「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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ひとりごと
2004年03月17日
信仰ってなんだろー?2
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今日も快晴!保育園では「お別れ会」というのをやるんだとか。
二人一組になって、何か得意なものを披露するんだ言ってた。
moーは何かの歌で踊るとか。ゆうべ、急かされまくりでお風呂に入るとき鼻歌を歌いながら服を脱ぎ脱ぎ。「ねえ、ままこれできるぅ~?」と得意げに言うので振り向くと素っ裸で踊ってました…(さっさと入れっちゅーのに!)
*******
さてさて。
あれは何年前だったか。そう。わたしがmoーを生んで育児休暇中の時だ。
子供を生んで、まるで知らなかった世界が広がりました。それまでのわたしの頭の中の世界はとてもとても狭かったんだと知りました。
ほとんど家に一人でいて初めての子育て中。あまり人と会う機会もなかった頃だったからなのかもしれません。わたしが彼女からの電話を、まるで手放しで喜んだのは。
ある日、彼女から電話が来たんです。
彼女と付き合いがなくなってから、わたしは二度の引っ越しをして今の家に落ち着きました。結婚もしました。
「えー!?どおーしたのお~!?」
とあんぽんたんのように頭の中は真っ白になってました。
10年以上も連絡すらとっていなかったんです。忘れてましたよ、彼女の事は。ごくごくたまぁーに、昔の同僚や先輩を「どーしてるかな」くらいに思うことはあったけど。
彼女はとても純粋で、真っ直ぐで、人なつっこくて、なんでもすぐ信じる子で、いつもぽわんと笑顔で、とても可愛く思ってました。だから突然の電話に何の、一片の不審も抱かず、本当に喜んだんです。すごく嬉しかった。わざわざ電話をくれたことが。
引っ越しもしたし今の電話番号を彼女が知るはずがない。
電話帳に載せてるけど、旦那サマの名前で載ってるし、そもそもわたしの旧姓しか知らないから調べようがない。ではどうやって?
「ねえ、なんで家の電話番号わかったの?」
そういうわたしに彼女は言いました。
「ああ、なんかさー、ふと○○さんの事思い出したら、すっごく懐かしくなっちゃってー。○○さんの出身が△△だって言ってたから、実家の方調べて、お父さんに番号教えてもらっちゃったー」
○○さん、というのはわたしの旧姓。わたしの旧姓はあまりない名字なんです。字が違うのならたまにテレビで聞いたりすることがあるけど、全く字も同じ、となると、まず間違いなく親戚筋でしょう。
でも・・・ちょっとは疑いなさいよ。ねえ?
いくら懐かしいからって、そこまでするかフツー?
わざわざ実家を調べ上げてまで、番号聞くかあ?
何年も連絡すらとってなかったんだよ?
しかし、その時のわたしは、微塵も疑わなかったんですねぇ。
とにかくはしゃいでました。馬鹿みたいに。
だから、「元気だったぁー?」とか、お互いの簡単な近況を話したりして、その内「会いたいねー」となる。自然の流れですな。
わたしは赤ちゃんがいたので、近々彼女が会いに来てくれることになりました。
嬉しくて嬉しくて、家の場所を教えようとしたら、彼女が
「あ、その辺、知り合いがいるからだいたいわかるんだ」
と。
…とっくに調べはついてたんだね。けどその時は信じてたから。純粋にわたしを思い出して懐かしくて、わたしに会いにきてくれるんだ、と信じて疑いませんでしたから。
「あ、そうなんだ、じゃ、大丈夫だね!」
などとのんきに答えてました。
鴨が葱をしょってるように見えたんだろうなあ。
あんまり嬉しくて、夕方帰って来た旦那サマにこのことを話したんですよ。もうるんるん♪のじょーたいで。
すると───
「大丈夫なんか、そいつ?保険屋かなんかじゃねーのか?」
思いもかけない言葉だった。いや、ほんとは自分の中にもちょっとはあった気持ちだったのかもしれない。けど、認めたくなかった。
「大丈夫だよぉ!あの子はそんな子じゃないの!とっても真っ直ぐで純粋で、すっごくいい子なんだから!」
せっかく久しぶりに友達と会えるからいい気分だったのに、嫌なこと言うなあ、とちょっと悲しくなった。
当日はとてもいいお天気。4月頃だったのかな。
朝から家の中を綺麗に掃除して、育児休暇中はめったにしない化粧もして、彼女が来るのが待ち遠しくて仕方なかった。そして、彼女はやってきた。
久しぶりに会った彼女は少し老けていた。それもそのはず、10年以上前の記憶なんだから。わたしの方がもっと悪い。何しろ10kg以上も太ってしまってたんだから!
しばらくはお互いの話して楽しくすごしてた。その内に彼女が、実は最近、わたしの実家の方へ行ってきたんだよ、と話し出した。わたしの実家がある地域は一応観光地でもあるし、別に旅行に行ったという話だと思って「へえー」と聞いてました。でもだんだんと、日蓮大聖人がどーとか、先輩方から色々教わってはいたんだけど一度は行ってみたかったんだとか、やっと行くことが出来てひどく感動しただとかそんな話になって、彼女ってそーいうの興味あったんだっけ?と思ったけど、まあ「ふう~ん」と聞いてました。
「あのぉ、○○さんは、幸せについてどう考えてますか?」
「へ?」
とーとつだった。
「○○さんって、今幸せえ~?」
とか言われれば、「え~?うーん、そーだねえ~」なんて答えるトコなんだろうけど。明らかに違う類の言い方だ。
それに気付いた瞬間、
サーッ…
と血が引いていく音を聞いた気がした。確かに聞こえた気がした。
「もしかして…○○さん、宗教の勧誘に来たわけ…?」
それを言うのがやっとだった。辛かった。認めたくない思いと戦って、やっと絞り出した言葉だった。信じてたのに。ただわたしに会いにきてくれたんだと、純粋に会いに来ただけなんだと信じてたのに。「彼女だけは違う」と…
「帰ってくれる?」
もう、優しさを持つゆとりはなかった。今すぐにでも泣いてしまいそうだった。
突然態度の豹変したわたしを見てまずいと思ったのか、彼女の態度も変わった。
「あ、違う違う。違うの。そんなんじゃないから。ただの宗教とかじゃないから!」
と焦ってた。「ただの宗教」じゃなくても宗教だろ。ってカンジですよね。
「あのね、実は私、○○会ってところでお教えをいただいてて。それでぜひ、○○さんにも教えてあげたくて!」
一気に体温がマイナスまで下がったような気がした。
「○○会」って、最近「レストランで待ち合わせ、久しぶり~元気だったぁ?商法」で有名…悪名高きカルト集団じゃんか。
「悪いけど、私、そういう話、聞かない事にしてるんだ。私は私で信じてるものがあるし、あなたはあなたで信じるものを持ってればいいよ、それは自由でしょ。けどそれをいくらいいものだと信じてるからって、人に押しつけるのはどうかな。せっかく、わざわざ来てくれたのに申し訳ないけど。」
さっさとあきらめて帰って欲しかった。
そう言うと、彼女は本性を見せ始めました。
「あのね、○○さんだから教えてあげるの。7月△日、東京が全滅するの!○○さんの友達とか家族とかそっちの方にいない?○○さんが今日から毎日お祈りすれば、その人達を助けてあげられるんだよ!その人達を見捨てるつもり!?○○さんも不幸になるんだよ!」
7月△日…あと少ししかないじゃないの。
「…そうなの。それは大変ねぇ。」(早く帰ってくれって言ってるのによぉ。)
「私だって毎朝2時間、お経をあげてるの。あのね…」
と、あの喫茶店を辞めてからの苦労話を始めてしまいました。
妊娠して結婚するからと辞めた後、相手の彼と籍は入れたものの、彼はチンピラのような生活を送って、何度も傷害事件を起こし、服役、出所を繰り返してばかりだったんだ、とか、お母さんの具合がずーっと長いこと悪くて面倒を看てた、とか。
それが全部、○○会に入ってお勤めをするようになったら少しずつよくなった、と。そして彼にも勧めて、お母さんにも勧めて、今は家族中でやってるから、すっかり落ち着いてきた、これも全て○○会に入って、ご主人様(こんな感じの呼び方だったけど、なんか、よくある言葉を意味を違えて使っていておもしろかったんだけど。忘れた、残念。)のおかげで幸せになれたんだよ!○○さん!そんなこと言ってる場合じゃないんだよ!と。そして
「あのね、○○さんだから、特別に教えてあげるんだよ。来年、地球が滅びるの。」
「・・・はい?
それは…大変ですねぇ。(聞く気全くナシです)
…あのさー、わたしはいいからさあ、そんな大事な事ならさあ、宣伝カーに乗っておっきな声で言って回れば?一部の人しか助けてあげないのぉ?」
と言うと彼女は駄目な悪い人間ばかりだからどーだとかなんか言い返してたようでした。そんな考えだと不幸になるよ、と繰り返し、でも今はなんとか「あの方」が祈っていて下さるからもっているんだとか、みんなは感謝すべきなのにどーだとか、こういうマニュアルの録音テープ聞いてるみたいでした。
その内に悲しいのと腹が立つのと両方入り交じった気持ちが噴火しそうでした。悲しいかな、ここまで来ると何を言っても無駄なんだなと思うしかありません。
「ねえ、あなたの言う神様って、毎日きちんとお祈りしたりした人じゃないと助けてくれないわけ?そんなケチなの。なんかをしたから助けてやる、なんて、ものすごい人間くさいんですけど。だいたい神様っているのかどうか知らないけどさ、そんなもんじゃないんじゃない!?信じるのは自由なんだろうけど、それを人に押しつけようとするのは違うと思うけど?」
目の前にいるのは、全く別の意味で「純粋で真っ直ぐ」な彼女でした。わたしの大好きだった少し不安げな笑顔はもうどこにもありませんでした。
彼女はわたしの言葉が大変お気に召さなかったらしく、それからしばらく、自分の知っている知識(というのか)を持ち出してスペシャルトークはエスカレートしていくばかり。。。ムキになって反抗するところ、前にテレビで特集してた北○鮮のバスガイドさんみたい。
頑なに動じないわたしを、彼女は見限ったようです。
「そう…こんなに言ってあげてるのに。大好きな○○さんだから助けてあげたかったのに。じゃあ○○さんは自分の周りの人も不幸にして平気なんだね。○○さんはきっとこれから不幸になるよ。せっかく教えてあげたのに。」
そんな捨て台詞を残して、去って行きました。
何かにすがりたい時はある。
信じることはいいことだと思うよ。感謝の気持ちも大切だと思う。
初めは何かに迷って悩んで飛び込んで行くんでしょう?
すがりつくしか生きる力の源がなかったのかな。
一度信じたら振り向くことなんて怖くて出来なくなって、その内元の自分を無くしてしまうのかな。
純粋過ぎたんだね。
彼女が帰った後、涙が出てきました。外が暗くなるまで動けませんでした。
夕方帰って来た旦那サマは、この前の時に言い過ぎたとでも思っていたのか、不自然なほど明るく
「おうっ、今日はどうだった?久しぶりで楽しかったか?」
と聞いてきました。
「ああ~!もおー、やあーっぱり宗教だったよお~!あったまくるよねー」と、わたしも明るく答えました。
それが旦那サマの目にどう映ったのか、そのあとは何も言いませんでした。
信仰心って、なんなんでしょう?
こんなに悲しいのは、もう嫌です───
*******
ゆうべの「僕と彼女と…」最終回だと思いこんで見てた^^;
終わってから「プライド」の最終回、ビデオに撮っておいたのを見ようと思ったら・・・
どこに撮ったかわからない…T0T
あとでmoーちゃんに聞いてみよう・・・
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最終更新日 2004年03月17日 18時05分27秒
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