形にも近い、
そんな彼のセカンドが年末にリリースされたが、
雑誌等では、 2007年度ベストアルバムベスト3 に入る
ものすごい評価を受けている!
とにかく、ラップはうまいし、前述のようなモスデフ、コモン、
あたりが好きなら、絶対好きな雰囲気と、トラックもありながら、
カニエや、メアリー、ジェイZなど、含めた、ソウル回帰と、
新たなHIPHOPのフィールド開拓→ロックたHOUSE,エレクトロ、との融合、
ここ日本でももちろんあるが、
USも、「欧米化っ!」
なっ感じになってきている部分もあるが、そういう部分も
アルバム内に散りばめられているという印象!
個人的には、トラックは、「あー、これね!」
というお馴染な感じのねた使いながら、
心地よい「PARIS,TOKYO」という曲が好きだが、
「LITTLE WEAPON 」って曲もかっこいいな、と。
ある雑誌では、「デラソウルのセカンドが出た時のような衝撃 」だって!
ま、言いたい事はわからんでもない。
後は、ご自分でご判断を!
「えらそうなやつにきかせるでらそうる!」(Lyrics DJ SAKAI)
では、また。
KRS 2008/02/29
DRINK DRE 2008/02/27
Sensual Seduction 2008/02/12 コメント(2)
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