●測定機器の進歩に伴い、画期的で確信的な脳の研究が進んでいる。
今までは仮説だったことが確実に検証済みとして確定してきている。
「脳や脳神経細胞や思考回路は余計な部分が刈り取られていく過程が大事(どう刈り取られるように準備するかが思考力養成=どんな子供に育てるか=教育の真髄)なのだ」と解ってきた。
まさに<どんぐり理論>そのものである。
●そこから、考えられる唯一確かなことは、「熟成順序が低次元から高次元機能に移動するのだから、刈り込み直前の数年間が思考回路を最高度に進化させる最適な期間」だということだ。
つまり、最先端の論文のどこから考えても12歳を折り返し点として、その数年間前最短で<9-12>の3年間(6-9は準備)/通常6-12の6年間(5-6は準備)と考えるべきだということになる。
<どんぐり理論>がピッタリなわけだ。...子供を見れば分かるってのはこういうことだ。
そして、準備として絶対に守らなければいけないことは
*最短でも「0-5」の5年間は不自然なことは極力しないこと。
*自然な日常生活を深く感じ味わうことに全力を注ぎ、一生使う原体験(原形視覚イメーにもなること)となることを、感味力を守って豊かな言葉を添えて生活をすること。
*具体的に言うと、その言葉でなければ表現できない体験を味わいながら、その言葉を日常的に使うことだ。
簡単です<例えば>「方言を使う」だけでいいのですよ。...最下段に<例>を書いておきます。
◎余計なところに栄養を与えない+思考回路に十分な栄養を与えて強化する
→単純回路も思考回路も強化すればいいと思っていては危険だということだ。
なぜなら、単純回路はかんたんに強化できるし何度も簡単に復習できるからやりやすいので、ついついやらせる。だから、誰もが陥る危険学習となる。
さらには、貴重な<お金>と一度しかない<特別な進化時間>を浪費して、**式や***教室に通わせる。...トホホ...である。文字が雑になったり、計算間違いが出てきたら、それは、発症しているのだから、限界を超えた証拠なのに、<様子を見る>...???....全く子供を見ていない。これでは、せっかくの子供の才能が丸潰れです。そもそも、**式を楽しくしている子供など見たことがない。ましてや、何年もすること(小4〜小6で一気に伸びる)なのに、高学年では昆虫のような目になっている。それにも気づかないのだからコメントのしようがないのだが...。
◎<基本だけを徹底してはいけない>ということだ。
◎基本:応用は<1:9>レベルでなければ危険なのだが、実際には逆転していることが多い。→更には、基本を徹底すれば自然に応用は出来るようになる/誰かが何処かで応用は育ててくれる、的な流れになっているが、何時/誰が/何処で、応用力を育む構造になっているかを考えたことがあるのだろうか...そんなモノは何処にも用意されてはいない。自分で、家庭で、用意するしかないのですよ。システム化されている大手塾でやっていること(設定されたテストに合わせて設定された項目内容の解法を覚えさせて出力チェックをするというパターン学習の徹底)は解法の暗記というパターン学習なので応用力養成ではありません。
基本をしてはいけないのではなく、基本をする場合は必ず同じ分量以上(単純回路は強化されやすいという特性を考えると恐ろしいくらい)の応用をしなければいけないということだ。
回路の強化されやすさを考えると、その比率は、<基本:応用=1:9>だろう。
もっと正確に言うと、応用の中には毎回基本はあるので<0:10>でもいい。
*早い話が、家庭学習は<どんぐり問題>だけでいいのだ。
させている人達は、純粋に「基本強化」と単純に思っているだろうが、実は「思考回路を刈り込み対象としている準備」になっているということである。
基本強化が「応用部分を刈り込み対象にする準備学習」となっているのだ。
こうなると、遊びなどで偶然できた思考回路まで完全に刈り込み対象となってしまう。非常に残念な勘違い学習である。
→具体的に書くと、 幼児・児童期に「高速学習・大量暗記・徹底反復」はしてはいけない
三大厳禁学習
なのだ。
◎これも検証され論文発表(確定)されているが、いくつかの学習障害の原因も、この刈り込みがうまくいっていないことにある。
*お掃除屋と呼ばれるGABAが手抜きをしたり、やり過ぎたりすると、脳は最適な考える状態にはなれないからだ。いずれにしても、刈り込み前の準備(特に6-9-12歳の学習方法)が、繊細で重要だから、非常に大事だということだ。
◎この辺の検証は、f-MRIの進化で一気に検証が進んでいる。脳の神経回路網の基本構造単位そのものの映像が刈り込まれている画像が各国の研究機関で確認されている。研究者間では常識となっている現象なので、教育界も勇気を持ってシフトチェンジすべきであるし、いち早くシフトすることが、生き残る唯一の武器となる。キャッチフレーズで客集めをしている場合ではない。(現状で、準備を進めているのは、大手では「学研」だけだが、実行には50年程かかりそうである=研究はしているが実践には生かされていない=フィードバックが活かされていない)
【スパイン刈り込み】【シナプス刈り込み】 で検索すれば最新版を簡単に探せて読める。
英語版なら【synapse elimination age12】【synapse pruning age12】ゴロゴロ出てきます。グラフが掲載されているものが良いですよ。特にprefrontal cortex gray mater thicknessが分かるもの。
https://www.researchgate.net/publication/12807832_Brain_Development_during_Childhood_and_Adolescence_A_Longitudinal_MRI_Study
【思考の臨界期】には、遠く及びませんが…。科学的な証拠を欲しい人には「お待たせしました」ですね。でも、いつまでも、そんな風に(科学機器による検証がなければ信じられないと)考えていたら、子育てには間に合いませんよ。
*あ...一番危険なことが、アレヤコレや色んなことをちょとずつかじって、イロイロ体験してると勘違いすること。これが、一番危険です。目先を変えて、実は同じ単純作業(すぐにコピーできること)を際限なく繰り返しているだけですから、「偶然に考えるチャンス」さえ巡ってこないことになります。そうすると、削除対象にさえなるという心配以前の話になります。何をやっても応用の利かないコピーで出来る、誰でも出来ることしか回路としてないのですから、削除対象にさえもならないということです。
<具体例>
佐賀県には「徒然なか」という方言があります。徒然草の「徒然」ですね。徒然草では「ツレヅレ」と読みますが、「徒然なか」では「トゼンなか」と言います。「トゼンなか〜〜」と伸ばすことが多いでしょうか。意味は同じです。「寂しい」→「(何もすることがなくて/いて欲しい人がいなくて)寂しい」→徒然な状態とは、そういうことを指します。この語感を分かるように生活するということです。こういうことが、味わう生活、感じる生活というのです。これが、理解力・読解力・思考力・判断力など、全ての力の源となるのです。逆に、この様な言葉にリンクしている実体験がないと、読解力など、永久に育たないのです。物理的に不可能なのです。何万冊の本を読んでも無理なんです。ですから、幼児・児童期に、読書をしている時間がるのなら、外に出て自然の時間の流れの中で遊んでほしいのです。本物の学力養成だからです。絶対学力は、後付ができないんです。生物の進化過程では、成長期にしかできないことがあるんです。いつからでも大丈夫なんて「嘘」は、絶対に言うべきではありません。猿真似をしてそれらしく装うことはできますよ。ですが、それは、猿真似です。猿真似では、本人が楽しくないんです。どうか、人生を楽しめるように育ててあげて下さい。
■ 最近のFaceBookより
■表現するための絵とは別に「考えるためのお絵描き」があるのです。そのための効果的な準備は最初からすると進化がスムーズです。キャンバスと筆記具は影響が大きいです。
1.クロッキー帳(大)の見開き2ページを使う。最適な外部ワーキングメモリエリア。
*マルマン製のキナリの色がいいのでマルマンを進めています。
2.濃い目の鉛筆(筆圧などを考えて2B〜4B)+6色以下の色鉛筆。
*思考は形でしますので、鉛筆だけでも結構ですが、薄いと肝心の再入力(思考する時の材料として意識すること)ができません。色は、形の認識を妨害する場合がありますので、注意すること。
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